氷山、遠すぎ!
「氷山、遠すぎ!」の概要
「氷山、遠すぎ!」とは、映画や物語において危険が迫っているはずなのに、その危険が主人公や観客にとってあまりにも遠く感じられる、またはその進行が遅すぎるために緊張感が欠けてしまう状況を指す表現です。
この概念は、
サスペンスやスリルを期待する作品において、観客の興奮や没入感を損なう原因となります。
特徴
- 1. 危険の進行が遅い
- 物語の中で、危険がゆっくりと迫ってくるため、観客が緊張感を持続できない
- 2. 緊張感の欠如
- 本来ならハラハラドキドキするはずの状況でも、危機感が薄くなり、観客が物語に没入できない
- 3. 危険のリアルさや差し迫った感覚の不足
- 危機が現実的で切迫していないため、観客がその結果に対する恐怖や不安を感じられない
具体例
- 1. 『ダンテズ・ピーク』
- 火山噴火をテーマにした映画で、科学者が噴火の危険性を警告します
- しかし、その警告が証明されるまで時間がかかりすぎるため、観客は待ちくたびれてしまいます
- 2. 『アウトブレイク』
- エボラウイルスによる感染拡大を描いた作品ですが、ウイルスの進行が非常に遅く描かれています
- 特に感染源であるサルを捕まえるサブプロットに多くの時間を割き、本筋の緊張感が薄れてしまいます
- 3. 『ワイルドレンジ 最後の銃撃』
- カウボーイたちの復讐劇ですが、敵討ちまでに主人公たちが長時間話し合いを続けるため、緊張感が失われます
「氷山、遠すぎ!」を回避するポイント
- 危機は「今そこにある危機」として描き、観客に切迫感を与える
- 危機が主人公やその愛する人々に直接影響を及ぼすように設定する
- 危機の結果について観客が容易に想像できるような描写を行い、その悲惨さを強調する
このような要素を欠いた場合、「氷山、遠すぎ!」となり、本来期待されるスリルや
サスペンスが失われてしまいます。
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最終更新:2025年02月06日 22:43