オーク

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オーク - (2017/06/14 (水) 09:00:42) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/20(金) 23:02:43
更新日:2023/11/24 Fri 14:56:57
所要時間:約 7 分で読めます




J.R.Rトールキンの「指輪物語」等に登場する架空の種族。原文では「Orc」。

トールキンが専門に研究していた古伝承『ベオウルフ』に、「corpse from Orcus(冥王からの躯)」を意味する「Orc-néas(オルク・ナス)」という単語がある。
トールキンはここからオークの着想を得たのではないかと言われている。
地中海の伝承にも同名の海の魔物が登場するが、こちらにはそこまでの関連性は見られない。
一応Orc-néasは「Evil Spirits(邪気)」、「(sea) monsters(海妖・あやかし)」、「zombies(生ける屍)」、
「draugr(ドラウグル)」とも訳せるほど多義的な言葉ではある。いわば「魑魅魍魎」。

トールキン「物語に重みを出すためにヤバめの種族作りたいな…」
ということで出来上がったのがこの種族。
容姿は、醜く好戦的かつ野蛮な人型の種族で、指輪物語内ではモルゴス、サウロン、サルマン等の悪の勢力に遣える兵士として登場する。
作品によっては体格の良いゴブリンがオークと呼ばれ、これに当たる場合がある。

豚の亜人と扱われることも多いが実はこれ日本特有のもの
「不潔で豚のような顔をしている恐ろしい魔物」
「序盤から頻繁に人間を襲う」
と説明を受けたら、日本での扱いがああなっても無理はない



かつては美しいエルフ族であったが、モルゴスに捕らえられ、激しい拷問や暗い闇に閉じ込められる等の仕打ちを受け堕落。
美しかった白肌は灰色になり、鉤爪が生え、背丈が低くなり、口調も崩れる等、もはやエルフの原型を留めていない醜い好戦的な種族となってしまった。
また、モルゴスがエルフを真似て新たに作ってみた失敗作という説も存在する。
トールキンの世界観でも断言しきっておらず発生源は不明瞭。

彼らは他の種族を嫌い、特にエルフ族に対しては敵意を剥き出しにするという。
また時に共食いまでする程に凶暴。見かけの割に、腐ったパン等の食事は嫌う割とグルメな連中で、新鮮な肉を好む。


暗闇の中から産まれたせいか光を嫌うため基本的に夜行性である。

野蛮な見た目の割に手先が器用だが、鶴嘴や斧など物を壊す道具ばかり作り、破壊しか産み出さない。

また繁殖力が非常に高く、一度絶滅しかけたもののすぐに立ち直ったとも描写される。

作中では「かれらは愚かではないが、鈍感で下劣な生物」と称されている。

ウルク=ハイという上位種も存在し、通常のオークよりも体力・知力共に上で光に弱い等の弱点等も克服されている。

中つ国第一紀の頃は、エルフはおろか人間でさえバルログと正面とから渡り合う猛者が存在したので、それこそ無双ゲーの如く蹴散らされていたのだろう。哀れなり。

上記の「指輪物語」の刊行以降、その醜悪なイメージの使いやすさからオークはTRPG等の様々なファンタジー作品に注目され、
今ではゴブリンやスライム等と並ぶメジャーな雑魚モンスターとして認知されている。


一昔前からその繁殖力の高さを拡大解釈して『異常な性欲』を持つという設定が追加される事が多く、更にトールキンの作品内にメスのオークが登場しない事から、
オークは雄しかおらず、他の種族の女性を無理矢理犯し、孕ませて数を増やす』という設定が付随される事も珍しくない。
(ただしトールキンいわくメスのオークも一応存在するらしい)
中でも上記の設定のせいか特に美しいエルフ族を優先して犯す事が多い。


そのような追加設定から日本のファンタジー系のアダルト作品においてはもはや定番の存在と化しており、
異種姦においては触手スライムに次いでメジャーな存在となっている。

オークの巨根に貫かれ、荒々しく突き上げを食らい、苦痛と恥辱に抗いながら、果ては孕ませられ醜い子供を出産する高貴なエルフや女騎士、僧侶にくの一等々…ふぅ
異種姦スキーにとって最高のシチュエーションだろう。

オークは基本的に愛情といった概念も無く群れで活動する点から、大抵の場合凄惨な輪姦レイプになる事もポイント。

場合によるが、稀に「絶望しているヒト(男)を自分と同じ姿にする」事によって繁殖する場合もある。ヤクザやチンピラの勧誘みたいなものだね。

ちなみに多くの作品の場合、オークは豚のような顔で描写される事が多く、今では『オークと言えば豚顔』で通じる程。
しかしトールキンの作品内ではオーク=豚顔と明確に描かれた描写は無く、豚顔イメージの起源は不明。
稀に、オークの牝(オーク娘)に欲情する強者もいたりする。
その場合、元エルフという背景もあってか「エルフ耳」を追加され、褐色の肌で筋骨隆々に描かれることが多い。(ダークエルフと差別化する為だろうか)

あんまりにもこういう扱いが広まったせいか、近年では人間などの女に全く興味を示さなかったり嫌ったりするオークというネタも見受けられる……
というか一部では定番ネタである。逆にやけにエロいことを期待するエルフやら女騎士やらも。
もっともネタ止まりならともかく18禁作品でこういうオークをメインにしても受けるかどうかは分からないが。特に性的な意味で。

特異な例としてはアメリカのTRPG『シャドウラン』があり、同作では「エルフ」・「ドワーフ」・「トロール」と共に「人間が『魔法復活』の余波で変異した亜種」とされ、容姿も尖り耳にキバとおとなしいものになっている。
だがこの世界でのオーク・トロールの第1世代は人間がある日『ゴブリン化』なる現象を起こして変異した事・そしてその狂暴そうな容姿等から肌の色に変わる新たな人種差別対象とされ、一時は大虐殺まで起こるほどに扱いが悪く、作中における「現在」でも貧困層に追いやられることが多いという悲惨な事になっている。
またオークの「メタバリアント(亜種)」として角のない「オーガ」・2本角で日本生まれの「オニ」・「ホブゴブリン」・「サテュロス」が登場しており、オークが「人を『グール』(人の生肉しか食せない)化させるレトロウィルス」の上位種に感染し異形と化した「罹患者」(ほぼすべての国で犯罪者または犯罪者予備軍扱い)を「ウェンティゴ」と呼び区別している。


別の意味でエルフとは対であるが、トールキン以前はエルフがこれに当たる役割をしていた。強盗・強姦・強奪・殺人はお手の物というか日常行為だったとか。
一説によると、エルフ・巨人・魔性の類や吸血鬼、グレンデル(ベオウルフ)は、
全てその祖先がカイン(旧約聖書に登場する、人殺しや嘘つきの元型)に求められるという。


余談となるが、ソウルサクリファイスに於いても同名の魔物が登場する。
その姿は豚面の巨人ではなくなんとがモチーフ。魔物の時は巨大な口と無数の足を持つグロテスクな姿をしているが、倒すと魔物に変化する前の猫の姿に戻る。
他のゲームと同様に雑魚の魔物として扱われるが、
瀕死状態の魔物や同行者を喰らって巨大化したり、大口を開いてプレイヤーやボスクラスの魔物を吸い込もうとする等、放っておくと結構厄介な存在。


追記・修正は他種族を犯しながらお願いしますぅっ!

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