トノサマンシリーズ

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トノサマンシリーズ - (2016/07/16 (土) 10:16:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/01/02(月) 21:00:15
更新日:2024/03/03 Sun 17:17:26
所要時間:約 8 分で読めます




英都撮影所が制作する人気特撮ヒーロー番組シリーズ。



※以下には一部ネタやネタバレが含まれます。



【大江戸戦士トノサマン】

放送年:2016年
プロデューサー:姫神サクラ
監督・原案:宇在拓也

トノサマン:荷星三郎
アクダイカーン:衣袋武志

ネオ・エドシティを舞台に正義のヒーロー、トノサマンが悪の化身アクダイカーンと戦う物語。

よくある変身ヒーローではなく、常にトノサマンの姿であり、役者も顔出しすることはない。

トノサマンスピアーなどの長物を使った豪快なアクションと、時代劇風な世界観にとらわれないセリフ回しが10歳くらいのナウなヤングに人気であり、
トレーディングカードや「とのさまんじゅう」(非公式)などの関連商品も強い人気を誇る。

しかし放送も順調だった10月に悲劇が起きる。
アクダイカーン役の衣袋氏がスタジオで遺体となって発見される事件が発生し、当初はトノサマン役の荷星氏が容疑者として逮捕されるも、
裁判中に実際は自分の待遇に不満を持っていた衣袋氏が、姫神プロデューサーを殺そうと襲った際の乱闘中に突き飛ばされて起きた事故死であることが判明した。
(姫神氏は衣袋氏と体格が大きく異なる女性であり、正当防衛が成立したと思われる)

上層部はイメージダウンを憂慮して放送を打ち切るも、
視聴者からの強い要望によりトノサマンシリーズとして新たに「小江戸剣士ヒメサマン」が放送されることとなった。



【小江戸剣士ヒメサマン】

放送年:2016年

ヒメサマン:荷星三郎

シリーズ2作目。
宇在監督*1が出会った変な髪型と変な着物の少女からインスピレーションを受けたのが原案となっている。
急な交代劇のため役者の手配が間に合わなかったのか、荷星氏が引き続きヒメサマンを演じるという異例の起用となった。
戦隊で例えるなら、ピンクを次郎さんが演じるようなもの)

本作は異例の事態で始まった作品ながら、強い人気を獲得し次回作への繋ぎの役目を果たした。



【大江戸戦士トノサマン・丙!】

放送年:2017年

トノサマン・丙:王都楼真悟

トノサマンシリーズ3作目。
今回は大幅なイメージチェンジが図られており、
女性に人気の高い爽やか系イケメン俳優の王都楼真吾の起用を前面に出しており、
三兄弟がヒロイン(しかも悪の黒幕の娘)をめぐって争うなど恋愛色を強めたストーリーでOL層などに強い支持を得た。某戦隊ではない。
旧来のファンからの人気も悪くなかったらしく、その年の全日本ヒーロー・オブ・ヒーローを受賞した。

しかし受賞式後に、死体で発見されたニンジャナンジャ役の藤見野イサオ氏の殺害容疑で王都楼が逮捕される。
事件は殺し屋によるものと判明したが、法廷で王都楼が殺し屋を雇って殺害を依頼したことを自白したため逮捕されるという事態になった。
事件にトノサマン自体は直接関係なかったものの、王都楼が爽やかなイメージとは程遠い卑劣な人物であることが暴露されたのも、
大きなイメージダウンとなってしまった。
主演男優が2人続けて殺人罪で起訴、二代目に至っては有罪というトンデモない不祥事がありながらよく続編の「トノサマン・OTTO」が作られたものである。



【大江戸亭主トノサマン・OTTO】

放送年:2018年

トノサマン・OTTO:矢張政志
ヒメサマン・YF:七三→大場カオル
(※ただしヒーローショーでのアルバイトであり、本来の役者は別にいると思われる)

シリーズ4作目。
トノサマン・丙の事件を受け、原点回帰に戻り、
トノサマンをトノサマン・OTTO、ヒメサマンをヒメサマン・YFと夫婦にし、息子のワカサマンを加えた家族ヒーローものとして再生させる。
旧作からのキャラクターは特にデザインは大きく変更されていないが、
新たにトノサマンの新武器トノサマン・ソードによるトノサマン・大根切りなどアクションの幅が広がった。

当初はトノサマン・丙!事件からの風当たりの強さも懸念されたが、
経営拡大中として話題の企業のホテル・バンドー・インペリアルがスポンサーについたことや、
観光大国コードピア公国から分裂していたアレバスト王国とババル共和国が、
コードピア建国の父ダイカイ王にトノサマンが似ていることからタイアップを申し出るなど、往年の人気を取り戻していく。

さらにアレバストとババルが合併してコードピアに戻ることを祝した式典の日に大使館で起きた殺人事件の解決に、
式典に招待されていたトノサマン一家が大きく貢献したことが大きなイメージアップとなり、
トノサマン人気は磐石のものとして築かれていくこととなった。



映画化もされ、「電動伝道師サマンサマン」と敵対する【トノサマン・ザ・ムービー トノサマンvsサマンサマン】が公開された。
この作品はなかなか好評だったらしく、後に続編も製作されている。

他にも詳細は不明だが、トノサマン甲やトノサマン乙などの作品も作られた模様。

また数年後にはシリーズはトノサマンから大きく離れることになり、後継作品として「ボージャク武人ナニサマン」が確認されている。





【ネタバレ】

逆転裁判シリーズ』に登場する劇中劇。
初登場は逆転裁判の第3話で、後のシリーズにもちょこちょこ登場する。

綾里真宵はこの番組の熱烈なファンで、携帯電話にヒメサマンのストラップをつけたり、トノサマンがプリントされた下着を着けたりと、
作品の随所で溺愛ぶりを見せている。
そしてあまり公言していないが御剣怜侍も(下手すれば真宵以上に)トノサマンの大ファンである。詳しくは該当項目にて。
他に作中でファンを公言しているのは大滝九太や撮影所スタッフの間宮由美子など。

ちなみに成歩堂龍一はトノサマンについて「シュールなビシュアル」と言っており、あまりお気に召していない様子。
だが周り(というか真宵)に付き合ってか携帯電話の着メロに主題歌を設定していたり、一時期事務所に飾ってあるポスターをトノサマンにしていたり、
真宵や御剣、イトノコ刑事と一緒に映画を観に行ったりしている。

なおトノサマンのテーマには巧舟による歌詞があるが、子供番組にしては結構過激な内容である。パセラで絶賛配信中。
イベントの「逆転裁判10周年 特別法廷」で歌ったのは水木一郎アニキ。


ちなみに実写映画版では劇中劇としてのトノサマンは登場しないが、真宵はファンらしくバルーンを見てはしゃいでいる姿が確認出来る。
トノサマン事件はダイジェストで御剣が姫神プロデューサーを有罪にして解決している。尚、対決した弁護士も成歩堂ではなく井外(演:本村健太郎)。
その時の裁判では証拠品として着ぐるみも出てくるが、ゼブラーマン自作スーツ並みにかなり安っぽい。
御剣がマスクのマゲを鷲掴みにしているのはなかなかにシュール。

ひょうたん湖の事件ではご期待通りトノサマンのバルーンが登場し、ご期待通りのオチとなる。かなりデカい。
このバルーン自体は実物ではなく全てCGで、何でもとあるシーンはたった数秒にもかかわらず20人のチームで3週間かけて作ったらしい。
また、矢張の営む湖ほとりの土産物屋では上記のトノサマンバルーン以外にも、のぼりや観光地によくある顔を出して写真撮影するアレ等が置いてあり、
ひょうたん湖まんじゅうの箱にシールを張り付けただけのとのさまんじゅうも売られている。全力で便乗してなかなかに儲けているみたいである。流石矢張。





ついでに、

【忍者ナンジャ】

光映撮影所が制作した特撮ヒーロー番組。
ダメ忍者ナンジャが美しい歌声を武器に室町芸能界に殴りこむサクセス物語。
トノサマンのライバル番組であり放送時間も被せるほどに意識しているが、迫るも届かないレベルの永遠の二番手。

ストーリーのせいなのかと思うが、同年の「丙!」も子供向けとは言い難い昼ドラなので、トノサマン人気が異常なのか、他に何か致命的な欠点があるのか。
作中の登場人物はほとんどがトノサマン>>>>>越えられない壁>>>>>ナンジャで、明確に公言しているファンは一条美雲くらいである。

ちなみにもう一つの裏番組は「世界こども名作劇場」。


しかし実写映画版ではトノサマンからシェアを奪ったらしく、エンドロールにてまさかの登場となる。
トノサマンと同じくヒーローとしては登場せずバルーンや矢張の店の看板程度だけど。
矢張はまたとのさまんじゅうの売れ残りの箱にシールを貼りニンジャナンジャまんじゅうとして売り出している。流石矢張。
裁判では愛用の真っ赤なギターが証拠品として提出された。



そして逆転裁判6においてはクライン王国にて「冥界戦士トリサマン」なる番組が放映されている事が発覚。
…が、コレ、実はトノサマン系列の番組ではなくクライン王国産のパチモノだったりする。
主人公の冥界戦士トリサマンこそクライン王国の伝承に登場する守り神「鳥姫」をモデルとしているが、主題歌のメロディといいネーミングといいパチモン扱いされても文句の言えないシロモノ。それにしても主人公女性なのにトリサ「マン」って…
ただしクライン王国の人々はトノサマンを知らないらしく、普通に受け入れられている。ちなみにレイファはこれの大ファン。
ちなみに真宵ちゃんは気に入っているが、御剣には上記のパチモン疑惑もあり、大変不評な様子。

ゲーム本編でのアニメシーンにおいてほんの少しだけトリサマン本編を見られるが、その内容は「革命を叫ぶ怪人とその手下が女性に危害を加えようとしているところにトリサマンが現れる」というものであり、
内容といい、登場人物の外見が明らかに革命家ドゥルク(悪役)や姫巫女レイファ(体型が似てない)をモデルにしている点といい、戦闘員のスーツのマークが反逆の龍のものである点といい、
単なる特撮モノではなくクライン王国体制派のプロパガンダとしても利用されている事が伺えるものとなっている。

なお、本編中ではクライン王国側の手により何ともしょうもない理由で放送が中止されたり、番外編ではパチモン扱いされても文句の言えない点がさらに露呈することになってしまった…。




追記・修正まかせたでござる

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