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&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
&font(#6495ED){所要時間}:約 10 分で読めます
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#center(){&sizex(4){&bold(){&color(#cc0000){自分が死ぬ時のことは分からんけど}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#cc0000){生き様で後悔はしたくない}}}}
&ruby(いたどり){虎杖}&ruby(ゆうじ){悠仁}とは『[[呪術廻戦]]』に登場するキャラクターであり、同作の主人公である。
CV:榎木淳弥
●目次
#contents
*【プロフィール】
所属―宮城県仙台市杉沢第三高校一年生→[[東京都立呪術高等専門学校]]一年
誕生日―3月20日(うお座)
身長―173cmくらい
体重―80kg以上
体脂肪率―1桁
好きな食べ物―丼物・麺類
嫌いな食べ物―なし
趣味・特技―カラオケ・映画鑑賞・モノマネ
ストレス―理系(molで躓いた)
好みのタイプ―ジェニファー・ローレンス
イメージソング―9mm Parabellum Bullet『ハートに火をつけて』、□□□『いつかどこかで』
その他:初の家系ラーメンの感想は「次の日ウンコがよくでる」
*【概要】
仙台の杉沢第三高校一年生。部活は心霊現象(オカルト)研究会に所属。
家族は入院中の祖父・虎杖&ruby(わすけ){倭助}一人だったが第1話で他界。両親はいないため、現在は天涯孤独の身になっている。
本人の談によれば母親に関しては会ったことすらないが、父親の記憶だけはうっすら残っているとのこと。
亡くなった祖父は何らかの事情を知っていたようだが、悠仁は&bold(){&color(#cc0000){「興味ねー」}}と聞きたがらなかった。
2018年6月のある日、高校の百葉箱に保管されていた特級呪物&bold(){「両面宿儺の指」}を偶然拾ったことが、全ての発端となる。
両面宿儺の指を回収するために派遣された呪術師・[[伏黒恵>伏黒恵(呪術廻戦)]]から「呪い」の存在を聞かされ、最初は半信半疑だったが、学校でオカルト研究会の先輩達が指の封印を解いてしまったことで、無数の呪霊を呼び起こしてしまう。
呪霊に襲われた先輩と負傷した伏黒を助けるためには呪力が必要と考えた彼は、その場にあった両面宿儺の指を飲み込む。
本来、特級呪物は猛毒も同然であり即死するはずだったが、なんと指は悠仁の体に適合。
呪霊を退けることには成功したが、代わりに&bold(){指に封じられていた[[両面宿儺>両面宿儺(呪術廻戦)]]の魂が覚醒し受肉してしまう。}
史上最悪の特級レベルの呪詛師が復活するという最悪の事態になりかけたが、悠仁は宿儺から肉体の主導権を奪還。
実は、悠仁は特級呪物の耐性と宿儺を取り込んでも自我を保てる&bold(){「器」}としての素質を持っていたことが判明。
その異常な体質を怖れた呪術界は彼を秘匿死刑に処そうとするが、&bold(){特級呪術師・[[五条悟>五条悟(呪術廻戦)]]}の提案により、&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「二十本ある宿儺の指を全て取り込ませてから死刑」}}という執行猶予が与えられる。
祖父の&bold(){「オマエは強いから人を助けろ」「大勢に囲まれて死ね」}という遺言に従い、死刑には不満はあるが宿儺の指を全て取り込むことを決意し、東京都立呪術高等専門学校に編入する。
*【外見】
宍色か薄茶色に見える短髪のツンツン頭(地毛)と目の下の傷((後述の両面宿儺に憑依されて以降のもので、恐らくは宿儺の第三、第四の目が開いた痕跡にあたるもの。))が特徴。
渋谷事変以降は、額の真ん中から左目の目頭辺りにかけて、真人戦で顔を殴られた際に付いた傷跡が残っている。((似たような傷はその前の脹相戦でも負っているが、こちらは直後の宿儺顕現で治っているため無関係。))
[[パーカー]]をよく着用しており、私服時は勿論、中学時代は学ランの下に、杉沢第三高校在籍時に至っては学ランを着ずに直接[[パーカー]]を着ていた。
余程そのイメージが強かったのか、五条が発注した高専の制服にも[[パーカー]]のフードが付いているほど。((制服が届くまでに五条が対面した際も、宿儺の顕現で上裸になっていたのと拘束時を除けば全て[[パーカー]]を着ていた。前者は勿論、後者も虎杖が自発的に服を選べない状況だったため、逆に言えば選べる状況では全て[[パーカー]]だったことになる。))
ただ本人は特別[[パーカー]]が好きという訳ではなく、悩んだ末に結局[[パーカー]]に落ち着くらしい。
ちなみに髪型が前日譚である『呪術高専(0巻)』時点での[[狗巻>狗巻棘(呪術廻戦)]]とモロに被っており、連載に当たって狗巻の方がマッシュルームカットに変更されている。
&s(){[[乙骨>乙骨憂太(呪術廻戦)]]と[[伏黒>伏黒恵(呪術廻戦)]]といいカブりすぎでは……}
*【人物像】
一人称は&bold(){&color(#cc0000){「俺」}}。
基本的に明るくフレンドリーな性格であり、初対面の人物ともすぐ打ち解ける。
この手のキャラには珍しく、他人の心の機微に非常に聡いのも特徴で、実際に[[吉野順平>吉野順平(呪術廻戦)]]のような内向的な性格の相手とも仲良くなっている。
ノリもよく五条と一緒にドッキリをしかけたり、微妙なモノマネレパートリーも多数保有している。&footnote(作中では「キャスト・アウェイ」のワンシーンを披露していた。)
地方民だったためか、東京に来たときは色々な名所に行きたがっていた。&footnote(ちなみに横浜を東京の街だと思い込んでいたらしく、横浜中華街の名前をあげていた。)
また、家族が祖父一人だったためか芸能関係に明るいテレビっ子であり、高専で割り当てられた寮の自室にも入居早々グラビアのポスターを貼っている。
また目上・歳上相手でもタメ口がデフォだったり((フォローすると呼び捨てにする目上の相手は、東堂や日車など最初は敵対関係だった人物くらいであり、最初から良好な関係だった真希やパンダに対しては素直に先輩と敬称をつけて呼ぶ。付け加えると、目上に対しての態度の悪さは本作の人物全般に言える傾向なため、虎杖本人が登場人物の中でも特別態度が悪いかと言われると微妙なところ。))、[[18歳未満が行っちゃダメな『パ』の付くところ>パチンコ]]に悪びれもせずに行くなど規範に緩い面もある。
作者曰く&bold(){「あのお爺ちゃんと暮らしていたんですから小6くらいで絶対代打ちとかやらされてる」「『18歳以上ですか?』的な設問にノータイムで『はい』を押すバカ」}とのこと。
仙台に居た頃は祖父の見舞いが日課であり、悪態をつかれながらも毎日見舞いに来ていた。
後述するように卓越した身体能力を持ちながら運動部ではなくオカ研に所属していたのも、5時までに帰宅して見舞いに早く行くため。&footnote(実は陸上部顧問に入部届を書き変えられて、表向きには陸上部に所属していたことにされていた。)
オカ研の先輩達とは2ヶ月ほどの付き合いだが仲良く活動しており、前述のように先輩達が異常事態に巻き込まれたときは状況が不明ながらも迷わず助けに行こうとした。
このように心優しい性格をしており、周りからは「善人」「呪術師には珍しい根明」と評価されている。
祖父の死と遺言を受けてからは人を&bold(){「正しい死」}に導くことにこだわり、呪いによる&bold(){「間違った死」}から人を助けることを目標にしている。
呪い相手には異形かつ害をなす存在であるとはいえ躊躇なく殺しにかかったり、呪物をためらいなく取り込むことから五条からは&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「イカれている」}}と評される。
ただし、少年院にて特級呪霊と相対し絶体絶命になったときは死にたくないと泣きじゃくる面もあり、人並みの恐怖心も持ち合わせている。
また自分が「間違った死」という引き金を引かないために、絶対に人は殺さないと誓って&bold(){いた。}
女性の好みは「&ruby(ケツ){尻}と&ruby(タッパ){身長}のデカい女の子」(ジェニファー・ローレンスなど)。
共通の趣味を持つ1級術師・[[東堂葵>東堂葵(呪術廻戦)]]とは出会ったその日に親友&font(l){にされてしまった}となった。
ただしこれはあくまでも外見的な好みの話であり、中学時代に級友から「クラスで好きな女子」を尋ねられた際には、
&bold(){&color(#cc0000){「別に誰も」「強いて言うなら」}}と前置きした上で&bold(){&color(#cc0000){「食い方とか字とか色々すげー綺麗」}}と当時小柄で太っていた同級生、小沢優子の名前を挙げるなど、
相手の外見に捉われずに人間的な美徳・魅力を見出すような一面もある。
*【&bold(){&color(#cc0000,black){宿儺}}との関係】
前述したように宿儺の魂を押さえ込み自我を保つ「器」としての素質を持つ&bold(){「千年生まれてこなかった逸材」}。
猛毒である宿儺を取り込んでも平気な「器」なため、&bold(){あらゆる毒に耐性を持つ。}
宿儺を取り込んで以降は別の魂を内部に宿しているがゆえに「魂の輪郭」を捉え知覚できる才能を副産物として得ており、毒の術式を使う術師や呪霊、直接魂に干渉されない限り不死身である[[真人>真人(呪術廻戦)]]相手には絶大なアドバンテージを持つ。
宿儺の魂そのものは押さえ込まれているとはいえ未だ健在であり、悠仁の意思で肉体の主導権を入れ替えることが出来る。
また宿儺も悠仁の体の表面から口や目を生やすことで悠仁や外部と(勝手に)コミュニケーションを取る。
悠仁との関係は劣悪の一言であり、自ら行動を起こすことはないが虎視眈々と肉体の主導権を奪おうと狙っている。
なお、宿儺側からは一人でいる時などに話しかけてくる事もあるようだが、元々仲が悪く会話もしない上に、悠仁自身も作者から「&b(){東名高速のアスファルトの上でも余裕で寝れます}」と断言されるほど図太いため、普段の日常生活には支障を来してはいない模様。
&bold(){「凶悪な魂を内部に宿している」}点では[[彼>ニンジャスレイヤー(キャラクター)]]と共通しているが、仮にも宿主に対して戦闘面での助言はするあちらに対し、宿儺は「呪いの王」と呼ばれ呪いのなんたるかを熟知しているにもかかわらず悠仁に助言するような行動は&bold(){一切せず}((虎杖が死ねば内包する宿儺の魂も消滅するが、分割された一つに過ぎないとして意に介していない。))、それどころか&bold(){[[とある人物>吉野順平(呪術廻戦)]]が死にそうになって助けを懇願する悠仁を&bold(){&color(#cc0000,black){「惨め」}}だとゲラゲラ笑う}外道である。
少年院での戦いでは、やむを得ず宿儺と替わって特級呪霊を打ち倒したが、「縛り」なしで入れ替わってしまったせいで主導権を取り戻すのに手こずり、その間に宿儺の自由を許してしまう。
宿儺の魂が表に出ている場合は悠仁の肉体そのものが死亡しても活動できるため、宿儺は&bold(){悠仁の心臓をえぐり取り}、永続的に主導権を握るつもりだったが、
最終的には悠仁が自滅覚悟で主導権を奪い返したことで画策は失敗、同時に&bold(){悠仁は死亡してしまう}。
その後は宿儺の生得領域に引き込まれ、&bold(){&color(#cc0000,black){「宿儺が『契闊』と唱えたら1分間肉体を明け渡す」「この契約を忘れる」「入れ替わっている1分間は誰も殺さないし傷つけない」}}という条件で、
(半ば翻弄される形で)生き返ることとなった。……&bold(){悠仁からすればとんだ災難である}。
*【能力】
#center(){&bold(){&color(#cc0000){何百回でも何千回でも グチャグチャになるまで}}
&bold(){&color(#cc0000){叩き潰す!!}}}
最大の特徴は&bold(){人間離れした身体能力}にあり、
・砲丸を30メートル以上投げ飛ばし、進路上のゴールポストを捻じ曲げる((参考までに、実際の競技における世界記録は1990年以来23.12mで更新されていない。当該シーンの場合投球フォームが明らかにファウルなので一概に比較できないが、十二分にバケモノレベルなのは変わりない。))
・地上から校舎4階までジャンプする
・[[コンクリート]]を素手でぶち抜く
などを&bold(){呪力なし}でやってのける。
地の文においてもそのフィジカルはゴリマッチョな東堂や天与呪縛によって人並み外れた身体能力を持つ真希以上であることが明言されており、半ば人外レベルと言える。
身長の割に体重が重いのも人並みはずれた筋肉故。
戦闘でもその身体能力を駆使した肉弾戦が得意で、地形を利用した攻撃や次の攻撃の組み立てなど戦闘センスも極めて高く、躰道の「卍蹴り」など修めている訳でもない武術の技ですらその場の閃きで繰り出して見せる((厳密には「その場での最適解を求めた結果、偶然にもその技の形になった」格好。))。
伏黒からは&bold(){「呪力なしでの肉弾戦なら高専で一番強い」}と評され、東堂からもその実力を高く評価されている。
反面、生まれつき刻まれる「生得術式」は一切持たないため、他の呪術師のように呪術を行使することはできない。
そのため五条から&bold(){「体術に呪力を上乗せする」}戦い方のアドバイスを受け、呪力を放出する訓練を得て「逕庭拳」といった技を取得する。
また、宿儺の指を取り込んだことで後天的に毒への極めて高い耐性を獲得しており、毒による状態異常を常時無効化できるようになった。
そして将来的には宿儺の術式が刻まれることが示唆されている。
渋谷事変終結後の第二部では繊細で淀みない呪力コントロール技術を獲得。
持ち前のフィジカルの高さが加わり[[脹相>脹相(呪術廻戦)]]から&bold(){&color (#e8ecef,#884898){「鬼神」}}と例えられるほどの戦闘力を手に入れた。
#openclose(show=【以下、人外魔境新宿決戦のネタバレ注意】){
宿儺が虎杖の体の中からいなくなり、今の虎杖は家入硝子曰く宿儺の呪力に浸された呪物の様な状態になっているとの事。
また、五条、続く[[鹿紫雲>鹿紫雲一(呪術廻戦)]]が宿儺との戦いに敗北し、それに続く様に虎杖は[[日車寛見>日車寛見(呪術廻戦)]]と共に戦地に投入され、完全体と化した宿儺に立ち向かう。
この時、何かの呪具又は呪物なのか両腕を&bold(){異形に変えている}。
#openclose(
show=第266話にて明かされた真相){
領域内での宿儺との拳を交えた激戦の中、彌虚葛籠を維持しながら虎杖をひたすら殴り続けるもついには劣勢に転じてしまう。
その刹那、虎杖の腕を覆っていた左腕が徐々に剥がれ、「何かしらの装着系呪具」であることが判明した。
ただこれだけなら「対宿儺用のアイテムが破壊された」という展開なのだが露わになった左腕には&bold(){小指と薬指が存在していなかった。}
}
}
**装備
・&bold(){&ruby(とざま){屠坐魔}}
高専に編入したばかりの悠仁に五条が与えた呪具。短剣の形状をしている。
低級の呪霊なら容易く切り裂けるが、特級呪霊にはあっさりへし折られた。
&font(l){実は真希の物を五条が又貸していたことが後で判明する。}
**技
・&bold(){&ruby(けいていけん){逕庭拳}}
呪力のコントロールを身につけた悠仁が使用する技。術式の類いではなく現象に近い。
「呪力をこめて殴る」という呪術師の基本技能を行う際、悠仁は身体能力が高すぎるせいで放つパンチに拳に込めた呪力が追いつかず、パンチがヒットした後に呪力が遅れて流れてしまう。
そのため結果的に「通常のパンチ」と「遅れてきた本命の呪力」との二度のインパクトが発生し、相手からすれば&bold(){一度のパンチで2度も打撃の衝撃を受けることになる}(七海曰く「やられる方は想像以上に嫌」)。
五条からは&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「大きな武器になる」}}と評価された反面、東堂からは&bold(){&color(purple){「悪癖」「その程度では特級には通用しない」&font(l){「親友ではなくなってしまう」}}}と手厳しく評価された。
逕庭拳はあくまでも変則的な呪力が生み出す対応の難しさこそが強みであり、それ自体は破壊力の増大にほとんど寄与しないというのが酷評の一因と思われる。
また、東堂は下記の黒閃を虎杖に経験させる前提で彼を指導していた、というのも酷評に繋がった要因と見ていいだろう。
渋谷事変での真人との最終決戦では、終盤で&bold(){真の意味で}技として習得。
二重の衝撃で相手のガードや体勢を崩し、生まれた隙目掛けて本命の100%の呪力が乗った打撃や黒閃の必殺の一撃を叩き込むえげつないコンボの布石として使えるようになった。
受ける瞬間まで[[通常の打撃・黒閃による打撃・逕庭拳の3択と瞬時に見分けが付かない>ジャジャン拳]]点も厭らしさのポイント。
・&bold(){&ruby(こくせん){黒閃}}
悠仁が東堂との&font(l){蜜月}特訓を得て、100%の打撃に100%の呪力を乗せるのに成功したことで新たに会得した技。こちらも正確には技ではなく現象である。
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪みにより、打撃を大きく強化する。
発動すると打撃がヒットした瞬間、&bold(){呪力が黒い稲妻や火花のように光り輝く}。
その威力は通常の打撃の&bold(){2.5乗}というとんでもない数値であり、ただでさえ桁違いの筋力を持つ悠仁の打撃が圧倒的な破壊力を帯びる。
加えて一度黒閃を発生させるとアスリートでいう「ゾーン」に入った状態に陥り、&bold(){&color(red){自らの&ruby(ポテンシャル){潜在能力}を120%引き出せるようにもなる。}}
悠仁特有の技術ではなく、打撃技を使う呪術師ならだれでも黒閃を発生させることはできるが、その発生条件の厳しさから狙って出せる呪術師は存在しない。だが一度成功すればその日の内なら連発して出すことも可能。
これまでの最高記録は七海の4連発だったが、悠仁も黒閃を取得したその日に4連発を成し遂げた。
実力でもまぐれでも、黒閃を発生させた呪術師は自らの呪力の性質を真に理解し、世界が自分中心に立ち回っているかのような全能感を覚えるという。
事実、黒閃を発生させた呪術師とそうでない呪術師とでは呪力の核心との距離に天と地ほどの差が生じるため、黒閃を発生させたことは呪術師として大きな成長を遂げたことを意味する。
その中でも悠仁は地の文にて「黒い火花に愛されている」と称されており、狙って出すことこそできないものの&bold(){実戦において抜群のタイミングで的確に黒閃を決められる}ため、事実上彼の必殺技と言える。
なお読者からは「1は何乗しても1」とよくツッコまれるが、作者もアシから同様の指摘を受けたため単行本加筆で「呪力は2から」と[[言い訳]]……もとい説明している。((2.5倍ではなく2.5乗にした理由は「倍より乗のほうが強い!!」とのこと。))
&font(l){結局どういうことかは多分作者も理解してない。}
#openclose(
show=【以下、人外魔境新宿決戦の話につき折りたたみ】){
●&bold(){反転術式}
「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す高等な呪力操作による治癒。
ただし習得して間もなかったためか練度は低く、自分が負った傷の治癒しか出来ていない。
虎杖参戦後、宿儺の斬撃((直接触れて発動しているため恐らく「捌」の方))を受けながらも虎杖が自らの腹部の傷を治したことから宿儺は「1か月で反転術式を習得した」と推測した。
●&bold(){赤血操術}
「[[呪胎九相図]](4〜9番)」の亡骸を取り込んだ事により発現した、血液を操る加茂家の相伝術式。
ただし脹相と憲紀と比べると練度はかなり低く、基礎となる「百斂」を習得できていない。
劇中では穿血以外だと小規模な血の炸裂により相手の視界を遮る目眩しに用いていた。
宿儺との最終決戦前に脹相と憲紀から術式運用の技術を伝授されている((主にメインで教えていたのが憲紀で脹相は「教えるのが下手」とのこと。第247話で宿儺の反対側から飛んできた赤血操術の使い手が明かされていないことから虎杖が会得したと考察する読者がいる。))。
また、脹相と同じ「呪力を血液に変換する体質」も獲得したため、反転術式で呪力を血液に変換する過程をスキップして呪力消費を抑える効果もある。
・&bold(){穿血}
赤血操術奥義。
虎杖の場合「百斂」ができない関係から、脹相が事前に圧縮した物を利用して発射した。
●&bold(){御廚子}
両面宿儺の受肉体として刻まれた、自在に物体を切断する生得術式。
上述した通り、序盤に五条が「いずれ君の体には宿儺の術式が刻まれる」と仄めかす台詞があったが、&font(l){それ以降ずっと音沙汰が無いため、「いつになったら宿儺の術式は刻まれるんだ」「宿儺の術式&bold(){で}めちゃくちゃ刻まれただろ」と散々ネタにされてたものの、}最終決戦で宿儺に撃ち込んだ「黒閃」によって&bold(){ようやく術式が覚醒した。}
虎杖が使用する物は、対象に切り取り線が付く事が特徴。((宿儺曰く「同じ術式でも時代や扱う術師の表象によって差異が生まれる」とのこと))
やはりこれも覚えたてである為か、本家の物と比べると出力は低い。
・&bold(){「解」}
通常の斬撃。宿儺のように斬撃を飛ばすことはまだ出来ないが、虎杖は「魂の輪郭」を知覚しているため、&bold(){「器由来の魂と呪物由来の魂の境界に対象を絞る」縛り}を科すことにより、物理的な破壊こそ伴わないものの、呪物を吐き出させる等宿儺をはじめとした受肉体特攻とも言うべき攻撃を行うことが可能になっている。
●&bold(){シン・陰流「簡易領域」}
日下部との「入れ替え修行」にて、日下部の呪力操作と結界術の基礎である「簡易領域」を体に叩き込み、習得。
正確には憂憂の術式による「肉体をそのままに魂だけを入れ替える」を使い、その後の修行で得た。反転術式の習得経緯も同じである。((掲載当時は読者から誤植扱いされていたが単行本26巻で実際に入れ替わっていたことが判明した。))
なお、門外漢である虎杖が簡易領域を取得することに関しては冥冥が&bold(){何とかした}結果らしい。
●&bold(){領域展開}
呪術戦の極致。原作264話ラストにて発動。上記の入れ替え修行の際に「結界術の基礎」を得たことで習得。
名称は不明だが、掌印は菩薩の一尊、[[地蔵菩薩]]((閻魔天と同一視されることが多い。))の印。
領域内では、虎杖は宿儺戦で負った傷が消えており((渋谷事変で負った頬の傷は残っている))、宿儺は虎杖に受肉していた頃の姿になっている。それが領域内であるのかもまだ不明。((虎杖本人も訳が分からないまま使ったのでどのような状況に陥っているのかを全く理解していなかった。))
領域内の景色は虎杖が幼少期に過ごした[[岩手県]]、特に北上市と小岩井農場などになっている。&s(){&bold(){誰が呼んだか「&ruby(じもとツアー){北上観光}」。}}
}
*【出生の秘密】
#openclose(show=表示【ネタバレ注意】){
宮城県仙台市にて、虎杖&ruby(じん){仁}と虎杖&ruby(かおり){香織}の夫婦の子として生まれる。仁は子を持つことを熱望しており、香織との結婚はそれを目的とした部分も大きかった。
しかし、&bold(){実は香織は1000年以上もの時間を暗躍する呪詛師・&ruby(けんじゃく){[[羂索>羂索(呪術廻戦)]]}が肉体を乗っ取った存在}で、悠仁は胎児の段階から呪術的な肉体改造を施されていたとみられる。
このため生来呪物に対する耐性と、超人的な身体能力を有していた。
同じく羂索の手で産み出された存在である[[呪胎九相図>呪胎九相図(呪術廻戦)]]とは呪術的な繋がりがあるらしく((脹相の父として血を混ぜた「加茂憲倫の肉体」と悠仁を身篭った「香織の肉体」は呪術的な繋がりはともかく血縁上の繋がりは無いのでは?と一部の読者から指摘されている、あるいは肉体を乗っ取った時点でDNAが変質するのかもしれない。))、[[脹相>脹相(呪術廻戦)]]はそれを元に虎杖を&bold(){自らの弟}と断言した。
それに加えて、宿儺は、父の仁は両面宿儺の双子の兄弟の生まれ変わりだと推測している。
かつて宿儺は母の胎内で飢えを凌ぐために兄弟を喰らって生き永らえており、双子として生まれる運命を回避したというが、その魂は現代に転生していた。
双子は呪術的には同一人物として扱われるため、悠仁は宿儺に匹敵する潜在能力を秘めていたということになる。
宿儺の復活を画策し、その器を欲していた羂索が仁との間に子を成したのはこれが理由であると思われていた。
然し、単行本29巻のおまけページの解説により、仁ではなく、&bold(){倭助こそが宿儺の双子の兄弟の生まれ変わり}だということが判明した。一部読者からは倭助と宿儺の顔が似ていると言われていたが、まさかそういうことだったとは…
なお、仁は眼鏡をかけた温厚そうな男性で、悠仁を非常に可愛がっており、
香織の素性を警戒していた父・倭助の忠告にも全く取り合っていなかった。
このため、呪術とは無縁の人物で「悪しき術師に翻弄されて人生を狂わされた被害者」との側面が強いと思われていたが、
「赤ん坊の時のことは案外覚えている」とも発言しているため、自身の前世を自覚していた可能性もある。
血縁関係をまとめると以下の様になる。
祖父:倭助(両面宿儺の双子の転生)
父:仁
母:香織(羂索)
異父兄:脹相、壊相、血塗(呪胎九相図)
&s(){ブラザー:東堂葵}
}
*【余談】
-&bold(){虎杖の呪術師としての等級について}
高専関係者の呪術師にはそれぞれ実力に応じた等級が割り振られる、例えば同級生の伏黒は2級呪術師、釘崎は3級呪術師である、では虎杖は何級であるかというと&bold(){一切説明されず現状不明}。
#openclose(show=※考察){
作中で何故虎杖の等級が説明されないのか、そもそも虎杖に等級は存在するのか公式から何の情報も無いが、一部のファンからは&bold(){虎杖が呪術師ではなく宿儺の指を虎杖ごと処分するための器と見なされていることから、上層部から等級を付ける必要が無いと判断された}と考察されている。
似たような事例の[[乙骨憂太>乙骨憂太(呪術廻戦)]]は『&bold(){特級}被呪者』に割り振られていたが、これは乙骨に取り憑いた『祈本里香』が『両面宿儺』に比べて比較的危険度が低く((里香は(乙骨に関わらない限り)人間に手を出すことは無い))、状況に応じては秘匿死刑を見直すことができたと思われる。
}
特級相当の受肉体の討伐の功績を元に、東堂と冥々((悟から賄賂を渡されて))から1級呪術師に推薦されたが昇級査定は保留され、その際も現時点の等級は記載されなかった。また、数々の死戦を乗り越えた渋谷事変時点では、冥々から&bold(){「既に1級呪術師並の実力がある」}と評価された。
-&bold(){戦績について}
主人公ではあるが、現状の戦績はあまり良くはない。
単独で撃破したと言えるのは、序盤に登場した呪霊や蝗GUYなど限られる。
ただしこれには、
①他の1年や東堂らとタッグを組んで戦うことが多い
②[[真人>真人(呪術廻戦)]]や[[花御>花御(呪術廻戦)]]や[[乙骨>乙骨憂太(呪術廻戦)]]など基本的に格上と戦うことが多い
③そもそも秘めた才能が開花したタイプの呪術師とは違い、呪いが見えるようになって数か月程度しか経っておらず、呪術師としてまだまだ発展途上である(((連載が始まったという意味ではない)物語の始まりは2018年6月、渋谷事変が同年10月、人外魔境新宿決戦が同年12月と作中ではまだ半年しか経過していない。))
という理由があるため、決して彼自身が弱いというわけでは無い。&s(){真人とも最終的にはタイマンだったし。}
作者としてもそれは織り込み済みらしく、ファンブックで、&bold(){あんまり虎杖の戦績を良くするつもりは無い}と発言している。
-&bold(){存在しない記憶}
[[呪胎九相図]]の長兄・脹相との死闘の果てに敗北し、あわや止めを刺されようとしたその瞬間、弟達と共に虎杖が弟として食卓を囲む団欒の記憶が脹相の脳内に溢れ出した。
このありえない記憶に混乱を起こした脹相は憔悴したままいずこともなく彷徨い去っていった。
後に脹相は血縁者の危機をどこにいようと感じ取れる能力がこのような形で発現したと判断し、悠仁を弟だと思うようになった。
それ以前の東堂戦でも同様に存在しない記憶が溢れ出し、東堂が虎杖を親友に認定する展開があったため、虎杖に起因する現象である可能性が浮上した(殆どの読者には東堂がイカレているため自分で記憶を捏造した妄想と思われていた)。
しかし、「漫道コバヤシ」において作者の口から衝撃の真相が明かされた。
作者はなんと&bold(){「存在しない記憶は能力ではない」}と否定。曰く&bold(){「ミスリードを狙ったわけではなく所謂天丼のようなノリでやっただけ」}とのこと。
つまり東堂が見たのは妄想の産物、脹相と悠仁の間には何らかの血縁関係があるということだった。
追記・修正は宿儺の指を飲み込んでからお願いします。
#include(テンプレ2)
#right(){この項目が面白かったなら……\ポチッと/
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}
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&font(#6495ED){登録日}:2019/10/17 Thu 23:50:00
&font(#6495ED){更新日}:&update(format=Y/m/d D H:i:s) &new3(time=24,show=NEW!,color=red)
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#center(){&sizex(4){&bold(){&color(#cc0000){自分が死ぬ時のことは分からんけど}}}
&sizex(5){&bold(){&color(#cc0000){生き様で後悔はしたくない}}}}
&ruby(いたどり){虎杖}&ruby(ゆうじ){悠仁}とは『[[呪術廻戦]]』に登場するキャラクターであり、同作の主人公である。
CV:榎木淳弥
●目次
#contents
*【プロフィール】
所属―宮城県仙台市杉沢第三高校一年生→[[東京都立呪術高等専門学校]]一年
誕生日―3月20日(うお座)
身長―173cmくらい
体重―80kg以上
体脂肪率―1桁
好きな食べ物―丼物・麺類
嫌いな食べ物―なし
趣味・特技―カラオケ・映画鑑賞・モノマネ
ストレス―理系(molで躓いた)
好みのタイプ―ジェニファー・ローレンス
イメージソング―9mm Parabellum Bullet『ハートに火をつけて』、□□□『いつかどこかで』
その他:初の家系ラーメンの感想は「次の日ウンコがよくでる」
*【概要】
仙台の杉沢第三高校一年生。部活は心霊現象(オカルト)研究会に所属。
家族は入院中の祖父・虎杖&ruby(わすけ){倭助}一人だったが第1話で他界。両親はいないため、現在は天涯孤独の身になっている。
本人の談によれば母親に関しては会ったことすらないが、父親の記憶だけはうっすら残っているとのこと。
亡くなった祖父は何らかの事情を知っていたようだが、悠仁は&bold(){&color(#cc0000){「興味ねー」}}と聞きたがらなかった。
2018年6月のある日、高校の百葉箱に保管されていた特級呪物&bold(){「両面宿儺の指」}を偶然拾ったことが、全ての発端となる。
両面宿儺の指を回収するために派遣された呪術師・[[伏黒恵>伏黒恵(呪術廻戦)]]から「呪い」の存在を聞かされ、最初は半信半疑だったが、学校でオカルト研究会の先輩達が指の封印を解いてしまったことで、無数の呪霊を呼び起こしてしまう。
呪霊に襲われた先輩と負傷した伏黒を助けるためには呪力が必要と考えた彼は、その場にあった両面宿儺の指を飲み込む。
本来、特級呪物は猛毒も同然であり即死するはずだったが、なんと指は悠仁の体に適合。
呪霊を退けることには成功したが、代わりに&bold(){指に封じられていた[[両面宿儺>両面宿儺(呪術廻戦)]]の魂が覚醒し受肉してしまう。}
史上最悪の特級レベルの呪詛師が復活するという最悪の事態になりかけたが、悠仁は宿儺から肉体の主導権を奪還。
実は、悠仁は特級呪物の耐性と宿儺を取り込んでも自我を保てる&bold(){「器」}としての素質を持っていたことが判明。
その異常な体質を怖れた呪術界は彼を秘匿死刑に処そうとするが、&bold(){特級呪術師・[[五条悟>五条悟(呪術廻戦)]]}の提案により、&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「二十本ある宿儺の指を全て取り込ませてから死刑」}}という執行猶予が与えられる。
祖父の&bold(){「オマエは強いから人を助けろ」「大勢に囲まれて死ね」}という遺言に従い、死刑には不満はあるが宿儺の指を全て取り込むことを決意し、東京都立呪術高等専門学校に編入する。
*【外見】
宍色か薄茶色に見える短髪のツンツン頭(地毛)と目の下の傷((後述の両面宿儺に憑依されて以降のもので、恐らくは宿儺の第三、第四の目が開いた痕跡にあたるもの。))が特徴。
渋谷事変以降は、額の真ん中から左目の目頭辺りにかけて、真人戦で顔を殴られた際に付いた傷跡が残っている。((似たような傷はその前の脹相戦でも負っているが、こちらは直後の宿儺顕現で治っているため無関係。))
[[パーカー]]をよく着用しており、私服時は勿論、中学時代は学ランの下に、杉沢第三高校在籍時に至っては学ランを着ずに直接[[パーカー]]を着ていた。
余程そのイメージが強かったのか、五条が発注した高専の制服にも[[パーカー]]のフードが付いているほど。((制服が届くまでに五条が対面した際も、宿儺の顕現で上裸になっていたのと拘束時を除けば全て[[パーカー]]を着ていた。前者は勿論、後者も虎杖が自発的に服を選べない状況だったため、逆に言えば選べる状況では全て[[パーカー]]だったことになる。))
ただ本人は特別[[パーカー]]が好きという訳ではなく、悩んだ末に結局[[パーカー]]に落ち着くらしい。
ちなみに髪型が前日譚である『呪術高専(0巻)』時点での[[狗巻>狗巻棘(呪術廻戦)]]とモロに被っており、連載に当たって狗巻の方がマッシュルームカットに変更されている。
&s(){[[乙骨>乙骨憂太(呪術廻戦)]]と[[伏黒>伏黒恵(呪術廻戦)]]といいカブりすぎでは……}
*【人物像】
一人称は&bold(){&color(#cc0000){「俺」}}。
基本的に明るくフレンドリーな性格であり、初対面の人物ともすぐ打ち解ける。
この手のキャラには珍しく、他人の心の機微に非常に聡いのも特徴で、実際に[[吉野順平>吉野順平(呪術廻戦)]]のような内向的な性格の相手とも仲良くなっている。
ノリもよく五条と一緒にドッキリをしかけたり、微妙なモノマネレパートリーも多数保有している。&footnote(作中では「キャスト・アウェイ」のワンシーンを披露していた。)
地方民だったためか、東京に来たときは色々な名所に行きたがっていた。&footnote(ちなみに横浜を東京の街だと思い込んでいたらしく、横浜中華街の名前をあげていた。)
また、家族が祖父一人だったためか芸能関係に明るいテレビっ子であり、高専で割り当てられた寮の自室にも入居早々グラビアのポスターを貼っている。
また目上・歳上相手でもタメ口がデフォだったり((フォローすると呼び捨てにする目上の相手は、東堂や日車など最初は敵対関係だった人物くらいであり、最初から良好な関係だった真希やパンダに対しては素直に先輩と敬称をつけて呼ぶ。付け加えると、目上に対しての態度の悪さは本作の人物全般に言える傾向なため、虎杖本人が登場人物の中でも特別態度が悪いかと言われると微妙なところ。))、[[18歳未満が行っちゃダメな『パ』の付くところ>パチンコ]]に悪びれもせずに行くなど規範に緩い面もある。
作者曰く&bold(){「あのお爺ちゃんと暮らしていたんですから小6くらいで絶対代打ちとかやらされてる」「『18歳以上ですか?』的な設問にノータイムで『はい』を押すバカ」}とのこと。
仙台に居た頃は祖父の見舞いが日課であり、悪態をつかれながらも毎日見舞いに来ていた。
後述するように卓越した身体能力を持ちながら運動部ではなくオカ研に所属していたのも、5時までに帰宅して見舞いに早く行くため。&footnote(実は陸上部顧問に入部届を書き変えられて、表向きには陸上部に所属していたことにされていた。)
オカ研の先輩達とは2ヶ月ほどの付き合いだが仲良く活動しており、前述のように先輩達が異常事態に巻き込まれたときは状況が不明ながらも迷わず助けに行こうとした。
このように心優しい性格をしており、周りからは「善人」「呪術師には珍しい根明」と評価されている。
祖父の死と遺言を受けてからは人を&bold(){「正しい死」}に導くことにこだわり、呪いによる&bold(){「間違った死」}から人を助けることを目標にしている。
呪い相手には異形かつ害をなす存在であるとはいえ躊躇なく殺しにかかったり、呪物をためらいなく取り込むことから五条からは&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「イカれている」}}と評される。
ただし、少年院にて特級呪霊と相対し絶体絶命になったときは死にたくないと泣きじゃくる面もあり、人並みの恐怖心も持ち合わせている。
また自分が「間違った死」という引き金を引かないために、絶対に人は殺さないと誓って&bold(){いた。}
女性の好みは「&ruby(ケツ){尻}と&ruby(タッパ){身長}のデカい女の子」(ジェニファー・ローレンスなど)。
共通の趣味を持つ1級術師・[[東堂葵>東堂葵(呪術廻戦)]]とは出会ったその日に親友&font(l){にされてしまった}となった。
ただしこれはあくまでも外見的な好みの話であり、中学時代に級友から「クラスで好きな女子」を尋ねられた際には、
&bold(){&color(#cc0000){「別に誰も」「強いて言うなら」}}と前置きした上で&bold(){&color(#cc0000){「食い方とか字とか色々すげー綺麗」}}と当時小柄で太っていた同級生、小沢優子の名前を挙げるなど、
相手の外見に捉われずに人間的な美徳・魅力を見出すような一面もある。
*【&bold(){&color(#cc0000,black){宿儺}}との関係】
前述したように宿儺の魂を押さえ込み自我を保つ「器」としての素質を持つ&bold(){「千年生まれてこなかった逸材」}。
猛毒である宿儺を取り込んでも平気な「器」なため、&bold(){あらゆる毒に耐性を持つ。}
宿儺を取り込んで以降は別の魂を内部に宿しているがゆえに「魂の輪郭」を捉え知覚できる才能を副産物として得ており、毒の術式を使う術師や呪霊、直接魂に干渉されない限り不死身である[[真人>真人(呪術廻戦)]]相手には絶大なアドバンテージを持つ。
宿儺の魂そのものは押さえ込まれているとはいえ未だ健在であり、悠仁の意思で肉体の主導権を入れ替えることが出来る。
また宿儺も悠仁の体の表面から口や目を生やすことで悠仁や外部と(勝手に)コミュニケーションを取る。
悠仁との関係は劣悪の一言であり、自ら行動を起こすことはないが虎視眈々と肉体の主導権を奪おうと狙っている。
なお、宿儺側からは一人でいる時などに話しかけてくる事もあるようだが、元々仲が悪く会話もしない上に、悠仁自身も作者から「&b(){東名高速のアスファルトの上でも余裕で寝れます}」と断言されるほど図太いため、普段の日常生活には支障を来してはいない模様。
&bold(){「凶悪な魂を内部に宿している」}点では[[彼>ニンジャスレイヤー(キャラクター)]]と共通しているが、仮にも宿主に対して戦闘面での助言はするあちらに対し、宿儺は「呪いの王」と呼ばれ呪いのなんたるかを熟知しているにもかかわらず悠仁に助言するような行動は&bold(){一切せず}((虎杖が死ねば内包する宿儺の魂も消滅するが、分割された一つに過ぎないとして意に介していない。))、それどころか&bold(){[[とある人物>吉野順平(呪術廻戦)]]が死にそうになって助けを懇願する悠仁を&bold(){&color(#cc0000,black){「惨め」}}だとゲラゲラ笑う}外道である。
少年院での戦いでは、やむを得ず宿儺と替わって特級呪霊を打ち倒したが、「縛り」なしで入れ替わってしまったせいで主導権を取り戻すのに手こずり、その間に宿儺の自由を許してしまう。
宿儺の魂が表に出ている場合は悠仁の肉体そのものが死亡しても活動できるため、宿儺は&bold(){悠仁の心臓をえぐり取り}、永続的に主導権を握るつもりだったが、
最終的には悠仁が自滅覚悟で主導権を奪い返したことで画策は失敗、同時に&bold(){悠仁は死亡してしまう}。
その後は宿儺の生得領域に引き込まれ、&bold(){&color(#cc0000,black){「宿儺が『契闊』と唱えたら1分間肉体を明け渡す」「この契約を忘れる」「入れ替わっている1分間は誰も殺さないし傷つけない」}}という条件で、
(半ば翻弄される形で)生き返ることとなった。……&bold(){悠仁からすればとんだ災難である}。
*【能力】
#center(){&bold(){&color(#cc0000){何百回でも何千回でも グチャグチャになるまで}}
&bold(){&color(#cc0000){叩き潰す!!}}}
最大の特徴は&bold(){人間離れした身体能力}にあり、
・砲丸を30メートル以上投げ飛ばし、進路上のゴールポストを捻じ曲げる((参考までに、実際の競技における世界記録は1990年以来23.12mで更新されていない。当該シーンの場合投球フォームが明らかにファウルなので一概に比較できないが、十二分にバケモノレベルなのは変わりない。))
・地上から校舎4階までジャンプする
・[[コンクリート]]を素手でぶち抜く
などを&bold(){呪力なし}でやってのける。
地の文においてもそのフィジカルはゴリマッチョな東堂や天与呪縛によって人並み外れた身体能力を持つ真希以上であることが明言されており、半ば人外レベルと言える。
身長の割に体重が重いのも人並みはずれた筋肉故。
戦闘でもその身体能力を駆使した肉弾戦が得意で、地形を利用した攻撃や次の攻撃の組み立てなど戦闘センスも極めて高く、躰道の「卍蹴り」など修めている訳でもない武術の技ですらその場の閃きで繰り出して見せる((厳密には「その場での最適解を求めた結果、偶然にもその技の形になった」格好。))。
伏黒からは&bold(){「呪力なしでの肉弾戦なら高専で一番強い」}と評され、東堂からもその実力を高く評価されている。
反面、生まれつき刻まれる「生得術式」は一切持たないため、他の呪術師のように呪術を行使することはできない。
そのため五条から&bold(){「体術に呪力を上乗せする」}戦い方のアドバイスを受け、呪力を放出する訓練を得て「逕庭拳」といった技を取得する。
また、宿儺の指を取り込んだことで後天的に毒への極めて高い耐性を獲得しており、毒による状態異常を常時無効化できるようになった。
そして将来的には宿儺の術式が刻まれることが示唆されている。
渋谷事変終結後の第二部では繊細で淀みない呪力コントロール技術を獲得。
持ち前のフィジカルの高さが加わり[[脹相>脹相(呪術廻戦)]]から&bold(){&color (#e8ecef,#884898){「鬼神」}}と例えられるほどの戦闘力を手に入れた。
#openclose(show=【以下、人外魔境新宿決戦のネタバレ注意】){
宿儺が虎杖の体の中からいなくなり、今の虎杖は家入硝子曰く宿儺の呪力に浸された呪物の様な状態になっているとの事。
また、五条、続く[[鹿紫雲>鹿紫雲一(呪術廻戦)]]が宿儺との戦いに敗北し、それに続く様に虎杖は[[日車寛見>日車寛見(呪術廻戦)]]と共に戦地に投入され、完全体と化した宿儺に立ち向かう。
この時、何かの呪具又は呪物なのか両腕を&bold(){異形に変えている}。
#openclose(
show=第266話にて明かされた真相){
領域内での宿儺との拳を交えた激戦の中、彌虚葛籠を維持しながら虎杖をひたすら殴り続けるもついには劣勢に転じてしまう。
その刹那、虎杖の腕を覆っていた左腕が徐々に剥がれ、「何かしらの装着系呪具」であることが判明した。
ただこれだけなら「対宿儺用のアイテムが破壊された」という展開なのだが露わになった左腕には&bold(){小指と薬指が存在していなかった。}
}
}
**装備
・&bold(){&ruby(とざま){屠坐魔}}
高専に編入したばかりの悠仁に五条が与えた呪具。短剣の形状をしている。
低級の呪霊なら容易く切り裂けるが、特級呪霊にはあっさりへし折られた。
&font(l){実は真希の物を五条が又貸していたことが後で判明する。}
**技
・&bold(){&ruby(けいていけん){逕庭拳}}
呪力のコントロールを身につけた悠仁が使用する技。術式の類いではなく現象に近い。
「呪力をこめて殴る」という呪術師の基本技能を行う際、悠仁は身体能力が高すぎるせいで放つパンチに拳に込めた呪力が追いつかず、パンチがヒットした後に呪力が遅れて流れてしまう。
そのため結果的に「通常のパンチ」と「遅れてきた本命の呪力」との二度のインパクトが発生し、相手からすれば&bold(){一度のパンチで2度も打撃の衝撃を受けることになる}(七海曰く「やられる方は想像以上に嫌」)。
五条からは&bold(){&color(whitesmoke,#00caff){「大きな武器になる」}}と評価された反面、東堂からは&bold(){&color(purple){「悪癖」「その程度では特級には通用しない」&font(l){「親友ではなくなってしまう」}}}と手厳しく評価された。
逕庭拳はあくまでも変則的な呪力が生み出す対応の難しさこそが強みであり、それ自体は破壊力の増大にほとんど寄与しないというのが酷評の一因と思われる。
また、東堂は下記の黒閃を虎杖に経験させる前提で彼を指導していた、というのも酷評に繋がった要因と見ていいだろう。
渋谷事変での真人との最終決戦では、終盤で&bold(){真の意味で}技として習得。
二重の衝撃で相手のガードや体勢を崩し、生まれた隙目掛けて本命の100%の呪力が乗った打撃や黒閃の必殺の一撃を叩き込むえげつないコンボの布石として使えるようになった。
受ける瞬間まで[[通常の打撃・黒閃による打撃・逕庭拳の3択と瞬時に見分けが付かない>ジャジャン拳]]点も厭らしさのポイント。
・&bold(){&ruby(こくせん){黒閃}}
悠仁が東堂との&font(l){蜜月}特訓を得て、100%の打撃に100%の呪力を乗せるのに成功したことで新たに会得した技。こちらも正確には技ではなく現象である。
打撃との誤差0.000001秒以内に呪力が衝突した際に生まれる空間の歪みにより、打撃を大きく強化する。
発動すると打撃がヒットした瞬間、&bold(){呪力が黒い稲妻や火花のように光り輝く}。
その威力は通常の打撃の&bold(){2.5乗}というとんでもない数値であり、ただでさえ桁違いの筋力を持つ悠仁の打撃が圧倒的な破壊力を帯びる。
加えて一度黒閃を発生させるとアスリートでいう「ゾーン」に入った状態に陥り、&bold(){&color(red){自らの&ruby(ポテンシャル){潜在能力}を120%引き出せるようにもなる。}}
悠仁特有の技術ではなく、打撃技を使う呪術師ならだれでも黒閃を発生させることはできるが、その発生条件の厳しさから狙って出せる呪術師は存在しない。だが一度成功すればその日の内なら連発して出すことも可能。
これまでの最高記録は七海の4連発だったが、悠仁も黒閃を取得したその日に4連発を成し遂げた。
実力でもまぐれでも、黒閃を発生させた呪術師は自らの呪力の性質を真に理解し、世界が自分中心に立ち回っているかのような全能感を覚えるという。
事実、黒閃を発生させた呪術師とそうでない呪術師とでは呪力の核心との距離に天と地ほどの差が生じるため、黒閃を発生させたことは呪術師として大きな成長を遂げたことを意味する。
その中でも悠仁は地の文にて「黒い火花に愛されている」と称されており、狙って出すことこそできないものの&bold(){実戦において抜群のタイミングで的確に黒閃を決められる}ため、事実上彼の必殺技と言える。
なお読者からは「1は何乗しても1」とよくツッコまれるが、作者もアシから同様の指摘を受けたため単行本加筆で「呪力は2から」と[[言い訳]]……もとい説明している。((2.5倍ではなく2.5乗にした理由は「倍より乗のほうが強い!!」とのこと。))
&font(l){結局どういうことかは多分作者も理解してない。}
#openclose(
show=【以下、人外魔境新宿決戦の話につき折りたたみ】){
●&bold(){反転術式}
「負のエネルギー」である呪力を掛け合わせることで「正のエネルギー」を生み出す高等な呪力操作による治癒。
流石に高度かつ希少な他者の治癒ができる程の使い手には至っていないが、自分が負った傷の治癒であれば問題なく可能。
基礎練度を考慮した場合、むしろ後述の赤血操術&特異体質習得との相乗効果もあって治癒効率は高い方と思われる。
虎杖参戦後、宿儺の斬撃((直接触れて発動しているため恐らく「捌」の方))を受けながらも虎杖が自らの腹部の傷を治したことから宿儺は「1か月で反転術式を習得した」と推測した。
●&bold(){赤血操術}
「[[呪胎九相図]](4〜9番)」の亡骸を取り込んだ事により発現した、血液を操る加茂家の相伝術式。
ただし脹相と憲紀と比べると練度はかなり低く、基礎となる「百斂」を習得できていない。
劇中では穿血以外だと小規模な血の炸裂により相手の視界を遮る目眩しに用いていた。
宿儺との最終決戦前に脹相と憲紀から術式運用の技術を伝授されている((主にメインで教えていたのが憲紀で脹相は「教えるのが下手」とのこと。第247話で宿儺の反対側から飛んできた赤血操術の使い手が明かされていないことから虎杖が会得したと考察する読者がいる。))。
また、脹相と同じ「呪力を血液に変換する体質」も獲得したため、反転術式で呪力を血液に変換する過程をスキップして呪力消費を抑える効果もある。
・&bold(){穿血}
赤血操術奥義。
虎杖の場合「百斂」ができない関係から、脹相が事前に圧縮した物を利用して発射した。
●&bold(){御廚子}
両面宿儺の受肉体として刻まれた、自在に物体を切断する生得術式。
上述した通り、序盤に五条が「いずれ君の体には宿儺の術式が刻まれる」と仄めかす台詞があったが、&font(l){それ以降ずっと音沙汰が無いため、「いつになったら宿儺の術式は刻まれるんだ」「宿儺の術式&bold(){で}めちゃくちゃ刻まれただろ」と散々ネタにされてたものの、}最終決戦で宿儺に撃ち込んだ「黒閃」によって&bold(){ようやく術式が覚醒した。}
虎杖が使用する物は、対象に切り取り線が付く事が特徴。((宿儺曰く「同じ術式でも時代や扱う術師の表象によって差異が生まれる」とのこと))
やはりこれも覚えたてである為か、本家の物と比べると出力は低い。
・&bold(){「解」}
通常の斬撃。宿儺のように斬撃を飛ばすことはまだ出来ないが、虎杖は「魂の輪郭」を知覚しているため、&bold(){「器由来の魂と呪物由来の魂の境界に対象を絞る」縛り}を科すことにより、物理的な破壊こそ伴わないものの、呪物を吐き出させる等宿儺をはじめとした受肉体特攻とも言うべき攻撃を行うことが可能になっている。
●&bold(){シン・陰流「簡易領域」}
日下部との「入れ替え修行」にて、日下部の呪力操作と結界術の基礎である「簡易領域」を体に叩き込み、習得。
正確には憂憂の術式による「肉体をそのままに魂だけを入れ替える」を使い、その後の修行で得た。反転術式の習得経緯も同じである。((掲載当時は読者から誤植扱いされていたが単行本26巻で実際に入れ替わっていたことが判明した。))
なお、門外漢である虎杖が簡易領域を取得することに関しては冥冥が&bold(){何とかした}結果らしい。
●&bold(){領域展開}
呪術戦の極致。原作264話ラストにて発動。上記の入れ替え修行の際に「結界術の基礎」を得たことで習得。
名称は不明だが、掌印は菩薩の一尊、[[地蔵菩薩]]((閻魔天と同一視されることが多い。))の印。
領域内では、虎杖は宿儺戦で負った傷が消えており((渋谷事変で負った頬の傷は残っている))、宿儺は虎杖に受肉していた頃の姿になっている。それが領域内であるのかもまだ不明。((虎杖本人も訳が分からないまま使ったのでどのような状況に陥っているのかを全く理解していなかった。))
領域内の景色は虎杖が幼少期に過ごした[[岩手県]]、特に北上市と小岩井農場などになっている。&s(){&bold(){誰が呼んだか「&ruby(じもとツアー){北上観光}」。}}
}
*【出生の秘密】
#openclose(show=表示【ネタバレ注意】){
宮城県仙台市にて、虎杖&ruby(じん){仁}と虎杖&ruby(かおり){香織}の夫婦の子として生まれる。仁は子を持つことを熱望しており、香織との結婚はそれを目的とした部分も大きかった。
しかし、&bold(){実は香織は1000年以上もの時間を暗躍する呪詛師・&ruby(けんじゃく){[[羂索>羂索(呪術廻戦)]]}が肉体を乗っ取った存在}で、悠仁は胎児の段階から呪術的な肉体改造を施されていたとみられる。
このため生来呪物に対する耐性と、超人的な身体能力を有していた。
同じく羂索の手で産み出された存在である[[呪胎九相図>呪胎九相図(呪術廻戦)]]とは呪術的な繋がりがあるらしく((脹相の父として血を混ぜた「加茂憲倫の肉体」と悠仁を身篭った「香織の肉体」は呪術的な繋がりはともかく血縁上の繋がりは無いのでは?と一部の読者から指摘されている、あるいは肉体を乗っ取った時点でDNAが変質するのかもしれない。))、[[脹相>脹相(呪術廻戦)]]はそれを元に虎杖を&bold(){自らの弟}と断言した。
それに加えて、宿儺は、父の仁は両面宿儺の双子の兄弟の生まれ変わりだと推測している。
かつて宿儺は母の胎内で飢えを凌ぐために兄弟を喰らって生き永らえており、双子として生まれる運命を回避したというが、その魂は現代に転生していた。
双子は呪術的には同一人物として扱われるため、悠仁は宿儺に匹敵する潜在能力を秘めていたということになる。
宿儺の復活を画策し、その器を欲していた羂索が仁との間に子を成したのはこれが理由であると思われていた。
然し、単行本29巻のおまけページの解説により、仁ではなく、&bold(){倭助こそが宿儺の双子の兄弟の生まれ変わり}だということが判明した。一部読者からは倭助と宿儺の顔が似ていると言われていたが、まさかそういうことだったとは…
なお、仁は眼鏡をかけた温厚そうな男性で、悠仁を非常に可愛がっており、
香織の素性を警戒していた父・倭助の忠告にも全く取り合っていなかった。
このため、呪術とは無縁の人物で「悪しき術師に翻弄されて人生を狂わされた被害者」との側面が強いと思われていたが、
「赤ん坊の時のことは案外覚えている」とも発言しているため、自身の前世を自覚していた可能性もある。
血縁関係をまとめると以下の様になる。
祖父:倭助(両面宿儺の双子の転生)
父:仁
母:香織(羂索)
異父兄:脹相、壊相、血塗(呪胎九相図)
&s(){ブラザー:東堂葵}
}
*【余談】
-&bold(){虎杖の呪術師としての等級について}
高専関係者の呪術師にはそれぞれ実力に応じた等級が割り振られる、例えば同級生の伏黒は2級呪術師、釘崎は3級呪術師である、では虎杖は何級であるかというと&bold(){一切説明されず現状不明}。
#openclose(show=※考察){
作中で何故虎杖の等級が説明されないのか、そもそも虎杖に等級は存在するのか公式から何の情報も無いが、一部のファンからは&bold(){虎杖が呪術師ではなく宿儺の指を虎杖ごと処分するための器と見なされていることから、上層部から等級を付ける必要が無いと判断された}と考察されている。
似たような事例の[[乙骨憂太>乙骨憂太(呪術廻戦)]]は『&bold(){特級}被呪者』に割り振られていたが、これは乙骨に取り憑いた『祈本里香』が『両面宿儺』に比べて比較的危険度が低く((里香は(乙骨に関わらない限り)人間に手を出すことは無い))、状況に応じては秘匿死刑を見直すことができたと思われる。
}
特級相当の受肉体の討伐の功績を元に、東堂と冥々((悟から賄賂を渡されて))から1級呪術師に推薦されたが昇級査定は保留され、その際も現時点の等級は記載されなかった。また、数々の死戦を乗り越えた渋谷事変時点では、冥々から&bold(){「既に1級呪術師並の実力がある」}と評価された。
-&bold(){戦績について}
主人公ではあるが、現状の戦績はあまり良くはない。
単独で撃破したと言えるのは、序盤に登場した呪霊や蝗GUYなど限られる。
ただしこれには、
①他の1年や東堂らとタッグを組んで戦うことが多い
②[[真人>真人(呪術廻戦)]]や[[花御>花御(呪術廻戦)]]や[[乙骨>乙骨憂太(呪術廻戦)]]など基本的に格上と戦うことが多い
③そもそも秘めた才能が開花したタイプの呪術師とは違い、呪いが見えるようになって数か月程度しか経っておらず、呪術師としてまだまだ発展途上である(((連載が始まったという意味ではない)物語の始まりは2018年6月、渋谷事変が同年10月、人外魔境新宿決戦が同年12月と作中ではまだ半年しか経過していない。))
という理由があるため、決して彼自身が弱いというわけでは無い。&s(){真人とも最終的にはタイマンだったし。}
作者としてもそれは織り込み済みらしく、ファンブックで、&bold(){あんまり虎杖の戦績を良くするつもりは無い}と発言している。
-&bold(){存在しない記憶}
[[呪胎九相図]]の長兄・脹相との死闘の果てに敗北し、あわや止めを刺されようとしたその瞬間、弟達と共に虎杖が弟として食卓を囲む団欒の記憶が脹相の脳内に溢れ出した。
このありえない記憶に混乱を起こした脹相は憔悴したままいずこともなく彷徨い去っていった。
後に脹相は血縁者の危機をどこにいようと感じ取れる能力がこのような形で発現したと判断し、悠仁を弟だと思うようになった。
それ以前の東堂戦でも同様に存在しない記憶が溢れ出し、東堂が虎杖を親友に認定する展開があったため、虎杖に起因する現象である可能性が浮上した(殆どの読者には東堂がイカレているため自分で記憶を捏造した妄想と思われていた)。
しかし、「漫道コバヤシ」において作者の口から衝撃の真相が明かされた。
作者はなんと&bold(){「存在しない記憶は能力ではない」}と否定。曰く&bold(){「ミスリードを狙ったわけではなく所謂天丼のようなノリでやっただけ」}とのこと。
つまり東堂が見たのは妄想の産物、脹相と悠仁の間には何らかの血縁関係があるということだった。
追記・修正は宿儺の指を飲み込んでからお願いします。
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