暗き沼の魔法使い
暗い沼の奥に人を騙して喜んでいる一人の年老いたドラゴンが住んでいた。
ある娘がドラゴンに騙され沼の奥でガマの姿にされてしまった事を知ったソーサリアンたちは彼女を救うため力を合わせた。
ある娘がドラゴンに騙され沼の奥でガマの姿にされてしまった事を知ったソーサリアンたちは彼女を救うため力を合わせた。
入手アイテム
PC-8801 / MSX2
アイテム名 | 種類 | かかっている星 | 魔法 | ||||||
火 | 水 | 木 | 月 | 太 | 金 | 土 | |||
魔女の大鍋 | (一握りの砂) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
トリカブト | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
マンドラゴラ | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
蜂の巣 | (一握りの砂) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ムーンストーン | (小石) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ブラッドストーン | (小石) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ジャックの炎 | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
幸福のコイン | × | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
PC-9801 / X1Turbo / PC-88VA / IBM-PC
アイテム名 | 種類 | かかっている星 | 魔法 | ||||||
火 | 水 | 木 | 月 | 太 | 金 | 土 | |||
魔女の大鍋 | (一握りの砂) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
トリカブト | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
マンドラゴラ | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
蜂の巣 | (一握りの砂) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ムーンストーン | (小石) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ブラッドストーン | (小石) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
ジャックの炎 | (枯葉) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
幸福のコイン | × | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
プロローグ
「どうしました、お嬢さん?」。その声に振り返った娘の瞳には、今まで見た事もない、美しい青年の姿が写し出された。その表情には少し翳りがあるものの、端麗な容姿は、美の神の化身としか考えられなかった。「道に迷われたのですか?」。その声もまた美しく、娘はただうなずく事しかできなかった。恐ろしい魑魅魍魎が潜むと噂される、この暗き沼に迷い込んだ娘には思ってもみない出来事だった。心配そうに自分の顔を覗き込む青年に、娘はようやく口を開いた。「森へ花を摘みにいったのですが、いつの間にか沼に出てしまい、道もわからずさまよっておりました」「それは難儀でしたね。こう見えても私は沼に詳しいのです。よろしければ森まで送って差し上げましょう」。青年は娘を抱きかかえ、自分の庭であるかの様に沼を進み始めた。娘は、青年のしなやかな腕の中で自分の今の状況に頬を赤らめていた。」
もう日が沈むかという頃、二人は沼を抜け、森のはずれに着いた。「なんとお礼を言っていいか、私にはわかりません。本当にありがとうございました。この近くに私の家があります。もしお望みのものがあればおっしゃってください」。娘の問いに青年は答えた。「私のした事は礼にはおよびません。あなたの安心したお顔が見られれば、それで充分です。しかし、ひとつだけ欲しいものがあります。それは……あなたです」。自分の心のどこかで望んでいた言葉に、娘は恥じらいながらうなずいた。
家に帰った娘は、沼で迷った事、青年に助けてもらった事、青年が自分を欲しいと言った事を話した。そして、娘もまた青年に同じ気持ちを抱いており、彼の元に行く考えであると打ち明けた。両親はそれに反対したが、強い口調で「行くな」とは言えなかった。娘は心配する両親に別れを告げ、軽い足取りで恋する人の待つ沼へと向かった。青年の正体が、暗き沼の主であり、人を騙す事を糧として生きている老ドラゴン、フラジオレであるとは知らずに……。
もう日が沈むかという頃、二人は沼を抜け、森のはずれに着いた。「なんとお礼を言っていいか、私にはわかりません。本当にありがとうございました。この近くに私の家があります。もしお望みのものがあればおっしゃってください」。娘の問いに青年は答えた。「私のした事は礼にはおよびません。あなたの安心したお顔が見られれば、それで充分です。しかし、ひとつだけ欲しいものがあります。それは……あなたです」。自分の心のどこかで望んでいた言葉に、娘は恥じらいながらうなずいた。
家に帰った娘は、沼で迷った事、青年に助けてもらった事、青年が自分を欲しいと言った事を話した。そして、娘もまた青年に同じ気持ちを抱いており、彼の元に行く考えであると打ち明けた。両親はそれに反対したが、強い口調で「行くな」とは言えなかった。娘は心配する両親に別れを告げ、軽い足取りで恋する人の待つ沼へと向かった。青年の正体が、暗き沼の主であり、人を騙す事を糧として生きている老ドラゴン、フラジオレであるとは知らずに……。
冒険の目的

ペンタウァのはずれに、得体の知れない怪物が出没すると言われる暗き沼があった。この沼には、フラジオレという老いたドラゴンが住みついており、沼に潜むモンスター達を治めていた。沼の主であるフラジオレは、ドラゴンではあるものの、その高齢ゆえすでに力は弱かった。張りをなくした翼は飛ぶ能力を持たず、沼を出る事すらできなかった。この老ドラゴンの唯一の楽しみといえば、今だ残された変身能力を用いて、人間を騙し、たぶらかす事くらいだった。ある日、沼に迷い込んだ娘を見つけたフラジオレは、美しい青年に姿を変え、娘の心を我がものにした。そして、自分の家へと娘を連れ去り、騙された娘の様を見て笑いものにしているのだった。娘の行方を心配する両親の為に、許しがたい老ドラゴンの元から娘を連れ戻し、青年の正体を教えてあげなければならない。疑う事を知らない娘は、フラジオレにどんなひどい仕打ちを受けているのかわからないのだから……。
登場アイテム

- 大鍋
かつて、魔法薬の調合に用いられた、大きな鉄製の鍋。神秘の力を秘めているらしく、この鍋で薬を作ると失敗しないらしい。

- ハチの巣
ハチを追い払った後、残されたハチの巣にはハチミツやロイヤルゼリーなどのエキスが、豊富に含まれている。

- トリカブト、マンドラゴラ
魔法の力を持った、珍しい植物。これらの植物をうまく調合すると、いろいろな魔法薬を作り出す事ができる。

- 幸福のコイン
娘を助け出した際に、彼女の両親から礼としてもらえる古金貨。その名の通り、持つ者に幸せをもたらすと言われている。

- ジャックの炎
手に持っても熱くない鬼火。魔法薬を煮詰める時に、この炎を用いると、うまい具合に材料が混ぜ合わさるらしいが……。

- ムーンストーン、ブラッドストーン
暗き沼付近に隠されたこのふたつの宝石は、ある魔法がかけられており、持つ者の道を開くと言われている。
登場モンスター
ゾンビ | 打ち捨てたられた死体に、命を吹き込み作られたモンスター。 |
バブラー | 沼の瘴気が混ざり合って生まれた命ある泡。 |
モンスターガード | 遺跡を守る石像兵士。殺す事はできない。 |
ワスプ | 突然変異によって巨大化した獰猛なスズメバチ。 |
マッドマン | 魔法で命を与えられた泥濘の泥。 |
ウォーターシェリー | 沼地に住む小妖精。鬼火を自由に操る。 |
フラジオレ | 年老い、誇りを忘れたレッドドラゴン。沼地から出る事はできないが、魔力を使って体力を奪う。 EXP:250 |

- ゾンビ
フラジオレによって操られた、沼で死んだ者達の腐乱死体。爪でひっかいたり噛みついたりといった攻撃をする。彼らの体には雑菌が多いので、傷を受けた箇所は充分消毒した方が身の為だろう。

- ワスプ
いわゆるスズメバチの事。毒針は何回刺しても抜け落ちず、毒自体も非常に強い。そのうえに集団で襲いかかってくるワスプは、冒険者にとって大きな脅威になるだろう。

- マッドマン
生きている泥の集合体である、人間型のモンスター。暗き沼の周辺に住むマッドマンは、冒険者の体にのしかかり、鼻や口をふさいで窒息死させるという、被害者には地獄の攻撃を得意とする。

- ウォーターシェリー
水辺に潜む悪魔の一種であり、自在に炎を操る能力を持っている。いくつかの火の玉を生み出して、それを相手めがけて飛ばし火傷を負わせたり、威嚇したりするので、近寄りがたい。

- レッドドラゴン
暗き沼の主である、フラジオレという名の年老いた赤竜。翼は力を失い空をも飛べぬ有様だが、年老いてもドラゴンはドラゴン、沼に侵入したものには灼熱の炎のブレスを浴びせかけ、撃退する。