るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

登録日:2011/06/30(木) 13:59:21
更新日:2020/03/29 Sun11:09:38
所要時間:約 8 分で読めます





熱き想いを逆刃に込め、新時代・明治を駆け抜けた男がいた―。


るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-とは、和月伸宏原作の漫画作品。
1994年から1999年まで週刊少年ジャンプにて連載された。

タイトルの通り明治時代の日本が舞台で、連載前は編集者から「ジャンプで歴史ものは受けない」などと言われていた。
しかし、歴史上の事件や人物を絡ませたストーリーや、キャラクターの強さがインフレしない点などが評価され、
ヒット作となり、コミックスの売り上げは5500万部を超える。
ジャンプで超人気作品が抜けて部数が低迷し始めた「暗黒期」と称される時期を支えたとも評されている。

長期連載にはよくあることだが、初期と末期では絵柄が大きく変わっている。
初期は師匠の小畑健に似て柔らかで繊細、有り体に言えば少女漫画風の絵柄だったが、次第に線は太くシャープになり、少年漫画らしい画風へと変わっていった。
作者が影響を受けた映画やアニメを平気で作風に取り入れるので、格闘ゲームのやりすぎとしか思えないような
過剰な演出や時代背景を無視したキャラデザが目立ち、ド迫力の超次元チャンバラを生み出している。
(なお、こういった少年漫画的演出は、後述のOVA『追憶編』等では大幅に削られている)

また、『シャーマンキング』の武井宏之、『ONE PIECE』の尾田栄一郎らは本作のアシスタントを務めており、
作中でも麦わらマークの爆弾が登場するなどのお遊びが見受けられる。

1996年から1998年にかけてTVアニメが放送。劇場版一作にOVAも三作品制作された。
OVA『追憶編』は原作の回想編(単行本3巻分)をベースに、極限まで「幕末」という時代を再現しており、日本のみならず海外でも高い人気を誇る。
英語版だとなぜか『SAMURAI X』ってタイトルだが、作者にはバカ受けしており後の作品で名前が登場する
また、追憶編の続編として『星霜編』が制作された。
明るい雰囲気であったTV版とは大きく異なり、OVA版は全体的に物悲しくやるせない雰囲気が漂うため、TV版と同じつもりで観ると思わぬダメージを食らうので要注意。

2012年、2014年には実写映画が公開。
さらに2016年には、宝塚歌劇団で舞台化
この他、番外編やリニューアル短編が描かれるなど、その人気は衰えを知らず、
2017年には、本編の正式な続編として『北海道編』がジャンプSQにてスタート。
構想の存在のみ語られていた幻の続編であり、人気キャラの再登場も予告されていただけに期待が高まっている。

ちなみに「るろうに」とは本作の造語で、放浪者という意味。漢字表記は「流浪人」。


・あらすじ

幕末に「人斬り抜刀斎」と呼ばれ、恐れられた剣客がいた。敵対する者は容赦なく切り捨て、新時代「明治」を切り拓いた。
そして、動乱の終わりと共に「人斬り抜刀斎」は姿を消し、その名は伝説となった…。

時は流れ、明治十一年(1878年)のある朝。
東京にて、神谷薫と流浪人(るろうに)の剣客「緋村剣心」は出会う…。


・登場人物

※以下ネタバレ注意※

声:涼風真世
本作の主人公で流浪人(ニート)。
赤髪で背の低い優男で、左頬に十字傷がある。その正体は、「人斬り抜刀斎」その人。
口癖は「おろ~」。

声:藤谷美紀
神谷活心流道場師範代で、本作の戦うヒロイン。
彼女の手料理はとても不味く、周りからは酷評されている。

声:うえだゆうじ
剣心の仲間でニート(元喧嘩屋)。
赤いハチマキと、上着の背中の「惡」一文字が特徴。
フタエノキワミ、アッー!

声:富永みーな
神谷活心流道場門下生。
両親を失い、ヤクザにスリとして働かされていたが、剣心と薫に救われる。

声:大塚明夫
人を斬ることで欲望を満たす殺人鬼。
明治からは「黒笠」として要人の暗殺を行っていた。
元新撰組隊士。

  • 高荷恵
声:土井美加
会津出身の美人女医。人をからかうのが好きで、左之助などから「女狐」と呼ばれる。

声:安原義人
御庭番衆の御頭でイケメン。
冷静・無口・無表情とクール要素揃い踏みだが、中身は情に篤い漢。

声:鈴置洋孝/成田剣(新京都編)
警視庁所属の抜刀警官で、役職は警部補。
元新撰組三番隊組長。剣心とは幕末からの宿敵。
政府の密偵として、志々雄一派を追う。
必殺技は、左片手一本突き「牙突」。

声:櫻井智
蒼紫を様付けして慕う御庭番衆の少女(イタチ娘)。
小柄で幼児体型だが、(これでも)16歳である。

声:池田秀一
十三代目飛天御剣流継承者で、剣心の師匠。
公式で最強な人。

声:池田政典
「弱肉強食」を信念とし、十本刀も含めた巨大組織を創設し、
明治政府を転覆させ覇権を握り取ろうと企む。
幕末の頃に全身に大火傷を負ったため、全身に包帯を巻いている。

声:岩男潤子
剣心の元妻。非常に美人だが、無口。
作者がどうしてもイメージが思いつかなかった結果、自己嫌悪に陥るレベルで外見が綾波レイ

声:佐々木望
巴の実弟。
剣心(抜刀斎)への「人誅」を計画する。


・余談

2012年には実写映画化を記念してパラレルに当たる『るろうに剣心-キネマ版-』がジャンプSQで連載、前日譚読み切り『第零幕』が週刊少年ジャンプにて掲載された。
2014年には志々雄真実を主役とした前後編の外伝読み切り『炎を統べる』がSQにて掲載*1
2016年には志々雄一派残党のその後を描いた前後編読み切りにして北海道編のプロローグに当たる『悪太郎 前科アリ』がSQにて掲載。

・読み切り版

連載に至るまで、二度の読み切り版『るろうに』がジャンプ本誌に掲載されている。
一本目は、悪い弟子に乗っ取られた神谷活心流道場を取り戻すというもので、薫・弥彦・恵の三人が姉弟という設定。恵は本編とは別人レベルで性格が違う。
「人斬り抜刀斎」という名前は出てくるが、「緋村」の苗字も「剣心」の名前も明らかにはされない他、流儀名も「飛天剣流」と漢字表記が違う。
二本目は、不逞士族にさらわれた資産家の子女を救い出すというストーリー。やはり剣心の本名は明かされず、流儀名も語られない。
作者によれば、本編の前日譚になる正史とのことだが、人斬り抜刀斎が「あくまで影働きに徹したために、一般人には知られていない」とされるなど、本編とは微妙に設定が異なる。
なお、どちらの読み切りにも悠久山安慈がモブの悪役として登場しており、後者には瀬田宗次郎の姿も確認できる。


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