ナニ・ペレカイ

名前：Nani Pelekai
デビュー：『リロ・アンド・スティッチ』（2002年）

概要

ハワイ*のカウアイ島*のコカウア・タウンに暮らす女の子。『リロ・アンド・スティッチ』の時点で19歳。

パパとママは雨の晩に交通事故で亡くなっており、一人で妹のリロ・ペレカイを育てていたが、両親に会いたいリロの反抗ぶりに手を焼き、さらにリロやスティッチのせいで仕事をクビになるなど福祉局のコブラ・バブルスからは扶養能力に疑問を持たれている。デイヴィッド・カウェナというボーイフレンドがいる。

幼い頃はフラダンス教室に通っており、運動神経抜群。ワンダー・シー・レンタルで受付の仕事をしたり観光客向けのトレーナーをしたりしている。料理は苦手で、数学と化学を得意としている。

エピソード

リロ・アンド・スティッチ

ハワイ*のカウアイ島*のコカウア・タウンに暮らす19歳の女の子ナニ・ペレカイは5歳の妹リロ・ペレカイを母親代わりに育てて二人で暮らしていた。ナニは両親を失って以来、問題ばかりを起こすリロに手を焼いていた。ある日、リロの通うフラダンス教室の先生モーセ・プロキに呼び出されたナニがリロを迎えに行くと、リロは既に家に帰っていた。ナニが帰宅すると「ハートブレイク・ホテル」を聞いて無気力に横になっていた。リロの反抗的な態度によってナニが妹を扱えていないと知った福祉局のコブラ・バブルスはナニの保護者としての能力に疑問を持つ。

リロとナニは喧嘩を繰り広げるが、お互いの立場を思いやり仲直りする。その夜、流れ星（ザ・レッド・ワン）が近所に落ちたのを見て、リロは「友達か天使をください」とお祈りする。その様子を見たナニは翌日、リロを動物保護センターへ連れていき犬を購入しようと決める。リロは犬とは似ても似つかない青い生物を選び、スティッチと名付ける。

スティッチは乱暴な性格で、周りのものをめちゃくちゃにしてしまっていた。スティッチの暴れっぷりのせいで失職してしまったナニはスティッチを捨てようとするが、リロはこれを庇う。リロはキングことエルヴィス・プレスリーを参考にするように薦め、スティッチも少しずつ変わり始める。リロとスティッチはナニとナニのボーイフレンド、デイヴィッド・カウェナとサーフィンへ出かける。泳げないスティッチがもがいている様がリロを溺れさせようとしているように見え、コブラは正式にリロを引き取ると宣言する。

翌朝、ナニが新しい仕事を探しにデイヴィッドと出かけている隙に、家が何者かによって破壊される。銀河連邦のガントゥ大尉がリロを攫っていく様子を見たナニはスティッチを問い詰める。スティッチは自分を追ってきたジャンバ・ジュキーバ博士とウェンディ・プリークリーを説得して宇宙船でガントゥを追跡。スティッチはガントゥを退け、リロを救出する。

ハワイに戻ってきたスティッチのもとに銀河連邦議長が到着し、スティッチを拘束する。スティッチはリロとナニのことを自分で見つけた家族だと紹介したことで、議長は危険生物であるはずのスティッチの変化を認める。議長は拘束を撤回し、地球へ“追放”することを決める。スティッチはリロ、ナニ、デイヴィッド、ジャンバ、プリークリーのオハナ（家族）としてハワイで暮らす。

リロ・アンド・スティッチ2

ナニは家族団欒の時間を過ごそうと計画していた。ナニはフラダンスの先生の訪問を受け、リロの暴力的な態度を相談される。マートル・エドモンズと喧嘩したリロは先生からフラダンス大会出場見合わせを提案されるが、いい子にするという約束で参加の許可を得る。その晩、ナニはリロ、スティッチ、ジャンバ、プリークリー、デイヴィッドと家族団欒の時間に映画を見ていると、突然スティッチが暴れ始める。

ナニがサーフボードのレンタル小屋（ワンダー・シー・レンタル）でアルバイトをしていると、デイヴィッドが女装したプリークリーとともに現れる。プリークリーがデイヴィッドとナニの恋仲を進展させようとしている様子を見たナニは呆れて二人を見捨てる。

リハーサル当日、スティッチのせいで先生に怒られたリロはナニに愚痴をこぼす。リロとスティッチは大喧嘩を始める。その晩、優勝経験のある母親の存在がプレッシャーとなったリロはナニにも当たり散らしてしまう。ナニは母親が名付けた不思議な星座を見上げ、お互いが母の自慢の娘であることを誇りに思う。フラダンス大会当日を迎え、ナニは微妙な関係のデイヴィッドやスティッチと客席に座っていた。

舞台を投げ出したリロはスティッチの様子がおかしいことを訴え、そこでスティッチが不具合を起こしていたことが明らかになる。リロ、ナニ、ジャンバ、プリークリー、デイヴィッドは、スティッチがザ・レッド・ワンに乗って誰もいない惑星へ行こうとしているのを見つける。スティッチが山の上に不時着すると、リロはスティッチのもとへ行くが間に合わずスティッチは意識を失う。リロはスティッチに自分勝手な振る舞いを詫び、彼がオハナであることを認める。リロがスティッチを抱きしめると、彼は目を覚ましみんなは再会を喜ぶ。

夜になり、再びステージに立ったリロとオハナたちはヒイアカとロヒアウのフラダンスを披露する。ナニはリロに、母親はリロを自慢に思っているはずと話す。

スティッチ！ザ・ムービー

ナニとデイヴィッドが夕食から帰宅すると、家はボロボロになりリロ、スティッチ、ジャンバ、プリークリーがいなくなっていた。デイヴィッドに留守番を頼んで街を探しに行ったナニが帰宅すると、リロとスティッチとプリークリーが戻ってきていた。リロとスティッチはジャンバがガントゥに誘拐され、彼を追って宇宙へ行ったが撤退してきたのだという。ナニは福祉局に電話をかけ、元CIAのコブラ・バブルスに応援を要請する。

プリークリーがたまたまガントゥの電話番号を見つけ出し、黒幕がジャンバの元相棒のハムスターヴィール博士であることが判明する。相手の要求はジャンバの開発した残りの試作品すべてだという。

受け渡しの場であるキラウエア灯台では試作品の数が1体足りないという問題が起きる。リロは「その1体（スパーキー）はスティッチの大事なイトコだから」と言って彼を自由にする。そしてジャンバを助けると、リロとスティッチはガントゥの宇宙船に忍び込んで残りの試作品カプセルの救出に向かう。

リロとスティッチの活躍により試作品カプセル623個はハムスターヴィール博士の魔の手を逃れたが、既に島中に散らばっていた。銀河連邦議長は危険な惑星となった地球を爆破しようとするが、リロの説得によりリロとスティッチが試作品の回収とおうち探し係に任命される。

リロ・アンド・スティッチザ・シリーズ

家庭を支えながらリロとスティッチの試作品集めを応援しているが、フラダンス教室などがおろそかになるリロを心配もしている。「レトロ」では中学時代の友人エレンとラナが順風満帆な人生を送っていると知り、つい見栄を張ってしまったことも。「フィバー」や「エース」など、ジャンバやプリークリーのピンチを救うためにリロの考案した小芝居に渋々協力することもある。「ファンタズモ」や「フレンチフライ」など試作品にやられそうになったリロとスティッチを身体を呈して守る活躍を見せることもある。

当初はウォン氏のワンダー・シー・レンタルで働いていたが、「メルティー」からはジェイムソンさんの鳥の楽園ホテルにも勤務している。