八神はやて

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八神はやて - (2015/02/05 (木) 13:47:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2009/12/04(金) 00:33:33
更新日:2023/12/31 Sun 11:09:00
所要時間:約 7 分で読めます




夜天の主の名において、

汝に新たな名前を与える。

強く支える者

幸運の追い風

祝福のエール



──リインフォース。







魔法少女リリカルなのは」シリーズの登場人物で、3人目の主人公とされる。
CV:植田佳奈

A'sからの登場人物で、年齢は9歳相当。
10年後設定であるStrikerSでは19歳相当。
ちなみにシリーズで唯一誕生日が明確に設定されている人物。

やわらかい関西弁を話すため勘違いされやすいが、出身地は海鳴市。幼少時に関西住まいだった。
のんびりした性格で料理はギガうま、その他家事全般にも万能。趣味は読書。

幼い頃に身寄りを無くし、足に原因不明の障害を抱えての車いす暮らしながらも、
「父の友人」を名乗る人物の庇護を受けながら、一人で生活していた。

誰かさんに認識疎外の魔法でも掛けられていたのかもしれないが、まわりもちょっとはその異常性を疑え。
2ndA'sのパンフでは、通いのヘルパーを利用していると一応のフォローがなされた。

不遇な境遇ながらも前向きで、優しい心を持った強い少女。
しかし、なのはフェイト同様、辛いことや悲しいことを一人で抱え込む癖がある。
また、その前向きさは自身の境遇から来る、ある種投げやりなものではないかと石田医師に推測されていた。

なのはを超える魔力を持つのだが、個人の戦闘能力はさほど高くない。
個人戦の場合、フリード&ヴォルテール抜きのキャロくらいにしか勝てないらしい。
魔力は大きいものの、なのは達に比べ魔力の制御技術が甘く、使う魔法もやたら大魔法ばかりの為、小回りが利かない。
そもそも戦闘におけるはやての真価はヴォルケンリッターも含めないと発揮されず、
逆に八神家5人(リイン込みなら6人)が揃えばチームどころか一つの部隊として機能してしまう所に恐ろしさがあるのだろう。



以下各シリーズでの活躍。ネタバレ含む。






A's


彼女の9歳の誕生日である6月4日の午前0時に、
突如自宅に飾られていた書物(闇の書)が光を発すると、闇の書の守護騎士プログラムが起動し、
守護騎士であるヴォルケンリッター、つまりシグナムシャマルヴィータザフィーラの4人が姿を現す。
※劇場版では前日の夜にトラックに撥ねられそうになった際、闇の書が起動している。

彼らが出現した時には、驚きのあまり気絶してしまった。

その後、守護騎士達から話を聞き、詳しい事情を知ったはやては、魔法の存在や闇の書と守護騎士の主として選ばれた事実を受け止めた。
このことを、はやては主として守護騎士達の衣食住の面倒を見る責任があるとちょっとズレた解釈をする。
この微妙にズレた認識は守護騎士達を戸惑わせるが、自分達を大切にしてくれるはやてに次第に愛情を抱くようになる。
また、はやて自身も突然できた「家族」の存在に喜んだ。

はやては騎士達に家族として仲良く暮らすことを望み、
闇の書がもたらすとされる強大な力を理解した上でその完成を望まないとシグナムと約束を交わす。

やがて、はやての主治医から彼女の麻痺は徐々に進行しており、命の危険があることをシグナムとシャマルは告げられ、
2人はその原因が、はやてが生まれつき持つ闇の書と彼女の結び付きが、成長途上にあるリンカーコアを浸食していたことと悟る。
以降、彼女を助けたいと願う騎士達によって、彼女の知らぬうちに闇の書の頁蒐集が行われていた。

しかしはやては、ある人物の策略によって完成し暴走した「闇の書」に飲み込まれてしまう。
が、彼女は闇の書に保存された莫大な知識を得た際、
闇の書が見せる「幸せな夢や幻」より「現実に立ち向かう」ことを選び、「闇の書の意思」を説得。

その後、闇の書の意思に「リインフォース」の名を与えることにより真の夜天の主となり、魔導騎士として覚醒する。
そして、「闇の書の『闇』」から自らとリインフォースを切り離し、さらに闇の書に吸収され消滅した守護騎士達を復活させた。

その後、リインフォースとの別れを経て、ヴォルケンリッターと共に贖罪を兼ねて管理局の任務に従事、なのは達の後輩となる。
足の障害も快復が進み、事件から6年後には完治している。少なくとも2年後にはしっかり歩けるようになっていたようだ。




失ったものがあるから守りたくて、守りたいから必死になって、無茶もして。



19歳。魔導師ランク総合SS。
機動六課の部隊長にして、後方支援部隊ロングアーチのトップ。
捜査官時代にある事件で知り合った、聖王教会の騎士カリムを姉のように慕っている。また、その義弟のヴェロッサとも仲が良い。
どのくらい仲が良いのかというと、カリム、ヴェロッサ、クロノ、エイミィ、シャッハとで芋の収穫をするほど。
美味しかったらしい。

教会での奉仕活動の一環で、この時の写真を大切に持ってるらしい。
カリムには機動六課設立の際も力添えを受けている。

キャロ曰く、はやてのノリツッコミは六課名物だったらしい。

一方管理局内では、「闇の書事件」の首謀者とされるはやてを好意的に思わない者もいるらしい。
これは「闇の書事件」の背景が複雑であまり知られていないため、一部の情報が独り歩きしているため。

当のはやて自身は、それらの一切を受け止める覚悟を固めており、それを踏まえた上で自らの夢に向かって邁進している。

だがそれは、辛さを内に抱え込む癖が未だに変わってないことを示唆しているともとれ、カリムやヴェロッサはそんな彼女の身を深く案じている。

そのためか身に着けた腹黒さ(意外とA's時も持っていた)から(チビ)狸と呼ばれる。
以後、たぬてなどはやてのイメージアニマルとしてたぬきが定着していくことになる。

「ゆりかご」戦では外部の戦闘の指揮を担当。
ゆりかごから出て来るガジェットの撃墜任務にあたる。
後にゆりかご突入部隊救出のため、自身もゆりかごへと乗り込んだ。

機動六課解散後は管理局本部に入局。
末っ子リインⅡと新しく家族になったアギトとの喧嘩を、微笑ましく見つめている日々を送っている。



ViVid
23歳。冒頭で、ヴィヴィオのメール相手として僅かに登場していたのが初登場。
11話時点まででセリフはなく、作中では「八神司令」との記載のみでフルネームは出ていなかった。
回想というかイメージ映像で「前回の練習会」で八神家とともに活躍したことが語られている。
Forceほどではないが、結構髪を伸ばし始めている。(一巻冒頭のStrikerS時代と比べるとかなり違うことがわかる。)

ルーテシアの一番古い親友……つまりはアギトの保護者であり、
その縁でルーテシアにアインハルトを紹介された。

その後、アギトとリインとともにアインハルトのデバイス『アスティオン』を製作する。
ちなみにミウラのデバイス『スターセイバー』もはやてが作ったもの。
リインフォースⅡ関係で大分デバイスにも詳しくなっているようだ。

時空管理局海上司令で、「ゆりかご事件」以降かなりの有名人になっている模様。
本局内にある無限書庫の司書たちはもちろん、局外のヴィクターエルスにも名や顔を知られている。

ジークとしゃべり方が似ているとハリーが指摘している。
異世界語を知っているハリーが言っているので微妙なところだが、ぶっちゃけ翻訳魔法のさじ加減。



Force


25歳で髪がセミロングに。機動六課の面子をエクリプス対策のために集めた特務六課の部隊長。
が、背中から土手っ腹に風穴を開けられ、ファンを不安のどん底に叩き込んだ。
その後なんとか復帰している。

StrikerS時代に自称していた『歩くロストロギア』の二つ名は、今や敵側にも知られ、恐れられるものとなっている。

ゲーム(GOD)ではトーマがはやてを異常に怖がっている。何をしでかしたチビ狸。

バリアジャケットに変更点は相変わらずほとんどないが、帽子は外している。



○INNOCENT

たぬっと参上、ふにゃっと解決! 人呼んで、たぬたぬパーカー装着者、八神はやてや~!


古書店「八神堂」を経営している店長。
10歳でありながら既に大学を飛び級で卒業している社会人1年生。
リインフォースたちから主と呼ばれており謎の多い人物でもある(原作設定の一部が継承されている可能性はある)。
GODと違いディアーチェが年上なので「お姉ちゃん」と彼女をからかう。

あと、たぬたぬパーカー標準装備。



さて、はやてには親しい同性間における独特なコミュニケーション手段として、胸部へのマッサージ、所謂胸もみの癖が見られる。
その行為は9歳の頃、就寝中のシグナムを皮切りになのは、フェイト、アリサすずか達へと被害が広がっていった。
さらには職場である機動六課の職員にまでその行為は及んでいる。

劇中描写的には無意識に母性を求めているようだ(同じく父性要素として抱っこをねだる場面もある)。

とはいえそれは、親しい間柄でのスキンシップであり、あくまでも許してくれた相手にしか行わない……はず。
周囲からは「もみ魔」や「おっぱいマニア」と呼ばれている。

本人は「みんなのスタイルに一役はかったはず」と宣っているが。



余談だが、StSには彼女の変身シーンが、



ない。



はやての初出撃回、誰もが彼女のあられもない姿を妄想したに違いない。
そして現場に出てきたはやては走りながら(ここで感涙モノだが)一瞬で騎士服姿へ……全国のはやてファンは別の涙を流すこととなった。

その上、なのはとフェイトのBJは変化しているのに、はやては変更なし。
とはいえ守護騎士達の騎士服がはやてからの贈り物であるように、
彼女自身の甲冑はリインフォースからの贈り物なので、はやてがデザインをいじるとも考えにくいのだが。

ちなみに、なのはやフェイト程ではないが、なかなかのナイスバディに成長している。
あまり運動していなかったせいか、身長は低め。



○主な能力や魔法

戦闘スタイルは、はやての資質「遠距離・遠隔発生」とリインフォースの「広域攻撃」が融け合った、広範囲かつ高威力の攻撃を専門とする後衛型。

魔力光は白。

身に付けている騎士甲冑は、ヴォルケンリッターの騎士服の意匠を取り入れてリインフォースが設定したもの。
さらに剣十字の杖「シュベルトクロイツ」と、大容量ストレージにしてユニゾンデバイス「夜天の魔導書」を持つ。
リインフォース消滅以降の夜天の書はレプリカ(単なるストレージ)で、後に生まれたリインⅡとユニゾンする。

  • 蒐集行使
他の生物の持つ魔力核を蒐集、夜天の書に記録することで、その生物が持つ特有の能力や習得魔法が使えるようになる。レアスキル扱い。
ただしあくまで使用できるだけ。実戦で使いこなそうとすれば相応の努力や管制人格の補助が必要になる。

  • ミストルティン
最大7本の白く光り輝く槍を作り出し射出、着弾点から石化し崩壊させる。
対象が生物なら即死モノだが、相手が巨体のためか崩れた先から再生するためか、闇の書の闇には足止め程度の効果だった。
アインスがいないと撃てないらしい。
元ネタは、北欧神話のヤドリギの枝で出来た槍「ミストルテイン」。バルドルの死因となり、ラグナロクのきっかけを作った。

  • デアボリックエミッション
自分を中心とした広域空間を黒い魔力で満たす非物理型攻撃魔法。はやての資質により遠隔発生も可能。
地味にバリア発生阻害効果が付いており、対処法はシールドと防護服で耐える(なのは)か、
効果範囲から離脱する(トーレ)かとなる。
リインフォースから受け継いだ魔法の一つ。

  • ラグナロク


三角形の魔法陣の頂点に発射体を作り出し、防御干渉・着弾効果の異なる三発の魔力砲を同時に放つ、はやての最強魔法。
A'sで使用した時にはなのはたちに合わせてブレイカーと語尾につけていた。
本来は着弾時に拡散、広域殲滅をもたらすが、トリプルブレイカー時はリインの補助で貫通破壊型に調整されている。

  • フレースヴェルグ
はやての保有魔法でも最大に近い効果範囲を持つ超長距離砲撃。
同時に複数地点に放たれる砲撃のそれぞれが炸裂、半径数百メートルの範囲を飲み込む。
これを第2波、第3波と立て続けに撃つはやてさんの魔力マジ底無し。
はやて自身は細かい調整が苦手な事や、視界外への砲撃という事もあり、融合騎或いは指揮所からの照準支援が無ければ正確な誘導は出来ない。
元ネタは北欧神話の鷲の巨人。

  • ヘイムダル
魔力で海水を汲み上げ、巨大な氷塊を作り出し叩きつける物理攻撃。従って魔導殺しで無効化できない。
管理局法では限りなく黒に近いグレーの魔法で、使用には許可がいる。
元ネタは北欧神話の神の一柱。

なお津波被害が起きる可能性に対してはやては砕いて雪にするから大丈夫だと言っていたが、破壊対象の『戦艦フッケバイン』本体による被害の対処に関しては、向こう側が突っ込まなかったこととカレンによる妨害で結局うやむやになっている。

まぁ、破壊手段はいくらでもあるし、いちど破壊すれば転移魔法も使える可能性はあるのでさほど問題ないと思われる。
最悪ユーノが使っていたフローターフォールド系統の魔法で衝撃を抑えれば済む話だし。






○StrikerSでの輝かしき迷言

警戒していて、敵が真正面から来た→「やられた!」

「ダ・レカ指揮代わって!」→彼女には指揮を執る権限と義務があります……そして、彼女が抜けても統率が全く崩れない部隊員達。
もっとも、全体の指揮では無い上に大抵の場合、補佐や代替えが居て当たり前なのだが。
御覧の有り様なためか、はやてファンでさえも「指揮官としては無能」と、厳しい評価を下している。 

はやて自身しっかり自覚できたようで、StrikerS The Comicsでは「身の程を知ったのでしばらく部隊指揮は辞退したい」旨をゲンヤに伝えている。
「もう部隊指揮はしたくない」ではないので注意。






二次創作だと、何故か「マルチ芸人」となり、笑いを理解する腹黒狸と化す。
ネタ知識豊富で、白い悪魔や金色の死神、身内でもある烈火の将、紅の鉄騎、湖の騎士、盾の守護獣すらネタにする外道ぶり……(´・ω・`)
あとどことなく他キャラに比べて地味である。地味様

何故か一人称をよく間違われる。
関西弁という先入観の為か「うち」という一人称を使う二次創作が見受けられるが、彼女の正しい一人称は「わたし」である。
ちなみにリリカルなのはに登場する関西弁風の喋り方で一人称が「私(ウチ)」であるのはジーク。

また年が近くて親しい人物には「ちゃん」「くん」付けであるが、
フェイトと逆になっている例も多い。(フェイトがなのはちゃんという作品もなぜか多い)

あとよくオリ主を拾う。シャチとかオリーシュとかも拾う。
ストーリー展開上出すオリキャラを減らせるので読者側にも効率が良いのが主な理由らしい。

大体みんな同じ妄想をするのか拾われたオリ主は「一緒に食事→混浴→一緒に眠る」の三段コンボを喰らう。
まぁ、そのどれもがはやてならば妥当なものだったりするのがまた面白いところなのだが。
(一緒に食事と一緒に眠るは一人暮らしの反動。混浴はこう書くと変なイメージが湧くが、要は入浴介助である)





ちなみにラジオStrikerSに一度も出番がないままラジオは終了(4/15時点)。

と思ったら、メガミマガジン2010年7月号付録のラジオCDについに登場。

ラジオStrikerS 2ndでは裏番がないから普通に登場しクロノの悲痛な叫びにドン引きしていた。



○裏話
はやてによく似たキャラに、とらいあんぐるハート3(なのはシリーズのスピンオフ元で、作者も同じ都築真紀)に登場した
高町家の居候の一人、鳳蓮飛(ふぉう れんふぇい、通称レン)がいる。

レンは髪の色が緑色であるほかは外見もそっくりで、関西弁で話し、料理が得意で病弱な少女などと共通項が多い。
また、レンは病弱であることを理由に弱者として同情されることを嫌っており、はやてについても同様の設定が映画パンフレットで触れられた。


りりかる歳時記ではスバルとともに漫画の進行を務めている。



追記・編集お願いな~♪

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