コンセプトを強力にする12の方法
1. 物語の「つかみ」を探す
- 物語の中で一番面白い部分や独創的な要素を探して見つけます
- 他では見たことがないユニークな点を探し、それを物語の核にします
- その話の魅力を明確化し、読者や視聴者を惹きつけるポイントを強調します
2. 登場人物が経験する「最悪の出来事」を考える
- 主人公にとって最も恐ろしい状況や地獄のような体験を考えます
- 信念や仕事に関連した最大の危機を設定し、それを乗り越えるプロセスでキャラクターを成長させる狙いです
- 極限状態でのドラマ性がコンセプトを際立たせます
3. 対照的な登場人物
- 正反対の性格や価値観を持つキャラクター同士を組み合わせます (→対照的キャラクター)
- この方法は、特にバディものやラブコメディといったジャンルで有効です
- 同じミッションのメンバーとして協力させられる、共同生活を送らされる、一緒に旅をさせられるなど
- これは「対立」しながらも協力せざるを得ない状況を作り出します
- 互いに影響し合うことで物語に深みと面白さが生まれます
4. 登場人物と対照的な環境
- 登場人物を不利な環境や苦手な状況に放り込む
- 例えば、都会育ちの人間が田舎に移住する、平和主義者が戦場に送られるなど
- 環境との対比がキャラクターの個性や葛藤を際立たせる
5. アイデアをもう1つ足す
- 一見目新しくないアイデアでも、意外な要素やジャンルを足して独自性を強化します
- 例えば、異なる映画や物語からインスピレーションを得て組み合わせます
- これにより新しいストーリーラインが生まれます
- 既存作品のジャンルや設定、キャラクター属性などに大胆な変更を加えます
- 主人公の性別逆転、時代背景変更、年齢設定変更などで新鮮さと独創性を加えます
- 例えば古典的なプロット、例えばロミオとジュリエットにマフィアの抗争を取り入れる
- 古典的な物語に、推し活などの現代的なアレンジ要素を盛り込む
7. ありきたりなプロットを逆転させる
- 初期アイデアから正反対の展開を考えてみる
- 例えば、悪役が主人公になる、成功者が転落するなど、予想外の方向性で物語に新鮮さと驚きを与える
8. きっかけとなる事件を面白くする
- 「もし○○したら?」という問いから発想する
- 問題の根源となる事件(きっかけ)をユニークかつ衝撃的なものに設定し、それが物語全体に影響するようにする
9. 極端にしてみる
- スケール感や状況設定を極端化することでインパクトを強調する
- 「最悪」「最大」「最高」など究極的な要素で物語に迫力と緊張感を与える
10. 時間的制約を強調する
- タイムリミットや締め切りなど「時」を刻む要素で緊迫感と作り出します
- この制約は自動的に「対立構造」を作り出す効果があります
- 限られた時間内で問題解決が求められる状況は読者や視聴者への訴求力が高い
11. 舞台を強調する
- 舞台設定そのものに焦点を当て、その裏側や独特な文化・背景描写で物語世界観に深みを持たせる
- 特殊な舞台(例:宇宙ステーション、古代都市など)が物語全体の魅力となることもある
12. コンセプトそのものをジレンマ化する
- 解決不可能な板挟み状況や究極の選択肢(例:ソフィーの選択)によってキャラクターやストーリー展開に緊張感と深みを与えます
- 倫理的ジレンマや道徳的ジレンマといった複雑なジレンマは、読者・視聴者が共感しつつも考えさせられるポイントとなります
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最終更新:2025年03月15日 08:46