トニオ・トラサルディー

「トニオ・トラサルディー」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

トニオ・トラサルディー - (2019/02/06 (水) 13:47:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/08/12(木) 00:10:31
更新日:2024/05/06 Mon 15:59:40NEW!
所要時間:約 5 分で読めます




「さ、料理を続けましょうか」

ジョジョの奇妙な冒険の登場人物。
第四部『ダイヤモンドは砕けない』に登場。

CV:松原大典(ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル) 、川島得愛(テレビアニメ版)



◆概要

杜王町に一風変わったイタリア料理店『トラサルディー』を構えるイタリア人で、その正体はスタンド使い。

恐らく従業員を雇う余裕がまだ無いのに加えて特殊な注文システムのせいか、一人でコックとウエイターを兼ねているため、店にはテーブルが2つしかない。
日本語に慣れていないのか「いらっしゃいマセ」といったように台詞の端々が片仮名になることがある。

客にいい料理を食べさせ、快適になって貰うことが最高の喜びで最大の幸せと語る料理人の鑑。
また、料理人だけあって衛生には人一倍気を遣う。
不衛生な人にはちょっと怒って包丁を投げつけたり、時折養豚場のブタでも見るかのような冷たい目をしたりもするけどいい人。

至高の料理を求めて世界中を旅してきた料理人で、旅の途中スタンドを発現した。

故郷イタリアでは新人の自分が店を出す余地がないため、遠路遥々日本の杜王町へ新たな可能性を求めてやって来て仗助億泰と出会う。
彼の作る料理は作者の画力やグルメ漫画も裸足で逃げ出す億泰の解説も相まって実に美味しそうである。
ちなみに料理の味についてはスタンド能力とは関係なく、純粋にトニオさんの腕前によるもの。

しかしスタンドが能力を発する時、食べた者の体に一時的に異常をきたすため、仗助はスタンド攻撃で億泰を殺そうとしていると誤解していた。

他にも客の両手を見るだけでその人の抱える肉体の異常全てを見抜く技術を持っており、その情報を元に客が健康になるような料理を作る。
そのため、彼の店に献立表は無い。
客の好き嫌いはどうなると思うが、辛い物が苦手と称していた億泰が辛めのパスタを夢中になって食べたため、あまりの美味しさに多少の好き嫌いは気にならなくなってしまうようだ。
完全に健康体の人が来店したらどうなるのだろう? と言いたくなるが、その時は客のリクエストや、いわゆる「本日のおすすめ料理」みたいなのを振る舞ってくれる様子。

「そんなもの、ウチにはないよ…」


彼の登場エピソード『イタリア料理を食べに行こう』は四話に渡り億泰はトニオの料理を食べ続け、仗助は勝手に疑って空回りするだけでスタンドバトルは一切無い。
その上、自分も注文したモッツァレラチーズとトマトのサラダは最後まで持ってきてもらえず(カプチーノはよく見ると億泰の一品目の際に確認できる)、
挙げ句台所掃除までさせられるというなんとも仗助トホホな展開である。
実にジョジョらしい奇妙なエピソードだと言える。
なお、アニメに於いては仗助の注文した分と思われるモッツァレラチーズとトマトのサラダを作ってる場面がちゃんと写っており、仗助は掃除後、バイト代代わりに夕食をごちそうしてもらったようである。

その後もちょい役で何度か登場しており、仗助たちも彼の店の常連になっているようだ。
仗助はいつか彼の店で一番高い料理を食べるのが夢な様子。

更に最終回では、億泰が父親(と猫草)と一緒に食べに来たり、噴上裕也もあの3人と一緒に来るようになったりとお店は以前にも増して賑やかになったようだ。

【とある日のメニュー】

客は億泰。
仗助はその時お腹が空いてなかったので注文せず。同じものを飲んでも規則正しく生活していて健康体だったので効果は無かった。


  • ミネラルウォーター

アフリカキリマンジャロの5万年前の雪どけ水。
飲むと感動のあまり眼球が萎むほどの涙が出る。
効能:睡眠不足の解消

  • 前菜『モッツァレッラチーズとトマトのサラダ』

イタリアで最も代表的な前菜の一つ。「カプレーゼ」という名前でも知られる。
単体ではごく普通の味わいのチーズとトマトを一緒に食べることで素晴らしいハーモニーが生まれる。
食べると喉のところにある甲状腺が活発化、新陳代謝がよくなりソフトボール大の垢が出る。
ファミリーレストラン「サイゼリヤ」では、「モッツァレラトマト」という名前で供されており、気軽に食べることができる。
効能:肩凝りの解消

  • 第一の皿『娼婦風スパゲティー』

イタリア料理史上最も古くからあるパスタの一つ。唐辛子が入っているが、辛いものが駄目な人でも大丈夫。
食べると虫歯が勢いよく抜け飛び、その跡に正常な歯が新たに猛スピードで生えてくる。
効能:虫歯の治療

  • メインディッシュ『子羊背肉のリンゴソースかけ』

トニオ秘密の味つけが際立つ一品。
食べると腹が裂けてハラワタをぶちまけた後、下痢気味の腹が治る。
効能:胃腸の調子を調える

  • デザート『プリン』

女子供の食う物だと笑うなかれ。
効能:水虫が治る


◆スタンド

『パール・ジャム』

破壊力E/スピードC/射程距離B/持続力A/精密動作性E/成長性C
料理に混入して食べた人間を健康にするという、仗助のクレイジー・ダイヤモンドとは異なるベクトルで『なおす』スタンド。スタンド名はアメリカの同名バンドから。
治癒できる症状は食材の本来持つ薬効に大きく左右される為、トニオはお客の症状ごとにその人物に合った料理を作る必要がある。
健康な人には同じ料理を食べても治癒効果は現れない。

上記の通りいくら体調が完璧になるとはいえその前にとんでもないオーバーリアクションが起こるのだが、億泰は全く疑問に思っていなかったので、
スタンドにはそういうことを気にしないようにさせる能力もあると思われる(痛みもほとんどなかった模様)。
料理の美味しさに感激しすぎて気にならなかった可能性もあるが、垢については家族旅行で行った温泉で同じような経験があったらしいので
能力を抜きにしても億泰は素で気にしていなかっただろう。その温泉、まさかスタンド使いだったんじゃ…

なお、作中での彼の発言から4部の中では数少ない、スタンドが発現した理由がで射られたことではないスタンド使いであることが分かっている。





◆本編以外での活躍

・「The Book jojo's bizarre adventure 4th another day
蓮見琢馬双葉千帆が来訪。
サラダを食べると、大量の鼻水が出て鼻づまりがスッキリし、
パスタを食べると、咳き込んだ末に肩こりが治るという、本編に比べると幾分マイルドなリアクションだった。
また、琢馬が耳にした噂話では、治る見込みのなかったガン患者がここの料理を食べたことで快癒したという。


・「恥知らずのパープルヘイズ
本人の登場はないが、元貴族出身という事実が判明。
本名は「アントニーオ・ヴォルペ」で、トニオという名前は愛称(トニーとかアントンとかそんな感じ)。
ヴォルペ家の跡継ぎだったが、元々ヴォルペ家の内情はグダグダで父親の性格も最悪だった為、家に愛想を尽かし料理人になることを決意。
父にその意思を理解されず勘当され、母方のトラザルディー姓を名乗っている。

世界中を旅してるときに「パール・ジャム」を何時の間にか身に付けたとは本人の弁だが、
実際は弟マッシモ・ヴォルペがスタンド「マニック・デプレッション」を発現したことによって同じ血筋故か、発現した能力。
ただしトニオさん本人がこの事実に気付いてるかは不明(マッシモは兄がスタンド使いになったことを確信している)。

ちなみにマッシモの「マニック・デプレッション」は「パール・ジャム」と対極のスタンドで、過剰に使えば対象が死ぬ。


・「岸辺露伴は動かない 〜エピソード6‥密漁海岸〜
パール・ジャムでも治せないほど重い脳腫瘍を患っていて、車椅子から立つこともできない恋人ヴェルジーナのために、
文献を調べて探し当てた杜王町のヒョウガラ列岩で取れる極秘の最高級クロアワビを密漁するために露伴に手伝いを頼んだ。
その後、なんとか手に入れたアワビで作った料理で(ちなみにトニオさんはほとんど昏睡してたのは内緒)ヴェルジーナは立って歩けるほどに回復した模様。
(恐らく完治したか、医療で解決できるレベルに病状が良くなったと考えられる)

【登場したメニュー】


  • 『鮑のリゾット』
薄く切られた半生のアワビと細かく刻まれた冬瓜と摩り下ろしたとろろいもが具材のリゾット。和の食材を伊の調理技術で作った二文化の調和が光る逸品。
前述のミネラルウォーターと同じく、目が溶けるほどの涙を流す。
クールな露伴がキャラを忘れて派手にリアクションを取るほどにおいしい。
効能:疲れ目がスッキリする

  • 『タコのトマトソース煮』
実は殺人生物だったクロアワビを撃退するために利用したタコ君の成れの果て。
露伴や仗助、億泰、康一に振舞われた。
効能:食べたところで漫画が終わったため不明。




「さっ! 編集を続けましょうか………」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/