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ドワーフの置土産

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sorcerian

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ドワーフの置土産

ドワーフの名工ボルフ・ペペは茶目っ気のある職人だった。彼は死ぬときまで人騒がせな遺言を残した。
「難攻不落のドワーフの迷宮に最高傑作の幸運の戦斧を隠した。迷宮探索に自信のある者は挑むがいい」名工の仕掛けたトラップに冒険家たちの被害は相次いだ。王はこの騒動に終止符を打つためソーサリアンに幸運の戦斧の発見を依頼した。

入手アイテム

Windows / iOS
アイテム名 種類 かかっている星 魔法
光る石 (小石) 0 0 0 0 0 0 0 なし
メデューサの盾 SHIELD 0 0 0 0 0 0 0 CHANGE IDOL
帰還の盾 SHIELD 0 0 0 0 0 0 0 EXIT
MOILA-TENの杖 ROD 5 0 0 0 0 0 0 FLAME
ダ○モスの剣 ARMS 7 0 0 0 0 5 3 DELUGE
タ○トの杖 ROD 0 2 0 0 0 0 0 LIGHT CROSS
ピ○ラーの杖 ROD 0 5 0 0 0 0 5 ROCK RAIN
ゲ○ドの杖 ROD 0 5 0 0 0 0 8 DEG-FREEZE
ガ○の炎 SHIELD 0 0 0 0 0 0 5 NAPALM
ブラ○キーの爆弾 RING 0 0 0 0 0 5 0 IGNISION
メ○ルの腕輪 RING 0 0 5 0 0 9 0 SWOON
リジューベロッド ROD 0 0 0 0 0 0 0 REJUVENATE
黒曜石の剣 ARMS 9 0 0 0 0 0 0 HEAL
黒曜石の剣 ARMS 0 9 0 0 0 0 0 HEAL
黒曜石の剣 ARMS 0 0 0 0 0 9 0 HEAL
黒曜石の剣 ARMS 0 0 0 0 0 0 9 HEAL
ヒスイの指輪 RING 0 0 0 9 0 0 0 STONE FLESH
ヒスイの指輪 RING 0 0 9 0 0 0 0 CURE
ヒスイの指輪 RING 0 0 0 9 0 0 0 CURE
幸運の戦斧 ARMS 2 0 2 2 0 2 2 DEG-THUNDER

プロローグ

「お引き取り下さい。あなた方には荷が重いでしょう」
 言ってからエルフの門番は“しまった”と思った。
 やんわりと断るつもりだったが、これでは逆効果だ。
「貴様ッ、我らを愚弄するか!」
「バルア皇国の英雄と呼ばれし我らの名、当然知っていようが!」
 目くじらを立てて騎士たちが詰め寄ってきた。ちなみに名前はすぐに忘れてしまった。つまり全く聞いたことはない。
「そうではありません」
 溜息をつきながら、エルフの門番はどう説明したらいいものか途方に暮れていた。目の前には、はるばる異国かやって来たという四人連れの騎士たちがいる。無下にするのも失礼だ。しかし彼らが身につけた装備ときたら・・・・。
 フルフェイスのヘルメット。
 板金を張り合わせたプレートアーマー。
 たらいのように大きなラウンドシールド。
 そして極め付きは背中に吊るしたグレードソード。一体どうやって楯と併せて使うつもりなのだろう?
 その蟹のような姿を見た時、エルフの門番は目を疑ったものだ。
 とても正気の沙汰とは思えない。彼らは何をしに行くつもりなのか。仮想舞踏会でウケでも狙うつもりなのか。戦場だってこんなトチ狂った格好の騎士はいないだろう。
 ましてや名匠ポルフ・ぺぺが設計した「ドワーフの迷宮」に挑むならば。「あなた方は判っておられない。この迷宮は世界で最も深いと言われています。しかも危険なトラップが数多くある。失礼ですが、少し装備を軽くすることをお薦めしますよ」
 無難な返事を思いつき、エルフの門番は丁寧な口調で応じた。
 ぶしつけな連中のあしらいには慣れている。格好だけである事が多いので、何かもっともらしい口実を与えると退散してくれるのだ。
 ・・・・しかし返事は嘲りに満ちた笑いだった。
「エルフ風情が何を偉そうに!」
「そのようなことは百も承知! 卑しき亜人の迷宮などに翻弄され、大騒ぎしているペンタウァ人の不甲斐なさ、我がバルア皇国にも伝わっておる!」
「さすが子供の使うような剣と鎧しかない貧乏国だわ!」
「我らはソーサリアンなどという胡乱な輩とは格が違うのだ!」
「・・・・ほう、それはそれは」
 エルフの門番は、さも感心したように頷いた。
『卑しき亜人~』の辺りで頬が引きつりかけたが、何とかこらえる事ができた。これも日頃の修練の賜物だろう。
 しかし『子供の剣と鎧』とはよく言ったものだ。七惑星の力を帯びた装備は、それだけで絶大な攻撃力と防御力を秘める。重いだけの剣や鎧など必要ないのである。そんな事すら知らぬとはエルフの門番は一人ごちた。
「遊歴の身ながら名高きバルア騎士である我らが、わざわざペンタウァなどという辺境の地を訪れてやったのだ」
「ありがたいと思え!」「真の勇者を知らしめてくれる」
「御託はいいから早く門を開けないか!」
 口々に喚きたてる四人の騎士。得意満面といった様子だ。
 エルフの門番はにっこりと微笑んだ。
「ではご案内しましょう。幸運をお祈りしています」
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