遊郭
遊郭とは、江戸時代に「遊女」と呼ばれる女性たちを集めた場所です。
遊女とは、いわゆる「春を売る」女性たちを指し、江戸時代やそれ以前には「うかれめ」「あそびめ」「ゆうくん(遊君)」「けいせい(傾城)」などとも呼ばれていました。
情景
- 建物の構造
- 遊郭は多くの場合、格子窓が特徴的な「張見世(はりみせ)」と呼ばれる部屋があり、遊女がその中で客にアピールしていました
- 吉原遊郭などでは、昼間は「昼見世」、夜になると「夜見世」と呼ばれ、時間帯によって雰囲気が異なります
- 豪華な装飾
- 遊郭の内装は豪華で、絨毯や屏風絵などが飾られていました。特に高位の遊女が座る場所には赤い絨毯が敷かれていたこともあります
- 花魁道中
- 花魁(おいらん)は遊郭の中でも最高位の遊女で、その姿は非常に華やかでした
- 花魁道中という儀式的な行進では、多くのかんざしや豪華な着物を身にまとい、町中の注目を集めました
小物
- 煙草盆(たばこぼん)
- 遊女たちが使用していた小物の一つで、煙草を楽しむための道具を収納する箱です
- 黒漆塗りや金銀蒔絵など、豪華なデザインが施されたものが多く見られました
- 火鉢(ひばち)
- 寒い時期には火鉢が必需品でした
- 浮世絵にも描かれているように、火鉢は遊郭内で暖を取るために使われていました
- 漆器の箱
- 遊女たちは私物や手紙を入れるために漆塗りの箱を使用していました
- これも高価な調度品であり、彼女たちの身分や地位を象徴するものでした
- かんざし
- 花魁や高位の遊女は大量のかんざしを髪に差していました
- これらは玉簪(たまかんざし)やびら簪(びらかんざし)など様々な種類があり、華やかなヘアスタイルを作り上げていました
- 豪華な着物
- 花魁は非常に豪華な着物を着ており、そのデザインや色合いは他の遊女とは一線を画すものでした
- 特に振袖や帯結びなどに特徴があります
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最終更新:2024年11月14日 11:06