ゴア表現
ゴア表現とは、血糊や流血など、べっとりとした血液を表現する言葉。
特徴
ホラー創作におけるゴア表現は、視覚的・感情的に強烈なインパクトを与えるために使われる残虐描写の一種です。
ゴア表現は、血まみれのシーンや身体の損壊を伴う描写が中心で、読者や視聴者に強い不快感や恐怖感を与えることを目的としています。
ゴア表現の具体例
- 身体の切断や破壊
- 四肢や頭部が切断されるシーン。たとえば、斧やチェーンソーで腕や脚が切り落とされ、血が噴き出す描写
- 頭部が潰され、脳漿が飛び散るようなシーン
- 内臓の露出
- 腹部が裂かれ、内臓が飛び出す描写
- これは特にスプラッタホラーでよく見られるシーンで、臓器が地面に転がる様子などが詳細に描かれる
- 拷問によって体内から臓器を引きずり出すような残酷なシーンも含まれます
- 血しぶきと流血
- 刃物や銃弾によって体が傷つけられ、大量の血が噴き出す描写
- 特に戦闘シーンでは、敵を倒した際に血しぶきが飛び散る演出が多用されます
- 血まみれの床や壁など、環境全体に血液が広がるシーンもゴア表現の一部です
- 肉体の腐敗や変形
- 死体が腐敗し、皮膚が剥がれ落ちたり、虫に食われていく様子を詳細に描写することで、不快感を増幅させます
- 感染症や寄生生物によって身体が異常な形状に変形する描写もゴア表現として利用されます
- 拷問と苦痛
- 拷問器具を使ってゆっくりと身体を破壊していくシーン
- たとえば、爪を剥ぐ、目玉をえぐり取るなど、人間の耐え難い苦痛を描写することで恐怖心を煽ります
- 骨折や関節の脱臼など、身体が不自然に曲げられるシーンも含まれます
ゴア表現の使用例
- 「殺人鬼」(綾辻行人)
- この作品では、人間を虫けらのように扱い、無差別に殺戮するサイコキラーによって次々と惨殺される人々の姿が描かれています
- 血しぶきや引き裂かれた肉体など、生々しいゴア描写が特徴です
- 「バイオハザード」シリーズ
- ゾンビやクリーチャーとの戦闘で四肢欠損や頭部破壊など、激しいゴア表現があります
- 特に「バイオハザード7」のグロテスクバージョンでは、そのような描写がより強調されています
- 「デッドスペース」シリーズ
- 敵であるネクロモーフとの戦闘で手足を切断することが有効なため、その過程で激しい血しぶきや肉体破壊の描写があります
これらの例はホラー作品で使われる典型的なゴア表現ですが、その目的は単なる残虐さではなく、視覚的・心理的な恐怖感を最大限に引き出すことです。
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最終更新:2024年11月22日 01:13