サイコメトリー

サイコメトリー


物語創作におけるサイコメトリーは、超能力の一種として多くのフィクション作品で取り上げられています。
この能力は、物体や人に触れることで過去の記憶や思念を読み取ることができるという設定が一般的です。


ミステリーにおけるサイコメトリーの活用

ミステリーにおけるサイコメトリーは、物語の謎解きや事件解決において重要な役割を果たします。
事件解決の手段
  • サイコメトリーは、物体や人に触れることで過去の記憶や思念を読み取る能力として、捜査の手掛かりを得るために使われます
  • 例えば『サイコメトラーEIJI』では、主人公の明日真映児がこの能力を用いて、警察と協力しながら様々な事件を解決していきます
  • 彼は物や人に触れることで得た情報をもとに、連続殺人事件などの難事件に挑みます
プロファイリングとの組み合わせ
  • サイコメトリーはしばしばプロファイリングと組み合わせて使用されます
  • 『サイコメトラーEIJI』では、映児が得た情報を基に、刑事の志摩亮子がプロファイリングを行い、犯人像に迫ります
  • この組み合わせによって、通常の捜査では得られない深い洞察が可能になります
証拠不足の補完
  • 証拠や証人が不足している場合でも、サイコメトリーによって過去の出来事を視覚化することで、新たな証拠を発見することができます
  • これにより、迷宮入りしかけた事件も新たな展開を迎えることが可能です

作品例

『サイコメトラーEIJI』

『サイコメトラーEIJI』は、安童夕馬(樹林伸)が原作、朝基まさしが作画を担当した日本の漫画作品で、1996年から2000年まで『週刊少年マガジン』に連載されました。
この作品の主人公である明日真映児(あすま えいじ)は、物や人に触れることで残された記憶の断片を読み取る「サイコメトリー」という特殊能力を持っています。この能力を駆使して、警視庁の女性刑事・志摩亮子と共に様々な怪事件を解決していくミステリー作品です。
能力の概要
  • サイコメトリーは、物や人に触れることで過去の記憶や思念を読み取る能力です
  • 映児はこの能力を用いて事件の手掛かりを得ることができますが、その情報は時に断片的であったり示唆的であったりします
能力の進化
  • 物語が進むにつれ、映児のサイコメトリー能力は強化されていきます
  • 例えば、電話越しに相手の思念を読み取ったり、直接触れずに思念を読み取ることも可能になっています
制約とリスク
  • 映児はこの能力を制御することが難しく、過去には無意識に他人の本音を読み取ってしまい、人間不信に陥ったことがあります
  • また、能力を使いすぎると昏睡状態になることもあり、強い思念によって精神を乗っ取られる危険性もあります
物語への影響
  • サイコメトリーという概念は、物理法則を超えた超能力としてリアリティを持たせる要素となっており、この設定が物語全体に独特なリアルさとスリルを与えています
  • これにより、読者に「もしかしたらあり得るかも」という感覚を与えることに成功しています

このような特徴から『サイコメトラーEIJI』は超能力ミステリーが組み合わさった独自の世界観で人気を博しました。
パクノダ『HUNTER×HUNTER』

パクノダ『HUNTER×HUNTER』の能力は「サイコメトリー」と類似していますが、厳密には異なるものです。
彼女の念能力は「記憶を読み取る能力(仮称)」であり、特質系に分類されます。この能力により、人や物体に触れることで、その対象に宿る記憶を引き出すことが可能です。
記憶の読み取り
  • 人や物体に触れることで、そこに残された記憶を読み取ることができます
  • 特に、人の場合は質問などを通じて記憶を刺激し、表面的な記憶ではなく深層の「原記憶」を引き出すことが可能です
  • そのため、偽証や妨害は通用しません
物体の場合
  • その物体に関連する過去の出来事や人物の記録を読み取ることができます
  • これがサイコメトリーと似ている点ですが、念能力としての制約や特性が加わっています
派生能力 - 記憶弾(メモリーボム)
  • 読み取った記憶を具現化した弾丸に込め、それを撃つことで相手に記憶を植え付けることができます
  • ただし、元の記憶の持ち主が撃たれた場合、その記憶を失うという特性があります。一度に最大6発まで使用可能です
制約と誓約
  • 制約として「最も大切な人には触れられない」という設定があります(作中で具体的な言及は少ない)
サイコメトリーとの違い
  • サイコメトリーは一般的に物体や場所に残された情報を感知する能力ですが、パクノダの能力はそれに加えて、人間の深層記憶も正確に引き出す点が特徴的です
  • また、念能力として具現化した弾丸を用いる「記憶弾」といった独自の派生技術も含まれています
  • このため、サイコメトリーとは似て非なるものといえます

要するに、パクノダの能力はサイコメトリー的な要素を持ちながらも「念」というシステム内で特質系として進化した特殊な力です。

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最終更新:2024年12月13日 10:28