雪代縁

登録日:2011/06/29(水) 17:59:33
更新日:2020/03/19 Thu 11:27:56
所要時間:約 17 分で読めます





守りなど無い!守る必要なども無い!!
俺が唯一守りたかったものは既に貴様に…


貴様に奪い取られている!!




雪代(ゆきしろ)(えにし)とは、漫画るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の登場人物。


■プロフィール

安政2(1855)年5月生まれ。双子座。血液型A型。
明治11年時23歳
特技:中国語会話
趣味:死んだ姉との会話
CV:佐々木望(OVA版)
演:新田真剣佑(実写映画版)


■人物

人誅編及び追憶・星霜編の主要人物であり、原作漫画本編のラスボス
毛先の跳ねた白髪と丸い色眼鏡(サングラス)が特徴の青年。
緋村剣心が働いてた頃の妻・雪代巴の実弟で、剣心の義弟にあたる。
ただし仲は悪いなんてものではなく、縁は剣心を殺したいほど……否、死すらも生温いと思うほど憎んでいる。



■剣心と縁の因縁(追憶編)

縁は幕府方の武家・雪代家に長男として生まれた。
物心つく前に母親は亡くなり、歳の離れた姉である巴に育てられた縁にとって、巴は理想の姉であると同時に母親のような存在であった。

幕末、姉・巴の許嫁であった清里明良が祝言を目前にして抜刀斎時代の剣心に斬殺されたため、
この時点で剣心は縁にとって「姉の幸せを奪った仇」だった。
(清里は巴の幼なじみでもあり当然縁とも関わりの深い人物であった事は明白だが、清里と巴の祝言が決まった際には駄々をこねまくったらしい)

その後、清里の仇を取るために一足先に抜刀斎へと接近していた巴を追って縁も家を飛び出し京都へ向かい闇乃武と接触。
そして連絡役を任され早く復讐を終え一緒に家へ帰るべく抜刀斎と同居している巴の下を訪れるが、自分の知らぬ間に姉の心は復讐から遠ざかっており、逆に自分だけを家に帰そうとする姉の言葉にショックを受ける。
無論これは自分が始めた復讐から大切な弟を遠ざけようという巴の切実な思いから出た言葉であったが、早く姉に帰って来てほしかった縁がその言葉に納得出来るはずもなく、その憤りは姉を不幸にした抜刀斎へと向けられることとなった。

そして闇乃武の言葉を信じた縁は命令通り再度抜刀斎の家へ赴き手紙を届け巴を連れ出そうとする。
だがその時既に巴は闇乃武によって人質にされており、縁は抜刀斎の後を追い戦場となっている森へ踏み込むが、
そこで彼は抜刀斎が巴を袈裟切りにしている場面を直接目にしてしまう

事情を知らなかった縁は「抜刀斎が巴を殺した」と判断。(実際のところ斬ったの抜刀斎だが、抜刀斎自身も巴を斬るつもりはなかった)
このとき縁はまだ10歳であり、黒かった髪が真っ白になるほどの憎しみを覚える。


■その後

戊辰戦争で雪代の生家は離散。
戦乱の渦中で一人になった縁は鳥羽伏見の戦いの最中に抜刀斎の前に一瞬だけ姿を見せた後、13歳で単身上海へ渡航する。
幕末以上の混乱の渦中にあった上海で子供一人で生きていくことは不可能に近く、一か月も経たず野垂れ死にしかけるが、運よく現地にいた日本人一家に助けられる。
しかし回復した縁はその一家を皆殺しにして金品を奪い取るという凶行に及んだ。
ちなみにわざわざ皆殺しにした理由は幸せそうなのがムカつくといった酷く身勝手な物だった。

また、この時奪った一家の財産と共に「倭刀術」に関する資料を入手し、独学でこれを習得。
そうして個人での武力も手に入れた縁は、上海の闇社会に身を投じ、若年にして大陸経由の密造・密輸武器全てを取り仕切り、
当時世界最新鋭の兵器を備え戦艦の艦隊編成すら可能とする強大な上海武器マフィアのボスに登りつめる。

それと同時に彼の脳は消えることのない抜刀斎への憎しみを糧に、24時間365日狂ったように覚醒状態を維持し続け、毎日少しずつ、その神経を研ぎ澄ましていった(後述)。


■明治10年前後

武器マフィアのボスとしての活動を続けており、その一環で志々雄真実一派に鋼鉄艦・煉獄を販売している。
ただし縁自身は志々雄たちと剣心が直接戦うことになるとは思っていなかったらしい。
万が一京都編で志々雄が剣心を倒してしまっていたら復讐の機会を失ってしまうところだったので、剣心の勝利はある意味僥倖だっただろう。



■人誅編

10年ぶりに日本へと帰国し、剣心との間に因縁を持つ「六人の同志」を結集。
メンバーは剣心に片腕と武士としての死に場所を奪われた鯨波兵庫、師匠を殺された戌亥番神、友人を殺された乙和瓢湖、姿を見られ恥をかかされた八ツ目無名異、
あと別に剣心に怨みを抱えているわけではない外印たちの五人。
組織の技術と財力を駆使して彼らをバックアップし、剣心に関わる東京の人々を次々に襲う「人誅」を決行。

更に剣心と10年ぶりに直接対面し宣戦布告と同時巴の死に関する怒りをぶつけ、彼を精神的に追い込んで行った。


神谷道場にて

先の宣戦布告の通り六人は神谷道場襲撃を決行。
そこで激しい"死闘"を繰り広げられ、同志たちが倒されたことでついに剣心と縁の"私闘"が始まった。
序盤から縁が前述の倭刀術を駆使し、剣心の飛天御剣流と互角以上に渡り合う。

剣心には「巴を殺してしまった」という罪の意識があり、縁には「復讐をする」といういわば罰の意識があったため、剣心は無意識のうちに全力を出せずにいた。
(斎藤も左之助も全く気が付いていない程に微量の違和感だったが)
一方の縁にも真剣を使用しつつも剣心に死なない程度の重傷を負わせ行動不能にしなければならないため手加減をせねばならず、
真剣を使用しての不殺」というかなりのハンデがあった。

そしてあの志々雄すらも圧倒した剣心の奥義、天翔龍閃までも打ち破り、追い詰める。
しかしそこで縁が人誅の目的、「剣心ではなく薫を殺害し、剣心に自分と同じ苦しみを味わわせ生き地獄に突き落とす」という計画を口にし、
剣心の怒りに触れてしまう。
それで剣心は薫を守るために縁に怒涛の反撃を繰り出し、形勢逆転するものの、倒したと思っていた鯨波の妨害により縁を取り逃がす。
その結果……


余談だが、この戦いで剣心が縁を殴った後に激怒するシーンが例のコラ画像の元ネタである






薫は縁に殺され、剣心はまたしても大切な人を守れなかった悲しみに押し潰され、縁の人誅は完遂する。
その後剣心は精神的に再起不能に陥り、逆刃刀を鎖で封印して落人群に身を落とす。








孤島の隠れ家

なんと、薫は生きていた
これがきっかけで一部の読者が読むの辞めてしまったらしい。
幼き日に抜刀斎が巴を斬るところを見てしまった縁は、巴と同年代の女性が死ぬことに本能的な拒絶反応を起こすようになってしまっており、そのため薫を殺せずにいたのである。
「剣心に自分と同じ苦しみを味わわせる」と言っておきながら、剣心の目の前で殺そうとしなかったのはこのため。
ちなみに剣心たちが見た薫の死体は、外印が作った屍人形だった。

誘拐した本物の薫と共に組織がアジトにしている孤島へ逃亡した縁は、剣心戦での負傷の療養を兼ねて薫を軟禁したまま東京で剣心が生き地獄に落ちたまま死ぬのを待つことにする。
だが、縁自身も一連の人誅が正しい行為ではないと深層心理では理解してしまっていたため、計画を完遂してからは妄想の姉が笑わなくなってしまう
そのことは自身の中の姉を唯一の心の支えとしていた縁を酷く動揺させ、「やはり薫を殺さなければ巴は笑ってくれない」と考え即座に薫を殺そうとするも、やはり身体が拒絶したため命を奪うことはできなかった。

以降、薫を殺せないが東京に帰すことも出来ない縁と帰る手段がない薫、互いに動けない状態ということで一時休戦状態となる。
しかし縁の身の上を知っており彼に思うところのあった薫は手料理を作るようになり、縁も姉の作ってくれた料理のことを思い出し「マズい」と言い食い残しながらも必ず箸を付けるようになった。


一方剣心は、燕に「暴れている鯨波を一人で食い止めている弥彦を助けてほしい」と頼まれ人生の答えを見つける。
長年悩み続けていた悩みの答えにようやく辿り着き、潜在能力を今まで以上に発揮。
以前よりもさらにスピードが上がったというインフレ設定付きで復活し(公式ガイドブック・剣心華伝より)、
さくっと鯨波を倒し、薫の生存を知って彼女を助けに縁の隠れ家へと向かう。


浜辺の私闘

浜辺で量産ヅラの四人と黒カッパを退場させたあと、再び剣心と縁の私闘。
「多くの人を、そして巴を殺してしまった自分はどうするべきなのか」という問いの答えを見いだした剣心は、過去最高の精神状態と実力で縁に立ち向かう。
また今度は最初から剣心を殺すつもりでいた縁も、以前に増して強くなっていた。(ようするに縁にとっては不殺の概念がなくなった)
そして互いに凄まじい戦闘を繰り広げるが…



剣心の攻撃を一発もくらわずに、一方的に剣心をぶちのめす縁。


飛天御剣流の技を次々と完膚なきまでに返り討ちにし、頼みの九頭竜閃すら通算3撃目で出だしから発動を潰される。
公開処刑ともいえる両者の圧倒的な実力差に、斎藤すら「(剣心の)全ての詰め手が封殺された」とさじを投げてしまうほど。

ボコボコにされた剣心に対し、「早く立て!」と煽る縁。
そんな剣心に薫が声を出して剣心を鼓舞するがそれを見た縁は、薫に巴の面影を重ね合わせ、攻撃を中断。
あろうことか倭刀を手放し、剣心の前に突き立て、剣心にこの剣で自害をしろと命じる。


さあ死ね、死ね、死ね…死ね!!!
死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね!!!!!!


ようやく起き上った剣心はその剣を手に取り……緑に投げ返す。
そして、自分はまだ死ぬ訳にはいかない事、緑が仕掛けた「生き地獄」の中でようやく「答え」を見出した事…その「答え」を語り、そして「緑…お前の中の巴は、今、微笑(わら)っているか?」と諭され、激昂の末「夢でも幻だろうと、二度と姉の姿が見えないように完膚なきまでに殺す」為、奥の手である狂経脈まで繰り出す。

狂経脈を発動したことで更に強くなった縁は、剣心をあらゆる意味で完全に超えた「速さ」を以て剣心の背後に立ち倭刀をわざわざギロチンの如く剣心の首の前から廻すような形で斬りかかる、倭刀を置いて剣心を小馬鹿にしながら一方的に嬲り打ちのめす、といった舐めプを見せる。
だが追い詰められた剣心が発動した龍鳴閃によって、全身の平衡感覚を麻痺させられ大幅に弱体化する事になる。
縁は麻痺した器官を自分で潰すという荒業でなんとか攻撃力を維持したが、もはやお前の攻撃は当たらないと剣心に諭される。

たしかに剣心を失意のどん底に落とした時も、縁に見える巴は笑ってくれなかった。
本当に巴は復讐を望んでいるのか?本当に巴は、抜刀斎を殺せば笑ってくれるのか?
考えても答えは出せず、「それでも抜刀斎が憎い」という強すぎる憎悪だけを頼りに、剣心との決着をつけようとする。

かつて一度は破られた天翔龍閃だったが、今度の剣心には緑と対する事に一切迷いがなく、それどころか長らく迷っていた人斬りの「罪」に対する答えを見つけたことで斉藤や蒼紫ですら驚くほどの勢いで、
未来への新たなる一歩を踏み出し、逆に縁の方に迷いがあり、龍鳴閃によって弱体化していたこともあり縁は敗れてしまった。

それでも立ち上がる縁だが、見限った副官の呉黒星が逆上して、剣心を銃で不意打ちした後、薫まで射殺しようとした光景を見て、
巴のことを思い出して逆上し、黒星を叩きのめしトドメを刺そうとするも、剣心に止められる。
落ち着きを取り戻した縁は自分が薫を助けてしまったことに動揺した上、剣心から礼を言われたことで、泣き崩れた。


その後、縁は警察に拘束されるが、連行される直前に薫から巴の本心が綴られた日記を手渡される。
その日記を読んだかどうかは定かではないが、彼は護送の船から姿を消し、行方を晦ましてしまった。

それから少し後、京都の落人群に気力も狂気も抜け落ち以前の剣心のように座り込んだ縁の姿はあった。
そしてそんな彼の隣に座ったのは……




■戦闘能力

戦闘力は間違いなく作中最強クラスである。
わかりやすい物差しとして、普段の縁は「四神を4人同時に相手にするのと互角」であるため、この時点で十分作中最上位…チートの域である。
が、まだ「るろうに剣心」の範疇ではある。なかには身長10メートル体重1㌧の巨人の一撃をまともに受け止め可能なキャラもいる。

しかも狂経脈を発動すると四神に加えて先に述べた上海武器マフィアの全兵隊をまとめてぶつけても到底かなわない領域に達してしまう。

また作者が強さを明確に表した花札では、最強キャラの一人として紹介され
最強キャラのなかでも縁だけが例外的に「0点札」に。理由は「印象を残したかったから。禿山は虚無感が一番強い」という理由。
確かに剣心への復讐以外頭にない縁には妥当な札であるが。

剣術は剣の才能に加えて元からの身体能力に秀でており、独学にもかかわらず、剣心にも退けをとらないほどの腕前。
狂経脈発動時には剣心に「貴様の剣の威力は拙者の剣を上回っている」、「攻めているときは無類の強さを発揮する」と評価されるほど。
ただし同時に技も性格も全てが攻撃という一面に特化している為、守りに入らざるを得ない状況になると作中のように一気に劣勢になってしまう。
更に斎藤曰く戦う前から精神が肉体を凌駕しているらしく、九頭龍閃をまともに喰らって尚笑みを浮かべながら立ち上がるほどである。
泥水を啜り人肉を喰らい何度病に伏せようとも剣心への憎しみから立ち上がったという、彼の語るまだ上海に渡ってまもない頃の凄惨極まりない生き様がそれを裏付けている。


使用する武器は「倭刀」の一振り。
室町前期まで主流だった「太刀」であるらしく、刀身はかなり長い。刀としてもそれなりの業物。
なお鍔や柄の拵えは大陸風の装飾が施されており、柄尻には紐の飾りが付けられている。


倭刀術

かつて大陸を荒らしていた倭寇の剣術と日本刀に対抗すべく考案されたという大陸独自の剣術。
日本剣術の速さと日本刀の切れ味に、大陸のしならかで破壊力ある体術を取り入れたようで、斬撃に何らかの勢いを乗せて攻撃するものが多い。
縁のものは先述の通り上海渡航後に殺害した一家が持っていた資料を読み解き独学で身に付けたものであるため、若干我流混じりらしい。
ただしその実力は本物で、青年時には誰にも負けない倭刀術の使い手になっていたという。


  • 蹴撃刀勢(しゅうげきとうせい)
斬り上げた刀の峰を蹴り、威力を倍加させて放つ斬撃。

  • 回刺刀勢(かいしとうせい)
相手の斬撃に刀の柄尻をぶつけ相殺すると同時に、その衝撃を利用して自分の体を軸に刀を半回転させ刺突を放つ。
龍巻閃に近いカウンター技。

  • 朝天刀勢(ちょうてんとうせい)
地面に刀を突き刺し、飾り紐を持った状態で柄尻を踏み台に跳躍する技。……技?

  • 掌破刀勢(しょうはとうせい)
振りかぶった刀の峰を反対の掌で押し出し、その勢いで斬り付ける技。

  • 轟墜刀勢(ごうついとうせい)
相手に刀を突き刺し、そのまま持ち上げた後に地面に落下させる技。
「刀を突き刺して持ち上げる」点でとんでもない力が要りそうである。

  • 疾空刀勢(しっくうとうせい)
倭刀の重さと反動を利用して空中を疾走する。要は二段ジャンプ。

  • 戰嵐刀勢(せんらんとうせい)
遠心力を利用した連続斬り。威力は九頭龍閃と互角に打ち合う程。

  • 虎伏絶刀勢(こふくぜっとうせい)
倭刀術絶技。
刀の鍔の辺りを逆手のように持った状態から深く沈み込むように踏込み、大地からの反動を乗せた下から斬り上げる一撃を放つ。
158cmの剣心の抜刀術すら避けることができるため、相当深く沈みこんでいる。
天翔龍閃に対して放つ場合、踏込みで一撃目の斬撃を回避しつつ発生する空気の吸い寄せるを利用してこちらの斬撃を一瞬速く繰り出せるため、
一度目の対決時には先の外印戦で天翔龍閃を見ていたこともあって、見事剣心の天翔龍閃を打ち破っている。
しかし二度目の対決時には吸い寄せの力が増していたことで攻撃体勢を崩され斬撃を繰り出せず敗北を喫している。

とはいえ原作中では天翔龍閃を唯一破った技であり、名前も「龍虎相打つ」といった意味合いで設定されたものと思われる。


狂経脈(きょうけいみゃく)

縁の切り札。後ろ盾なしで上海闇社会を支配した縁の真の「力」。
姉斬殺のトラウマ以降、剣心への絶えぬ復讐心により神経が昂ぶらない時が無かった所為で常に活性化された状態にあり、
その結果神経が血管以上に太くなってしまった特異体質が原因。

発動すると反射神経が異常なまでに鋭くなり、超人的な動きを見せるようになる。
縁の部下のカッパ曰く
「普段の縁が相手なら、自分の護衛の四星(上記の量産ヅラ)4人がかりなら互角に戦えるから意見が言える。
が、狂経脈を出されたらもうこいつら4人に加えて全兵隊まとめてぶつけても歯が立たない。」
と怯える程に総合戦闘力が増大。

剣心に反撃はおろか回避や防御をさせる余裕すら与えず、一方的に怒涛の連撃を繰り出した。
剣心の神速は「相手の動きを先読みする」速さだが、縁の狂経脈は「目に映らない」は元より「相手が動いたことを確認してから動いても間に合う」速さである。
何このチート。
剣心の「先読み」は相手の姿が見えなくても動きの先を予知できる超能力のようなものだが、狂経脈はそれを純然たる「速さ」で凌駕する。
そのスピードは宗次郎の縮地すら凌ぐ。

また感覚神経も強化されるため、目は飛び散る血の一滴一滴を見極め、耳は骨の軋みの一つ一つすら聞き分け、皮膚は舞い上がる砂の一粒一粒まで感じ取るという人間離れした超感覚をも得られる。


しかし慢心したのかわざわざ高く跳躍し疾空刀勢で飛び掛かった隙を突かれて、神速の納刀術「龍鳴閃」による超高音の鍔鳴りを耳に食らった結果、その鋭敏さが仇となり耳だけでなく「三半器官」にまで大ダメージを与えられてしまう。
狂経脈はチート級の攻撃力を持つ必殺技だが、同時に防御力も下げてしまう両刃の剣だったのだ。

平行感覚を狂わされた後は自ら麻痺した鼓膜をえぐり、攻撃力が下がるのを防いだ。
もちろん痛覚も鋭くなっているがそれは精神力で耐えている。
なお元々パワーも増幅されていたのか、平衡感覚がイカレているはずなのに剣を振った衝撃で10m以上先まで砂浜と海を割った。魔神剣かよ



■他

『再筆』

設定が大きく変更。まず六人の同志が、縁を除く五人の同志になっている。
縁は本編のように強い力を持つ強敵ではなく、基本的な強さは志々雄や斎藤一どころか鵜堂刃衛にすら遠く及ばないが、
ひたすら剣心への強い憎悪で敵を倒していくというキャラになっており、
剣術を習ったことはないが壊れかけた小刀一本で斎藤・蒼紫・左之助を続けて撃退している。 再筆でも化け物でした
あと鼠を生きたまま喰う


裏幕『炎を統べる』

終盤、煉獄売買の交渉相手として登場し、志々雄本人とも対面している。
ちなみに本来の交渉相手は別におり、志々雄達がそれを殺して成り代わっていたが特に気にしなかった。

このとき、志々雄一派は言い値で現金一括払いという、縁にとって断る理由が一切ない破格の好条件を提示している。
元の取引相手は「自分の勢力の力を見せつけて頭金(とロリ2人)払った後は10年払い」という舐めきった条件を出そうとしていた。
本編中で志々雄が「煉獄を手に入れるのに全財力の5分の3を使った」と言っているので、縁の言い値も大分凄かった模様。
なお、外印も志々雄配下についていたのだが、縁と志々雄の取り引きに関する仲介などはしておらず、両者の対面は全くの偶然である。
(そもそもこの取引自体志々雄にとっては「殺した相手がたまたま鋼鉄艦の取引してたので横取りした、ラッキー♪」というものである。
 …方治が武器商人を駆け回って手に入れたとは何だったのだろうか?と思われるかもしれないが、ノベライズ版ではこの取引以前から方治が甲鉄艦が必要と考えて資料を取り寄せていたので駆け回っていたとしても別に矛盾はしない)
尤も、そんな煉獄はたまたまピンポイントに煉獄破壊用の炸裂弾を持って煉獄の前に現れた左之助によって呆気なく破壊されてしまうのであった…
(津南が左之助に護身用として渡した炸裂弾は元は煉獄破壊の為に作られたものである
縁も志々雄もたまったもんじゃない酷いオチである。二人は津南に煉獄を見せて煉獄破壊用の炸裂弾作らせる切っ掛けを作った鮫男をフルボッコしてよい。


OVA『星霜編

原作のような武器商人ではなく、純粋な復讐者になっており、外印たちのような六人の同志も登場しない。
そういった変更もあってか、剣心との戦いでは、剣心が贖罪のために斬られることを望むも、薫が剣心を庇う姿を見て、その時の薫が巴の姿を重ねて断念。
剣心のことを許したわけではないが、彼の闘いの人生を見届けると言い残して去って行った。
原作よりは救いのある結末だったといえる。 




■余談

キャラとしてのモチーフは作者自身であり、自分の中の一種の憧れを投影した志々雄とは対照的に自身の嫌いな部分をぶち込んだキャラらしい。
故に縁を描いていると自己嫌悪に悩まされ続けたとか。


雪代姉弟は『武装錬金』に登場する早坂姉弟のモデルとなっている。
相変わらずシスコン全開だがこれで一応二人も救われた……のかもしれない。
というか、秋水は縁と比較にならないほど好青年だしな! 環境が違えば結果も違うってやつかもしれない。
更に『エンバーミング』の主人公のモチーフでもある。……結構、何気に作者のお気に入りなのだろうか?


「どうすればいい」か?
そうだな……強いて答えるなら
せいぜい「追記修正するがいい」

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