マスク(映画)

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マスク(映画) - (2019/06/16 (日) 06:45:43) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/03/25(木) 17:03:55
更新日:2024/02/23 Fri 06:57:31
所要時間:約 1 分で読めます




The Mask

アメリカのダーク・ホース・コミックスの同名漫画を原作とするコメディ映画。
1994年7月29日にアメリカで公開、日本では翌年2月25日に公開された。

原作のマスクはサイコホラー的な要素を含む作品だったが、サタデー・ナイト・ライブ(SNL)の出演者であり、既に幾つかの主演コメディ映画で注目されていたジム・キャリーを主演に据えたかともあってか、ジムの芸風に合わせた明るい作風に変えられた。

マスクも原作の残酷な面もあるダークヒーローではなく、ちょいワルヒーロー程度にアレンジされており、本作のヒットを受けてアニメ化されたり、93年に途絶えていた原作が、本作の路線で95年から復活してたりする。

製作途中の段階で目玉や心臓が飛び出したり、竜巻のように回転したりと漫画のような演出をVFXで表現した映像が公開されて話題を呼び、実際の映画も世界中で大ヒットを記録し、当時のアカデミー賞の視覚効果賞にノミネートされた。

これによって、ジム・キャリーに世界的な知名度を獲得させると共にトップクラスのスターにのし上げさせ、
当時は若干22歳でド新人にも関わらず、ヒロインに抜擢されたキャメロン・ディアスも抜群の存在感を見せつけて若くしてスターの仲間入りをさせることになった。

日本語吹き替えも豪華声優陣。字幕版だけでなく吹き替え版も視聴することをおすすめする。
ただし、吹き替えについてはTV初放送された日本TV版(金曜ロードショー)が主演の山寺宏一はソフト版と同じものの、共演者や台詞のはっちゃけ具合から、知ってる人間にとってはソフト版より人気が高く、此方もソフト版に収録して欲しいとの声も。

大ヒット作で続編も期待されながら長い間かなわなかったが05年に『MASK2』が製作された……が、第一作の足下にも及ばない大凡作となってしまった。


●あらすじ

銀行マンのスタンリー・イプキスは冴えないお人好しでツイてない毎日を送っていた。
ある日、彼は溺れた人間と勘違いして河で木製のマスクを手に入れる。

それを顔に付けると、緑の竜巻と共に型破りの魔人、マスクに変身!
本人の過剰な本性と、マスクの超強力なパワーで、歌姫のティナにアタックするが・・・


●主要登場人物(俳優/日本TV版吹き替え)
  • スタンリー・イプキス
(ジム・キャリー/山寺宏一
本作主人公。人の好さが災いしやること為すことが失敗ばかりの冴えない優男。
口うるさい大家がいるアパートで愛犬マイロと暮らし、アニメ鑑賞が少ない癒し。
しかしマスクを拾ったことで自分の奥底に眠る欲望、そして大騒動に巻き込まれていくことに…
引っ込み思案な彼だが同時の「思慮深い」「思いやりがある」ことにもつながる性格であり、人柄の誠実さは本物。
一方でマスクの影響からか、マスクを外していても大胆な行動を取るように変わっていく。
ジム・キャリーのパフォーマンスと当時最先端のCGIの見せたアニメーションの相乗効果は凄まじいものがあり、現在でも語り種になっている。
元々、声質が似ていることもあってか吹き替えはソフト版でも日本TV版でも山ちゃんが担当。
台詞回しの違いはあるものの、どちらも山ちゃんの演技の広さが光る。山ちゃんは日本では10話のみ邦訳されたアニメでもイプキス=マスクを演じている。

  • ティナ・カーライル
(キャメロン・ディアス/井上喜久子)
本作ヒロインでありクラブ「ココ・ボンゴ」の歌姫。
ドリアンの愛人であるがマスクの強烈(すぎる)アプローチで彼に惹かれていくように。
スタンリーに対しても「仕事真面目」「誠実な人」と高評価で、天然ボケ気味なれどマスクの正体にも気付き、仮面の奥のイプキスの優しさを感じとった。

  • マイロ
スタンリーの愛犬。犬種はジャック・ラッセル・テリア。
中々賢く朝にスタンリーを起こしたり部屋の鍵を探したりとまさに名犬。
中盤スタンリーが逮捕された際は留置所まで走って追いかけるほど。健気である…

  • チャーリー・シューマーカー
(リチャード・ジェニ/大塚芳忠)
スタンリーの友人。彼とは対照的に社交的で軽い性格。
しかしスタンリーは大事な友人として交流しており、作中で手助けする場面も。

  • ペギー・ベラント
(エイミー・ヤスベック/高島雅羅)
マスクの引き起こす事件を追う若き女性記者。
早々にマスク=スタンリーと見抜き、彼に接触することに。
内気な性格で悩む彼を励ますなど気があるような様子も見せていく。
+ ...
…が、実はギャングであるドリアンと繋がっており大金と引き換えにスタンリーを引き渡した。
一応「手は出さない約束」だったらしいがまあ大した違いはない。
DVD収録版ではマスクを被ったドリアンに殺されるシーンが追加された。インガオホー!

  • ドリアン・タイレル
(ピーター・グリーン/大塚明夫)
「ココ・ボンゴ」の従業員にしてギャングの手下。本作のヴィランである。
暴力的で嫉妬深く、何事も自分の思い通りにならないと気が済まない性格。
前々からボスであるニコを始末、ティナも自分のものにせんと画策していたが、マスクの存在を知り行動に出る。
”協力者”の存在もありスタンリーからマスクを奪うことに成功、最悪の魔人が誕生する…*1

  • ミッチ・ケラウェイ
(ピーター・リーガート/若本規夫
マスクによる事件を追う警部。良くも悪くも正義感溢れる性格で融通が利かない。
マスクの能力で警官たちが無力化される中、彼は最後まで正気を保つなど中々すごい人物。
日本TV版では若本声と台詞のセンスの良さが光る。



●マスク
スタンリーが河に浮かんでるのを発見したもの。木製の仮面で通常は何の変哲もない見た目である。
しかしひとたび顔に当てるとゴムでもこうはならんだろうというくらい激しく伸び縮みし使用者の顔を覆ってしまう。
そして緑の竜巻とともに回転し、それが消えると魔人マスクに変身する。

装備者に超人じみた身体能力と摩訶不思議な特殊能力を与え、同時に深層心理の欲望を刺激する謎のアイテム。
事実内気だったスタンリーはマスクに変身したとたん小言のうるさい大家に仕返しをし、悪徳自動車工場の従業員を懲らしめ…と人が変わったようになる。
特殊能力も様々で無から多様な物体を取り出したり周囲の人間を操ったり果ては第4の壁を破壊して授賞式をおっぱじめちゃったり。
コメディチックな描写で大暴れするその姿は笑うこと間違いなし。実は人間でなくとも装着できる。

作中登場した仮面研究学者は神話のロキを模したものではないかと推測。
裏設定では北欧時代にヴァイキングによりアメリカ大陸へ封印されたことになってる。
その後本編OPで河川調査作業員が箱を発見、開封し再び世に解き放たれることになる…ちなみに調査員はその後事故って死んだが何も触れられなかった。不憫。


とにかく歌のノリが良く、クラブでの「Hey Pachuco!」や警察達と踊る「CUBAN PETE」のシーンは一見の価値あり


2?知らんなぁ


「息ィ吸い込んで歯ァ食いしばれ!! 俺がお前らを追記修正してやる!!」
「オ ー バー ホ ー ル だ ァ !!」


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