ドワーフの置土産
ドワーフの名工ボルフ・ペペは茶目っ気のある職人だった。彼は死ぬときまで人騒がせな遺言を残した。
「難攻不落のドワーフの迷宮に最高傑作の幸運の戦斧を隠した。迷宮探索に自信のある者は挑むがいい」名工の仕掛けたトラップに冒険家たちの被害は相次いだ。王はこの騒動に終止符を打つためソーサリアンに幸運の戦斧の発見を依頼した。
「難攻不落のドワーフの迷宮に最高傑作の幸運の戦斧を隠した。迷宮探索に自信のある者は挑むがいい」名工の仕掛けたトラップに冒険家たちの被害は相次いだ。王はこの騒動に終止符を打つためソーサリアンに幸運の戦斧の発見を依頼した。
入手アイテム
Windows / iOS
アイテム名 | 種類 | かかっている星 | 魔法 | ||||||
火 | 水 | 木 | 月 | 太 | 金 | 土 | |||
光る石 | (小石) | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | なし |
メデューサの盾 | SHIELD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | CHANGE IDOL |
帰還の盾 | SHIELD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | EXIT |
MOILA-TENの杖 | ROD | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | FLAME |
ダ○モスの剣 | ARMS | 7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 3 | DELUGE |
タ○トの杖 | ROD | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | LIGHT CROSS |
ピ○ラーの杖 | ROD | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | ROCK RAIN |
ゲ○ドの杖 | ROD | 0 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | DEG-FREEZE |
ガ○の炎 | SHIELD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | NAPALM |
ブラ○キーの爆弾 | RING | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | IGNISION |
メ○ルの腕輪 | RING | 0 | 0 | 5 | 0 | 0 | 9 | 0 | SWOON |
リジューベロッド | ROD | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | REJUVENATE |
黒曜石の剣 | ARMS | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | HEAL |
黒曜石の剣 | ARMS | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | HEAL |
黒曜石の剣 | ARMS | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | HEAL |
黒曜石の剣 | ARMS | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9 | HEAL |
ヒスイの指輪 | RING | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | STONE FLESH |
ヒスイの指輪 | RING | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | 0 | CURE |
ヒスイの指輪 | RING | 0 | 0 | 0 | 9 | 0 | 0 | 0 | CURE |
幸運の戦斧 | ARMS | 2 | 0 | 2 | 2 | 0 | 2 | 2 | DEG-THUNDER |
プロローグ
「お引き取り下さい。あなた方には荷が重いでしょう」
言ってからエルフの門番は“しまった”と思った。
やんわりと断るつもりだったが、これでは逆効果だ。
「貴様ッ、我らを愚弄するか!」
「バルア皇国の英雄と呼ばれし我らの名、当然知っていようが!」
目くじらを立てて騎士たちが詰め寄ってきた。ちなみに名前はすぐに忘れてしまった。つまり全く聞いたことはない。
「そうではありません」
溜息をつきながら、エルフの門番はどう説明したらいいものか途方に暮れていた。目の前には、はるばる異国かやって来たという四人連れの騎士たちがいる。無下にするのも失礼だ。しかし彼らが身につけた装備ときたら・・・・。
フルフェイスのヘルメット。
板金を張り合わせたプレートアーマー。
たらいのように大きなラウンドシールド。
そして極め付きは背中に吊るしたグレードソード。一体どうやって楯と併せて使うつもりなのだろう?
その蟹のような姿を見た時、エルフの門番は目を疑ったものだ。
とても正気の沙汰とは思えない。彼らは何をしに行くつもりなのか。仮想舞踏会でウケでも狙うつもりなのか。戦場だってこんなトチ狂った格好の騎士はいないだろう。
ましてや名匠ポルフ・ぺぺが設計した「ドワーフの迷宮」に挑むならば。「あなた方は判っておられない。この迷宮は世界で最も深いと言われています。しかも危険なトラップが数多くある。失礼ですが、少し装備を軽くすることをお薦めしますよ」
無難な返事を思いつき、エルフの門番は丁寧な口調で応じた。
ぶしつけな連中のあしらいには慣れている。格好だけである事が多いので、何かもっともらしい口実を与えると退散してくれるのだ。
・・・・しかし返事は嘲りに満ちた笑いだった。
「エルフ風情が何を偉そうに!」
「そのようなことは百も承知! 卑しき亜人の迷宮などに翻弄され、大騒ぎしているペンタウァ人の不甲斐なさ、我がバルア皇国にも伝わっておる!」
「さすが子供の使うような剣と鎧しかない貧乏国だわ!」
「我らはソーサリアンなどという胡乱な輩とは格が違うのだ!」
「・・・・ほう、それはそれは」
エルフの門番は、さも感心したように頷いた。
『卑しき亜人~』の辺りで頬が引きつりかけたが、何とかこらえる事ができた。これも日頃の修練の賜物だろう。
しかし『子供の剣と鎧』とはよく言ったものだ。七惑星の力を帯びた装備は、それだけで絶大な攻撃力と防御力を秘める。重いだけの剣や鎧など必要ないのである。そんな事すら知らぬとはエルフの門番は一人ごちた。
「遊歴の身ながら名高きバルア騎士である我らが、わざわざペンタウァなどという辺境の地を訪れてやったのだ」
「ありがたいと思え!」「真の勇者を知らしめてくれる」
「御託はいいから早く門を開けないか!」
口々に喚きたてる四人の騎士。得意満面といった様子だ。
エルフの門番はにっこりと微笑んだ。
「ではご案内しましょう。幸運をお祈りしています」
言ってからエルフの門番は“しまった”と思った。
やんわりと断るつもりだったが、これでは逆効果だ。
「貴様ッ、我らを愚弄するか!」
「バルア皇国の英雄と呼ばれし我らの名、当然知っていようが!」
目くじらを立てて騎士たちが詰め寄ってきた。ちなみに名前はすぐに忘れてしまった。つまり全く聞いたことはない。
「そうではありません」
溜息をつきながら、エルフの門番はどう説明したらいいものか途方に暮れていた。目の前には、はるばる異国かやって来たという四人連れの騎士たちがいる。無下にするのも失礼だ。しかし彼らが身につけた装備ときたら・・・・。
フルフェイスのヘルメット。
板金を張り合わせたプレートアーマー。
たらいのように大きなラウンドシールド。
そして極め付きは背中に吊るしたグレードソード。一体どうやって楯と併せて使うつもりなのだろう?
その蟹のような姿を見た時、エルフの門番は目を疑ったものだ。
とても正気の沙汰とは思えない。彼らは何をしに行くつもりなのか。仮想舞踏会でウケでも狙うつもりなのか。戦場だってこんなトチ狂った格好の騎士はいないだろう。
ましてや名匠ポルフ・ぺぺが設計した「ドワーフの迷宮」に挑むならば。「あなた方は判っておられない。この迷宮は世界で最も深いと言われています。しかも危険なトラップが数多くある。失礼ですが、少し装備を軽くすることをお薦めしますよ」
無難な返事を思いつき、エルフの門番は丁寧な口調で応じた。
ぶしつけな連中のあしらいには慣れている。格好だけである事が多いので、何かもっともらしい口実を与えると退散してくれるのだ。
・・・・しかし返事は嘲りに満ちた笑いだった。
「エルフ風情が何を偉そうに!」
「そのようなことは百も承知! 卑しき亜人の迷宮などに翻弄され、大騒ぎしているペンタウァ人の不甲斐なさ、我がバルア皇国にも伝わっておる!」
「さすが子供の使うような剣と鎧しかない貧乏国だわ!」
「我らはソーサリアンなどという胡乱な輩とは格が違うのだ!」
「・・・・ほう、それはそれは」
エルフの門番は、さも感心したように頷いた。
『卑しき亜人~』の辺りで頬が引きつりかけたが、何とかこらえる事ができた。これも日頃の修練の賜物だろう。
しかし『子供の剣と鎧』とはよく言ったものだ。七惑星の力を帯びた装備は、それだけで絶大な攻撃力と防御力を秘める。重いだけの剣や鎧など必要ないのである。そんな事すら知らぬとはエルフの門番は一人ごちた。
「遊歴の身ながら名高きバルア騎士である我らが、わざわざペンタウァなどという辺境の地を訪れてやったのだ」
「ありがたいと思え!」「真の勇者を知らしめてくれる」
「御託はいいから早く門を開けないか!」
口々に喚きたてる四人の騎士。得意満面といった様子だ。
エルフの門番はにっこりと微笑んだ。
「ではご案内しましょう。幸運をお祈りしています」