クソゲー
クソゲーは、ゲームとしての完成度が低く、プレイする際に不快感やストレスを感じる要素が多い作品を指します。
概要
クソゲーの特徴
- 1. バグやグリッチ
- ゲーム内で頻繁にバグが発生し、進行不能になることがある
- 2. 不合理な難易度
- 難易度が極端に高すぎたり低すぎたりして、ゲームバランスが崩壊している
- 3. ストーリーの破綻
- ストーリーが支離滅裂で、プレイヤーが内容を理解できない場合や共感できない場合
- 4. 操作性の悪さ
- キャラクターが意図した通りに動かない、または反応が遅いことでプレイ体験が損なわれる
- 5. 不親切な設計
- チュートリアル不足や進行に必要な情報が欠けているため、攻略本なしではゲームを進められない場合
- 6. 映像や音楽の低品質
- グラフィックや音楽が低クオリティで、ゲームとしての魅力を欠いている
- 7. 過剰な課金要素
- ゲーム進行に課金を強制する設計もクソゲー要素の一つとされる
物語での扱いの特徴
- 1. プレイヤーキャラクターへの影響
- クソゲー要素を逆手に取るキャラクターが登場し、理不尽な設定や難易度を攻略することで成長するストーリー展開が見られることがあります
- たとえば、『シャングリラ・フロンティア』では主人公がクソゲー攻略で培ったスキルを活用する
- 2. ユーモアやネタとしての利用
- クソゲー特有の理不尽さや奇妙な演出を笑いどころとして扱う作品もあります
- これにより、物語全体にコミカルな雰囲気を与えることがあります
- 3. 挑戦と達成感を強調
- クソゲー的な困難を乗り越えることで、主人公やプレイヤーに達成感を与える構造が採用されることがあります
- 理不尽さを克服するストーリーは、困難への挑戦というテーマを強調します
- 4. 社会的批判や風刺
- クソゲー要素を通じて、ゲーム業界や消費者文化への批判や風刺を盛り込むこともあります
- たとえば、過剰な課金要素や未完成状態で販売されるゲームへの皮肉などです
クソゲーはその欠点によって「駄作」とされますが、一部の物語ではその要素を逆手に取って魅力的なストーリー展開につながることもあります。
作品例
『シャングリラ・フロンティア』
『シャングリラ・フロンティア』における「クソゲー」の特徴は以下の通りです。
- 1. バグやエラーの頻発
- ゲーム内で予測不能なバグやエラーが頻発し、正常なプレイが困難になる
- 2. テクスチャ崩壊
- グラフィックが破綻していることがあり、ゲーム世界の視覚的な整合性が保たれていない
- 3. 矛盾したストーリーやゲームバランス
- ストーリーが破綻している、またはゲームバランスが著しく偏っているため、プレイヤーに理不尽さを感じさせる
- 4. 理不尽な設計
- ボス戦などで極端に難易度が高く設定されていたり、攻略法が不明瞭であるなど、プレイヤーにストレスを与える設計
- 5. 超低乱数による「お祈りゲー」
- プレイヤーの実力ではなく運に依存する要素が多く、進行が運任せになる
- 6. イベントやキャラクターの矛盾
- イベント前後でキャラクターの発言や行動に矛盾が生じることがある。例えば、ヒロインが一貫性のない発言を繰り返すなど
- 作中でのクソゲーの扱い
- 主人公・陽務楽郎(サンラク)はこれらの「クソゲー」をこよなく愛し、その攻略を楽しむ「クソゲーハンター」として描かれています
- 彼はこれらのゲームで培ったスキルを活用し、「神ゲー」である『シャングリラ・フロンティア』を攻略していきます
『異世界マンチキン ーHP1のままで最強最速ダンジョン攻略ー』
『異世界マンチキン ーHP1のままで最強最速
ダンジョン攻略ー』におけるクソゲーとしての特徴は以下の通りです。
- 1. HP1という極端な縛り
- 主人公のHPが常に1で固定されているため、一撃でもダメージを受ければ即死という理不尽な設定がある
- この縛りは、ゲームとしてのバランスを著しく欠いており、通常のプレイではほぼ不可能な難易度を生み出している
- 2. ステータス決定が完全ランダム
- ステータスがサイコロ(1d20)によって決定されるシステムが採用されており、プレイヤーの実力や選択ではなく運に大きく依存する
- この要素はゲーム性を損ない、理不尽さを感じさせる
- 3. 過酷なスタート環境
- ゲーム開始時点で主人公はほぼ無力であり、転生ボーナスや強力なスキルも与えられない
- さらに、敵や環境が非常に厳しく設定されているため、生き残るだけでも困難
- 4. 鬼畜な最終目標
- 最終目標が非常に高い難易度で設定されており、ゲームとして達成感を得るよりも絶望感を味わうことが多い
- これにより「クソゲー」としての評価が強調されている
- 5. TRPG風味の複雑なルール
- 世界観やルールがテーブルトークRPG(TRPG)風に構築されているが、その複雑さがプレイヤーにとって理解しづらく、攻略の敷居を高めている
- 作品内でのクソゲー要素の活用
- 主人公・桐原行人(ユキト)は、この「クソゲー」的な状況を逆手に取り、知識と工夫を駆使して生き延びます
- また、「マンチキン」と呼ばれる最適化プレイスタイルを活用し、ルールの穴や隙間を突くことで過酷な環境を乗り越えていく姿が描かれています
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最終更新:2025年03月22日 20:03