トノサマンシリーズ

登録日:2012/01/02(月) 21:00:15
更新日:2021/04/01 Thu 20:32:45
所要時間:約 8 分で読めます




『トノサマン』シリーズとは、英都撮影所が制作する、人気特撮ヒーロー番組シリーズである。


※以下には一部、『逆転裁判』シリーズのストーリーのネタバレが含まれています。








■シリーズ一覧

【大江戸戦士トノサマン】
放送年:2016年
プロデューサー:姫神サクラ
監督・原案:宇在拓也
トノサマン:荷星三郎
アクダイカーン:衣袋武志

ネオ・エドシティを舞台に、正義のヒーロー「トノサマン」が、
悪の化身「アクダイカーン」と戦う物語。

よくある変身ヒーローではなく、主人公は常にトノサマンの姿であり、
役者が顔出しをすることはない。

「トノサマンスピアー」などの長物を使った豪快なアクションと、
時代劇風な世界観にとらわれないセリフ回しが、10歳くらいのナウなヤングに人気であり、
トレーディングカードや「とのさまんじゅう」(非公式)などの関連商品も強い人気を誇る。

しかし、放送も順調だった10月に悲劇が起きる。
アクダイカーン役の衣袋氏が、スタジオで遺体となって発見される事件が発生したのである。
当初は、トノサマン役の荷星氏が容疑者として逮捕されるも、
実際は自分の待遇に不満を持っていた衣袋氏が、
姫神プロデューサーを殺害しようと襲った際の、
乱闘中に突き飛ばされて起きた「事故死」であることが、裁判で判明した。
(なお、姫神氏は衣袋氏と体格が大きく異なる女性であり、今回の場合は「正当防衛」が成立したと思われる)

撮影所の上層部はイメージダウンを憂慮してトノサマンの放送を打ち切るも、
視聴者からの強い要望によりトノサマンの新シリーズとして、
新たに『小江戸剣士ヒメサマン』が放送されることとなった。



【小江戸剣士ヒメサマン】
放送年:2016年
ヒメサマン:荷星三郎

シリーズ2作目。
宇在監督*1が出会った、変な髪型と変な着物の少女からインスピレーションを受けたのが原案となっている。
急な交代劇のため役者の手配が間に合わなかったのか、荷星氏が引き続き「ヒメサマン」を演じるという異例の起用となった。
(戦隊で例えるなら、ピンクとかの女性戦士を次郎さんが演じるようなものである)

本作は異例の事態で始まった作品ながら、強い人気を獲得し次回作への繋ぎの役目を果たした。



【大江戸戦士トノサマン・丙(へい)!】
放送年:2017年
トノサマン・丙:王都楼真悟

トノサマンシリーズ3作目。
今回は大幅なイメージチェンジが図られており、
女性に人気の高い爽やか系イケメン俳優・王都楼真吾の起用を前面に出しており(恐らく前作と違い変身前とか人間体とかでの顔出しの出番があると思われる)、
三兄弟がヒロイン(しかも悪の黒幕の娘)をめぐって争うなど、
恋愛色を強めたストーリーでOL層などに強い支持を得た。某戦隊ではない。
旧来のファンからの人気も悪くなかったらしく、その年の「全日本ヒーロー・オブ・ヒーロー」を受賞した。

しかし、その受賞式後、ホテルの控え室で死体で発見されたニンジャナンジャ役の
藤見野イサオ氏の殺害容疑で、王都楼が逮捕される。
この事件は「殺し屋」の犯行と判明したが、
法廷で王都楼がその「殺し屋」を雇って藤見野の殺害を依頼したことを認めたため、
けっきょく彼は有罪判決を下されることとなった。

この事件にトノサマン自体は直接関係なかったものの、
王都楼が「爽やかなイメージ」とは程遠い、卑劣な人物であることが暴露され、
大きなイメージダウンとなってしまった。
主演男優が2人続けて殺人罪で起訴、二代目に至っては有罪という、
トンデモない不祥事がありながら、よく続編の『トノサマン・OTTO』が作られたものである。



【大江戸亭主トノサマン・OTTO】
放送年:2018年
トノサマン・OTTO:矢張政志
ヒメサマン・YF:七三→大場カオル
※ただし、上記はヒーローショーでのアルバイトの配役であり、本来の役者は別にいると思われる
(しかし、『仮面ライダー』で例えるなら、国賓レベルの招待なのに高岩さんではなくその辺のバイトの兄ちゃんを連れてくるような大暴挙である)

シリーズ4作目。
『トノサマン・丙!』の事件を受け、原点回帰に戻り、
トノサマンを「トノサマン・OTTO」、ヒメサマンを「ヒメサマン・YF」と夫婦にし、
息子の「ワカサマン」を加えた家族ヒーローものとして再生させる。
旧作からのキャラクターは特にデザインは大きく変更されていないが、
新たにトノサマンの新武器「トノサマン・ソード」による、
《トノサマン・大根切り》など、アクションの幅が広がった。

当初は『トノサマン・丙!』事件からの風当たりの強さも懸念されたが、
経営拡大中として話題の企業のホテル・バンドー・インペリアルがスポンサーについたことや、
観光大国「コードピア公国」から分裂していた「アレバスト王国」と「ババル共和国」が、
コードピア建国の父ダイカイ王にトノサマンが似ていることからタイアップを申し出るなど、
往年の人気を取り戻していく。

さらに、アレバストとババルが合併してコードピアに戻ることを祝した式典の日に大使館で起きた殺人事件の解決に、
式典に招待されていたトノサマン一家が大きく貢献したことが大きなイメージアップとなり、
トノサマン人気は磐石のものとして築かれていくこととなった。


【その他】
映画化もされ、『電動伝道師サマンサマン』と敵対する【トノサマン・ザ・ムービー トノサマンvsサマンサマン】が公開された。
この作品はなかなか好評だったらしく、後に続編も製作されている。
他にも詳細は不明だが、『トノサマン甲』や『トノサマン乙』などの作品も作られた模様。

また、数年後にはシリーズはトノサマンから大きく離れることになり、
後継作品として『ボージャク武人ナニサマン』が確認されている。



■概要

逆転裁判シリーズ』に登場する劇中劇のこと。
初登場は『逆転裁判1』の第3話「逆転のトノサマン」で、
後のシリーズにもトノサマンやそれに関連する要素がちょこちょこ登場している。

綾里真宵はこの番組の熱烈なファンで、携帯電話にヒメサマンのストラップをつけたり、
トノサマンがプリントされた下着を着けたりと、作中の随所でその溺愛ぶりを見せている。
そして、本人はあまり公言していないが、御剣怜侍も(下手すれば真宵以上に)
『トノサマン』シリーズの大ファンである。詳しくは該当項目にて。
他に、作中でファンを公言しているのは、大滝九太や撮影所スタッフの間宮由美子など。

ちなみに成歩堂龍一はトノサマンについて「シュールなビシュアル」と言っており、
あまりお気に召していない様子。
だが、周り(というか真宵)に付き合ってか、携帯電話の着メロにトノサマンの主題歌を設定していたり、一時期事務所に飾ってあるポスターをトノサマンにしていたり、
真宵や御剣、イトノコ刑事と一緒に映画を観に行ったりしている等、
別に嫌いというわけでもないようだ。

なお、トノサマンのテーマには巧舟による歌詞があるが、子供番組にしては結構過激な内容となっている。
パセラで絶賛配信中。
イベントの「逆転裁判10周年 特別法廷」で歌ったのは水木一郎アニキ。
また、このテーマをアレンジしたBGMがたまにバラエティ番組等で使われていたりもする。

PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』では成歩堂&真宵のソロアタックの演出にトノサマンとヒメサマンが登場。
モリガンが真宵の勾玉に魔力を吹きこんだ際、真宵が「トノサマンやヒメサマンみたいに強くなれますように」と願ったことで召喚できるようになった。

ちなみに、実写映画版『逆転裁判』では、劇中劇としてのトノサマンは登場しないが、
真宵はファンらしくバルーンを見てはしゃいでいる姿が確認出来る。
トノサマン事件はダイジェストで御剣が姫神プロデューサーを有罪にして解決している。
尚、対決した弁護士も成歩堂ではなく井外(演:本村健太郎)。
その時の裁判では証拠品として着ぐるみも出てくるが、ゼブラーマン自作スーツ並みにかなり安っぽい。
御剣が、マスクのマゲを鷲掴みにしているのはなかなかにシュール。

ひょうたん湖の事件ではご期待通りトノサマンのバルーンが登場し、ご期待通りのオチとなる。かなりデカい。
このバルーン自体は実物ではなく全てCGで、何でもとあるシーンはたった数秒にもかかわらず20人のチームで3週間かけて作ったらしい。
また、矢張の営む湖ほとりの土産物屋では上記のトノサマンバルーン以外にも、のぼりや観光地によくある顔を出して写真撮影するアレ等が置いてあり、
ひょうたん湖まんじゅうの箱にシールを張り付けただけの「とのさまんじゅう」も売られている。
全力で便乗してなかなかに儲けているようだ。さすが、矢張である。


■『トノサマン』シリーズ以外の劇中劇

【忍者ナンジャ】
光映撮影所が制作した、特撮ヒーロー番組。
ダメ忍者ナンジャが、自身の美しい歌声を武器に、室町芸能界に殴りこむサクセス物語。
トノサマンのライバル番組であり、放送時間も被せるほどに意識しているが、
迫るも届かないレベルの永遠の二番手。

ストーリーのせいなのかと思うが、同年の『丙!』も子供向けとは言い難い昼ドラ路線なので、
トノサマン人気が異常なのか、他に何か致命的な欠点があるのか、
作中の登場人物は、ほとんどがトノサマン派>>>>>越えられない壁>>>>>ナンジャ派で、明確に『忍者ナンジャ』のファンだと公言しているのは一条美雲くらいである。

しかし、実写映画版ではトノサマンからシェアを奪ったらしく、
エンドロールにてまさかの登場となる。
トノサマンと同じく、ヒーローとしては登場せず、バルーンや矢張の店の看板程度だけど。
ちなみに、矢張はまた「とのさまんじゅう」の売れ残りの箱にシールを貼り、
「ニンジャナンジャまんじゅう」として売り出している。
さすが、矢張である。
裁判では、愛用の「真っ赤なギター」が証拠品として提出された。


【世界名作こども劇場】
『丙!』や『忍者ナンジャ』の裏番組。
子供向け番組が同時間帯に被りすぎているという、
田舎のローカルチャンネルばりに子供には辛い世界である。


【冥界戦士トリサマン】
『逆転裁判6』の第3話で登場。
日本から離れた異国の地「クライン王国」で放映されている。
クライン王国の伝承に登場する守り神「鳥姫」をモデルとした
冥界戦士「トリサマン」が活躍する、特撮番組である。

主題歌のメロディや、ネーミングやら、日本の『トノサマン』シリーズのパク‥‥
なぜかとてもよく似ているが、決してトノサマンの関連番組ではなく、
あくまでもクライン王国発のオリジナル作品である。
ちなみに、主人公は女性だが、名称はなぜかトリサ「マン」である。

なお、クライン王国の人々は『トノサマン』を知らないらしく、普通に受け入れられている。
ちなみにレイファはこれの大ファン。
また、クライン王国に修行をしに来ていた真宵もこの作品を気に入っているが、
『トノサマン』ファンの御剣には大変不評な様子。

ゲーム本編のアニメシーンでは、ほんの少しだけトリサマン本編を見られるが、
その内容は、
「革命を叫ぶ怪人とその手下が女性に危害を加えようとしているところに、トリサマンが現れる」というものであり、
内容といい、登場人物の外見が明らかに革命家ドゥルク(悪役)や姫巫女レイファ(体型が似てない)をモデルにしている点といい、
戦闘員のスーツのマークが「反逆の龍」のものである点といい、
単なる特撮モノではなく、クライン王国体制派のプロパガンダとしても利用されている事が伺える内容となっている。

なお、本編中ではクライン王国側の手により何ともしょうもない理由で放送が中止されたり、
番外編では『トノサマン』のパチモンとてもよく似ていると言われても文句の言えない点が、さらに露呈することになってしまった。




追記・修正まかせたでござる

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最終更新:2021年04月01日 20:32

*1 なお彼はトノサマン事件において隠蔽工作を手伝っていたが、姫神Pに逆らえない立場だったことなどから軽い罰で済んだ模様