グリムジョー・ジャガージャック

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グリムジョー・ジャガージャック - (2021/02/20 (土) 16:45:45) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2012/06/08 (金) 11:41:37
更新日:2024/03/14 Thu 23:29:40
所要時間:約 12 分で読めます




対等の殺し合いといこうじゃねえか!!





#6 グリムジョー・ジャガージャック        
Grimmjow Jaegarjaques

[種族]破面(アランカル)
[階級]破面No.12→第6十刃(セスタ・エスパーダ)

 [司る死の形]破壊
 [帰刃]豹王(パンテラ)
 [解号] 軋れ「豹王」
 [虚の孔]腹部
 [刻印]右腰背面
 [CV]諏訪部順一



漫画『BLEACH』の登場人物。


 概要


十刃(エスパーダ)の一人。
右顎を象った仮面の名残を着けた成体の破面。髪は水色であり基本短髪だが、帰刃するとロンゲになる。
一護が初戦で放った月牙天衝でつけられた傷を残しているので胸に傷痕がある。
ジャケットのような死覇装を着ているヤンキー風な破面。
何だか名前の語感が良過ぎて妙にツボにはまるという読者が続出。そして読者からの愛称はGJJJに。

アジューカス級当時は豹のような外見をしていた。
アジューカスはギリアン(ギシアンではない)の大きさより一回り小さいくらいらしいがグリムジョーはそれより遥かに小さかった。
従属官(フラシオン)であるシャウロン達とはその頃からの同志で、彼らの頭となった。

好戦的かつ初登場時の恋次を彷彿とさせる粗暴な性格だが、一護の月牙天衝や虚化について戦闘中に様々な考察を立てたり、
一護が虚夜宮で織姫と合流した際すぐに彼女を連れて帰ろうとしなかったことを指摘して、彼が心の奥底に抱えている衝動を見抜くなど一概に思慮が浅いとも言い難い一面を併せ持つ。

また、ウルキオラが将来脅威になりうる黒崎一護を処分せずに帰還したのを『微温(ぬる)い』と評する等、
障害となる・もしくはその可能性のある者は、強弱を問わず抹殺すべきとの短慮そうに見えて実力が全てのこの世界では意外に真っ当な考えの持ち主。
ただし、この考えはBLEACH……というより週刊少年誌的にはオサレではなかったので…。
その性格故に他の破面と意見が衝突したり、先走り勝手に行動に出ることも多い。
中でも東仙とは反りが合わない模様。結果、彼に左腕を斬り落とされ十刃から蹴落とされた
藍染にはやや反抗的だが、彼に霊圧だけで圧倒されるなど力の差を弁えているからか表だっては反逆の意思は無い。

自分を馬鹿にした新第6十刃・ルピを殺害する一方、
左腕と背中の数字を復元した織姫を『左腕の借り』として彼女に暴行を加えたロリ達から救う等、恩も恨みも忘れない性格だと分かる。

なおアニメでは一護との初戦で身動きが取れない一護の胸ぐらを掴み、一方的に笑いながら痛めつけるというある意味見た目通りの一面も見せたが、
原作ではそのようなシーンは全く存在しない。

原作でも一応、一方的に痛めつけるシーン自体は存在するものの、
それは彼が痛めつけた相手は織姫をいじめていたロリのみであり、借りを返すための一環なだけである。少なくとも痛めつけることそのものが好きなわけではない。
実のところヤンキー染みた見掛けに反して意外と武人に近い性格であり、
敵にはいきなり襲い掛かるなどの凶暴さがある一方で、あくまで対等な条件かつタイマンの勝負に拘るなど良くも悪くもプライドの高い男である。
ルピに奇襲した件は何よりもコケにされたことが一番大きかったのだろう。恨みも忘れないし。

ヴァストローデへの野望を諦めかつてギリアン級に退化したシャウロン達を見捨てず、十刃になってからも徴用(あるいは十刃になってから再び集めた)している。
粗野だが面倒見も良いのかもしれない。

敵キャラだが人気が高く、人気投票では初登場以降、トップ10入りを維持している。

CV諏訪部の弓兵がノイトラ役のCV神奈の長物使いと戦ったことからちょくちょくネタにされる。


 能力

帰刃せずとも両手のみ帰刃形態にすることが出来る。技は、この変化した両手を前足として使うことで豹のように加速する、この黒い爪で敵を切り刻むなど。初披露は千年血戦篇であり、破面篇時点で使えたかは不明。

◇─ 帰刃「豹王(パンテラ)

解号は“(きし)れ”
パンチラじゃない。

解放すると右頬の仮面が消え、額に仮面が形成される。顔つきも鋭い牙、猛獣の(たてがみ)を思わせる長髪、獣の様に尖った耳等、獣人のように変化する。
さらに服がアジューカス級大虚(メノス)の時と酷似した鎧のようなものに変化し、脚も豹のそれを思わせる形状に変化する。
また、長い尻尾が形成され、両肘・両脚には刃が付く。解放後は虚化した一護と対等に渡り合えるほどの戦闘力を発揮する。

現世で2回ほど刀剣解放を試みたが1回目は東仙、2回目はウルキオラにそれぞれ阻止されてしまったことがあり、
『アランカル大百科』ではそのことを対して愚痴をこぼしていた。
因みに市丸ギンの差し金らしい。

千年血戦篇では両脚の刃がなくなった他、踵まで黒くなるなどデザインの変更が見受けられる。


◇─ 虚閃(セロ)
掌底から放つ。
なかなか決定打にならない虚閃だが作中でルピとメノリの二人を殺害出来た。
色はゲームと原作で違うので赤やら青やら安定しない。(アニメでは赤で統一)

◇─ 掴み虚閃(アガラールセロ)
相手を鷲掴みにし、零距離で虚閃を放つ。原作ではルキアに使用しようとした。
厳密にはただの虚閃だがグリムジョー固有の技として扱われている。

◇─ 王虚の閃光(グラン・レイ・セロ)
自身の血を触媒とした虚閃。グリムジョー曰く十刃にのみ許された最強の虚閃。十刃落ちには使えないのか、どういう仕組みなんだ。
色は青色。
十刃のそれは強力過ぎる為、本来虚夜宮の天蓋内での使用は禁止されているがお構い無しに撃った。

◇─ 豹鉤(ガラ・デ・ラ・パンテラ)
肘の装甲の隙間からトゲ状の弾を同時に最大5本発射する。
破壊力は弾一つで虚夜宮内の巨大な柱を破壊するほどであるが一護に背中で受け止められた。
ポケモンのトゲキャノンではない。

◇─ 豹王の爪(デスガロン)
斬魄刀解放時のグリムジョー最強の技。
両手を前方にかざし、爪から霊圧で10本の青色の巨大な刃を両手に創り、敵を切り裂く。
怪魔ロボットではない。




王は駆ける

影を振り切り

鎧を鳴らし

骨を蹴散らし

血肉を啜り


軋みを上げる

心を潰し

独り踏み入る

遙か彼方へ

(BLEACH32 HOWLING より)




 活躍


【破面篇】
一護を殺さなかったウルキオラに不満を覚え、独断で自らの従属官を率いて現世を襲撃。ルキアを瞬殺し、一護を相手に圧倒的な実力を見せ付ける。
一護の月牙天衝を受け、剣を抜こうとするが東仙に虚圏へ連れ戻される。単独行動の処罰として左腕を斬り落とされ、十刃から外された。

二度目の現世襲来にも同行し片腕の状態だが一護と交戦。
帰刃していなかったこともあって虚化の力に圧倒されたが*1、すぐに虚化が解けたため逆に一護を窮地に落としかける。
その後は平子真子に介入され、帰刃しかけたところをウルキオラによりストップをかけられる。

織姫を救いにきた一護と決着を着けるべく、ウルキオラとの戦いで傷を負った一護を治療させる為に織姫を連れだす。
その後、織姫を奪取しにきたウルキオラと戦闘を行い、傷を負いながらも『反膜の匪(カハ・ネガシオン)』でウルキオラを封印した。
治療後、対等の条件での戦いに臨む。一進一退の攻防を繰り広げ、帰刃して優勢に持ち込むが、
織姫の『死なないでブースト』で復帰&オサレ値を増大させた一護の前に敗北。
その後は未だ闘わんとするも、突如現れたノイトラに斬られ戦闘不能状態となる。そして止めを刺そうとするノイトラの攻撃から一護に庇われた。

その後の音沙汰が全く無く、グリムジョーのグの字すら出てこない。

剣八ノイトラと戦闘している時、織姫は一護を治療しており、
(一応二人を治療することも出来るが、わざわざ敵であるグリムジョーを治療する理由もないため可能性は低い)、
さらにノイトラ敗北後彼女はスタークに拉致されたのでグリムジョーが治療を受けた可能性は非常に低い…。
カラーでひよりと和式便所座りして互いにガン飛ばししていたが…

そして破面編の終了…次章まで2年近く放置プレイされた…。


















以下、ネタバレ


【千年血戦篇】
千年血戦編(単行本69巻)にて、一護たちが霊王宮再突入時に、夜一さんに呼ばれ再登場。(但し、この時ユーハバッハに制圧されていたため正確には真世界城である。)
明確な再登場は実に33巻以来であり、36巻分放置されていた。(但し、それらしき人物は57巻に登場しており、これを踏まえると24巻放置と少し短くなる。)
恐らく破面篇終盤で何だかんだ何者かの治療を受けていた可能性が高いと思われる。敵であるガンデンバインを無条件で治療した卯ノ花隊長の可能性が高いが…。

服装は濃色のインナーと、その上に羽織を着て、濃色のズボンをはいている。ノイトラに不意打ちされた傷も首元にある。
登場して、いきなり一護にちょっかいかける、ネリエルにケンカを売る(もっとも、一言多かったネリエルにも非はあるが)、
アスキン・ナックルヴァールをみて(明らかに敵とはいえ)一護の静止を無視して襲いかかる等、好戦的な性格は相変わらずだった。

「一護の敵」という立場は崩さないものの、虚圏がなくなるのは困るという至極当然な理由から一護たちに協力。
恨みも恩も忘れない性格から、一護にノイトラから助けられたという借りを返すというのもあるだろう。
真世界城(霊王宮)突入後、アスキン・ナックルヴァールに襲い掛かるも、躱され、
逃げるアスキンを追いかけるも、即興のトラップに引っ掛かり、意識がなくなりかけている。

…が、浦原に(恐らく卍解の作り替える能力で)救護措置を行われ回復し、帰刃し(ここまで描写なし)、浦原の卍解の能力を活用してアスキンに不意打ちで逆襲をすることに成功。
心臓を握りつぶし、止めもさし、アスキンを倒すことに成功した。
しかし、瀕死になったアスキンが最期に残した置き土産で、浦原共々苦しんで再びフェードアウト。その後は恐らくネリエルに救出された。
(ネリエルが救出に向かう直前に出番終了したため)

ナックルに止めをさしたシーンで、浦原と契約していたことが判明。キルゲ・オピーを真っ二つにし、浦原の言う契約を結んだ人物はこいつで間違いないだろう。
浦原が一護と通信を行った際、チラッと出て来た服装や手の特徴が一致している。


ちなみに殺害を躊躇う以外は、一護も戦い方や戦いの心構えはGJJJと似ている(とりあえず倒して進む、近付いて攻撃する)ため、
あっけなく(描かれることなく)ナックルヴァールの罠にひっかかって倒されている。
相手は非常に狡猾な上に相性も悪いので仕方ないと言えるだろう。

それっきり(単行本73巻)再び放置され最終回にも出なかったが、外伝小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』ではその後の彼について触れられている。

ナックルヴァール戦後、虚圏に帰還し、彦禰と戦闘。
尸魂界に退却した彼を追って単身尸魂界に乗り込んだところ、因縁のあるルピと鉢合わせになり喧嘩したが、喧嘩中に再び彦禰が襲撃したことで喧嘩を中止し、一時的にルピと共闘する。

破面篇でフェードアウトした後ノイトラ戦を見ていたのか、剣八がノイトラを斬ったことは知っていた模様。
なお、このことについて剣八に確認した際の態度からノイトラを仲間と認識している可能性があるが実際のところは不明。



追記・修正は『豹王』をパンチラと読まなかった人だけ御願いします。
※正しくはパン

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