藍染惣右介

登録日:2010/08/10 Tue 22:30:34
更新日:2024/05/21 Tue 16:42:52
所要時間:約 2 分で読めます






僕が無礼を理由に追い返すと思うのかい?



藍染 惣右介 
あいぜん  そうすけ

[職業]死神
[肩書]護廷十三隊五番隊隊長

 [羽裏色]白緑
 [身長/体重]186cm/74kg
 [誕生日]5月29日
 [斬魄刀]鏡花水月(きょうかすいげつ)
 [解号]砕けろ 「鏡花水月」
 [卍解]???
 [CV]:速水奨



漫画・アニメ『BLEACH』の登場人物。


 人物


護廷十三隊隊長の一人。隊長格の良心。
柔和な笑顔を絶やさない優しい顔立ちと眼鏡が特徴。少しパーマのかかったような髪型をしており、読者からのあだ名はヨン様


その顔立ちから予想される通りの柔和な人柄で、部下からの信頼もとても篤い。
特に副隊長の雛森桃は、ほとんど心酔しているといっていいほど信頼している。

単なるヘタレというわけでもなく、実務能力も隊長格の中でも高い方。
高い洞察力と柔軟性を兼ね備えており、総隊長を含めた隊長格の中でも唯一、同じ隊長である市丸ギンを早い段階から怪しむことができた。
また、瀞霊廷の最高司法機関である「中央四十六室」が決定し総隊長が宣言した「朽木ルキアの処刑」についても、唯一疑問を持つことができ、その裏に潜む陰謀の存在に早くから感づけた。
つくづく優秀なお方。

隊長歴も長く、護廷十三隊の中でも古株の部類。元々は直属の部下であった東仙要、市丸ギンが現在それぞれ隊を率いる立場となっている事から、人材育成能力もかなり高い事がうかがえる。


 能力




我々が岩壁の花を美しく思うのは

我々が岩壁に足を止めてしまうからだ

悚れ無き その花のように

空へと踏み出せずにいるからだ

(BLEACH12 FLOWER ON THE PRECIPICE)


◇─ 斬魄刀「鏡花水月(きょうかすいげつ)


解号は「(くだ)けろ~」
流水系の斬魄刀で、霧と水流を操作し光を乱反射させ敵を撹乱、同士討ちさせる能力を持つ。
ドラマCDなどでは副隊長を召集し、自らの斬魄刀の能力を提示し、理解を得ていた。
また、他の隊長たちにも積極的に自らの能力を明かし、実際に見せてもいる。
己の生命線である能力についても隠しだてをしないあたりは彼らしいと言ったところか。

ただし卍解は不明。
後述の理由から、今後明らかになることも想像しづらい。


 活躍



随分と 都合よく警鐘が鳴るものだな

…ようわかりませんな 言わはってる意味が

それで通ると思ってるのか?
僕をあまり 甘く見ないことだ。


旅禍である一護達の侵入を警戒しつつも、上述したように「朽木ルキアの処刑」について「罪が重すぎる」「拙速過ぎる」と疑問を持っていた。

が、それを恋次に打ち明けた翌日、



何者かに殺害される



直前に市丸に対し疑念をぶつけていたことや、その市丸の言動から、おそらくは彼に暗殺されたものと思われる。
序盤も序盤で真相を解明してしまい、有能すぎた故に早逝する善人という不憫枠にして、
後にもBLEACHに数多く現れることとなるほとんど出番のないまま退場してしまう設定上は強い人たち枠の開祖でもある。

もっとも、彼の遺志は副隊長の雛森を筆頭に、多くの信頼する部下に受け継がれた。
瀞霊廷を護る隊長として、十分仕事はしたと言えるだろう。



──単刀直入に訊こうか
きみの目から見て…

この項目は追記・修正すべきか?































一体いつからこれらが「藍染惣右介」だと錯覚していた?(・・・・・・・・・・・・・・)










君たちが読んできたような「藍染惣右介」など──



最初から何処にも居はしない










“敵”にこの世界のあらゆる事象を僕の意のままに誤認させる

それが僕の斬魄刀『鏡花水月』の真の能力


その力を指して──










“完全催眠”と言う










…鏡花水月の『完全催眠』は完全無欠だ

例え かかるとわかっていても 逃れる術などありはしない










砕けろ

『鏡花水月』











登録日:2010/08/10 Tue 22:30:34
更新日:2024/05/21 Tue 16:42:52
所要時間:約 20 分で読めます





…傲りが過ぎるぞ浮竹

最初から誰も 天に立ってなどいない

君も 僕も 神さえも

だがその耐え難い天の座の空白も終わる


これからは──



私が天に立つ



藍染 惣右介 
あいぜん  そうすけ

[職業]死神→超越者
[肩書]護廷十三隊五番隊隊長

 [羽裏色]白緑
 [身長/体重]186cm/74kg
 [誕生日]5月29日
 [斬魄刀]鏡花水月(きょうかすいげつ)
 [解号]砕けろ 「鏡花水月」
 [卍解]???
 [CV]:速水奨




 活躍暗躍


ぶっちゃけると全ての事件の元凶
ギンに殺害されたと見せかけて、裏で暗躍していた。
ルキアを処刑しようとしたのも藍染の仕業で目的は浦原喜助がルキアの中に隠した崩玉を取り出すこと。

手始めに中央四十六室の構成員を皆殺しに。
以降は中央四十六室から命令を出している様に見せかけルキアを超高火力の処刑器具『双殛』で処刑して魂魄を蒸発させ、中の崩玉を手に入れる予定だった。
結局これは阻止されるも、別の方法で崩玉を取り出すことに成功。
一護達の乱入も計算の内であり、真の部下であった市丸ギン・東仙要とともに瀞霊廷を離反、崩玉を持ち去っていった。

去り際の「眼鏡を握り潰し、髪の毛をオールバックにして『私が天に立つ』と言い放った」シーンは彼の代名詞的なシーンである。

本性を隠していた頃の発言の数々に関しても、初見時と裏切った後とでは印象が大きく違うという読者からの声は少なくない。
例として、一護達が瀞霊廷に突入した時点でギンに対して発言した『僕をあまり甘く見ない事だ』は、一見すると彼の目論見に気付いているような発言だが、実際は自分の計画に絶対的な自信を持っているという意味だった。

結果として雛森は騙され傷も負ったのだが「彼女は僕無しでは生きていけない」と評した通り、藍染への依存を捨てきれていない。そのため裏切った後も彼女は藍染を「隊長」と呼び続け、ギンに唆されて道を踏み外したものと信じ込もうとしていた。
その危うさは乱菊からも心の中で指摘されている。
カードダスの「BLEACH クリアコレクション」シリーズは描き下ろしのアニメイラストが描かれており、その中には着物を着た雛森も。
おみくじの結果は……「凶 メガネに注意」

人の心理を手玉に取った暗躍はこれに留まらず、五番隊副隊長だった頃には当時直属の上官だった平子真子が自身を警戒しているのを逆用して彼の裏をかいたり、
井上織姫を虚圏に拉致する際にも彼女の心を巧みなやり口で操作して抵抗の意志を削いでいった。*1
また、直接的な描写こそないものの、ギンによって牢から解放されたイヅルに自身の生存を明かし、彼の雛森に対する想いも利用して「雛森君には何もしない」と嘘を吹き込んだ上で一時的な部下とした。

その目的は「霊王により成り立つ秩序の破壊」。
一護を育て上げてから狩って自身の力を高めようとしたのも、霊王を直接的に排除するためのもの。
後に語って曰く、「利のためではなく、私は常に私を支配しようとするものを打ち砕くためにのみ行動する」

詳しくは語られないものの、一人の元人間を文字通り人柱にし、世界の礎とするため力無き傀儡として祀り上げる仕組み自体にも思うところがあった様子。


浦原喜助!!!!

私はお前を蔑如する!!
お前ほどの頭脳がありながら何故動かない!!

何故 あんなものに従っていられるのだ!!



あんなもの(・・・・・)…? “霊王”の事っスか…?

…そうか アナタは見たんスね


霊王の存在がなければ尸魂界は分裂する “霊王”は“楔”なんス

楔を失えば容易く崩れる 世界とは そういうモノなんスよ



それは敗者の理論だ!!


勝者とは 常に

世界がどういうものかでは無く

どう在るべきかについて語らなければならない!!!!


私は────────



刀で語った一護が推測するには、生まれつき自らに比肩するものがいない「孤独」故に「ただの死神になりたかったのではないか」とも。

騒動後は四十六室により、1万8800年の間無間への投獄を言い渡されたが、直後に彼らを煽ったために目と口を拘束され、刑期も2万年に引き上げられた。


◇─ 十刃

藍染が虚圏各地を渡り歩いて探し出した精鋭。
実際に全員を死神と戦わせた後に、十刃全員が束になっても自分一人にすら劣る戦力と評した。
一応上位の十刃に関しては、大体が隊長格より格上と言っても良いほどで相応には強かった。

ちなみに藍染は誰も信用していないが、彼らに対しても信用しろなどとは言っていないとのこと。


 本当の能力



藍染隊長をどうやったら倒せると思う?

鏡花水月を遣う暇など与えない?あかんわ 君ら完全に藍染隊長の”力”を履き違えてるわ

そう 藍染隊長が怖いんは鏡花水月を遣えるからやない 鏡花水月は恐ろしい能力やけど それ一つやったら殺されても従わへん奴は山ほどおる

あのデタラメな十刃がそれぞれの思惑あれど一つの集団として形を成し得たんはただひとつ


強いからや


藍染隊長の全ての能力が他の誰とも掛け離れてるからや
”鏡花水月に用心する”?あかん不用心や
”他の全てに用心する”?あかんまだ不用心や


空が落ちるとか 大地が裂けるとか 君らの知恵を総動員してあらゆる不運に用心しても


藍染隊長の能力はその用心の遥か上や

例1:隊長格の日番谷冬獅郎が卍解→一瞬で斬られる。
例2:疲弊していたとはいえ一護が卍解の状態で斬りかかる→指1本で天鎖斬月を抑え、そのまま腰をザックリ。
例3:十刃のグリムジョーを霊圧だけで黙らせる。不要と判断したハリベルも刀を二振りしただけで始末。
例4:平子真子の「逆撫」により撹乱されても即座に能力の真髄を推測しつつ『何かと思えば只の眼の錯覚か』と笑いながら返り討ちにする。
例5:仮面の軍勢(仮面あり)で総攻撃→一瞬で斬る。
例6:日番谷、砕蜂、京楽、平子で頑張って追い詰める→一護『みんな一体、何をしてんだよっ!?』→刺した藍染は雛森→藍染『一体いつから−鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?』→全員斬られる。
例7: 鬼道衆*2総帥・大鬼道長であった握菱鉄裁の「破道の八十八・飛竜撃賊震天雷炮」を、詠唱破棄した「断空」で完全に止める。

チートという言葉はこの人のためにあるのかもしれない。
(たち)の悪いことに決して後述のチート斬魄刀だけのキャラではなく、斬拳走鬼*3のすべてが最強格。
扱いが難しい九十番代の鬼道を詠唱破棄で使いこなしたり、何をされても『それで終わりかい?』と嘯いて相手にお決まりの台詞を言わせるなど、人間離れ……いや、死神離れした強さを見せ付けている。
藍染は卯ノ花や平子に対して、鏡花水月の能力を自ら進んでネタバラシしたこともあるが、自分の実力への自信の裏返しと悪趣味ゆえだろう。

霊圧も並の隊長格の倍はある。
用意周到な策士の一面もあり、戦闘力が自分より上と認めている山爺への対策も怠らなかった。


◇─ 斬魄刀「鏡花水月」

解号は「(くだ)けろ~」。
鏡花水月の能力を前述したな……あれは偽りだ。なん…だと……?
真の能力は始解する瞬間を一度でも見た相手の五感、霊感等を自由に支配し操れる「完全催眠」
それにより、対象の姿、形、質量、感触、匂いに至るまで全てを敵に誤認させることが出来るとんでも能力
ただし基本的に「何もないところに色んな物を見せる」「景色を様変わりさせる」といった某作品の幻術的な使い方はしておらず、その幻覚・催眠は本人も「蝿を竜に」「沼地を花畑に」と例えるなど「AをBに見せる」ということしかしていない。
平子の逆撫に対して「五感を支配する鏡花水月には程遠い」と藍染はあたかも下位互換の斬魄刀かのように語っていたので、その気になれば逆撫と同じような形で幻覚を見せることも可能なのかもしれないが、消費する霊力の違いなのかは不明。
自分の姿を隠す際も、部下の姿を自分に見せる・刀を死体に見せるといったことをしており、生きている自分の姿の催眠を見せる場合は受け答えできる代役を立てていた。

隊長就任の際に隊長や副隊長を集め、『自らの斬魄刀の解放を見せる』ことで隊長格、副隊長格全員と隊員の大半に完全催眠状態の条件を満たしている。*4
一度かかってしまえば永続的に効果が続くが、逆に言えば解放を"見せなければ"いけないため、目の見えない者には効かない。
よく間違えられやすいが始解した刀を見せると条件を満たすのではなく、始解した瞬間を見せなければならない。
藍染はこれを利用して一護にはわざと条件を満たさせていない模様。

余りにも強すぎるせいで、読者からはどう収拾するのかが注目されていた。
しかもこれでもまだ始解である。


ただ、「完全催眠発動前に鏡花水月本体(刀身込み)に触れておくこと」で催眠に掛からずに済むという穴がある。
藍染はギンの真意を承知の上で自分をどう狙うのか興味があったので敢えてこの弱点を教えたらしく、彼は「進化のためには今のままではすぐに滅び消えてしまうという恐怖を乗り越える必要がある」という持論の持ち主だったため、騙す意図での虚言ではなく本当のことだと思われる。
もっともこの弱点がバレたところで敵はいつ完全催眠にかかっているかも分からず、見えているものが鏡花水月かどうかすら分からない。
ただでさえ刀に触れる事自体が難しいのに、完全催眠にかかっている状態では触れても解けない(斬られている間も解除されない)など、割とどうしようもない。
ギンが弱点を教わるまで数十年かけ、教わった後もずっとチャンスを待っていたのも納得である。

これもまた明確な弱点と言えないが、後日談小説で他の人物が鏡花水月(を模倣した斬魄刀)を使用した際に明らかになった所によれば、使い手より大きな霊圧を持つ者に刀身に触れられてしまうと完全催眠どころか始解への変化そのものが封じられるようだ。
また多大な霊力を要するため、使い手の霊圧が小さい場合、完全催眠発動中は他の技を放った際に威力が減少してしまうとのこと。
霊圧が作中トップクラスである藍染惣右介だからこそ使いこなせ、誰にでも催眠を掛ける事が出来たといえる。
一応完全催眠も藍染自身の技術というか裁量によるところがあるらしく、何らかの違和感を感じ取れる可能性はある。*5


…しかし、言ってしまえばその程度でしかないので攻略は非常に難しい。
更に言えば藍染はこの能力に自信を持っているが、
  • (少なくとも進化前の自分より)強い山爺には鏡花水月に依らない専用対策を入念に準備
  • 底力の未知数な剣八はスルー
  • (後に判明したことだが)いろんな意味でヤバすぎる卯ノ花隊長からは深追いもせず逃走
  • 零番隊にはもっと強くなるまで挑もうとしない
  • 超常的な能力を持つ霊王を取り込んだユーハバッハにもまともに効くかどうかは実際に確認するまで確信していない
等々、己の扱う完全催眠に対して依存も過信もしていないため、仮に能力を打破出来ても必ずしも藍染を倒せるとは限らない点も極めて厄介。

山爺は刺されたときのみ催眠の影響下でも藍染の所在を正確に把握した(と思われる)が、これはそもそも完全催眠を発動していなかったと思われる。
一応元々完全催眠も何らかの違和感を感じ取れる可能性があるため、本物と催眠の霊圧を上手く分けて感知出来る可能性はあるのだが、
前述の通り、他の者が斬られた場合は瞬間的にでも解除されて驚く様な様子は見受けられず、邪魔が入らず集中できる環境における卯ノ花隊長の検死ですら違和感程度なので、非常に分の悪い賭けである。

また山爺との対決時には一護も近くに居たこととその直前に一護が見ている場面で完全催眠を解除しているはずなので、ここでうかつに完全催眠を使うと一護に対して催眠条件を満たしてしまう可能性があったことも理由。
更に完全催眠発動中でもこれで対策可能ならばギンはもっと早くに動いていた可能性があるし、作中においても手が傷つくほどに刀身を握りしめた方が確実性があった。
ユーハバッハにいたってはわざわざ殺されてから藍染が油断するのを待って蘇生という迂遠で危険な真似*6などせずに、これを利用して打開したはずである。

ただし発動前に刺されていたのであれば完全催眠をかけようにもかけられない状態になるため、山爺との意図とは異なるが弱点をしっかり突いた形にはなっている。
もっとも、いくら覚悟していても刺された状態で正気且つ刺された状態を維持して藍染程の手練れにまともに戦える者はそうそうおらず、
他にこんな芸当ができるのは更木剣八くらいなので、どちらにせよマトモな対抗策だとは言えない。


ちなみに卍解も習得していると思われ、実際に初催眠・次回以降の催眠・解除のいずれにおいても解号を省略できる模様。*7

例:『やったか!?』→『錯覚だ』→『なん…だと……?』→藍染に斬られる。

一部ファンの間で広まった経緯は不明だが、「鏡花水月が卍解である」「卍解が存在しない唯一の斬魄刀である」などとまさしく鏡花水月の術中に嵌ってしまっている人も少なくないので注意。
少なくとも作中及び公式書籍においてそのような事実は一切語られていない。

余談だが彼が表向きに語っていた鏡花水月の「敵を同士討ちさせる」という始解の能力は、原理こそ違うものの元上司である平子真子の卍解『逆様邪八方塞』と同じ性質を持つ。
これがたまたまなのか、あるいは平子の卍解を知った上で他人に紹介する能力として参考にしたのかは不明。まあ平子がひた隠しにしていた『逆撫』の能力がどのような物なのか偽の空座町上空で戦うまで本当に知らなかったようなので、卍解の能力も知らなかったと考えるのが妥当だろう。


知識


作中の数多の騒動における元凶というだけあって、浦原に匹敵もしくはそれ以上に多くの知識を蓄えている。
特に尸魂界でも厳重に秘匿されている霊王、完現術者、三界の成り立ちや一般死神では知り得ない千年前の滅却師との戦争やその首領がなにを目論んでいたのかも完璧に把握していた。

彼は少なくとも東仙要との初邂逅時にはこれらを知り尽くしていた様子なので、一般隊士だった時代から情報をほぼ網羅していた模様。
どうやって彼がこれだけの知識を蓄えていたのかは作中では語られていないが、恐らく鏡花水月の力を使って、秘匿情報を入手していたと思われる。
特にこれらの歴史を掌握する立場にあった綱彌代時灘が藍染の暗躍を見抜けなかったことからもそれはうかがえる。*8


◇─ 崩玉


人は皆、猿のまがいもの

神は皆、人のまがいもの

(BLEACH48「GOD IS DEAD」)


自らの周囲に在る者の心を取り込み具現化する力を持つというチートアイテム。
その身に埋め込んだことで、超絶進化を遂げていくことに…。

  • 第一の融合
胸部に崩玉を埋め込んだ状態。
虚の超速再生に似た再生能力を披露している。
崩玉から伸びる白い皮が体を覆っていく。

  • 第ニの融合
白い表皮が全身を覆いつくした蛹のような姿。
しかしそのビジュアルから、読者から付けられたあだ名は「ハンペン」「パペットマペット」
この形態から超越化が進み始め、浦原や一心といった隊長クラスの力を持つ一部の死神ですら藍染の霊圧を感じ取れなくなっていた。
例外で一護とギンのみ藍染の強大な霊圧を感じており、一護は心が折れかけ、ギンは一護に逃げる様に忠告していた。同時に逃げないのならここで殺すとも脅されている。
砕けた表皮からは異空間が覗いており、シュールな姿と合わせて非常に不気味。
本人すら「何事も進化の途中というのは醜いものだよ」と述懐している。

  • 第三の融合
頭部の表皮が砕けて藍染本来の顔が現れた。
髪がかなり伸び、目も白黒反転している。
時空を司る拘突を破壊するなど、(ことわり)を逸脱した存在と化している。

魂魄が弱い者はこの状態の彼に近づいただけで爆散する
とはいえ、モブ一般人相手には(自ら歩みを止めたりはしないものの)「近づくな」と警告していたり、特攻を仕掛けるドン・観音寺にも「止すんだ 人間如きが私に触れれば存在を失うぞ」と制止しているところからして、あえて殺しているわけではなく「自然とそうなってしまう」らしい。
この時点で強すぎるが故の孤独を感じられ、哀愁を感じる(平時は大抵微笑を浮かべているのに、原作409話にてモブを爆☆殺した際には表情が消えている)。
なお一護の友人たちには、趣味と実益*9を兼ねてかドSっぷりを発揮していた。

  • 第四の融合
ギンに殺されかけたことによる死への恐怖によって進化した新たな形態。
背に蝶の羽根のようなものが生え、崩玉は十字に納まって眉毛と瞳孔はなくなり、額には第三の目のようなものが形成された。偶然か必然か後にその全容が明かされた霊王とよく似た姿であった。
曰く超越者としてはこの形態で一応完成したらしい。
しかし修行を終えた一護には当て馬にされてしまい、皮肉にもかつて尸魂界篇や破面篇で一護にやったように自分の全力の剣振りを受け止められ、完全詠唱の黒棺を砕かれ、挙げ句に手傷を負わされ自身の勘違いを指摘されるという失態ばかりを犯してしまう。*10

  • 最終融合
一護に劣っていると判断した崩玉が変形させた最終形態。
顔は割けて三つ目の黒色の化物になり、胴体には三つの穴が開き背にはそれぞれに頭部が付いた羽が六つ展開した、死神とも虚とも違った異形のものとなった。
背の一部が放った光弾で辺り一帯を破壊して一護の腕も負傷させるなど強さも別格のものとなったが、最後の月牙天衝を会得した一護とは同じ次元に立つことすら叶わず、無月の一撃を食らい粉々になった。

一護が死神の力と引き換えに放った桁外れの大技さえも何とか再生して耐え切ったものの崩玉には見放され、鏡花水月と超越者としての力を失い、弱った隙を浦原が予め打ち込んでいた鬼道によって封印された。

  • その後
見限られ力を失いこそしたものの崩玉とは依然として融合したままであり、半ば不死身のような状態となった。
拘束具で身体を覆われているために首から下は確認できないが、瞳孔の変色もなくなり見た目は崩玉融合前と変わらなくなっている。

改めて崩玉を従えさせたのか経緯は不明だが、「無間」に囚われている間にも急激にパワーアップ
超越者としての力を取り戻すどころか「最後の月牙天衝」の一護と戦った時よりも更に強くなった*11
実際に詠唱破棄の"黒棺"で範囲内の対象物を瓦礫に至るまで粉々に消し飛ばすという、「第四の融合」時に放った完全詠唱のそれと遜色無い威力(浦原によればあの時の黒棺を超える威力)を叩き出している。しかもこの時に彼が着せられていた後述のスーツのせいで、霊圧が万全の状態では無かったにもかかわらずである。
化物かこいつ…


 その後の活躍


死神代行消失篇

月島さんのおかげで倒されたことになったりした。


千年血戦篇

ユーハバッハに特記戦力「未知数の霊圧」として勧誘されたが断ってやったらしい。
アニメ6話にて彼とユーハバッハの会話がオリジナルシーンとして入っており「尸魂界を叩き潰すという目的は一致しているから帝国に加われ」という提案に対して「私が入ると貴方は私の部下になるがいいのか?」(意訳)*12という如何にも藍染らしいセリフを言っている。もっと言うと二人は霊王を殺した後の目的が異なる為、断った理由としてはそれも大きいと思われる。そもそも、後々小説版等で判明する彼の人格面での性質を鑑みるに、ユーハバッハの目的は霊王の存在とは別ベクトルで藍染にとって地雷に近く、事実彼の目的を藍染は物語の最後で痛烈に批判している。
またこの時に「いずれ敵になるのだからお互い干渉すべきではない」(意訳)という言葉も言ってるので、この時点で藍染はユーハバッハと帝国を敵対視している。
ユーハバッハも崩玉と融合した藍染を殺すにせよ封印するにせよ時間が掛かり過ぎるという理由で無間に放置することを決めた。
ちなみにこの時の藍染は珍しく自分からユーハバッハに話しかけ饒舌である。*13
やっぱり無間でずっと一人は退屈だったのだろうか?
即行で会話を切り上げて立ち去るユーハバッハを「もう行くのか?」と言って引き留める藍染は若干シュールである

しかしこの会話だけで終わらせないのが藍染という男である。
ガチガチに拘束された状態でも鏡花水月を利用してユーハバッハの時間感覚を僅かに狂わせたりした。
ちなみに斬魄刀は一護との戦いで既に一体化しているため、崩玉と融合している彼から取り上げることなどできるはずもなく、
しかも見たところ出し入れも自由である、おかしいと思う読者も居るかもしれないが崩玉はそんな代物なので何もおかしくない

ここで問題となるのは浦原の仕掛けた封印についてだが、
あくまで一時的なものだったのか、あるいは一護の見立て通り自分の意志で一時的に力を手放していたのか、時間をかけて封印を乗り越えたのかは不明。
もしかしたらユーハバッハが封印を解除したのかもしれないし、他の要因かもしれない。まあユーハバッハがあそこで封印解除したことは無いと思われるが。
いずれにせよ元々超人的な能力の持主で、しかも崩玉と一体化しているので浦原の封印を自力で解除しても何もおかしくはない。何でもありです。

京楽春水からは見えざる帝国の脅威に対抗し得る存在と見られており、後に拘束具を装着させられ自由に動けない状態で一時的に外に出ることを許された。
この時も刑軍の死神が藍染に触れて霊圧を浴びただけで、その手が崩れ落ちてしまっていた。*14

解放後早々に、空から降ってきた霊王の眷属達を霊圧だけでぐちゃぐちゃに押し潰し、拘束具と椅子を破壊するために自身ごと詠唱破棄の”黒棺”で攻撃したりした。
この状態で黒棺を使用出来ることもさることながら、それで自分を巻き込んで無傷というのも恐ろしい話である。

しかし、自身の霊圧で霊王宮を落とそうとするもマユリ特製の椅子*15で不発に終わり、拘束具の黒いスーツのせいで霊圧が穴だらけで駄々漏れになっているところをナナナに攻撃され、意識こそ失わなかったものの流石の彼も5分弱行動できなくなった。

隊長格の霊王宮(真世界城)侵攻後は瀞霊廷に放置プレイを食らい、分裂しつつ天から堕ちてきたリジェ・バロの大群に護廷十三隊が蹂躙される様子を呆れ果てながら眺めていた。
リジェがどんな相手だったのかとかどういう戦いを経ていたのかはこの時の彼は知る由もないので仕方ないことだろう。

ユーハバッハが真世界城で一護を退け、尸魂界へ移動した後に対面する。
拘束椅子を破壊されたことで戦闘態勢に入り、破道の九十九「五龍転滅」や鏡花水月を用いて追ってきた一護をサポートした。
ユーハバッハの未来視に完全催眠で干渉して錯乱させ、追ってきた一護が鏡花水月の始解を見ていないのを利用して彼に不意を突かせた。
一護に対しては何か言いたげであったが、直後に霊王のヘドロに飲まれてしまったために叶わなかった。

ユーハバッハの能力をいつの間にか知っていたことの理由は不明。
鬼道で誰かが共有でもしたのか、能力を見抜く何かがあったのか…まあ理由は不明だが崩玉を持っているのでおかしくない。
実はユーハバッハ本人が教えていて、相手するのは面倒過ぎる彼を絶望させようとした可能性も高いし。

騒動後は再び無間に繋がれていた。一護との共闘が功績として認められたのか、今回は目と口の拘束は解かれたままであった。
小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』における本編の後日談で大人しく捕らえられている場面が描写されていたが、これまでの彼の発言からしてもおかしな描写ではない。更にそこでは敗北した東仙を始末したのが、生前彼本人にもしもの時のため懇願されていたからだという藍染なりの忠臣への慈悲だったことが檜佐木修兵との語らいで判明。

原作エピローグでは、ユーハバッハの最後の力が瀞霊廷内で四散したのを感知し、オサレな科白を残して本編からフェードアウトしていったのだった。


 語録


+ ・尸魂界篇
「…ありがとう 雛森くん…

 君を部下に持てて本当に良かった…

 ありがとう雛森くん…本当にありがとう…




 さよなら


「憧れは 理解から最も遠い感情だよ」


「…あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」


「…良い眺めだな。季節じゃあないが、この時期に見る氷も悪くない」


「砕けろ『鏡花水月』」


「朽木ルキアを置いて退がり給え」


「君の知る藍染惣右介など 最初から何処にも居はしない」


「騙したつもりはないさ ただ君達が誰一人理解していなかっただけだ 僕の本当の姿をね」


「潰さないように蟻を踏むのは 力の加減が難しいんだ」


「…傲りが過ぎるぞ 浮竹 最初から誰も 天に立ってなどいない 君も 僕も 神すらも
 だが その耐え難い天の座の空白も終わる
 これからは 私が天に立つ」

+ ・破面篇
「さあ成果を聞かせてくれ。我等二十の同胞の前で──」


「所詮は最下級(ギリアン)だ」


「予定通りだよ。尸魂界(・・・)にとってはね」


「お早う十刃諸君 敵襲だ 先ずは紅茶でも淹れようか」


「…どうした 返事が聞こえないぞ グリムジョー・ジャガージャック」


「…恐れるな…たとえ何が起ころうとも私と共に歩む限り、我らの前に敵はない」


「笑いなさい 太陽が陰ると皆が悲しむだろう 君は笑って少しの間ここで待っているだけで良い
 ただ──我々が空座町を()してくるまで」


「スターク、バラガン、ハリベル──来るんだ」


「何だ 何かと思えば只の眼の錯覚か 五感全てを支配する私の力には程遠い 馴れてしまえば何の事は無い 子供の遊びだよ 平子真子」


「君如きがこの私に二度も剣を振らせるな」


「さあ始めようか。護廷十三隊 そして────不出来な破面もどき達」


「迂闊に近づこうが 慎重に近づこうが あるいは全く近づかずとも 全ての結末は同じこと
 未来の話などしていない 君たちの終焉など 既に逃れようのない 過去の事実なのだから」


「何を恐れる事がある?百年前のあの夜に君達は既に死んでいるというのに…」


「信じるということは頼るということと同義だよ。それは弱者の行いだ 我々には無用のものだよ」


「全ての生物は 自分より優れた何者かを信じ 盲従しなければ生きてはいけないのだ
 そうして信じられた者は その重圧から逃れる為に 更に上に立つ者を求め 上に立つ者は 更に上に信じるべき強者を求める
 そうして全ての王は生まれ そうして全ての 神は生まれる」


「まだ私を信じるなよ平子真子。これからゆっくりと信じる神が誰なのか教えよう 信じるのはそれからだ」


「…良い斬撃だが場所が良くない。首の後ろは生物の最大の死角だよ。そんな場所に何の防御も施さず戦いに臨むと思うかい?」


「…力で叩けば私を潰せると思ったか?甘いな
 …いや恐らくは元来”力”という言葉の認識そのものが君達と私では異なっているのだ
 教えよう。”力”というのはこういうものを言うのだ」


「一体いつから──鏡花水月を遣っていないと錯覚していた?」


「───隙だらけだ 全て」


「感謝するよ 山本元柳斎。君のお陰で私の世界は護られた」


「錯覚だ」


「これが君の霊圧か 素晴らしい よく成長したものだ 私の思い通りに」


「黒崎一護 君の今迄の戦いは全て私の掌の上だ」


「この世界には最初から真実も嘘も無い あるのはただ厳然たる事実のみ
 にも関わらず この世界に存在する全てのものは 自らに都合の良い“事実"だけを“真実"と誤認して生きる
 そうするより他に生きる術を持たないからだ
 だが 世界の大半を占める力無きものにとって自らを肯定するに不都合な“事実"こそが悉く真実なのだ」


「…解らないのか 最初からだと言っているんだ。私は君が生まれた時から君のことを知っている」


「だが生きものとは不思議でね。その矮小な心で願う程度のことは実現できるようにできている」


「───全く"崩玉"とはよく名付けたものだ!
 これはまさしく神なるものと神ならざるものの交わらざる地平を悉く打ち崩す力だ!!」


「何事も進化の途中というのは醜いものだ」


「油断もしよう 警戒する必要が最早無いのだ」


「騒ぐ事は無い 何が特別かなど論じる事に意味はないのだ 一振りで一つ消えるならあと三度剣を振るえば その特別も消え失せる」


「…ああ…どうやら 蛹藍のときは終わったようだ 尸魂界の終焉を私自身の眼で見ることが出来る」


「理とは理に縋らねば生きていけぬ者のためにあるのだ さあ行こうか 理の涯てへ」


「"見つかった"と思ったかい?違うよ 私が捜す真似事を止めただけだ」


「進化には恐怖が必要だ。今のままではすぐにでも滅び消え失せてしまうという恐怖が
 ありがとうギン。君のお陰で私は終に死神も虚も超越した存在となったのだ」


「教えよう その頼みの膂力ですら 私のそれには遠く及ばないということを」


「やはり許せないか崩玉よ 私が人間如きに後れを取るのは」


「馬鹿な!!そんな筈があるか!人間如きがこの私を超えるなど!!」


「力が 私の手にした力が…消えていく……!!」


「勝者とは常に世界がどういうものかでは無く どう在るべきかについて語らなければならない!」


「──成程 君達如きがこの私に“判決”か 些か滑稽に映るな」

+ ・死神代行消失篇
(一体いつから私の出番があると錯覚していた?)

+ ・千年血戦篇
「──断る。死神の後を着いて歩く滅却師の王を見るのは忍びない」(アニメ版のみ)


「どうした 使える鍵はまだ2本あるんだろう?」


「滑稽だな 何をちまちまと刀で払っているのだ。霊圧で一息に圧し潰せば済むものを」


「霊王宮に用があるのなら 私が撃ち落としてやろう」


「──死神と滅却師が手を組むか。皆期せずして君を追い君の目指す敵を共に倒す事になったのだ…
 全く私を止めた者がよもや私より先に霊王宮に立ち入るとはな──つくづく許し難い男だ 黒崎一護」


「ようこそ 私の尸魂界へ」


「──いずれにせよあの忌まわしい椅子を壊してくれた事には礼を言おう──お陰でこうして貴方を阻止できる」


「利ではないよ 私は常に私を支配しようとするものを打ち砕く為にのみ動く」


「黒崎一護に視えているか」


「・・・ユーハバッハ

 あなたの望んだその世界には 確かに恐怖はないだろう

 だが死の恐怖の無い世界で人は それを退けて希望を探すことをしないだろう

 人は ただ生きるだけでも歩み続けるが それは恐怖を退けて歩み続けることとはまるで違う

 だから人は その歩みに特別な名前をつけるのだ


 “勇気”と...」

+ ・回想および過去篇
「…皆 同じさ

 “自分の生まれた日が何時か”なんて

 憶えてる人は誰もいない

 ただ自分の信頼する人が告げた日を

 そのまま信じるしかないんだ

 本当かどうかは問題じゃない

 「自分の誕生日を知っている」こと

 それ自体が

 既に幸せなんじゃないかと僕は思うんだよ」


「解りますか ”あなたが僕を選んだ(・・・・・・・・・)”んじゃない。”僕があなたを選んだ(・・・・・・・・・)”んです 平子隊長」


「…安い挑発に乗って頂いてありがとうございました」


「目に見える裏切りなど知れている 本当に恐ろしいのは目に見えぬ裏切りですよ 平子隊長」


「皮肉なものだね虚圏の王 そうして武器を構える巨大で黒い君の姿は死神に良く似ているよ」


「気長にいこう ギン、要 全ては我等の()の上だ」


「しかしあれほど全身を黒い鎧に包まれていながら中身の“白さ”ゆえに“ ホワイト”とは皮肉な名だ」


「当初の目標から逸れたものが当初の目標を越えることもある。“予想外の出来事”とはつまり“我々が予想できなかった“出来事だと言う事だ」


「面白い 死した死神から(かたち)作られた虚が敢えて最も自らと相反する存在である滅却師を選んだ。その先を見てみたいとは思わないか」

+ ・小説『BLEACH Spirits Are Forever With You』
「これはこれは、古参の受刑者にお目に掛かれて光栄と言うべきかな」


「敗北か。当時の自分の心の乱れようを思い出すと、あれはあれで、有意義な体験だったと首肯できる。君も一度味わってみるといい」


「無駄を嫌うなら、問いかけはもっと直接的にするべきだな、痣城剣八」


「君は、全てを見通せるにもかかわらず、万物の皮相と結果しか見ようとしない。それは美徳でもあるが、いつか君を破滅に追いこむだろうね」


「私の推測を言おうか、痣城剣八。君は『剣八』であるが故に……『剣八』の名に敗北するだろう」


「もしかすると……その男の名は、観音寺というのではないかな?」


「時折あのような者が現れるからこそ、この世は面白い。価値があると言ってもいい。
 だからこそ、それに相応しき者が世を導くべきだとは思わないか? 決して、あのようなもの(、、、、、、、)ではなく」


「その時は、君が良き隣人か、あるいは良き敵である事を期待しているよ。痣城双也」

+ ・小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』
「君も霊王宮で見たのだろう? この尸魂界の原罪(はらわた)を」


「永遠などと、軽々しく口にするものではないだろう? 東仙要の信念ですら永遠ではなかったのだから」


「君は一つ、勘違いをしているようだな。私は東仙要を、罰すべき敗残兵として手にかけたわけではない。あれは、私なりの慈悲だ」


「東仙要があのまま生き延びれば、彼はやがて比類無き絶望をその身で受け止め、心朽ち果てる事となる。
 あれほどの美しい覚悟の持ち主が、更なる絶望に絡め殺されるのは忍びない。
 だからこそ、最も忠誠心の高かった部下への手向けとして慈悲を与えた。ただ、それだけの事だ」


「安心するといい。君が抱いているものは憎しみではない。消え去った東仙要とその足跡に対する感傷に過ぎない。
 覚えておくといい。如何に強い決意を身に抱こうと、単なる感傷で強者を屠る事など出来はしないのだと」


「これから退屈な時間を過ごす事になるのでね、私のささやかな言葉で僅かなりとも尸魂界の未来が変わるのかどうか、それを推察して楽しむとしよう」


「真実を見通したければ、自らの血肉と魂を贄として足搔く事だ。少なくとも、東仙要はそうしてきた。それは君も知る所ではないのかな?」


「ああ。その通りだ。君が今しがた絶望し、厭悪の炎で燃やし尽くそうとしている下らない世界の一欠片だよ」


「その胸に満ちた憎しみを、暫し僕……私に預けるつもりはないか?」


「私の名は、藍染惣右介。今はまだ……ただの矮小な死神だ」


「自らの弱さを知る事は、より高みに登る為の礎となる。進化もまた、時には恐怖が必要となるのだからね」


「約束しよう。君が死神達の許しに苦しむ事となる前に、必ず君を消し去ると」


「要、君が残した足跡を辿る者達は、中々に面白い歩みを続けているようだ」


「たとえ、最後にはその屍を踏み越える事になるとしても───いずれ彼らの歩みが、私の道を照らす時を楽しみにするとしよう」


 余談


彼の本心は支配に抗う(ので挑発はしても今のところ脱獄はしていない)ことを除くと不明だが、
空座町での一般人の件と言い、どうやら一護の見立てもあながち的外れではないらしく、弱者を見下してはいても思うところもあるらしい。

また、誰にも従わない上に誰の手にも負えない様に見えそれでいて挑発などもしまくる困った人なのだが、
プライドの高さからか上記の様に無様な真似はしたくないらしきことがうかがえ*16、挑発しても柔軟且つ理路整然と対応したり飄々と回避する京楽の様な相手はやりにくいらしい。
こうした対応がある意味唯一の弱点と言えるかも知れない。

浦原喜助に対しては「尸魂界で唯一私の頭脳を超える存在」、「お前ほどの頭脳がありながら何故動かない!!」と非常に高く評価しており、彼に封印される直前は普段の冷静な態度をかなぐり捨てて激昂するなど、彼のことを唯一自分と対等の存在と認めていた節がある
強すぎる自分と同じ立場にいるにもかかわらず、今の世界を甘んじて受け入れている彼が許せなかったのかもしれない。
逆にこの二人が手を組んでいたら誰も止められなかったかもしれない…

なお、破面篇で一護に鏡花水月を使わなかった理由は自身の純粋な強さの確認などの意味合いが強いと思われる(その為に一護を導いて順序良く強化させた)。
尸魂界篇で一度ギンが神鎗で一護を逃がしたのも、ギンの意向と言うより彼の指示によるものだと思われる。
また、一護戦では明らかにプライドが高い様子がうかがえることと、崩玉でどんどんパワーアップしていってるため、劣勢になっても使うことを考えなかったのだと思われる。
完全催眠ではめて勝ったところで、彼の目的からすると敗北だったのだろう。

最終的には「破道の九十九・五龍転滅」すら事も無げに詠唱破棄で使いこなし、ラスボス戦で実戦投入している。
対をなす「縛道の九十九・禁」を詠唱破棄で使用した鬼道衆副総帥(当時)のハッチこと有昭田鉢玄が「ちょっと無理してマス…」と述べていることからして、おそらく最終的な鬼道の実力では鬼道衆をも凌ぎ作中最強格。






追記・修正お願いしまァす!!

元・BLEACH読者 wiki籠り
地下監獄最下層第八監獄“アニヲタwiki”にて
1万8800投票を貰うまで記事を改稿し続けよ!!





──成程


君達如きがこの私を“追記・修正”か

些か 滑稽に映るな

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最終更新:2024年05月21日 16:42

*1 ウルキオラ曰く心理の檻。もっとも彼がノイトラに説明する所によれば、これさえも所詮上手くいけば儲け物という程度の感覚での遊びに過ぎないらしいが。

*2 護廷十三隊と同格の、鬼道運用に特化した組織。

*3 死神の基本戦闘術である斬魄刀、白打、瞬歩、鬼道の事

*4 この時は能力を隠すため、霧と水流を操作して光を乱反射させて同士討ちさせる流水系能力……に見えるように『誤認』させた。

*5 卯ノ花隊長が死体偽装に違和感を持った件。

*6 原作の結末を見れば分かるが流石のユーハバッハも手軽に蘇生出来るわけではない。

*7 そうでなければユーハバッハに気付かれる。

*8 また浦原も多くの知識を持っていたので、なにかしらの方法で尸魂界の史実を知る方法があるのかもしれない

*9 断界で「最後の月牙天衝」を習得するべく修行中の一護の更なる進化を促す為。

*10 アニメ308話で一護と藍染の斬撃の応酬シーンにて、剣圧で地形が変わっているが、一度だけ藍染の斬撃を一護が避けて空振りになった時には地形が変化していない等岩山を消し飛ばす程の力を振るっていたのは藍染ではなく一護の方であったのが分かりやすく描写されている。

*11 かつて一護との戦闘を目撃していた浦原の見立て

*12 要は自分の方がユーハバッハより格上であると主張している。

*13 翻ってユーハバッハは必要最低限の会話と受け答えで切り上げようとしている。まあ戦争中で影武者のRのロイドも戦っていたので当然である。

*14 藍染は例によって自分に触らぬよう言っている。

*15 マユリによればこの椅子は、藍染の霊圧を完全に無力化するのではなく敢えて一定の範囲内に留めておくことに特化しているという。

*16 実際、他者を利用することこそあれど、人質を取ったり複数人でリンチしたりといった卑怯なことはしなかった