市丸ギン

登録日:2010/04/18(日) 01:22:37
更新日:2019/10/16 Wed 18:32:46
所要時間:約 15 分で読めます





君が明日蛇となり 人を喰らい始めるとして

人を喰らったその口で 僕を愛すと 咆えたとして

僕は果たして 今日と同じに

君を愛すと 言えるだろうか







市丸 ギン 
いちまる ぎん

[職業]死神
[肩書]瀞霊廷護廷十三隊三番隊隊長

 [羽裏色]藍白
 [身長/体重]185cm/69kg
 [誕生日]9月10日
 [斬魄刀]神鎗(しんそう)
  〔解号〕射殺せ「神槍」
 [卍解]神殺鎗(かみしにのやり)
 [CV]遊佐浩二


漫画「BLEACH」の登場人物。


 概要


護廷十三隊三番隊隊長。
昔は五番隊副隊長で、藍染の副官だった。

糸目で常に薄ら笑い、関西弁(京都弁)で話す不気味な人物。言動もひょうひょうとして掴み所が無い。
一護からは「キツネ野郎」と評され、副隊長であるイヅルからも同じようなイメージを抱かれている。
処刑前のルキアの覚悟を甘い言葉と態度で崩して笑う腹黒な面も。
趣味は人間観察。好きな食べ物は干柿。イヅルは彼のせいで干し柿が嫌いになった。

流魂街出身で、十番隊副隊長の松本乱菊とはその頃からの幼なじみで同期。しかも一時期同居していたとか。
その辺の関係か乱菊と接する時は雰囲気がちょっと変わる。

約100年ほど前に1年で真央霊術院を卒業している。
これは志波 海燕を上回る逸材で五番隊に入隊した頃から隊士に注目されていた。
そして入隊直後に藍染の手引きにより当時の五番隊三席と密かに対峙し、瞬殺している。
その実力をまだ副隊長だった頃の藍染に買われ、後々に彼の副隊長となった。


 能力


◇─ 斬魄刀「神鎗(しんそう)

解号は「射殺せ(いころせ)~」。

普段は脇差サイズ。
始解の能力は刀が伸びること。
単純明快、あまり応用が効かなそうだが、元の形や使い方の工夫により奇襲では強い。
また、一護を吹っ飛ばしたり兕丹坊の左腕をぶった斬ったり、ひよ里の胴を真っ二つにしたりと、やはり隊長の一角なだけあり威力も十分。
長さは最大で刀百本分らしい。別名『百本差し』


◇─ 卍解「神殺鎗(かみしにのやり)

斬魄刀の形状は始解と全く同じ。
能力は「始解」よりも長く、速く伸びる。


・・・ん?


能力は始解よりももっと伸びる。それだけ。



なん・・・だと・・・?



またどれだけ伸びるのか、我々にもわかるように丁寧に説明してくれている。




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なn(ry


「13km」とは東京タワー39個分、260ヤミー、833hydeくらいの長さ。
伸ばした刀でも強度や威力は維持しているらしく、見開きでたくさんのビルごとぶった斬って一護に斬り掛かる。流石は本気の卍解。
が、あっさり防がれカウンターを喰らってしまう。
……あれ?あんま強くないんじゃ?

しかしまだ戦いは始まったばかり。きっとまだまだ凄い使い方を見せてくれるに違いない。そうに違いない。



以下さらにさらにネタバレ



















実は





最速の卍解



あれ?それってイチゴじゃね?

と考えるはずだがこれは伸縮のスピードが最速なので問題無い…って最速も何も他の刀は伸縮しな(ry


つまり脇差しサイズから13kmまで一瞬で伸びる。
ギンによれば音の500倍(秒速約175キロメートル)の速さらしい。


作中では初めに13kmという射程距離を宣言したり、その後町を横に大きく薙ぎったりして、イチゴに長さへの印象を強く持たせて、そこにできた隙で葬ろうとした。



斬魄刀100本分伸びるだけの始解に絶望してからもう何十年を数える。

ずっとずっと卍解の修行をしてきた。

辛くても寂しくても修行してきた。

ロリ巨乳…ちゃう、乱菊と離れることになっても修行した。

真央霊術院に入学しても修行した。

天才と呼ばれても修行した。

一年で真央霊術院を卒業しても修行した。

キモいメガ…ちゃう、藍染隊長に勧誘されて劇団藍染…ちゃう、護廷十三隊の五番隊に入隊してからも修行した。

鐵☆拳☆断☆風はんを失笑…ちゃう、六車はん達で実験しながらも修行した。




その結果、待っとったんは13km伸びるだけの卍解やった。

あんまりや、あんまりや。






藍染「卍解は神殺鎗とありますが?」

ギン「はい。神殺鎗です。」

藍染「神殺鎗とはどんな能力ですか?」

ギン「伸びます。」

藍染「え、伸びる?」

ギン「はい。伸びます。13kmまで一瞬で伸びます。」

藍染「…で、13km伸びるのは私の下で働くうえで何のメリットがあるとお考えですか?」

ギン「はい。一瞬で13km移動もできます。」

藍染「いや、死神には瞬歩があります。あなたもできますよね。」

ギン「でも、一瞬で逃げれますよ。」

藍染「いや、逃げるとかそういう問題じゃなくてですね…」

ギン「始解は100本分なんですよ。」

藍染「ふざけないでください。それに100本分って何ですか。だいたい…」

ギン「斬魄刀100本分です。百本返しともいいます。」

藍染「聞いてません。帰って下さい。」

ギン「あれあれ?怒らせていいんですか?使いますよ。神殺鎗。」

藍染「いいですよ。使って下さい。神殺鎗とやらを。それで満足したら帰って下さい。」

ギン「射殺せ神鎗。」

藍染「幻覚だ。」








全盛期の市丸ギン伝説
  • 卍解で13km伸びるのは当たり前、破面化すると13万kmも
  • 初回登場時から神鎗を頻発
  • ギンにとっての斬魂刀は槍の出来損ない
  • 圧倒的戦力差、全員負傷の状況から1人で逆転
  • 1回のスイングで斬魂刀が3km伸びる
  • 鞘に収めても伸びる
  • 刀を抜いただけで藍染が泣いて謝った。心臓発作を起こす死神も
  • 13km伸びても納得いかなければ、敵を殺さないで帰ってきてた
  • あまりに伸びすぎるから始解でも卍解扱い
  • その始解もすごい伸びる

│敵を一睨みしただけで
│斬魂刀が13km伸びる

│戦闘の無い休息日でも伸びる

│刀を抜かずに手が伸びていたことも

│伸ばして地球一周なんてザラ
│2周することも

│刀を抜く速さより卍解してから
│13km伸びる方が早かった

│神鎗を止めようとした総隊長と
│受け止めようとした護廷十三隊長
│副隊長、伝説クラスの死神ともども
│13km先まで押し出した

│読者のヤジに反論しながら13km

│グッとガッツポーズしただけで
│50kmくらい伸びた

│卍解の際ブリーチの連載も
│伸びたことは有名

│破面が誕生したきっかけは
│ギンの地球外まで伸びた斬魂刀

│現世から尸魂界、どこにいても伸ばす

│他の死神の斬魂刀を楽々13km伸ばしてた

│自分の伸びた刀に飛び乗って
│13km先まで行くという読者サービス

│ サイズ比較
│   A  .←ギン
↑   ↑
神殺鎗 東京タワー








と、「13kmや」という迷ゼリフと共に何かとネタにされやすい卍解だが、ちょっと待ってほしい。

冷静に考えれば、相手から捕捉されない場所から一瞬(卍解一護が視認すらできない)で攻撃できる点で、この一撃を防ぐのは相当難しい。
威力も、空座町(偽物)の建物群を一撃で両断する程の切れ味、卍解一護を吹き飛ばす程の伸縮時の圧力、天鎖斬月に思い切りぶつけられる頑丈具合。
作中でもやっていたが伸ばした状態で隊長格が振り回せばもはや兵器
正面からのタイマンでしかも強い一護単体にはこの使い方は微妙だが、大勢の相手や巨大な虚、始解でやったように横合いから斬り付けるなどなら実は非常に有効。
ノーモーションで反動も無く、自在に伸縮可能なので、ギンが本気だったならば一護が実行していた『剣先を見て注意しながら受け太刀する』も実は不完全な対策である*1
伸びていない時には始解と卍解の区別が付かないので不意も突きやすく、しかも大仰なもの揃いの卍解としては珍しく取り回しも良好で場所を選ばない。
伸ばした時に間合いを詰められても、即座に短くして体術や剣技で対応可能。
と、不意打ちで特に効果を発揮するものの、その実使い手が優れていれば隙のない絶大な性能を有していることが分かる。

ネタにされがちな具体的な数字に関しても
伸びきるまでにおよそ0.074秒、伸縮にインターバルがなければ1秒間に6~7回ほど13km伸縮を繰り返すことが可能というわけである。
これを使って平然としているギン(反動は?)やら、着弾の衝撃による爆風や刀身付近のソニックブームだとか間接的な影響まで考え始めると更にやばい

しかも最大まで伸ばす必要がなければ*2もっと速く目標に到達し、戻すのも一瞬。
実際伸縮の度合いを限定していたのか、作中でも明らかに1秒間に6~7発どころではない回数の伸縮を披露している。
一護vs恋次二戦目(11巻)で登場した『攻撃の威力と最大連続攻撃回数』理論を今更ながら振り返るとびっくりの有り様である。


使い手がトップクラスの実力者というのも相まって、「刀身が伸びる」という単純な能力を、「単純だからこそ強い」と言い切れるレベルにまで昇華している。
ただ、「BLEACH」的にはあまりオサレではない能力であり、やはりネタにされやすい。

伸縮速度の脅威は描かれていたが、長さについては「13kmや」の台詞を見た瞬間に「そうですか」みたいな感情を覚えた読者は多いはず。
初見の微妙さからの「あれ?長さも実はやばくね?有効活用されてないけど…」みたいな、
後からじわじわくるタイプのオサレ要素は「BLEACH」で活躍するには厳しい。


また藍染たちが空座町に侵攻した際、護廷十三隊側は「転界結柱」という4本の柱から成る結界装置を使っていたが、
この卍解で刀をブン回せば一瞬で柱を破壊して結界を消せるため、「何故それをしなかったのか」という点においてもネタにされやすい。
作中でよく醸し出していた雰囲気通り、藍染とギンにはそれぞれに思惑があったのでしなくてもおかしいことはなかったが。


【技】
  • 神殺鎗(かみしにのやり)舞踏(ぶとう)
刃の伸縮を超高速で繰り返すという単純な技。
上述の通り速度、間合い共にずば抜けているので初見で回避は極めて困難。
ただし狙いを定めるためか、構えはもえもえキュン

  • 神殺鎗(かみしにのやり)舞踏連刃(ぶとうれんじん)
上記の「舞踏」を超高速で連発する技。これまた変わった特徴の無いシンプルな技。
しかし、卍解の破壊力を何度も同じ場所に連続で与えられる恐ろしさは計り知れない。
原作ではあまりの伸縮速度と回転率を利用して伸縮による突きだけで建物を破壊するほどの面制圧をしている


以下戦慄のネタバレ

















言うたほど長く伸びません
言うたほど迅く伸びません

なん…だと……?

神死槍の真価は、刃の内側に仕込まれた細胞を溶かして崩す猛毒。
刀の一部を相手の体内に埋め込み、(ころ)せ』の解号で毒が発動する。
一見効率が悪い気もするが、前述の隙が無く極めて避けにくい能力に一撃必殺の毒*3が加わることは相当な脅威。

そもそも神槍の実態は只伸縮する斬魄刀ではなく、乱菊の『灰猫』と同じ性質を持つ斬魄刀。
わざと喰らうなどして刀身を止めておくという対策も、この時明かされた伸縮開始時に瞬間的に塵になる特性(一部を塵にせず残すことも可能)と猛毒のせいでまず不可能。
一度でも肉体に刃が刺されば、その時点で体内に凶悪な時限爆弾が仕込まれるのと同義である。

解号の手間が必要なのも、自身や味方に欠片が入った時の誤爆を防げる明確な長所と考えられる。(解号に意味が無かったら間違った認識になるが)
刀の強度・伸縮速度もやはり相当で、実際の値は不明になったものの市丸が語った嘘が一護や藍染に通じているほどの性能は持ち合わせている。
卍解一護が戦闘中に意気消沈して呆然自失する程に進化した藍染の体を実際にあっさり貫いた上に、毒も通用可能なほど強力*4
他にも口撃していたとは言え、毒を使わない・殺さない様に手加減もしているのに実は虚化した一護を圧倒していたりもする*5
長さに関しても最低でも一護戦で見せた通りの長さまで伸ばせるので、ぶっちゃけ問題無い。

後付けで追加された『卍解は破壊に弱い』という弱点も塵になる特性の利用や、伸びることで明らかに質量が増大しているので耐性がある可能性がある。
纏めると
  • 市丸のブラフと嘘デタラメが全く嘘に見えない驚異的な伸縮速度と射程距離
  • 超高速伸縮により遠近問わず問題なく戦える高い汎用性
  • ビル街を纏めてぶった斬れる切れ味と伸縮時の突きの優れた破壊力
  • 一発でも命中すれば毒を埋め込まれ即死コース一直線な初見殺し性能
を兼ね備えた作中屈指の凶悪卍解。
相変わらず派手さは無いが、数ある卍解の中でも極めて実戦的な能力である。


ただ、毒だとかやっぱし「BLEACH」的にはオサレ感はあんまり無い。
そもそも卍解とは、能力はもちろんのことデザインにおいてもオサレ感を出しておかなくてはならないものであり、
「BLEACH」において卍解とはオサレポイントを飛躍的に高めることのできる重要なツールなのである。

市丸の「神鎗」は、その「派手さ」という名のオサレポイントが名前以外の能力・デザインのいずれにおいても欠けていた。
よくよく考えれば強力。だが、オサレポイントバトルを採用している「BLEACH」では、話が違ってくることは明白である。

普通のバトル漫画で考えれば凶悪どころではない性能とポテンシャルを持っていることも考えると、ある意味劇中屈指の不遇の卍解。



 活躍


◇─ 尸魂界篇

実は一護たちが遭遇する2人目の隊長だったりする。

初登場は一護達と会う前で、当初は童顔で三下のような風貌・発言だった。
しかし横槍とは言え剣八を一瞬でぐるぐる巻きに捕縛して移動させたことから、かなりの実力の持ち主であることがこの時から伺えた。


その後瀞霊廷に侵入しようとした一護達の前に現れ、勝手に敵(一護達)を通行させようとした兕丹坊の腕を斬り、
止めを刺そうとした際に兕丹坊を庇った相手が『一護』であることを知り、
距離を取って「神鎗」を上手く防御させることで一護を兕丹坊もろとも吹っ飛ばし、門の外へ追い出した。


ちなみに一護はギンの兕丹坊への攻撃に怒っていたが、あの場面は兕丹坊が攻撃されて当然の場面である。
(藍染の指示だとか、一護を生き永らえさせる&行動を遅延させるとかの狙いが本質だが)

師匠も兕丹坊がおかしいことは分かっていたようで、以下の様なやりとりになっている。
むしろ世の中の「敵と戦って負けると門を開ける門番」にツッコミを入れたかったのかもしれない。

兕丹坊「負けだ門番が門を開げるのは…あだり前のこどだべ!!

―――何を言うてんねや?

わかってへんねんな 負けた門番は門なんか開けへんよ

門番が"負ける"ゆうのは…"死ぬ"ゆう意味やぞ。



後に一護達について「何故殺さなかったか」を隊舎集会で言及されたが、直後に一護たちが瀞霊廷に侵入したことで無かったことに。

その後藍染が殺されたり何やかやあって、実はルキア処刑の黒幕なんじゃないかと疑われたりしたが・・・


行くぞ、ギン

・・・はい、藍染隊長


真の黒幕は殺されたと思っていた藍染惣右介その人であり、市丸はその部下としてイヅルと共に暗躍していたに過ぎなかった。
その後は藍染、東仙と共に虚圏へと消える。



◇─ 破面篇

大物ぶりをちらつかせながらも大した出番がないまま現世に出動。
十刃たちがやられていくのを藍染と共に高みの見物を決め込むが、一護が向かってきたことでようやく重い腰を上げる。
が、一護の実力不足や挫けた心を悟ると逃げるように示唆するなど、最後まで本気で戦おうとはしていなかった。
この時戦闘不能になっていなかった他の死神達とは異なり、一護と同様に別次元と言えるまでに進化した藍染の力を感じ取れていた。


その理由は、彼の真の狙いが「藍染への復讐」と「乱菊の魂魄の奪還」にあったため。
この目的のためだけに彼は藍染の部下となり、「鏡花水月」の術中から抜け出す方法を唯一人学んでいた(※他の連中は対策を知らずに何故か倒せる気でいた)。
全ては、藍染が幼い乱菊の魂魄の一部を盗んだ償いをさせるためだった。

…が、死の淵に立たされることで思惑通りにさらに進化した藍染の手によりあえなく死亡し、乱菊の魂魄も奪われたままに。

最期は乱菊の手の中で、一護に後のことを託しつつ、霊子となって何も残さずに消滅した(らしい)。


非常に困難な目的を抱いていたため(100年程度耐えている)、
BLEACHの中でも珍しい、終始揺るぎない鉄の意志と挑発に乗らない鋼の強さを持ち、精神面が非常に強く描かれている。
活躍こそ少なかったが、斬魂刀の強さ・虚化一護を圧倒したり剣八を一瞬でグルグル巻きにする身体能力の高さに加えて、精神の強さも特筆物だったと言えるだろう。







君が明日蛇となり
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