ダニエル(ダニ)・ムーンスター(Danielle Moonstar)
初登場:Marvel Graphic Novel #4 (1982年)
種族:
ミュータント→能力を失ったミュータント、女性、ネイティブ・アメリカン
概要
コードネーム:サイケ(Psyche)、ミラージュ(Mirage)
ニューミュータンツ発足当時のメンバーの一人。
当初はチームコスチュームをちゃんと着用しない(自前のベルトやブーツを着用)など、やや反逆児的なキャラクターだったが後に
リーダーを務めた。
若干ストイックで厳しい面があり、しばらく訓練できなかった時に、突然自身の能力で発生させた幻影を仲間にけしかけて抜き打ちの訓練を始めることもあった。後々、学園の教師や
トラウマの指導をしたりと教職に縁がある。
ヴァルキリーとして活動していた時期がある。
ヴァルキリーのときは、顔の両側にネイティブ・アメリカンを思わせるような羽根飾りを着けている。
経歴
オリジン
思春期にはミュータント能力が発現していたが、ある夜両親の死のビジョンを目撃。その後まもなく旅行中だった両親からの連絡が途絶えてしまい、この頃から「
デーモンベア」の悪夢に悩まされるようになるが、シャーマンであるブラックイーグルの助けで次第に落ち着きを取り戻した。
両親の失踪後は彼らの友人の家で暮らすことになったものの、能力をコントロールできず事件を起こしてしまい、ブラックイーグルの庇護を受けつつも人里離れた山奥に一人で住むことを選ぶ。
ニューミュータンツ
マグマや
マジックの加入、
ホワイトクイーンや
ヘリオンズとの戦いを経た頃、祖父ブラックイーグルの死によって再び動き始めた「デーモンベア」とついに邂逅。
実体を現したデーモンベアとの戦いで重傷を負ったダニは病院に運び込まれるが、デーモンベアは彼女の魂を欲し、彼女を守ろうとするニューミュータンツと異次元の中で激しい戦闘となる。
マジック達の活躍によってデーモンベアは倒され、
モーロックスの
ヒーラーによって意識を取り戻したダニの元に
実は生きていた彼女の両親が現れた。デーモンベアの正体は、呪いで姿を変えられていたダニの両親だったのだ。
ヴァルキリー
エンチャントレスの暗躍によって
ニューミュータンツが
アスガルドに誘拐された際、ダニは一頭の有翼馬を救うことになった。ダニはかつて地球で出会ったポニーにちなんで「ブライトウィンド」と名付ける。この馬は実は(
ブリュンヒルデではない)ヴァルキリアーの一人がかつて所有していたものであり、ダニと精神的な「つながり」ができた結果、馬は彼女を主として選択し、ダニにヴァルキリーの能力が宿るようになった。
一連のアスガルドの事件が解決した後、ブライトウィンドはニューミュータンツと共に地球に来ることになった。
学園からの離脱
再びアスガルドへ
アスガルドの地でダニはヘラ配下の軍勢と共に
オーディンの命を狙ってしまうが、
ウォリアーズ・スリーと協力した
キャノンボール達の活躍によりなんとか阻止され元の姿に戻る。
事件も解決し地球に戻ろうとするニューミュータンツ達一行だったが、責任を感じていたダニは
ウルフスベーンやキャノンボールの説得を振り切り、アスガルド復興のためにこの地に残ることを選んだ。
MLF潜入
ダニがアスガルドにいる間に
ニューミュータンツは
ケーブルによって再編され「
X-Force」となっていた。
「ダークウィンド」と改名したブライトウィンドを駆りMLFの一員として幾度も彼らと敵対したダニだったが
バスチオン達との戦い(いわゆるゼロトレランス事件)の後X-Forceに加わることになった。
X-Force脱退
第二期ニューミュータンツ
キャンプ・ハモンド
ヤングX-MEN
第三期ニューミュータンツ
サイクロップスによってかつての第一期
ニューミュータンツが招集されるとダニも行動を共にしようとするが、能力を失った彼女を危険な目に合わせたくない
キャノンボールと激しい対立を招いてしまう。
リージョンに関する任務で戦えることを証明した後、ダニは
デンジャールームでの殴り合いを経て
サムとは和解し、次第に彼と深い仲になっていった。しかし
異次元での死によって精神的なダメージを負ったサムはチームを離れ、ダニはサイクロップスによって適性を見出され新たなチームリーダーに選ばれた。
能力
ミュータントとして
他人の恐怖の対象を感じ取り、それを映像として投影する。
またこれの応用として、他人の欲望の映像化もできるようになった。
動物と
テレパシーでコミニュケーションをとることができる。
神経系にダメージを与え、気絶させたりトラウマを追体験させるエネルギーの矢を生成する(後に物質化ができるようになり、物質にも刺さるようになった)。
ただし、これらの能力は
M-Dayの影響で失っている。
ヴァルキリーとして
超人的な怪力、身体能力、剣の扱い、他者に迫った死の感知など。
この能力も既に失っているが、
ヴァルハラの統治者
ヘラがそうさせようと思ったときだけ復活する。
ミュータントパワーはM-Dayで失ったが、トランスモードウィルスに罹患し、
ダーク・ビーストがこれを治療した結果、再びパワーを取り戻した。
トリビア
- 初期のニューミュータンツではきわどい服装をしている(させられる)シーンが多かった。
- 早朝の水泳(何も着ていないっぽい)、リオに行ったときのカーニバル衣装、アマゾンでの水着シーン、ノヴァ・ローマの生贄の装束etc.
- 初期ではないがMLFに潜入していた頃の赤いコスチュームもいろいろな意味でアブナイ。
最終更新:2024年10月23日 21:34