青の地平のトーラ プレイログ C組:CSLv.1-T
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文字色説明
GM : トーラ PC発言 行動説明、PL発言など ナレーション、状況説明 雑談、システム文など
PL1: 沙羅紗 PC発言 行動説明、PL発言など
PL2: アミューレ PC発言 行動説明、PL発言など
見学者 ただし、D組アレットのPL
セッションC-1-3 2017/01/05
BGM:起動
from アルトネリコ2(バンプレスト/ガスト, 2007)
Composed by 中河健

三人は指定されたダイブ屋にやってきた。
件のダイブマシンは、外見は他の既存のものとはそれほど変わらないように見えるが、
周囲に先ほどのフリッツを含む複数の天覇スタッフが待機しているので一目で分かる。
フリッツ:「お待ちしておりました、すぐ準備します。
使い方は普通のダイブマシンと同じですが、説明が必要でしょうか?」
アミューレ:「お願いします」
沙羅紗:「……欲しい」
フリッツ:「はい、では」
フリッツ:「ダイブポッドの中に寝台がありますので、蓋を閉めたらそこに横になって下さい。
レーヴァテイルの方はお手数ですが、必要なら服を脱いだうえで
インストールポイントにパッドを張り付けてください。脱衣カゴはベッドの下にあります。
人間の方はそのまま寝るだけで大丈夫です。頭の近くにある装置がH波を送受信しますので。
準備が整いましたら枕元のスイッチで消灯してください。そのまま眠ってしまっても問題ありません」
フリッツ:「と、使い方はこのようになっています。なにかご不明な点はありますか?」
アミューレ:「私は大丈夫です」
沙羅紗:「ひ、必要なら脱ぐ……必要ないなら、脱がなくていい?」
フリッツ:「はい、インストールポイントの位置の問題ですので、パッドが無理なく貼れるなら大丈夫です」
沙羅紗:「……ん」
フリッツ:「それでは準備が整ったようなので、こちらに」 と言ってダイブポッドの蓋を開きます
トーラ:「……よろしくお願いしますね」
沙羅紗:「……よろしく」
アミューレ:「よろしくお願いします」 と一礼します
トーラ:「では、また」 と言ってポッドの中に入り蓋を閉めます
トーラ:(さて、しっかりイメージを固めておいて……)
服を脱いで下着を少しずらしてパッドを貼りつけ、横になりながら精神を統一していきます
しばらくして、意を決したように消灯し、目を閉じます
沙羅紗:「For paks ra……」 沙羅紗はポッドに入り、スカートをたくしあげてパッドを貼り付け、
ドキドキしながら目を閉じます
アミューレ:アミューレは一つ深呼吸をすると、静かに目を閉じました
BGM:Di-Ve
from ロビン・ロイドの冒険(ガスト, 2000)
Composed by 土屋暁
ダイブポイントの初期値は 1200+沙羅紗さんの【想い】×10+アミューレさんの【想い】×10です。
【想い】ロールをお願いします。
3+3D 想い
DiceBot : (3+3D6) → 3+12[5,4,3] → 15
4+2d
DiceBot : (4+2D6) → 4+5[1,4] → 9
ダイブポイントの初期値は1440です。では、これからダイブを開始します。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
<Diver1>
Vital Signs: Normal
Consciousness: Hypnotized
<Diver2>
Vital Signs: Normal
Install Point Scanning: Completed
Consciousness: Tranquilized
<Revatail>
Install Point Scanning: Completed
Consciousness: Tranquilized
DHW Connection Established.
Determining Dive Level. . . Done
Initial G.W.C.: 001900Hmag/s
Start Frequency: 000023600Hz (Lv. 1)
Extracting Cosmosphere. . . OK
The dive got start successfully. Good luck!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
BGM:闇市場
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健
気が付くと辺りは薄暗く、いつの間にか夜になっていた。
……いや、よく見ると夜になったから暗いというわけではなさそうだ。
周囲の店のネオンサインの明かりや頭上にある巨大な照明に天井や壁の岩肌が照らされている。
どうやらここは、地下に形成された町の広場のようだ。
今の本当の時間帯は分からないが、人通りが多く活気があるところを見ると
おそらく昼間ではあるのだろう。
広場の端、無造作に置かれた木箱の一つに
トーラは腰かけてダイバーの二人を待っているようだ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

cosmosphere.TORAI.Lv.1-T
lateral trials of withered memories <枯れた記憶の水平試行>
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

沙羅紗:「ここが……精神世界?」
アミューレ:「……ん。問題はないですね」 と自分の体をいろいろ動かしてみたりしています
沙羅紗:「空が見えない、なんて、変な感じ」 と周囲をきょろきょろすることに忙しいです
トーラ:二人の様子をじっと見守ってます
アミューレ:「……あっ、トーラさん」 と視線に気づき、トーラを発見します
沙羅紗:「考える、できる、動くのも……できる。妙な気分……トーラさん」 とてくてく近づきます
トーラ:「ようこそ、私のコスモスフィアへ。ゆっくりしていってくださいね」
沙羅紗:「この光景には……モデルが?」
アミューレ:「えーと、お邪魔しま、す? ……これはもしかして、ソル・クラスタの?」
トーラ:「はい。お二人はソル・クラスタには来たことがないとのことでしたので。
こういう機会ですし、今ではもう見ることができない風景を再現して案内してみるのもいいかな、と」
トーラ:「ここはトコシヱ隧道という町です。見ての通り、全体が地下にあるんですよ。
ソル・クラスタは土地が狭いので――他にも理由はありますが――
多くの人がこうやって地下に暮らしています」
アミューレ:「へええ……百聞は一見にしかず、ですね。こんなに明るいんだ……」 とわくわくしている様子
沙羅紗:「地面の下……暮らせたんだ……」 と感心してます。空の上に住んでたので違和感バリバリ
トーラ:「きっと沙羅紗さんにとっては、地下は遠い世界でしょうね」
沙羅紗:外見相応の顔でこくこく頷いてます
以降、各場所にはトークマターが設けられています。
トークマターを選択するとトーラはその話をしてくれますが、同時にダイブポイントを20消費します。
もちろん、トークマターとは関係ない話も可能です。この場合はダイブポイントを消費しません。
トークマターを「作る」ことも可能です。要は「こういう話をしてほしい」というリクエストです。
PL視点で聞きたい話があるのにPC視点では(知識がないなどの理由で)話ができない時などに
活用してください。この場合もダイブポイントは20消費です。
なお、必ずリクエストに応えられるとは限りません。今回はソル・クラスタの案内が本筋なので……
DP:1440->1420 トークマター:迷路の町
アミューレ:あたりを見回しながら 「路地がいっぱい……まるで迷路みたいですね」 と呟きます
トーラ:「この町は地下トンネルを利用した立体迷路のような構造になっていますから、
迷子にならないようにしてくださいね。どこに通じているのかわからないトンネルが山ほどありますから。
おまけに、私たちクラスタニアのレーヴァテイルには秘密の場所もたくさんあるようです」
沙羅紗:「……歴史的、事情、でも?」
アミューレ:目を輝かせて聞いています
トーラ:「そうですね、この町がこうなった原因も、実はクラスタニアにあります。
この町がある「大牙」という地域はクラスタニアと対立していました。
なので、防衛上の理由もあって、このような地下かつ複雑な構造になっていったらしいです。
「秘密の場所」というのも、そういうことです」
トーラ:「もちろん、そんな私が知らないような場所は再現のしようがないので適当にごまかしてますが、
そういう所は世界があやふやになってて危険かもしれません」 とちょっとおどかすように言います
沙羅紗:「……わかりました」
アミューレ:「き、気を付けますっ」
沙羅紗:「……そういえば、地下では食料を、どうしてるんです? 太陽、ないなら、植物が、育たない」
トーラ:「そう思いますよね? でも、実は、根菜みたいなものをよく栽培しているみたいですよ」
アミューレ:「地下でも育つ植物、かあ」 と少し驚いている様子
トーラ:「ソル・シエールはいいですよね。広い土地がありますから」
沙羅紗:「今ある、浮遊大陸は……農村部だったと聞いてます。だから、かな」
沙羅紗:「根菜だと……みんな、三食おいも生活?」
アミューレ:「さ、さすがにそれは……」
トーラ:「地上にも集落はあるので……そういうところでは小麦とかも栽培していますよ、ちゃんと。
とはいえ、ソル・シエールほど恵まれた食環境ではないことは確かですね」
沙羅紗:「……なるほど」
アミューレ:「……ってことは、主食になるものより育ちやすい作物を多くとるようになる、のかな?」
トーラ:「そういう面はどうしてもありますね。確かメタ・ファルスでもそうで、あっちではクルルクが多かったですね。
それでも美味しく食べられるよう、料理という知恵がありますから。
ほら、そこを見てください。そこのお店の前のサンプルを」
沙羅紗:「すごい……精巧なサンプル」
DP:1420->1400 トークマター:よっこら定食
『よっこら』と大書された看板の下には、使い古されたメニューボードがあった。定食屋のようだ。
小さなガラスケースに一つだけ置かれた食品サンプルだが、そこにはなぜか緑の山がそびえている。
その正体は、大盛りという表現では到底足りないほどの、大量の千切りキャベツだ。
このメニューの名前は「よっこら定食」。ほたる横丁のドッコイ定食を彷彿とさせるネーミングだ。
アミューレ:「……キャベツ、定食?」
トーラ:「すごい量でしょう? 私もこれをたまーに食べに来ていたんですよ。
本当は何人かで分け合って食べるものらしいのですが……」
沙羅紗:「量が、すごい」
アミューレ:「というか、食べに来られたんですね……」
トーラ:「あ、私はしばらくの間、この近くの別の町に住んでいましたから。次はそこを案内しようと思います」
沙羅紗:「……ん、ありがたいです」
アミューレ:「お願いします」
BGM:大牙の道
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健

トコシヱ隧道から外に出ると、目の前には断崖絶壁があった。
かつてソル・シエールにもあった死の雲海が眼下に広がっている。
方角の関係で、塔の姿はここからでは見えないようだ。
トーラ:「落ちないように気を付けてくださいね」
トーラ:「ここは大牙という場所です。ソル・クラスタの人間の多くは、塔を取り囲む
この急角度で突き出た土地で暮らしていました」
アミューレ:「ここに、住むなんて……すごいなあ」
トーラ:「これを見てしまうと、地下のほうが暮らしやすいとは思いませんか?
急斜面ばかりで、移動は大変ですし」
沙羅紗:「……そう、ね。角度がすごい……」
アミューレ:「色々な意味で、鍛えられそう……」
トーラ:「次の町までには少しだけ登りますよ」 と目の前の道を指します
沙羅紗:「が、がんば、る……」
アミューレ:「だ、大丈夫ですか? 無理しないように行きましょう」
沙羅紗:ぜーぜーしながら頑張って登ってます
[雑談] 体力ない人には絶対辛い
[雑談] シエールβにはつらい
[雑談] ミシャも体力ない上に高所恐怖症だし……
[雑談] 自然児アミュ……
[雑談] 自然児なのか……森で採取とかしてるとは言ってましたが
[雑談] 森は駆け回るもの なので少し
少し歩くと、大きな城門が見えてきた。
BGM:大門を潜りぬけよ
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健

門の先には高い建物が密集した町があった。
町並みの雰囲気としてはほたる横丁と似ていなくもないが、
異様なのは、見上げるほどの高い城壁に町全体が囲まれていることだ。
トーラ:「ここが上帝門という町です。私はここに40年くらい住んでいました。
ほら、見てください。あれが、今はもうなくなった、ソル・クラスタの塔です」
壁の向こう、雲の隙間には確かに第三塔の姿が見える。
下部は細くて上のほうに巨大な構造物が鎮座するという、ソル・シエールの塔とは似ても似つかぬ形だ。
沙羅紗:「すごい……」
アミューレ:「わあ……」 と言葉を紡げない様子
トーラ:「ソル・シエールの塔よりは小さいですけどね。第一塔、高さがすごいじゃないですか。
私も初めて見た時はびっくりしたものです、第一塔」
沙羅紗:「あの形、倒れそうで……心配、になる」
トーラ:「なるほど……言われて見れば確かにそうですよね、あの上の方が大きい形は」 ちょっと感心して言う
アミューレ:うんうん、と頷きながら話を聞いています
沙羅紗:「そういえば、さっき……ええと、現実で、あなたは『レーヴァテイルしかいない』、と
言ってた、けど…… 人間は、絶滅でも……?」
トーラ:「ま、まさか」 と笑顔で答えます
トーラ:「レーヴァテイルだけなのは、私の生まれたクラスタニアだけです。
他の場所には人間がたくさん住んでいましたよ。レーヴァテイルよりもずっと多い数の人が」
沙羅紗:「そう、だったの……」 仲はどうだったのかな、と思ってます
DP:1400->1380 トークマター:レーヴァテイルと人間の関係 - その1
トーラ:「私はここでずっと行政職の仕事をやっていました。
ここは『人間の町』ですから、人間と付き合う機会も多くありました。
でも……沙羅紗さんには信じられないかもしれませんが、クラスタニアのβ純血種には
人間と相対することもなく一生を終える人も珍しくなかったのですよ」
沙羅紗:「……!! 150年、ずっと?」
トーラ:「はい」
沙羅紗:「プラティナも、人間の町だから……すごく、びっくり。そんなにたくさん、βがいたの?」
[雑談] まあ実際には、いま生きている世代の年長者はアルキア占領時代を知っているので、
[雑談] 人間に会ったこともない人は珍しいですが
[雑談] 改めてみるとクラスタニアの体制すごいな……
[雑談] 今の沙羅紗の心境は…あれだ。前に読んだ二次小説の、
[雑談] ジャックからイム・フェーナの話を聞いてるアヤタネの逆版だ
トーラ:「そうですね、一番多い時で3万人くらいでしょうか。今はもうちょっと少ないと思います」
アミューレ:「3万……!?」
沙羅紗:「3万の、β純血種……」
トーラ:「……は、はい、そうですが」 思ったよりも反応が大きくてびっくりしている
アミューレ:「すごい、ですね。ソル・シエールに比べると……」
沙羅紗:「5人、だし……一人とは、ちょっとあれだから、仲間は実質、4人だし……」
[雑談] ちょっとあれwww
[雑談] ミュールとはどうしていいかわかんないのよ……
トーラ:「私からしても、ソル・シエールのβの知り合いができればいいとは思っていたのですが……
なかなか難しいようですね、人数的に」
沙羅紗:「今、バラバラに暮らしてる……」
トーラ:「そうですか……」 かなり残念そうに
DP:1380->1360 トークマター:上帝門の思い出
トーラ:「あ、そうだ、ちょうど人間の話が出てきたので。
いつも思うのですが、人間のひとってどうしてあんなにお酒が好きなんでしょうね?
仕事上でお付き合いがある方からよくお酒の場に誘われたのですが、まったくいい思い出がなくて。
酔うと気持ちが良くなるとは言いますが、私は酔えませんから分かりませんし、
人間にとっても悪酔いや二日酔いもあるようですし……」
沙羅紗:「私は、なんとなく楽しい気分になる、から……嫌いじゃない、けど」
アミューレ:「うーん、私は飲んだことないのでなんとも……両親が飲んでいるところもあまり見かけませんし……
ただ、つぶれるまで飲む人はどこにでもいるんですよね」
トーラ:「あ、アミューレさんは年齢的にまだでしたか、失礼しました。こんな話をしてもしかたなかったですね」
トーラ:「でもまだお酒のほうは理解できなくもないんですよ。問題は、タバコのほう!
もうあれは嫌です、近づきたくもない。どうして平気で吸えるんですかね。
仕事上のつきあいとはいえ、すぐ近くで吸われることが多々あって、
そのせいでちょっと人間が嫌になりかけましたよ……」
アミューレ:「とってもわかります……! 私、たばこ、本当に嫌いです」
トーラ:「よかった、同志がいました」
トーラ:「あ、念のために言っておきますと、私は別に人間が嫌いというわけではないですからね。
クラスタニアにはそういう人もいましたが」
アミューレ:「ダイブさせてもらって、こうしてソル・クラスタを案内してもらっているのに、そんなこと思いませんよ」
とくすっと笑います
トーラ:「あ、そうですよね、ごめんなさい。
ソル・クラスタでは人間とレーヴァテイルのあいだにいろいろあったので、つい……」
沙羅紗:「やっぱり、人間と、レーヴァテイルは……難しい」
[雑談] 今回からダイブになりました
[雑談] とはいえ、もう予想はついているとは思いますが、位置づけ的にはまだ導入です
[雑談] 本番はこの雰囲気から一気に落としますのでお楽しみに……
[雑談] デスヨネ!
[雑談] デスヨネー
[雑談] 次回かその次か、落されるのが楽しみですね☆
セッションC-1-4 2017/01/17
[雑談] ハードがなくて3はちゃんとプレイできてないからPLも楽しんでます
[雑談] あれ、そうだったんですか
[雑談] (シリーズ未プレイ)
[雑談] と思ったらもう一人は未プレイでしたか……
[雑談] うち、PS3持ってないんです ヒュムノスは把握してますが
[雑談] ハードがないんですよね……実況プレイは少し……
[雑談] ヒュムノスから入る人多いですからね……この界隈
[雑談] ヒュムノスから来ました
DP:1360->1340 トークマター:刻の輪製作所
トーラ:「ここで私が顔を合わせることが多かった人といえば……
真ん中に大きな建物が建っていますよね? あれが『刻の輪製作所』という会社です。
最近『メビウスワークス・エレミア』という会社がソル・シエールにできましたが、その母体の一つがここです。
町のインフラを全て握っているため、実質的にこの上帝門を支配しているといってもいい企業です」
沙羅紗:「……ロマンチックな、名前。ネモの、天覇のようなもの、なんですね」
トーラ:「天覇のようなもの……確かにそうですね。世界の一部に絶大な影響力を持っているというところも似ています」
アミューレ:「……場所は違っても、似たものは存在するんですね」 と建物をじっくり眺めながらいいます
トーラ:「少なくとも名目上は、上帝門は私たちクラスタニアが支配していることになっていますので、
とかく刻の輪製作所との交渉は大変だったと聞いています。
私は幸運にもちょっと部門が違ったので、周囲の人間は良い人が多かったのですけどね」
沙羅紗:「私も、そういうやり取りは、していないけど……名目と、実際が違うと、大変なのね」
トーラ:「第三塔はクラスタニア支配が長かったといえども、
実際にはソル・クラスタ全体を完全に統制することまではできませんでした、最後まで。
……それが良かったか悪かったかは別にして」
沙羅紗:「レーヴァテイルより……やっぱり、人の方が、強いんでしょうか」
トーラ:「なかなか答えにくい質問ですね……
レーヴァテイルと人間、どちらが「強い」のかは、私には何とも言えません。
個人のことならともかく国家のような組織になると、強いから勝つ……とはなかなかいかないもので」
とやや曖昧な言い方でごまかします
沙羅紗:「……そっか。確かに、組織って強い、とは……思ってましたし」 と、多少は身に覚えがあるので頷きます
アミューレ:「……」 じっと二人のやりとりを聞いています
トーラ:「……」
トーラ:「沙羅紗さんはどう思いますか? 先ほどの質問」
沙羅紗:「個人であれば、レーヴァテイルの方が強い……と、私は思います。
私は、詩魔法に特化した体、ですが……そちらには、近接戦闘もできる、軍人だっていますし」
トーラ:「……私のような、軍のためのレーヴァテイルは、“強さ”を追い求める形で造られています。
そこに選択の余地はありません。あらかじめ決まっていることですから。
でも…… いえ、なんでもありません」
[雑談] 沙羅紗は将来トーラさんが退役したら自分のようになりそう、と思ってそう
[雑談] 「製造目的を果たしてしまった後どうするのか」はβ共通の命題だと勝手に思ってます
トーラ:「アミューレさんはどう思いますか?」
アミューレ:「私は……どちらが強い、と一言では言えないかな、って思います。
レーヴァテイルにも、人間にも、それぞれの強みと弱さがある。
それは種によるもの、個人によるもの、様々です。だから……」 と、あとは上手く言葉を紡げない様子です
トーラ:「そうですか……」 と言って、しばらく考えている
沙羅紗:「状況と、相性次第……? 私、詠唱は早いけど、肉体は貧弱だし……」
トーラ:「……“強さ”といってもそれぞれの捉え方がありましたね、確かに」
トーラ:「次はいよいよ塔に行ってみましょう。飛空艇に乗って移動しますよ」
沙羅紗:「飛空艇……! 楽しみ」
BGM:パイプ横丁で待ち合わせ
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健

飛空艇に乗りこんだところで意識がおぼろげになり、気が付いた時にはすでに飛空艇を降りていた。
塔に移動したことには間違いはなさそうだ。塔上部の構造物が真上に見える。
トーラ:「ここは塔の下の方にある、アルキアという町です。塔の中では唯一、人間が自由に暮らせる町でした」
トーラ:「アルキアは上帝門ほどはよく覚えていなくてあまり案内できるところがないので
かなり飛ばしてしまいました。すみません」
そう言われて見れば、どことなく風景がおぼろげで心もとない気がしないでもない。
沙羅紗:「……私が、プラティナ以外を作ったら、こうなりそう……」
アミューレ:「なんとなくぼんやりしてますね。でも雰囲気はすごく伝わります」 とわくわくしています
トーラ:「景色が曖昧な所に近づくと落ちてしまうかもしれません、注意してくださいね」
沙羅紗:「ん、気を付けます……」
アミューレ:「わ、気を付けなきゃ……」
DP:1340->1320 トークマター:温泉?
トーラ:「そういえば、お二人は『温泉』って知っていますか?」
沙羅紗:「おんせん?」
トーラ:「ここにも管八廃油温泉というところがあるのですが、本に書いてあった温泉とは
ちょっと違うような気がするのですよね。工場の排熱でお湯を沸かしているだけなので」
沙羅紗:「ああ、本で読んだことは、あります……入ったことは、ないですけど」
アミューレ:「あ~……私も本で読んだことが、あるかな……。お湯が出てくるんですよね」
トーラ:「ですよね? お湯を沸かすのではなくて、お湯が湧いてくるんですよね?」
沙羅紗:「その、はずです」
アミューレ:「地面から湧いてくる、とか……あんまり考えられないですけど……」
沙羅紗:「私も……」
トーラ:「やっぱり……ずっと疑問に思っていたんですよ。違うんじゃないのかって。
でも「温泉」と名の付く施設はここにしかありませんでしたし、確認する術がなくて……
他の世界の方も同じ認識なら、たぶんこれで間違っていないですよね」
アミューレ:「間違っていないと思います! ……たぶん」
沙羅紗:「うん、その、はず」
トーラ:「でも、皆さんも温泉に入った経験はないのですよね?」
アミューレ:「ないです。本の知識だけですね……」
沙羅紗:「ないです、ね……プラティナの普通の人より、いい暮らしをしていた自覚はありますが、温泉はないです」
トーラ:「……地表のどこかにはあるのでしょうか? 温泉」
沙羅紗:「探せば……ありそう」
アミューレ:「あるかもしれませんねっ」
トーラ:「天覇でも誰でもいいですから、一つ見つけて欲しいところですね」
[雑談] (温泉について不思議がる娘三人とかめっちゃ可愛い……)
[雑談] 沸かすマグマもへったくれも……あ、大牙ならワンチャン?
[雑談] あの地形でマグマ上がってきてたらたぶん死ねる
DP:1320->1300 トークマター:塔が消えた日
トーラ:「このアルキアは、塔が消え始めるときに多くの犠牲者を出しています。
私の――えっと、どう言えばいいのか分からないので知り合いと言っておきます、
知り合いのカナメもその時ここにいたそうです」
トーラ:「何万人も抱えたままアルキア全体が孤立して、半月ほど取り残されて……当然町は大混乱に陥って。
最初に傾いたときよりもそのあと避難するまでの時期が怖くて、今でもたまに悪夢を見ると言っていました」
アミューレ:「想像することも、なんだか怖いくらい……。大変だったんですね」
沙羅紗:「それは……怖い。食べるもの、とかは……?」
プラティナは食料をネモに依存してたのもあって人ごとじゃない人
トーラ:「さあ、そこまでは聞いていませんが……
ここもある程度は大牙に依存していると思いますから、影響はあったと思います。
一時的に彩音回廊を止めたりもしましたし」
沙羅紗:「彩音回廊を止めたの!?!?」
トーラ:「はい、導力を節約して塔を延命するために」
沙羅紗:「よく、それで……全滅、しなかったですね……」
アミューレ:「っ!? えっと、そんなにすごいもの、なんですか?」
トーラ:「止めなければ止めないで全滅の可能性がありましたから……」
トーラ:「彩音回廊って第一塔にもありますよ。ネモから上を見上げると、塔の周りに大きな板が
浮かんでいるじゃないですか。あれのことです。天気とか気圧とかをコントロールする設備だそうです」
沙羅紗:「彩音回廊は、塔の気温と、湿度、重力まで、管理する施設……
もし、第一塔の彩音回廊を止めれば……ネモは、いいけど、プラティナは……人が、生活できなくなる。
本当は、人が暮らせる高さではない、から」
アミューレ:「あ、あれのこと……って、ええええっ!?」 と遅れて驚いたようです
トーラ:「考えても見てください。このアルキア全体がかなり傾いて人がどんどん滑り落ちているような状況を。
だから、天候や食料「すら」二の次にしなければならなかったのです」
沙羅紗:「それは……想像するだけで、恐ろしい……」 とぷるぷるしてます。多分プラティナに置き換えて考えてる
アミューレ:「……」 顔を青ざめさせています
トーラ:「……そんな酷い有様でしたから、長い間、カナメの消息は不明でした。
一時は……死んでしまったものと思って……」
と当時の悲嘆を思い出しています
沙羅紗:「そうやって、心配する相手がいるのは、いいことです……生きていたのなら、なおのこと。
私にも、そうやって嘆けるほど心配できる相手が……」
といったところで、あまりの心当たりのなさに黙り込みます
[雑談] 聞き返さなくて良かったw >心配できる相手
[雑談] さすがに100年生きて、ゴブリンでも数えられるレベルにしかいないということに
[雑談] 自分でショックを受けておりますw
[雑談] すごくどう言葉を書ければいいのか迷う……!
アミューレ:「さ、沙羅紗さん、元気出して、ください」
沙羅紗:「“お役目”の間、人と関わらなかったのは仕方ないとして……せめて両手に余るくらいは作りたい……」
トーラ:「……互助会でも作りましょうか。100歳超えた者同士」
沙羅紗:「ソル・シエールのβとしては、とってもありがたいです」
[雑談] 孤独死してないか確かめる的なの >互助会
[雑談] いっきに年寄り臭いw
[雑談] ち、地域の福寿会とかそういうものを感じる……
トーラ:「……ここに長い間いても仕方ないので、クラスタニアに案内しますね。
グランヴァートゲージに乗って移動します」
一行は昇降機のように縦に延びる鉄道、グランヴァートゲージに乗り込み……
BGM:Etude
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健

トーラ:「はい到着しましたよ。普通に乗っていると何時間か掛かるので、また飛ばしちゃいました」
どうやらクラスタニアに到着したようだ。
見える建物はいずれも曲面を多用したデザインで、他の都市とは大きく異なる景観を生み出している。
通りかかる人も女性しかいない。おそらく全員がβ純血種なのだろう。
先ほどのアルキアの風景に比べれば、あやふやに見えるところは少ないようだ。
トーラ:「ここがクラスタニアです。一目見てそれとわかるくらい変わった町だと思いませんか?」
アミューレ:あたりを見回しながら 「わあ、なんだか建物が独特なかたち……」
トーラ:「人間の街とは明らかに違いますよね……私は逆方向に驚いたわけですが」
アミューレ:「……? ともかく、すごいですね。βがたくさんいる、というのが一番」
トーラ:「女性だけ、レーヴァテイルだけの街ということで、変わった所があちこちにあるかもしれません。
私はもう見慣れちゃっていますが」
沙羅紗:「あの、人たち……みんな、β?」
[雑談] 顔は取り繕ってますがテンション跳ね上がってます
トーラ:「はい。少なくとも今見えている範囲にいる全員がおそらくそうですね」
沙羅紗:「すごい! 私が、私と同じ、仲間、たくさん……すごくたくさん……!」 と大興奮です
トーラ:「喜んでいただけて嬉しいです」
沙羅紗:「Rrha apea ra zenva mea!」 と感情高ぶりすぎてヒュムノス語が出ました
トーラ:想音の部分を聞きとって思わず笑みをこぼします
[雑談] 訳:幸せでぽわーすぎてトんじゃいそう(超意訳)
アミューレ:「あれってなんですか?」 とオボンタについて聞きます!
DP:1300->1280 トークマター:オボン夕
トーラ:「あ、あれですね? そうそう、ちょっと待っててください」
そう言って近くの店に入り、何かを持って戻ってきた。
トーラ:「これって見たことありますか?」
包みを開けて見せるトーラ。中身は、オボンヌによく似たお菓子だ。ただし顔の造作が少々異なる。
沙羅紗:「オボンヌ……?」 とテンションが戻ってきて不思議な顔になります
アミューレ:「これって、おぼ……?」
トーラ:「――ン夕。これは、オボン夕というお菓子です」
沙羅紗:「なんか……女の子みたいに、なってます」
アミューレ:「は……っ! 確かに!」
トーラ:「不思議なことに、どこに行ってもよく似たものを見かけるのですよ、これ。
メタ・ファルスでも、もちろんソル・シエールでも」
アミューレ:「メタ・ファルスにもあるんだ……」
トーラ:「はい、オボンタがありました」
沙羅紗:「まさか、塔のできる前からあるんでしょうか……?」
トーラ:「そう考えれば自然ではあるのですが……塔ができたのってどれくらい前でしたっけ」
沙羅紗:「ええと……ソル・シエールは700年くらい前のはず……シュレリア様の年齢からみて」
最後は小声で言います
[雑談] 最後www
[雑談] さらっとww
[雑談] てへ!
アミューレ:「歴史の謎をひも解く重要なカギ、だったりするのかな……」 と手に取ってまじまじと眺めます
トーラ:「だとすると私たちは、700年の“進化”の結果を見ているわけですね」
沙羅紗:「そう思うと……なんだか、お菓子一つで、すごいことになってる」
トーラ:「ところでこの……いえ、オボンヌのほうですが、このお菓子は好きですか?
私は甘い物がそれほど好きではないのですが……」
沙羅紗:「ソル・シエールでは……みんな食べてる……大人、子ども、髭面のおじさんまで……」
アミューレ:「私は好きですよ。嫌いな人ってあんまり見ないですよね」
トーラ:「まあそうですよね。嫌いな人が多かったらそもそも長い間作られ続けていませんから」
沙羅紗:「知り合いに、一人嫌いな子がいるけど……
あの子の場合、オボンヌの好きな子に散々食べさせられた、とか言ってたっけ……」
トーラ:「それはまた災難ですね……」
沙羅紗:「でも、基本的に……お菓子と言えばオボンヌ、くらい?」
沙羅紗:「そういえば、ここでは……人間は、完全にいなかった、んですか?」
トーラ:「……」 少し逡巡して
DP消費なし トークマター:スレイヴ街区
トーラ:「……そこに崖がありますよね。そこから下を覗いてみてください」
沙羅紗:高さにためらうことなく覗きます
アミューレ:不思議そうに下をのぞきます
崖から覗くと、ここが二層構造の街であることが分かる。崖下にも街があるのが見える。
トーラ:「そこにあるのはスレイヴ街区です。簡単に言えば……人間の収容所です」
沙羅紗:「なんだか、皮肉ね」
トーラ:「……えっ?」 とどういう意味で言っているのかわからず聞き返す
沙羅紗:「本当に、第一塔とは、逆だなって……第一塔では、10年くらい前まで、レーヴァテイルは道具だったから。
ところ変われば、人間の方が収容されて、下の立場に置かれてるなんて……
昔の第一塔の人が見たら、どんな顔するかなって……その、変なことを言って、ごめんなさい」
[雑談] 途中で明らかに自分の発言がアカン感じになったなと気づいて頑張って訂正してあれである
[雑談] ※正直ちょっといい気味と思ってる節があるとかそんな
トーラ:「道具……そうですね、ありていに言えば道具でした」
トーラ:「クラスタニアはレーヴァテイルの……もっと言うなら、レーヴァテイルβ純血種の国です。
とはいえ、アルキアへの対抗上、多少の人間を必要としていました。道具として。
その人間を、自由を奪った上で収容しておく場所が、あのスレイヴ街区というわけです」
トーラ:「……幻滅しましたか? いや、むしろそのほうが自然なのですが」
[雑談] アミュさんには答えにくそうな質問だとは思う
[雑談] このメンバーで唯一の人間ですしね……
[雑談] めっちゃ板挟みにあってる感じですね……
沙羅紗:「私は、別に……ただ、道具として開発された私たちでも、
こういうことができるんだと……驚いては、います。本当に、第一塔とは逆なんだな、とも……」
アミューレ:「……ひどい、と思いました。けど、私が知らない間にも、ソル・シエールでは
レーヴァテイルに対してひどいことをしていて。
ただそれが悲しいし、これは絶対に繰り返してはいけないものだと、思います」
トーラ:「……私としては、アミューレさんが『ひどい』と思ってくれたことを嬉しく思います」
沙羅紗:「そうなんですか?」
アミューレ:「……え? それは、どうしてですか?」
トーラ:「クラスタニアのレーヴァテイルといっても、必ずしも全員が
この状況を快く思っているとは限らない、ということです」 と遠まわしに答えます
アミューレ:「……よかったです。そうであってくれて、本当に」
沙羅紗:「やっぱり、心だってあるから、受け止め方も違う、んですね」
トーラ:「はい。クラスタニアといえども、一人一人の精神まで統制するのは……
やっていなくはないのですが、難しいということです」
沙羅紗:うわ、という顔をしてます
DP:1280->1260 トークマター:レーヴァテイルと人間の関係 - その2
トーラ:「ところで、いまお見せしている町の風景は少し前のものですね。塔が消える直前はもう少し違っていました。
ごく少数ではありましたが、ここで人間の男性も暮らしていたのですよ。信じられますか?」
沙羅紗:「……信じられ、ません。スレイヴの人とは、違うんです?」
トーラ:「はい」
アミューレ:「す、過ごしにくそう……」
トーラ:「実際どう思って暮らしていたのでしょうね? 男性的なものに全く欠けるこのクラスタニアで」
トーラ:「いろいろあって方針が変わり、何年か前からはクラスタニアでも
人間との融和政策を打ち出すようになりました。
もちろんレーヴァテイル側からも反発もありましたが……結局、塔が消えてうやむやになってしまった感じですね。
人間との融和を拒否していた人たちがいまどこでどうしているのかは、私は知りません」
沙羅紗:「人間を否定して、追い出そうとするレーヴァテイルは、第一塔にも多かったけど……
そういえば、どうしているのかしら」
沙羅紗:「何もかも、第一塔とは逆だと思ってた、けど……融和政策が出たのは、同じだった、のね」
トーラ:「そうだったのですね。噂では第一塔は「レーヴァテイルが虐げられている」と聞いていたのですが、
実際に来てみるとそれほどでもなかったので」
沙羅紗:「それは、融和政策の前の、話……もう、確か10年くらい前、ね。
こっちはほとんどが、第三世代だから……延命剤を盾に取られたら、従うしかないもの。
能力の低い子は、替えの利く道具と大差ない扱いだった、みたい……
私はβだけど、第三世代と勘違いされて、まあ、色々とあったり、したわ」
トーラ:「延命剤ですか、なるほど痛いところを」
沙羅紗:「プラティナではまだマシだった、けど……ホルスの翼、だと、ダイキリティを作れるのは、
天覇と教会だけだった、そうだから……どちらかに所属するしか、なかったんですって」
トーラ:「……レーヴァテイルも、どこかしらで人間に依存している部分があるんですよね。
もともと造られた生命なのだから仕方ないのかもしれませんが」
沙羅紗:「……それは、そうかも。何十年も人間に会わなかった、私でも、
個人ではないけど……そういうところが、あるから」
トーラ:「?」 とちょっと意味を測りかねているが聞き返しはしません
[雑談] 人間という種そのものに依存してるなーみたいな感じです一応
[雑談] (それこそ知り合い・友人の人間とか指の数より少ないですし)
トーラ:「ソル・クラスタの案内はこれくらいでしょうか。せっかくなので、ちょっと私の家に寄っていきませんか?」
アミューレ:「いいんですか? 行ってみたいです!」
沙羅紗:「私も……興味あります」
トーラ:「はい、では」
セッションC-1-5 2017/01/22
BGM:Memory of Tower
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 中河健

一行はクラスタニアの市街地を通り抜け、静かな住宅地の一角にあるトーラの家に到着した。
小さな築山と池が造られた庭を持つ、周囲の他の家とは少し趣の違うものだ。
家の中の様子は、物が少なく心なしか生活感が抜けているような気がする。
トーラ:「おつかれさまでした。ソル・クラスタ、今はなき第三塔観光ツアーでした」
沙羅紗:「いい機会……でした。感謝……」
アミューレ:「ありがとうございました。ほんとうに色々なものを見せてもらえて……楽しかったし、勉強にもなりました」
トーラ:「今回はダイブマシンのテストですから、あまり変な世界を見せるのも悪いかなと思いまして。
メタ・ファルスにはダイバーズセラピという技術があるらしいのですが、
それを真似て、今日は私の生まれ育った場所を見てもらおうと、この世界を作ってみました」
沙羅紗:「そっか……βなら、いじれる」
アミューレ:「真似して、世界をつくれるって……すごいです」
トーラ:「アミューレさんはダイブした経験がありましたよね。変なところはありませんでしたか? この世界」
アミューレ:「いえ、ただ本当に精巧に作られてるなあ……って、驚いてばかりでした。
それに、精神世界ですから、何があっても変だ、なんて思いませんよ」
トーラ:「……ありがとうございます」
トーラ:「沙羅紗さんはどうでしたか? 初めてのダイブは」
沙羅紗:「本当に、第三塔に……いるみたい、で。とても、興味深かった……です。
あと、いつかダイブしてもらう時、の……参考にも、なりました」
トーラ:「あ、あまり参考にされても困りますが……こんなつまらない世界」
沙羅紗:「わたしは、護り役……えと、パートナーに何回か、してもらっただけで……経験、なくて」
トーラ:「それが普通だと思いますよ? クラスタニアではちょっとそうでなかっただけで」
沙羅紗:「私が、変なわけじゃない……安心……」
アミューレ:「どちらかといえばパートナーではないのに二度もダイブしたいる私も相当……」
トーラ:「ところで……レーヴァテリアって、ご存知だったんですね。ダイブする前に呟いていましたけれど」
沙羅紗:「ソル・シエールでは……レーヴァテイルの扱いが、ひどい時に言われてた、です。
かつてレーヴァテリアを掲げた、300年前のβ純血種……ミュールの思想に
賛同したレーヴァテイルが、それぞれに言ってました。
私の知ってる、レーヴァテリアを求めていた子たちは……“レーヴァテイルが人間を支配べき”というより、
“虐げられないで生きられる国が欲しい”と思っていた子が多かった気がしますけど、ね」
トーラ:「ミュール? どこかで聞いたような…… アミューレさんはご存知ですか?」
アミューレ:「私はまだ小さかったので記憶はありませんが、そんなβ純血種がいたということは知っています。
目的のために、何をしたのかも」
トーラ:「では有名な方ではあるのですね」
トーラ:「『レーヴァテイルが虐げられないで生きられる国』……ですか。
そういう意味ではクラスタニアはそうでしたが……ただ、実体は見ての通りです。
逆に人間が虐げられている状況ではあまり好ましいとはいえませんね。
そういう意味では、まだメタ・ファルスのほうが近かったかと」
沙羅紗:「メタ・ファルスは……どうだったんです?」
トーラ:「あちらは平穏でした。国のトップに居る二人の御子様がたをはじめとして、
レーヴァテイルは敬われていますし、人間と概ね対等の関係を築いていました。
ただ……私たちの仲間はいませんでしたが」
沙羅紗:「β……いないんです?」
トーラ:「はい。ただ一人の例外……管理者の方を除き、全員が第三世代だと聞いています」
沙羅紗:「それは……悲しいです。管理者となると、βではなくオリジン……のはず、ですし」
トーラ:「はい」
アミューレ:「……なんだか、さみしそう……」
トーラ:「……」
沙羅紗:「今は、私は、さみしくない……一族以外の、仲間がいた、と、わかった……から。
それだけで……十分」
トーラ:「……贅沢な悩みでしたね。沙羅紗さんの境遇を思えば」
アミューレ:「……? なにか、悩んでいることが?」
トーラ:「いえ、なんでもありません」
トーラ:「どちらにせよ、『昔の』クラスタニアも第三塔も、今はもうありません。
ソル・クラスタは、今は、塔があった場所の周りの地表で新しい町を作っているところです。
なので現状ではあまり見る所も何もないかもしれませんが……
もし機会があったら、ぜひ来てくださいね。歓迎します」
沙羅紗:「その時は……ぜひ、お願いします」
アミューレ:「はい、今回のダイブでソル・クラスタの昔の姿を見て……
新しい、今のソル・クラスタをぜひ見てみたい。そう思います」
沙羅紗:「……トーラさん、その、1つ、お願いしたいことが……」
トーラ:「はい、なんでしょうか?」
沙羅紗:「その、初めて会った、一族以外のβ、のトーラさんに……わ、私とと、友達に、なってほしい、です」
かなりつっかえつっかえ言います(人生でこんなこと言ったの片手くらいなんじゃないかな)
[見学用] かわいい
[雑談] 沙羅紗さんかわいいなあもう
BGM:大切な人
from イリスのアトリエ グランファンタズム(ガスト, 2006)
Composed by 中河健
トーラ:「もちろんですよ、どこに断る理由があるというのですか。私も同族を探していたというのに」
沙羅紗:「……!!!」
トーラ:「こちらからもお願いしますよ。沙羅紗さん」
沙羅紗:「はい……! よろしく、お願いします……!」
トーラ:「はい。こちらは残り40年ですが、それでよければ」 と手を差し出します
沙羅紗:「私は、残り46年……でもどうせ、大して変わりません」 と握手します
トーラ:「そうでしたよね」 と笑みをこぼします
[見学用] イイハナシダナー
[雑談] アミュさんから見たら妙な構図だろうなぁ
[雑談] アミュはまだまだβのこととか寿命とか理解しきれてないのでけっこうふつうにみてたり
[雑談] 外見がね!
[見学用] この3人、もしかするとアミューレさんが一番後まで生きてるまであり得るんだよな……
[見学用] 残り寿命にそれほど差がないんですよね
[見学用] まあ外見はかわりますが……
[見学用] β同士、おおよそ同年代に生まれた人とだと割と安心して友人やれるとか、
[見学用] そういう感じのやつがクラスタニアにもあったかもしれないですね
[見学用] 沙羅紗はこれまで怖くて友達作れなかったから……
[見学用] たぶん同期のつながりが深いと睨んでいます
[見学用] ですよねー 人間でも友人が先に死ぬのはままありますけど、
[見学用] 下手すると100年単位取り残されるわけですから……
[見学用] リア友の持ちキャラのテル族となら安心して友達やれるねーって話をした後で、
[見学用] そのテル族を150年ほど置いて逝く沙羅紗の罪深さに気づくとかこないだありましたわ
アミューレ:「……私を仲間にしてくださってもいいんですよ?」 と悪戯っぽくひょこ、と顔を出しながら
トーラ:「ご、ごめんなさい」 と笑みを崩さず
トーラ:「アミューレさんも。ぜひともお友達になって下さいませんか?」 とこちらにも手を伸ばします
アミューレ:「はいっ! よろしくおねがいします、トーラさん!」 とにっこり笑って手を握ります
沙羅紗:「40年くらいなら、アミュさんも友達で、いられる……ずっと続く。夢みたい」 とこちらも手を差し出します
アミューレ:「友達ですよ、プラティナで話した時から、ずっと」 とはにかみながら握手します
沙羅紗:「友達……置いてかれない、友達……嬉しい!」
[見学用] ああ~~~~~~~
[見学用] こういう時に「尊い」って言うんですね師匠!
[見学用] アミュさん尊い。
[見学用] ~HAPPY END~
[見学用] こうして世代をこえて同じものを共有できるis尊い
トーラ:「……私もアミュさんと呼んでいいでしょうか?」
アミューレ:「はい、よろこんで! 呼びやすいように呼んでください」
トーラ:「では、その……アミュさん……
やっぱりちょっと恥ずかしいですね、こういうのは久しぶり過ぎて」
沙羅紗:「わ、私も……」
アミューレ:「でも、久しぶりでもうれしい気持ちはきっと変わらない。
その嬉しさを、こうして共有することができて、とっても、幸せです」
トーラ:「はい」
トーラ:「ではせっかくですし、ダイブを終わる前にもうちょっとだけお話していきましょうか」
沙羅紗:「ん……」
アミューレ:「はい、たくさんお話しましょうっ」
トーラ:「あっそうだ、お茶も出さずに。いま淹れてきますね」
そう言ってキッチンに立つトーラ。
トーラ:「あれっ、いつも飲んでるお茶の葉はどこにしまってたかな?」
トーラ:「……なんていう名前でしたっけ、大牙から輸入してたお茶の葉のブランド」
トーラ:「おかしい、何かが違う」
BGM:Emergency!
from アルトネリコ3(バンダイナムコ/ガスト, 2010)
Composed by 柳川和樹
突如、周囲の空間が歪み始める!
壁に掛けてあった時計が、目の前にあったテーブルが、窓の外の風景が、次々に歪みに呑まれ消えていく。
トーラ:「こうじゃなかったはず、でも、本当は……?」
その言葉を最後に、トーラ自身も姿を消した。
同時に、歪みの浸食が加速し、地面が唸りを上げ始める。
沙羅紗:「と、トーラさ……!」
アミューレ:「っ、沙羅紗さん! 手を!」
沙羅紗:慌てて手を掴みます
歪みは視野全てを埋め尽くし、空はすでに漆黒に覆われ、ついに家が崩れ始めた。
沙羅紗:「Rrha granme ga chs grandee!」 と咄嗟に防御系詩魔法の詠唱だけします
アミューレ:沙羅紗をかばうように立ち、足を踏ん張ります
しかし耐えようとした甲斐なく、次の瞬間
クラスタニア全体の床が抜け、二人は闇の中へと放り出され落ちていった――
[見学用] とてもこわかった……
[見学用] びびった……
[見学用] (ヒュムノスも超即興)