概要
ダイアローグは物語や演劇における登場人物の語りを指し、以下の3つの流れに分類されます。
- 1. 他者に話す
- 一般的な会話形式で、登場人物同士が直接対話するものです
- 物語の進行やキャラクター間の関係性を描く際に用いられます
- 2. 自身に話す
- 心の中での会話や独白です。登場人物の内面的な葛藤や思考、感情を描写するために使われます
- 読者や観客には直接聞こえない場合もありますが、キャラクターの深層心理を理解する手段となります
- 3. 読者や観客に話す
- 一人称形式で、登場人物が自分の考えや出来事を読者や観客に直接語りかける形です
- 物語をより個人的で親密な視点から伝えることができます
ダイアローグはその形式によってさらに以下のように分類されます。
- ドラマ型のダイアローグ
- シーン内で展開される対話です
- 登場人物同士の会話、独り言、あるいは鏡に映った自分との対話などが含まれます
- 物語内で動的な要素として機能します
- ナレーション型のダイアローグ
- シーン外で展開される語りです。読者や観客に向かって物語を説明したり、背景情報を補足したりする役割を果たします
小説では、
ダイアローグは一人称と三人称という視点によって異なる特徴を持ちます。
- 一人称
- 語り手が「わたし」や「俺」といった主観的な視点で物語を進めます
- この形式では語り手自身の心情や内面描写が豊かになりますが、他者の心理や出来事全体像には制限があります
- 三人称
- 語り手が「彼」「彼女」「彼ら」といった客観的な視点で物語を描きます
- ただし、三人称視点は登場人物そのものではないため、厳密にはダイアローグとはみなされません
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最終更新:2025年02月28日 13:10