自己愛

自己愛

自己愛とはダークトライアドの1つであるナルシシズムの日本語訳です。(→ナルシシズム)
自己愛は "条件付きの愛" であり「理想通りの自分のみを大事にする」「他人より優れていることを求める」ことです。
そして過度な自己愛は攻撃的になり、他者を軽蔑するなど自己中心的な性格を生み出します。


特徴

性格的特徴
誇大性
  • 自分の重要性や才能を過大評価し、他者よりも優れていると信じています
賞賛欲求
  • 他者からの賞賛や承認を強く求め、それが得られないと不満を感じます
共感性の欠如
  • 他者の感情や視点に対して無関心であり、自分中心の思考が強いです

外見的特徴
魅力的な外見
  • 自己愛が強いキャラクターは、自分をよく見せるために外見に気を使うことが多いです
  • これは他者からの賞賛を得るためでもあります
自信に満ちた態度
  • 表面的には自信に満ちた態度を示すことが多く、堂々とした振る舞いをします

内面的葛藤
不安と脆弱性
  • 表面的な自信とは裏腹に、深い不安や自己評価の脆弱性を抱えています
他者との比較
  • 自分の価値を他者との比較によって確認しようとするため、常に他者を意識し、自分が劣っていると感じると不安になります
自己防衛
  • 自己愛の裏には、自分自身の弱さや不完全さから目を背けようとする防衛的な態度が隠れています

自己愛と自己肯定感の違い

自己愛と自己肯定感は別の概念であり、むしろ対照的な性質を持っています。
健全な自己肯定感を持つことが、過度な自己愛に陥らない助けになる可能性があります。
特徴 自己愛 自己肯定感が高い
定義 "条件付きの愛" であり、「理想の自分像のみが大切」
「他人との比較を求める」
"条件なしの愛"で「ありのままの自分を受け入れる」
「自分の存在自体を肯定する」
具体例 ・恥をかくことに耐えられない
・思いやりの欠如が見られる
・特別扱いされて当然と考える
・他人より優れていることを求める
・良い面も悪い面も「これが自分」と受け入れる
・生きている自分を素晴らしい存在だと認める
・他者との比較を必要としない
人格の傾向 ・自分より劣っている人を見下そうとする傾向がある
・理想の自分像を維持できないと自己評価が急落する可能性がある
・社会的弱者を断罪せず、その存在を肯定しようとする
・自分の価値は外部の評価に依存しない

関連ページ

最終更新:2024年11月03日 10:46