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ダニエル・ムーンスター - (2021/06/13 (日) 23:42:43) の編集履歴(バックアップ)


ダニエル(ダニ)・ムーンスター(Danielle Moonstar)

(キャラクター、マーベル)

初登場:Marvel Graphic Novel #4 (1982年)
種族:ミュータント→能力を失ったミュータント、女性、ネイティブ・アメリカン

概要

コードネーム:サイケ(Psyche)、ミラージュ(Mirage)
ニューミュータンツ発足当時のメンバーの一人。
当初はチームコスチュームをちゃんと着用しない(自前のベルトやブーツを着用)など、やや反逆児的なキャラクターだった。

ヴァルキリーとして活動していた時期がある。
ヴァルキリーのときは、顔の両側にネイティブ・アメリカンを思わせるような羽根飾りを着けている。

経歴

オリジン

生まれはネイティブ・アメリカン、シャイアン族の少女。
祖父のブラックイーグル、父のウィリアム・ローンスターはプロフェッサーXの旧友だった。

思春期にはミュータント能力が発現していたが、ある夜両親の死のビジョンを目撃。その後まもなく旅行中だった両親からの連絡が途絶えてしまい、この頃から「デーモンベア」の悪夢に悩まされるようになるが、シャーマンであるブラックイーグルの助けで次第に落ち着きを取り戻した。

両親の失踪後は彼らの友人の家で暮らすことになったものの、能力をコントロールできず事件を起こしてしまい、ブラックイーグルの庇護を受けつつも人里離れた山奥に一人で住むことを選ぶ。

その頃、X-MENを失い(実は生きていた)絶望していたプロフェッサーXだったが、モイラ・マクタガートに説得され、新たなミュータントチームの結成を決意する。ちょうどその時ブラックイーグルからの手紙でムーンスターの存在を知り、スカウトすることにした。
当時は白人に対する憎悪に近い感情もあったため拒絶していたが、ブラックイーグルがヘルファイア・クラブのドナルド・ピアースに殺害され、復讐を誓うムーンスターは新しいミュータントチームの一員となるのだった。

ニューミュータンツ

発足されたニューミュータンツでは、デンジャールームを使用したテストに唯一合格するなど早くから頭角を現し、また動物と心を通わせる能力をもっていたため、狼に変身できるウルフスベーンとは特に親しくなった。
訓練の結果、能力のコントロールも可能になり恐怖以外の映像化も習得。シルバーサムライヴァイパーとの戦闘後にカルマが行方不明になるとキャノンボールと共にチームの共同リーダーとなった。

マグママジックの加入、ホワイトクイーンヘリオンズとの戦いを経た頃、祖父ブラックイーグルの死によって再び動き始めた「デーモンベア」とついに邂逅。
実体を現したデーモンベアとの戦いで重傷を負ったダニは病院に運び込まれるが、デーモンベアは彼女の魂を欲し、彼女を守ろうとするニューミュータンツと異次元の中で激しい戦闘となる。
マジック達の活躍によってデーモンベアは倒され、モーロックスヒーラーによって意識を取り戻したダニの元に実は生きていた彼女の両親が現れた。デーモンベアの正体は、呪いで姿を変えられていたダニの両親だったのだ。

ヴァルキリー

エンチャントレスの暗躍によってニューミュータンツアスガルドに誘拐された際、ダニは一頭の有翼馬を救うことになった。ダニはかつて地球で出会ったポニーにちなんで「ブライトウィンド」と名付ける。この馬は実は(ブリュンヒルデではない)ヴァルキリアーの一人がかつて所有していたものであり、ダニと精神的な「つながり」ができた結果、馬は彼女を主として選択し、ダニにヴァルキリーの能力が宿るようになった。
一連のアスガルドの事件が解決した後、ブライトウィンドはニューミュータンツと共に地球に来ることになった。

学園からの離脱

フェンリスの攻撃によって瀕死となったプロフェッサーXが治療のため一時的に地球を離れ、新たに学園の校長になったマグニートーの元で日々を過ごすダニ達だったが、ウォーロックの父メイガスとの戦い、二代目サンダーバードとの急接近*1ハイエボリューショナリーに囚われたマグマ救出の際の能力の変異*2などを経験していく中で発生したサイファーの死*3が原因となり、マグニートーと学園から離れることになった。
ニューヨークがリンボ界と化すインフェルノ事件*4で出会ったブンブンリクター達「X-ターミネーターズ」と合流し、X-factorの所有する宇宙船「シップ」に拠点を移したニューミュータンツ達の中、なぜかダニは頭痛に苛まれるようになっていく。

再びアスガルドへ

ヴァルキリーの力を宿しているダニは、実は密かにアスガルド奪取を企む死の女神ヘラの影響を受けており、ブライトウィンドごとヘラの手先と化して仲間たちを襲ってしまう。
ドクター・ストレンジの助けによりその場は凌いだものの、フリーダム・フォースの襲撃によって混乱する中ダニは再びヘラによって操られ、暴走。
事態の原因そのものを解明・解決するためニューミュータンツ達はDr.ストレンジによりアスガルドにテレポートされることになった。

アスガルドの地でダニはヘラ配下の軍勢と共にオーディンの命を狙ってしまうが、ウォリアーズ・スリーと協力したキャノンボール達の活躍によりなんとか阻止され元の姿に戻る。
事件も解決し地球に戻ろうとするニューミュータンツ達一行だったが、責任を感じていたダニはウルフスベーンやキャノンボールの説得を振り切り、アスガルド復興のためにこの地に残ることを選んだ。

M.L.F.潜入

しかし、操られたとはいえヘラの配下としてアスガルドに敵対してしまったダニは結局アスガルドから追放されてしまう。
地球に戻ったダニはS.H.I.E.L.D.からの要請を受け、ストライフ率いるテロリスト集団「ミュータント解放戦線 (M.L.F.)」への潜入捜査を行うことになった*5

ダニがアスガルドにいる間にニューミュータンツケーブルによって再編され「X-force」となっていた。
「ダークウィンド」と改名したブライトウィンドを駆りM.L.F.の一員として幾度も彼らと敵対したダニだったがバスチオン達との戦い(いわゆるゼロトレランス事件)の後X-forceに加わることになった。

X-force脱退

X-forceとしての活動中、量子エネルギー操作能力を得る事件やジェノーシャでのかつての師マグニートーとの対決等を潜り抜けたダニはピート・ウィズダムの参加に始まるX-forceの変革・過激化が始まるとチームを離脱。フォージ等と共にX-MENのバックアップチームとして活動することが増えた。

その後

エグゼビアが学園を去った後、サイクロップスエマ・フロストによる運営の元で教師となり、多くの若手ミュータントを導いた。
能力はなくてもその高い戦闘力は健在であり、銃や弓矢を使って戦う。
また天性のリーダーシップをサイクロップスに見いだされ、ニューミュータンツのリーダーとなった。
(New Mutants vol3)

M-Day

多くのミュータントが能力を失ったM-Dayでムーンスターも能力を失った。
一度は学園を去るが、やはりニューミュータンツと行動を共にすることを選ぶ。

能力

ミュータントとして

他人の恐怖の対象を感じ取り、それを映像として投影する。
またこれの応用として、他人の欲望の映像化もできるようになった。
動物とテレパシーでコミニュケーションをとることができる。
神経系にダメージを与え、気絶させたりトラウマを追体験させるエネルギーの矢を生成する。
ただし、これらの能力はM-Dayの影響で失っている。

ヴァルキリーとして

超人的な怪力、身体能力、剣の扱い、他者に迫った死の感知など。
この能力も既に失っているが、ヴァルハラの統治者ヘラがそうさせようと思ったときだけ復活する。

トリビア

  • 初期のニューミュータンツではきわどい服装をしている(させられる)シーンが多かった。
    • 早朝の水泳(何も着ていないっぽい)、リオに行ったときのカーニバル衣装、アマゾンでの水着シーン、ノヴァ・ローマの生贄の装束etc.
    • 初期ではないがM.L.F.に潜入していた頃の赤いコスチュームもいろいろな意味でアブナイ。


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