生徒総会
生徒総会は、生徒が主体となって学校生活をより良くするために話し合い、議決を行う場です。
学校運営において、生徒の意見を反映させる重要な
イベントであり、
生徒会活動の一環として実施されます。
概要
生徒総会は、生徒自身が主体となって学校運営に関わり、自分たちの声で学校生活をより良いものへと変えていく場です。
自治活動の促進だけでなく、生徒間の協力や責任感の育成にも寄与します。準備段階から当日の進行まで、生徒たちが協力して取り組むことで、多様な意見が反映された充実した総会となります。
目的
- 1. 生徒の自治活動を促進
- 生徒が主体的に学校運営に関与し、自らの意見を提案・議論することで自治意識を高めます
- 2. 学校の改善と成長
- 学校生活の問題点や改善案について話し合い、解決策を見つけることで、学校環境を向上させます
- 3. 活動方針や予算の承認
- 各委員会や部活動の年間方針や予算案を全校生徒で確認・承認します
- 4. 生徒全員の参加意識向上
- 生徒会活動が「全員で作り上げるもの」であることを自覚し、主体性や責任感を育てます
進行と準備
- 学級討議
- 総会で話し合う議題について、各クラスで事前に意見交換を行います。これにより、多様な意見が集まり、当日の議論が深まります。
- 学級討議では代議員や班長が司会進行を担当し、生徒自身で意見をまとめます
- 最近ではデジタルツール(例: iPad)を活用して意見共有する学校もあります
- リハーサル
- 総会前にリハーサルを行い、スムーズな進行を確認します
- 当日の進行
- 議長と役割分担
- 生徒総会は議長(生徒)が進行役となり、各委員会や部活動が報告や提案を行います
- 議題の審議と承認
- 提案された活動方針や予算案について質疑応答が行われ、その後、全校生徒による承認が求められます
- 質問・意見交換
- 生徒から具体的な質問(例: 校内設備改善、活動内容の変更など)が出され、それに対して回答や議論が行われます
特徴
- 1. 全校生徒参加型と代表制
- 全校生徒が体育館などに集まり直接参加する形式と、クラス代表者のみが出席する形式があります
- 2. 多様な意見の反映
- プチ生徒総会(事前討議)やアンケートなどを活用し、多様な視点から議題を検討します
- 3. デジタル化の進展
- 議案書や意見共有にデジタルツールを活用することで効率化が図られる例も増えています
- 4. 自治と主体性の育成
- 生徒自身が主体的に運営することで、自立心や責任感が養われます
- また、生徒同士の協力による問題解決能力も向上します
具体例
- 神崎中学校(令和6年度)
- 生徒会活動方針や予算について話し合い、「学校をより良くするために自分たちに何ができるか」を考える場として実施
- 具体的な質問(例: トイレ設備改善、挨拶運動など)が出されました
- 味方中学校(令和5年度)
- 「挑戦」をテーマとしたスローガン「進」を掲げ、生徒自身で学校生活の改善案を提案
- 学級討議ではiPadを活用して意見共有し、効率的な運営が図られました
課題と工夫
- 課題: 全校生徒参加型の場合、一部の生徒が発言機会を得られず退屈してしまうことがあります
- 工夫: プチ生徒総会やデジタルツール活用などで、生徒全員が意見を出しやすい環境づくりが進められています
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最終更新:2025年01月06日 07:50