難題に直面した平凡な奴

難題に直面した平凡な奴


「難題に直面した平凡な奴」はブレイク・スナイダーによるジャンルの10分類の1つです。
このジャンルは、普通の人間が突然大きな問題に巻き込まれるストーリーを特徴とし、観客が自分に起こりうると感じやすく、主人公に感情移入しやすい点が魅力です。
主人公は無垢であり、予告なしに困難な状況に直面し、生死をかけた戦いを強いられることが多いです。


概要

ジャンルの構成要素
1. 平凡な主人公
  • 主人公は観客と同じような普通の人間であり、特別な能力や訓練を持たない存在です
  • これにより観客は共感しやすくなります
2. 突然の大問題
  • 主人公は予期せぬ出来事に巻き込まれ、解決しなければならない重大な問題に直面します
  • この問題は、主人公が平凡であればあるほど、その深刻さが際立ちます
3. 悪役の存在
  • 悪役は極悪非道であるほど物語が引き立ちます
  • 悪役の徹底的な悪さによって、主人公の行動がより勇気あるものとして映ります
4. 知力と個性を駆使しての勝利
  • 主人公は、自身の工夫や知恵を活かして、圧倒的に強い敵や困難に立ち向かい、最終的には勝利します
  • この過程が観客に感動を与えます

代表的な例
  • 『ダイ・ハード』:平凡な警官ジョン・マクレーンがテロリストに占拠されたビルで戦う。
  • 『ブレーキダウン』:無職で無力な中年男性(カート・ラッセル)が妻を救うため奮闘する
  • 『ターミネーター』:未来から来た殺人ロボットから逃れながら戦う一般市民

ジャンルの魅力
このジャンルの魅力は、「自分だったらどうするだろう?」という問いを観客に投げかける点です。
平凡な人間が非日常的な状況に追い込まれることで、観客は自分自身を重ね合わせ、物語への没入感を高めます。また、主人公が困難を乗り越える姿勢は、多くの人々に勇気と希望を与えます。

総じて、「難題に直面した平凡な奴」は、日常と非日常のギャップから生まれる緊張感と共感性が鍵となるストーリータイプです。

関連ページ

最終更新:2025年02月06日 07:20