ケルピー
ケルピーは、スコットランドの民間伝承に登場する水棲馬で、主に湖や川などの水辺に住む
妖精または
モンスターとして知られています。
概要
ケルピーの特徴
- 外見
- 通常は美しい黒や灰色の馬の姿をしており、たてがみには水草が絡んでいることが多いです
- また、魚の尾を持つ半馬半魚の姿や、人間(特にハンサムな青年や粗野な老人)の姿に変身することもできます
- 行動
- ケルピーは人間を誘惑して水中へ引き込み溺死させる存在です
- 例えば、普通の馬のふりをして旅人や子供を背中に乗せ、そのまま水中へ飛び込むことがあります
- 一度背中に乗った人は、ケルピーの体に貼り付いて逃げられなくなると言われています
- 食性
- 溺死させた人間を食べますが、肝臓だけは残すという伝承があります
- 弱点と使役
- ケルピーは鉄を嫌い、その口に馬勒(ばろく)をつけることで魔力を封じ込め、人間が使役することも可能です
- ただし、酷使すると恨みを買い呪われるとされています
- 伝承の背景と解釈
- ケルピーの伝説は、水辺への警戒心を促すための教訓として語り継がれてきた可能性があります
- また、スコットランドには他にも似たような水棲馬(例: アハ・イシュケ)の伝承があり、水と馬にまつわる神話的な結びつきが見られます
- ;現代でのケルピー|
- スコットランドのフォルカークには、ケルピーを象った巨大な彫像「The Kelpies」が建てられています
- この彫像は高さ30メートルもあり、スコットランドの産業力と伝説的な文化遺産を象徴しています
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最終更新:2025年01月11日 18:00