バレンタインデー
バレンタインデーは、2月14日に愛や感謝を伝える日として世界中で祝われています。
その起源や文化的背景、国ごとの習慣にはさまざまな特徴があります。
概要
バレンタインデーの起源と歴史
- 古代ローマ時代
- バレンタインデーの起源は、3世紀のローマ帝国にさかのぼります
- 当時、皇帝クラウディウス2世は兵士の士気低下を防ぐため結婚を禁止していました
- しかし、キリスト教司祭の聖バレンティヌス(ウァレンティヌス)は若い恋人たちの結婚を秘密裏に支援し、その結果処刑されました
- この殉教の日が2月14日であり、彼の行為が「愛の守護者」として後世に伝えられました
- ルペルカリア祭との関連
- 古代ローマでは2月14日は女神ユノー(家庭と結婚の女神)の祝日であり、翌15日に始まる「ルペルカリア祭」では男女がくじ引きでパートナーを決めて過ごす風習がありました
- この祭りと聖バレンティヌスの逸話が結びつき、2月14日は「愛を祝う日」として定着しました
- 中世ヨーロッパでの発展
- 14世紀頃からヨーロッパでは、恋人たちがプレゼントやメッセージカードを贈り合う日として広まりました
- 特にイギリスでは、19世紀にキャドバリー社がハート型チョコレートボックスを発売したことで、チョコレートがバレンタインデーの象徴となりました
各国のバレンタイン文化
- 日本
- 日本では1950年代に製菓会社の広告キャンペーンをきっかけに、「女性が男性にチョコレートを贈る日」として定着しました
- 本命チョコ、義理チョコ、友チョコ、自分チョコなど多様な形が生まれています。3月14日のホワイトデーは、日本独自のお返し文化です
- アメリカ・ヨーロッパ
- アメリカやヨーロッパでは、「男性から女性へ愛や感謝を伝える日」として認識されています
- 花束やカード、アクセサリーなどが贈られ、カップルや夫婦がロマンチックな時間を過ごします
- 韓国・台湾
- 韓国では日本と同様に女性から男性へ贈り物をする習慣がありますが、3月14日のホワイトデーや4月14日のブラックデー(恋人がいない人の日)など独自の派生文化もあります
- 台湾では2月14日と旧暦7月7日の「チャイニーズバレンタインデー」が存在します
- フランス・イタリア
- フランスやイタリアでは「恋人たちの日」として祝われ、特に赤いバラや香水などロマンチックなプレゼントが人気です
- イタリア・ウンブリア州には聖バレンティヌス司教の墓があり、多くのカップルが訪れます
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最終更新:2025年01月03日 15:43