ダークウェブ
ダークウェブ(Dark Web) は、通常の検索エンジン(Google, Bingなど)ではインデックスされず、専用のソフトや設定がなければアクセスできないインターネット領域のことです。
概要
ダークウェブは「匿名性が高い特別なネット領域」で、正の利用(検閲回避、内部告発の保護) と 負の利用(違法取引、犯罪温床) が共存する
二面性を持ちます。ただし、安易なアクセスは犯罪や詐欺に巻き込まれる危険が大きく、専門知識がない場合は触れないのが基本です。
- 1. Deep Webとの関連性
- ダークウェブはDeep Web(ディープウェブ)の一部
- Deep Web:パスワードで保護されたページや企業内システムなど検索に出ないすべての領域
- Dark Web:その中でも匿名化技術(Torなど)を利用しなければ入れない特殊な領域
- 2. アクセス方法
- 最も代表的なのが Tor(The Onion Router)
- 通信を何重にも暗号化して経路を匿名化
- 専用のブラウザ(Tor Browser)を用いて「.onion」ドメインにアクセスできる
- I2P や Freenet といった他の匿名ネットワークも存在する
- 3. 利用される理由
- 匿名性の確保:通信経路が隠されるため、誰がどこからアクセスしているか特定しにくい
- 検閲回避:政府の検閲が強い国で、言論の自由を守るために利用される
- 秘密保持:内部告発者やジャーナリストが安全に情報をやり取りする手段としても使われる
- 4. 犯罪との関わり
- 匿名性を悪用し、違法な取引やサービスの温床にもなる
- 麻薬、銃器、偽造パスポート、クレジットカード情報の売買
- サイバー攻撃ツールやマルウェアの取引
- 違法ポルノや人身売買など深刻な犯罪も報告あり
- 仮想通貨(特にビットコイン、モネロなど)と組み合わされ、資金の追跡が困難になる
- 5. 社会的評価
- ダークウェブ = 犯罪というイメージが強いが、必ずしも違法ではない
- 政治活動家やジャーナリストが命の危険を避けるために利用する「正の側面」もある
- しかし、違法市場や犯罪組織の利用が目立つため、世界各国の法執行機関が監視・摘発を強化している
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最終更新:2025年08月30日 21:51