エートス
エートス(ēthos)は、古代ギリシャ語に由来する概念で、「性格」や「習慣」を表す言葉。
概要
- 基本的な意味
- 「性格」や「習慣」を表す言葉
- ある社会集団や民族を特徴づける倫理的な心的態度や行動様式
- 哲学・倫理学における意味
- アリストテレス倫理学では、人間が行為の反復によって獲得する持続的な性格や習性を指す
- パトス(一時的・感情的な心の動き)と対比される概念
- 社会学における意味
- マックス・ヴェーバーによる解釈:
- 生活態度:社会化によって共有される行為パターンや生活形式
- 心的態度:主体的に選択される行為性向
- 倫理的態度:内在的な価値基準に基づく行為
- 修辞学における意味
- アリストテレスの『修辞学』で論じられた説得の三要素の一つ(他はロゴスとパトス)
- 話者の信頼性や倫理的魅力を表す
エートスは、個人の性格や習慣から、社会集団の道徳観や行動規範まで幅広い意味を持つ概念です。
現代では、特定の集団や文化を特徴づける精神性や気風を表現する際に用いられることが多いです。
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最終更新:2025年03月07日 08:50