小さな嘘

小さな嘘


小さな嘘とは、大きな問題とならない些細な嘘のこと。
または自分にとって都合の悪いことを隠すために、事実を微妙にねじ曲げたり、誇張したりする嘘。


裏切り伏線としての「小さな嘘」

伏線として使うときのポイント
1. 伏線としての認識を避ける
  • 小さな嘘は、物語の中で自然に組み込まれることで、読者や視聴者に伏線だと気づかせません
  • これにより、後で明らかになる裏切りがより驚きをもたらします
2. 日常的で些細な内容
  • 小さな嘘は、登場人物の日常的な行動や言葉の中に隠されています
  • 例えば、些細な予定の変更や矛盾した発言などが典型です
3. キャラクターの性格や背景に基づく
  • 嘘をつく理由がキャラクターの性格や背景と一致していると、物語全体にリアリティを与えます
  • このような嘘は、後々そのキャラクターの裏切りを納得させる根拠となります
4. 信頼関係の構築と崩壊
  • 小さな嘘を積み重ねることで、登場人物間の信頼が徐々に揺らぎ始めます
  • これが後の大きな裏切りへの布石となり、ドラマ性を高めます

伏線となる小さな嘘の具体例
小さな嘘を伏線として使用する場合、その嘘と真相の例を以下に挙げます。
これらは物語の中でキャラクターの行動や発言が後に重要な意味を持つよう仕組まれたものです。
目的 小さな嘘 真相
アリバイ工作 「あの晩、家にいたんだよ」
と語るキャラクター
実際にはその人物は事件現場にいたことが後に明らかになる。
この嘘は、キャラクターが何かを隠そうとしていることを示唆し、
物語の核心に迫る重要な要素となる
緊張からの
無意識な行動
面接中、あるキャラクターが「大丈夫です」
と落ち着いているふりをしながら、
実はペンをいじるなど不安を示す行動を取る (※1)
この行動が後に、そのキャラクターが嘘をついていたり、
何か隠していることを示す手がかりとして回収される
家族についての
曖昧な説明
「家族とは仲が良いんだ」と語るキャラクター。
しかし、家族について具体的な話題になると話を逸らす (※2)
実際にはそのキャラクターは家族と疎遠であり、
それが過去のトラウマや物語の重要なテーマにつながっている
誰かを守るための発言 「彼(または彼女)はその場にはいなかった」
と証言するキャラクター
実際にはその人物は現場におり、証言したキャラクターが
守ろうとしていたことが後で判明する。
この嘘は友情や愛情の深さを示す一方で、事件解決の鍵となる
過去についての誇張 「昔、大事なものを失ったんだ」
と語るキャラクター
実際にはその「大事なもの」は物語の鍵となるアイテムや
情報であり、それが再び登場して物語の展開に大きく影響する
社交辞令や
表面的な態度
「本当にあなたの意見に賛成です」と語りながら、
実際には内心で反対しているキャラクター
後にこの発言が裏切りや対立の引き金となり、
物語の緊張感を高める
  • (※1) 人は嘘をつく際、嘘をつくストレス (→透明性の錯覚) を避けるため、何らかの身体的な対処行動をします
  • (※2) 都合の悪い話題を避けるテクニックとしては「論点のすり替え」「ミスディレクション (注意の転換)」「話題転換」「 冗談めかす」などがあります

関連ページ

最終更新:2025年02月25日 13:16