ブレイク・ピラー

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ブレイク・ピラー - (2016/05/09 (月) 10:06:05) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/08/02(火) 01:24:45
更新日:2023/03/20 Mon 02:13:21
所要時間:約 7 分で読めます




『ブレイク・ピラー』とは、西暦2312年に起こった大規模テロ事件である。


【概要】
発端は、地球連邦平和維持軍の一派が反政府組織『カタロン』とクーデターを起こし、
旧AEU軌道エレベーター『アフリカタワー(旧名:ラ・トゥール)』を占拠した事による。居合わせた約6万人もの市民も人質に取られた。

首謀者は人革連出身のパング・ハーキュリー大佐。

連邦政府は独立治安維持部隊『アロウズ』の展開、ハーキュリーと旧知の仲であるセルゲイ・スミルノフ大佐を派遣するなどして対応するが、
焦ったのかクーデター派は逃げようとする人質を銃撃・殺害する暴挙に出る。
最終的には低軌道ステーション下を爆破し、オートパージされたピラーの外壁を地上に降らせた。
(この際、救出した人質を乗せたリニアトレインもレールの崩壊により全編成が脱線・大破している)
パージされた外壁はアフリカ大陸を横断する範囲に落下したが、連邦正規軍とアロウズの決死の破壊作業により都市部への直撃は奇跡的に回避され、
脱出してきたハーキュリー大佐も乗機を撃墜され死亡した。

これにより一応の終息を見せた本件ではあるが、崩壊したアフリカタワーは送電能力を失い、その回復には4ヶ月もの時を要した。

上記を見て分かる通り、人類史上最大級のテロである事は間違いないだろう。


【余談】
軌道エレベーターの電力送信に関する事件として、西暦2309年に大量のアステロイドの破片で太陽光を遮断するテロが起こっているが、
物的被害と多数の犠牲者を出したこちらの方がはるかに凶悪である。




追記・修正は連邦政府の検閲をクリアしてからお願いします。











































   *   *
 *   +うそです
  n ∧_∧ n
+ (ヨ(*´∀`)E)
  Y   Y  *


実際に市民の殺害や破壊行動をしたのはアロウズ。
オートマトンで人質を殺害し、衛星兵器メメントモリ2号機でピラーを攻撃した真実を連邦政府は隠蔽し、
ヴェーダによる情報統制でクーデター派が悪の権化であるかのように捏造したのだ。
これには真実を知った人質たちの暴露行為を防ぐために謀殺し、市民に反政府思想を蜂起させないといった狙いがあり、
現政権をより堅固なものにするための行動であった。

それを私設武装組織 ソレスタルビーイングが黙って見ている筈も無く、彼らも現場へと急行。事態の鎮静化に乗り出した。

ダブルオーライザーは低軌道ステーションを狙撃しようとするメメントモリ2号基の破壊、
ケルディムアリオスセラヴィーの3機は地上への被害を最小限に食い止める事を目的に出撃。
結果、ライザーソードでメメントモリは中破し低軌道ステーションへの直撃は避けられたが、レーザーはピラーにかすって外壁をオートパージさせてしまう。

CBの戦術予報士スメラギ・李・ノリエガはその予測被害を恐れ、身元がバレる危険を推して有視界通信で全部隊に外壁破壊作業の指示を出す。

そして、「市民を守りたい」という気持ちが1つになり、連邦正規軍、アロウズ、カタロン、ソレスタルビーイングが一丸となって銃口を空へ向けた。



こんな状況で、全てが一つに纏まってゆく……!

皮肉なモンだな。フッ……だが、悪くない。

そうして、各勢力の奮戦によりなんとか都市部への被害は抑えられた。


……が、勘違いしたスミルノフ親子に悲しいすれ違いが起こってしまう……。





この事件を扱った『散りゆく光の中で』は、2ndシーズン屈指の燃え回であり、「特に印象に残った話は?」と聞かれるとこの回を挙げるファンも多い。
約20分ある本編の大半をモビルスーツが埋め尽くし、しかもその中には旧三国家群の機体も数多く登場。
新旧揃い踏みしたモビルスーツが陣営の垣根を飛び越えて共通の目標のために尽力するとは、なんと胸熱な展開ではなかろうか。
そしてそれが終わったと思ったらあの展開である。

ボリューム満点ってレベルじゃねぇぞ。

もちろんこんなんだと作画も尋常じゃない。
『散りゆく光の中で』の動画枚数はなんと……


17000枚。

17000枚である。

大事n(ry。
普通のアニメがだいたい3000ちょいくらいと考えると6倍近い。
しかも線の多いメカ作画が大量にある(手間はキャラ作画の約3倍といわれている)。

作画スタッフの途方もない労力とそれをやり遂げた異常な士気の高さがおわかりいただけただろうか?

だが、その反動か、この前の回である第16話『悲劇への序章』のBパート後半に、第15話『反抗の凱歌』のCパートが丸々使われている。

ちなみにこの回の絵コンテ担当は、自重しない副監督こと長崎健司氏。
彼は劇場版でもガデラーザ無双@火星圏を担当し、尺を大幅にオーバーしたコンテを提出した。



追記・修正は落下してくるピラーを全て撃ち落としてからお願いします。

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