ケフカ・パラッツォ

「ケフカ・パラッツォ」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ケフカ・パラッツォ - (2021/08/04 (水) 15:43:40) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/04/30(土) 04:05:46
更新日:2024/04/30 Tue 10:15:55
所要時間:約 6 分で読めます





「おや、私とやり合う、おつもりですね。
そういう、おつもりは、いけませんねえ!」

「にげろ! にげろ! でないと、黒コゲだじょー!!」

「なぜ滅ぶとわかりきっているのに またつくる?
死ぬとわかっていて なぜ生きようとする? 死ねば全て無になってしまうのに。
お前は見つけたのですか? この死にたえようとしている世界で…」


ケフカ・パラッツォとは、ゲーム『ファイナルファンタジー6』(FF6)に登場する敵役。
関連作品にもゲスト出演している。

◆FF6でのケフカ

年齢:35歳
身長:167cm
体重:48kg
誕生日:11月19日
血液型:AB型
好きなもの:鏡
嫌いなもの:レオ将軍
趣味:人形遊び

ガストラ帝国皇帝直属の人造魔導士で、帝国内としては将軍と同格の権力を持つ。その正体は人造魔導士のプロトタイプ。
魔導士としてもかなりの実力を持つが、その反面で魔導注入の副作用により精神が崩壊し性格は幼稚で残虐。
落ち着いた冷酷さから幼児のような振る舞いまでテンションが安定せず、それに応じて「私」「俺」「ぼくちん」と一人称もコロコロと変わる。
白塗りのメイクに派手な衣装という道化師の格好と、「ホワッホッホッホ」という独特の笑い声SEが特徴。
ひとしきり笑った後、「つまらん!」と怒り出すのもお約束。

物語序盤からちょくちょく登場しており、最初の登場シーンはフィガロ王国の中心であるフィガロ城。
任務の最中で行方不明になったティナがフィガロに匿われているという情報を入手し、その引き渡しを求めるという名目でフィガロに訪れる。
しかしエドガーがティナを庇いとぼけたため、ケフカは仮にも形としては対立国ではないはずのフィガロに火を放つという暴挙に出る。
フィガロ城の潜航機能により事なきを得るが、この時点で手段を選ばない破綻した性格が露呈している。

次の登場は帝国のドマ王国侵攻時。
敵であっても可能な限り無駄な流血を避けるレオ将軍が現場指揮を執っていたが、そのレオ将軍が急な本国からの呼び出しで帰国したため、
レオ将軍に次ぐ権限を持っていたケフカがそれまでのレオ将軍の方針を強引に破棄、強硬手段に出る。
川の水に「触れただけで即死」レベルの猛毒を混ぜてドマの人々を非戦闘員や捕虜の帝国兵ごと皆殺しにするという極悪非道の残虐行為をやってのけた。
潜伏していたがあまりの非道に我慢できず飛び出したマッシュらと交戦するが、兵士を盾にして逃亡。
そのためか兵士からの評価は最悪で、「あんな奴が将軍になるんだったら実家に帰らせてもらう」とまで言われる始末。

幻獣たちによる帝国襲撃の後、レジスタンスの面々との会食が開かれた時点では、ドマの件で投獄されている。
この際話し掛けると牢屋ではしゃぐ様子が見られ、「シンジラレナーイ!」と言い放ったりする。
会食の中でも皇帝からケフカの処遇についてレジスタンスに尋ねる発言などもあり、帝国内でも完全に失脚した…
かに見えたが、これらは全てガストラ皇帝による演出であった。実際は皇帝はケフカを切った訳では無く、その逆。
帝国が被害を受けたのをダシにレジスタンスを騙して協力させ、幻獣の力を一度に大量に手に入れる事を計画していたのだった。
その方法から卑怯な行為を嫌うレオ将軍よりもケフカをその手駒として選んだのである。





以下、ネタバレ




そして魔大陸が出現した後も皇帝に付き従っていたが…

「ジジイが…… さっきの、役たたずといったのは取り消してあげましょう
 なぜなら、皇帝、あなたは!役たたず以下、だからだー!!」

三闘神の像を前にしてケフカは突然裏切り、皇帝を殺害する。
そして世界の魔法の力の根源である三闘神の均衡を崩し、吸収したことで文字通りネ申となり、世界を崩壊させた。

世界崩壊後は、三闘神から奪った力「裁きの光」を用いて自分に歯向かう者や、その家・村などを容赦なく破壊、虐殺していった。


命… 夢… 希望…

どこから来て どこへ行く?

そんなものは… このわたしが 破壊する!!



最後は世界中の瓦礫が集まってできたと言われる「がれきの塔」で、3枚の羽を持った天使のような神々しい姿で現れる。

FF6のラスボスこそがケフカである。

しかし滅びようとしている世界でも大切なものを見つけられたティナ達に倒された。
ちなみに、この戦いのBGMが妖星乱舞。今までのラスボスよりも自らの手で直接甚大な虐殺行為を行った者でもあり、そのヘイトは比ではない。

実は最初に「心無い天使」を使ったラスボスだったりする。
魔神竜に会わなかった人は開幕で全員HP1にされ驚くだろう。
さらに力が80と異常なまでに高く、「破壊の翼」はこちらのパーティーを一撃で葬り去る程。


…というと強そうだが…


弱い。


62000というHPがFF6ではあまりにも心もとない。一応作中2位だが自分が力を吸い取った魔神より低い。
プレイヤー側はある程度キャラを鍛えれば、夢幻闘舞でもアルテマでもアルテマウェポンでもバリアントナイフでも9999ダメージを連発する事が容易。
こうなると、本来は恐ろしい技であるはずの「開幕こころないてんし」も、「1ターン目では絶対にこちらを倒さない」と言う足踏みでしかない訳で、
総攻撃2巡以内、酷い時にはバリアントナイフ二刀流乱れ打ちの1回で轟沈する。
予め前のターンに飛んでおいたジャンプが開幕で降ってきて口上の前に死ぬ事すらある*1

かといって攻撃が激しいかというと普段はファイガ、ブリザガ、サンダガを使ってくるが驚くほど威力がない。
実はこいつの魔力は 8 しかなく最初の時より下がっている。三闘神の魔力を吸収したとはなんだったのか。
ラスボスたちしか使わない専用魔法トラインで全員に暗闇と沈黙を与えるが、SFCはバグで暗闇の効果が全くない。

HPが減ると発狂モードに入り、強烈なカウンターと最強の威力を持つ専用魔法「ミッシング」を使うようになる。
…が、このミッシングはタメがある上に魔法防御で普通に軽減できるので大抵アルテマ…どころか前座の相手のメテオより弱い。
しかもタメ中やミッシングの発動直後はカウンターが使えなくなるオマケまでついている。
一応カウンターの激しさはガチであり、SFCでは準専用技のハイパードライブを使い単体に3500ものダメージを与えるが
逆に言えば魔力が低すぎてコロシアムのジークフリードが7000以上、GBAの裏ダンジョンの雑魚が8000以上、裏ボスに至っては9999ダメージ出す技でこの程度しか出ないともいえる。


ちなみにこいつ自身もアルテマ使いなのだが、カウンター専用の上に

  • HPが約10000以下にならないと使わない
  • タメ時にカウンターが使えなくなる
  • HP8000程度になるとまずタメてミッシングを打とうとする
  • その上で発動率1/3

という条件のためにほとんどの場合先に9999ダメージを食らい見ることなく沈む上に
発動したところで魔力が低すぎて 敵のアルテマでは最弱。 HP3000もあれば耐えられてしまう。ついでにHP10000を切るとハイパードライブを使わなくなってしまう。
そもそもファイガもブリザガもサンダガもアルテマも道中のトイレにいるボスや狂信者の塔 のボスが使う上にそっちの方が威力がある。
というか後者のボスに至っては隠しボスでもないのにケフカの倍以上火力があり、アルテマに至っては7000近いダメージを出すと言うのに…

正直セフィロスや聖天使アルテマとどっこいどっこいの弱さで「FF史上最弱のラスボスと言えば?」の問いに対して必ずと言っていい程名前が挙がる。

しかし、FF6のラストバトルは4連戦あり、味方全員の入れ替え制での参加になる。
前座として三闘神が具現化した神々の像との連戦があり、複数同時に出現しそれぞれが豊富な攻撃手段を持つ。
中には即死級のものも含まれるためゴーレムやリレイズで防がないと一軍メンバーでも次々脱落してしまう。

これらもケフカ戦の形態の1つと考えることが可能であり(実際ケフカは三闘神の魔力を自分のものとして行使している)、インターバルなしの連戦=ラスボスの形態変化とも言えるものであるため、それらをすべて含めればHPはかなり多いし、6のラストバトル自体はそう易しくはない。

DISSIDIA FINAL FANTASYでのケフカ
CVは千葉繁で参戦。DFFのスタッフは、当初から「ケフカの声は千葉さん」で合意が形成されていたという。
その期待通り熱演(怪演?)のおかげで非常に濃いキャラとなっており、はまり役として名高い。
声優の千葉繁はアドリブを絶え間なく挟み込ませることで知られている。本作でもいたる所でアドリブが入るのだが、これがケフカのキャラを崩すどころか拡張する始末。まさに本人。
米声優(カカシ先生の人)も負けじとはっちゃけた演技をかまし、米版千葉とまで言わせた。もちろんアドリブあり。

コンセプトはトリックスター。その特異な魔法が相手を翻弄する。
ほとんどのブレイブ魔法は牽制・追撃に使えるので厄介。しかし返されたら強力な魔法が自分めがけて飛ぶので注意が必要。

EXモードはあのラスボスの天使姿となり一層魔法が強力になる。
が、返されたr(ry
おまけに強面になりながらあの形相でスキップしたりケツかきながら横たわるためいろんな意味でこわいよ…


通常版では性能的にかなり残念だったが、UT、DDFFと作品を追う毎に追加技こそないものの各技の強化がなされるなど、スタッフの愛を感じるキャラである。
また、アドリブで勝手にイミテーションを給料制にしたり、ヴァンが「父親になったらスルメ食べながら勉強しろーというんだろう」と発言したりとフリーダム。

また、皇帝に「自分とは真逆の方向の策士」と評されるほどの策士。
アルティミシアからも「厄介な道化」と言われ、その働きぶりは原作同様の残忍さが伺える。

ライトニングからは
「な……んだ こいつは──!?」と引かれている




こんな彼だがシリアスな千葉さんの演技も必見。
敵味方全てを見下してからかうケフカがただ1人本気で憎悪するセシルへの吐き捨て、クジャをコスモスの戦士に殺させようと企むダークな演技、最後の戦いで救いのない未来を嘆き破壊の衝動に溺れる様は真面目な意味で千葉氏の本気が伺える。


余談だが、ケフカに限って画面の前のプレイヤーが見えるという裏設定がある…らしい



以下噂話………?

◆魔導注入実験関連
FFシリーズ屈指のキ◯ガイさんであるケフカだが、こんな性格になってしまった原因は帝国の魔導注入実験にある。

「ケフカっていうのは最初の頃にシド博士に作られた魔導士だっていうぜ。
まだ技術的に問題があって、魔導の力は並外れたものになったが、心が壊れちまったっていう話だ」と作中で語られている。

なお、ラスボスの過去を仄めかすこのセリフだが、帝国のパブにいる雑魚兵士から期間限定で聞けるだけだったりする。
他にも「ストラゴスとリルムには血縁関係がない」など、FF6では割と重要な設定が一般の町人・村人から聞けるケースがしばしばある。

セリスも同様の人造魔導士であるが、ケフカと違って技術が改良された後期の人造魔導士であり、ケフカほどの飛びぬけた魔力は持たないが、精神は正常を保っている。
実際のステータスではセリスが魔力36でケフカが魔力8なのは見なかったことに

失われた魔法をガストラ帝国が魔導として復活させて間もない頃、人造魔導師を造る計画で最初の被験者にセリス・シェールが選ばれたが、ケフカがセリスを庇って代わりに実験台になり、魔導士となったが、魔導注入による副作用で精神が蝕まれてしまい………そしてその後魔大陸でセリスに拒絶され、その腹いせに皇帝を殺し、世界を崩壊させた………………という色々尾ひれがついた噂もある。
やたら裏設定が凝っているFF6ならありえるかも………と現在でも議論が続いている話題である。

DDFFのキャラクター図鑑にも『破たんした人格は魔導の力を注入した副作用によるものだが彼の本来の姿を知るものはいない。』と明記されている。
DFFの素材アクセサリである「狂乱の微笑み」のテキスト。

DFF>与えられた境遇を呪うより いっそ楽しんで生きる ……それもいい

DDFF>辛く苦しい過去があったとしても 楽しく生きられたら それでいい


◆LoV
そんな彼は、スクエニのアーケードゲーム『ロードオブヴァーミリオン』にもちゃっかり参戦。

コスト30で神族、移動速度は4でATKが65のDEFが75、攻撃属性は炎の単数。
特殊技は『ハイパードライブ』で範囲内の敵全てに炎属性のダメージをあたえる。範囲内の敵の数が少ないほど威力が上がる。さらに、防御力を一定時間下げる。
というもので、イラストレーターは天野喜孝氏である。



追記しろ!修正しろ!でないと、黒コゲだじょー!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/