外印(るろうに剣心)

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外印(るろうに剣心) - (2019/10/11 (金) 01:38:39) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/06/29(水) 19:39:11
更新日:2023/12/22 Fri 23:54:17
所要時間:約 10 分で読めます




「人誅の時間」だ




外印(げいん)とは『るろうに剣心』の登場人物。
本人は人誅編で初登場だが、実は直前の京都編でも出ていた。夷腕坊の、文字通り中の人として。

中世より代々続く人形師の末裔。人間の死体から人形を作る外法の技術を持ち、機巧芸術家(からくりあるていすと)を自称する。
時には十本刀の一人として、時には六人の同志の一人として緋村剣心と敵対するが、特に剣心に個人的な恨みはない。
戦いの最前線において自分の機巧の技術と美学を追求したいがために、志々雄真実雪代縁の側についただけである。
(志々雄と縁は煉獄の取り引きで関係があるが、外印がその二人と関係していたのはその橋渡しなどではなく全くの偶然である)
ちなみに長年志々雄には存在がバレてるだろ、とファンから推測されていたが、やっぱりバレていた事が「炎を統べる」単行本の小説で判明した。
シリアスな展開が多い人誅編で、

(「六人の同志」っていうネーミングセンスはどうなの?と指摘され、じゃあ別の名前をつけるか、という流れで)
外印と愉快な仲間たち
と言ったり、

(人前に姿を見せたくないという八ツ目に向かって)
せめて顔くらい見せたらどうだい?
と言ったり(外印は仮面で顔を隠している)、

地下室で鼻歌を歌いながら屍人形を作るなど


なんか、こう……コミカルな描写が強く、下手すれば萌えそうなキャラである。かわいいよね、ね。
以下、この項目では「外印たん」と表記する。文句があるなら編集してくれ。


外印たんの戦闘力
外印たんは小柄ながらも、その戦闘力はかなり高い。
着ぐるみの中に篭っているため本人の戦闘力は低めかと思われるが、
実際その着ぐるみを操るためには指一本につき200kgの荷重を支える力と10分の1mm単位の操作精度を必要としているため、外印たん本人もかなり強い。
実際神谷道場の死闘では着ぐるみで戦っていたものの、後に縁のアジトから抜ける際にマフィア員のガチムチたちを惨殺する時や、
墓地で蒼紫と戦う時は外印たん生身の身体で戦っていた。
武器はダイヤモンド粉を塗したワイヤー「斬鋼線」。これで物をスパスパ切り裂いたり、くくって投げ飛ばしたりできる。


外印たんの素顔
外印たんは常に黒装束に身を包み、髑髏を模した黒子のような仮面(厳密には覆面)をしているため、素顔は見えない。
まあ仮面キャラの素顔はたいてい美形だし、そもそも外印たん自身かなりかわいいからきっとかなりの美少女か、あるいはイケメンだろう。
読者はみんなそう思っていたに違いない。





しかし



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じじいだった。





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じ じ い だ っ た 。


そういえば剣心と戦った時に「こう見えてお前の倍くらい生きている」とか言ってたし、
何よりこの漫画には「仮面の下はイケメンと思いきや、全然そんなことなかったぜ!」というキャラの前例がいた。なんてこった……
1820年(文政3年)10月生まれの58歳(確かに剣心の倍くらい)。
当時、「せっかくの仮面キャラなのに、なぜイケメンにしないのだ」というクレームが読者から殺到。
作者はこれに対し、当初は「美形なら顔を隠す必要もないだろう」と、理屈的にもっともな理由を持論としていたのだが、
のちに「仮面の下がブサイクだと誰も得しない」という商業的にもっともな理由に思い至り、その後は仮面キャラ=美形の公式を使うようになった。

名前の元ネタは、死体からランプシェードやベルト、家具などを作ったという実在の殺人鬼エド・ゲイン。
(単行本の作者の製作秘話では「エドガー・ゲイン」と表記されているが、実際には通称「エド」、本名「エドワード」なので誤りである)

以下、普通に「外印」と表記する。


■最期
薫の屍人形を回収に、真夜中の墓地にやってきた外印。しかしそれを予期していた蒼紫の罠にかかり、交戦する。
持ち前の怪力と斬鋼線を駆使して応戦するも、やはりじじいに蒼紫の相手はキツかったようで、間もなくバテる。
そこで外印は一旦退き、斬鋼線を使った罠を仕掛けて蒼紫を誘い込む。
油まみれのワイヤーに囲まれ身動きのとれない蒼紫を追い詰めた外印は屍人形の所在を問いただすが、蒼紫はそれに対し「燃やした」と答える。
知人や医者すらも騙しとおした最高傑作の屍人形を燃やされたと知って逆上した外印はワイヤーに火を放つが、
蒼紫は外印が一旦退却する時に放置したワイヤーを利用し、燃え盛る炎の中に外印を引きずり込む。
結果、罠を逆手に取られて自滅、六人の同志の中で唯一の戦死者となった。

ちなみに蒼紫は、地面に潜って炎をやり過ごした。マジで犬死にである。外印ェ……

おまけに、素顔が晒された途端、今までの飄々としたキャラを捨てて見苦しい小物キャラになった
何せ、素顔外印は上の画像のコマと次の1話しか出てないのに、はっきりきっぱり小物と言い切れる見苦しさである。
…いやホントどーしてこうなった。
素顔が出るまでは、作品の世界観と無理があり、イマイチ魅力に欠ける六人の同志(縁除く)の中で、一番キャラが立っていたのに…





そんな外印だが、再筆では


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こんなイケメンに。よっぽどクレームが来たのだろう……
実際、作者は外印の再筆に対し「ご満足頂けましたでしょうか(笑)?」とコメントしている。
設定も大きく変わり、「元御庭番衆で、お頭である蒼紫に対してコンプレックスを抱いている」ということになった。
また五人の同志の首謀者兼出資者で、日本政府に対する組織の武器のデモンストレーションが本当の目的、ということになっている。
おそらく再筆の中では一番の「誰だお前」であろう。

しかし、再筆夷腕坊の中身と考えるとジジイだろうが美形だろうがやっぱ変態である…




…喰っていけないからだよ。
お前らの作った生温い平和な世の中ではな…!

全ての外印の中で最もカッコいい外印。
武田観柳の刺客の一人として登場。
御庭番衆・般若をベースに四之森蒼紫、そして再筆版の設定を足して三で割った感じの立ち位置になっていた。
イケメン俳優として名高い綾野剛氏だけあって素顔は美形…なのだが、顔の左半分に大きな火傷の痕があり
作者の「美形なら仮面被る必要ないだろjk」という意向を反映したのか仮面にもちゃんと意味を持たせていた。

この醜い傷を負った顔のせいで表の仕事に就けなくなってしまい、野に下り観柳に雇われたという過去を持つ。
だが魂を完全に売り渡したわけではないらしく、
恵の居場所を突き止めながらも観柳には黙っていたり、恵に井戸に放り込まれた毒物のヒントを教えるなどといった一面もある。
(実はこのヒントがなかったら、市井の人々はおろか、剣心たちでさえも毒を飲んで死んでいたかもしれない。その為間接的に命の恩人でもあることになる)

武器は原作と同じワイヤーと、拳銃と小刀。
アクションは非常にカッコいい。
演じてた綾野氏は撮影前後はアドレナリン出まくってよく寝られなかったそうな。
剣心と互角以上の死闘を繰り広げたが、実戦の感を取り戻した剣心の胴への一撃で敗北。
最後は殺すように迫るが情けをかけられ、切ない慟哭を上げていた…。
剣心は、彼が自分達の命の恩人である事に気付いていたのだろうか?
「何が“不殺の誓い”だ……。殺さずしてこの闘いが終わると思うか!?」という発言から、ひょっとしたら死に場所を探し求めていたのかもしれない。

その後の消息は不明だが、再筆版に於いて元・御庭番衆という設定が追加されたこともあり、再登場を望む声も多い。 


■キネマ版
武田観柳の刺客の一人として(ry。
再筆の設定が反映され、元御庭番衆・黒子という設定。
「闘うべき時に闘えなかった」事を悔やみ、明治の世で闘いを求めている…
とだけ言うと、本編の蒼紫なのだが、
負け戦は嫌だから戊辰戦争には参加しなかったという、
あくまで勝つ事を目標としていた蒼紫とは完全に真逆の存在である。
斎藤を「負け犬」と完全に馬鹿にして追いつめた…かのように見えたが、
世界一カッコいい負け犬の遠吠えと共に斎藤が放った右手の突きで敗北。
闘わなかったがために負け犬にすらなれなかった男という醜態を晒した。
ちなみに本人は牙突を何とか回避して致命傷は避けた事を誇りに思っていたが、
実は斎藤は牙突すら使っていないというモロ手抜きだったという事実に顔芸と共に悲鳴を上げた
…美形になってもヘタレはヘタレだったとさ。
尚、原作では苗字が不明だったが、本作では「黒子外印」という苗字が付与された。


■銀幕草紙変
武田観柳の刺客の(ry
やたらと口が立ち、実質観柳の補佐役的存在。
こちらは御庭番衆・黒子になるはずだった男と言う設定。
18~19歳くらいだと語られておりキネマ版とは違って幕末では「闘うべき時に闘えなかった」のではなく「闘える年齢ではなかったので闘えなかった」。
そのため、戦争を起こして闘いたいという目的のために観柳の元にいた。
終盤で斎藤と交戦するが、牙突の直撃を喰らって死亡。
……死亡したとはいえ、キネマ版よりよっぽどマシな末路である。








クソ項目か……よく言われるよ。
けれど、その台詞二度口にした者は一人と いない。
一度口にしたが最後!追記・修正しろ、抜刀斎

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