銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)

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銀の戦車(シルバー・チャリオッツ) - (2019/06/09 (日) 14:12:02) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/05/01 (日) 21:45:44
更新日:2023/10/23 Mon 22:00:05
所要時間:約 10 分で読めます






おれは誓ったッ!

我が妹の魂の尊厳とやすらぎはそいつの死でもってつぐなわなければ取りもどせんッ!

おれの「スタンド」がしかるべき報いを与えてやるッ!


銀の戦車(シルバー・チャリオッツ)とは「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するJ・P・ポルナレフのスタンドである。


シルバーチャリオッツ

破壊力…C
スピード…A
射程距離…C
持続力…B
精密動作性…B
成長性…C


甲冑を身に纏い右腕と一体化したレイピアを駆使して戦う騎士のような姿の人型タイプのスタンド。
ポルナレフが幼少期に発現したスタンドであり、アレッシーのセト神により幼児退行させられた際にも発現できた。10年近く鍛え込んでいたため精密動作性・技量はかなり高い。
発現したばかりの承太郎星の白金(スタープラチナ)と比べると、こちらも精密な動きはできるものの、技量の面ではチャリオッツが勝っている。


【能力】

攻撃方法は装備したレイピアによる斬撃・刺突。ただそれだけ。
本当にそれだけのシンプルな能力なので、他の「エジプト行きジョースター様ご一行」メンバーと違って、剣戟とは別の特殊な能力が一切無い。
そのため直接攻撃しかできず、実体を持たない相手(ジャスティス)や流動性が高い相手(ザ・フール、ゲブ神)などには滅法弱い。
また、スタンド自体の膂力はそれほどでもないため、身体を引っ張ったり鍔迫り合いに持ち込まれるなど、単純な力を要求される局面は苦手。
ある意味徒手空拳による攻撃しかできない星の白金(スタープラチナ)と似たタイプのスタンド。

その星の白金(スタープラチナ)との大きな違いは剣と甲冑を装備していること。
スタンド本体の破壊力はC相当だが切れ味抜群のレイピアによる一撃は星の白金(スタープラチナ)以上のダメージを相手に与えうる。
また剣にはダメージのフィードバックが無いため、仮に折られたりしても本体には被害が無い。
そのため敵の攻撃を受け止める盾としての役割も果たす。
全身に纏う甲冑の恩恵もかなりのもので、スタンドの打撃でも炎でも防ぐことができる。
作中では敵スタンドからかなり攻撃をもらっているにもかかわらず軽傷にとどまっていた様子。
さらに甲冑が一撃で破壊されるような致死的な攻撃でも一度は耐えてしまう。
さすがに防御力無視のクリームには通じないが・・・
その他甲冑の詳細な原理は未だ不明。

弱点は前述の通り攻撃手段がスタンドの剣しかないことで、それが通じない相手にはそれだけでもう打つ手がない。
またスタンド自体に視力が無いため、チャリオッツ周囲の状況はポルナレフ自身の肉眼で把握しないといけない。
なので視界外からの攻撃には反応が遅れがちで、デーボにはまさにこの弱点を突かれてしまった。
また不意打ちにも弱く、アーマーのおかげで致命傷こそまぬがれているが、作中では結構不意の一撃をもらってしまっている。

しかしこれらの欠点を補ってなお余りあるのが手にした剣の一撃必殺の切れ味と
ポルナレフの修練により得た超スピードと精密性による嵐のような無数の斬撃と刺突である。
その目にも留まらぬ早さで繰り出される剣捌きは凄まじく
  • 無造作に放り投げた5枚のコインを一突きで全て貫く
  • 剣を振るって空と空の間に空気の溝を作って炎を打ち返す*1
  • 飛んでくる銃弾を剣で容易く切り落とす
  • 移動方向さえ把握していれば光の速さで動くスタンドすら切断する
といった超人的芸当を披露している。 単純に徒手空拳で戦うよりもレイピアを使う分攻撃範囲が広いのも特徴。
また本体の技量も相当に高く、自身と同等のスピードと圧倒的なパワーを持つスタープラチナの攻撃を肉眼で見切って捌いてしまう。
総合すると承太郎をもってしても「手加減して勝てる相手じゃない、殺さなければ殺される」と言わしめる戦闘力を誇る。

また、甲冑を外し防御力を捨てることで分身が可能な程のスピードと斬撃を繰り出せる。
ポルナレフ曰く「感覚に訴える残像」
アニメ版ではアヌビス神に乗っ取られた際、スタープラチナが不意打ち気味に繰り出した流星指刺(スターフィンガー)が甲冑の一部を弾き飛ばした事で、アヌビス神に「甲冑は外れる」という情報を与えてしまい、甲冑をパージして余計にスピードが上がり、承太郎とスタープラチナでさえ手が付けられなくなる悪夢の状況と化した。
それにレイピアの刀身のほうも柄から外して弾丸のように高速で射出できる。
射出された刀身は物体に当たると跳ね返るので、予想外の方向から敵を射貫く。
ただ刀身は一本しかない上に外してしまうと刀身をスタンドで回収しない限り元には戻らないため一回きりの諸刃の剣。
しかしこれのおかげでアヌビス神に一度勝利しており、チャリオッツには数少ない搦め手である。

この通り高い実力を持つスタンドだが第3部の旅の戦いの中でさらに成長したらしく、
ヴァニラ・アイス戦では、不意を突き、後ろに回って攻撃を仕掛けていたため、スピードと射程距離はさらに伸びていた模様。
最も、アヴドゥルの死で感情が昂ぶっていた為、これによる一時的なスタンドのパワーアップとも考えられる。*2
成長後は近距離パワー型にしては射程がC評価と破格の評価を得た。

総合すると他のエジプト行きジョースター様ご一行が各々とんでもないハイスペックなスタンド揃いな分地味に見えるだけで、チャリオッツもチャリオッツで大概化け物レベルな強さ。
公式最強の星の白金(スタープラチナ)と真正面からやりあえるという事実がそれを雄弁に示している。
剣と甲冑のおかげで触るだけ・触られるだけで危険なような相手に対抗できるのも大きな強みで
状態が万全であれば各部の主力級クラスでさえ圧倒しかねない実力を誇る。

【第5部】

車椅子姿のポルナレフと共に再登場し、タンスの裏に落ちた矢を拾うという隠れた能力を披露すると同時に、拾い損ねてスタンドに矢が刺さった事でポルナレフはレクイエムの手がかり得る事となった。
そしてキング・クリムゾン戦では対応策を練ってボスにダメージを与える活躍をした。
ラスボス曰く天才的なタイミング。
ちなみにボスが一度見たとはいえジョルノが同じ対抗策を使った場合はなすすべなく破られている。



シルバー・チャリオッツ・レクイエム

破壊力…E (矢の防御時 B)
スピード…E (矢の防御時 B)
射程距離…A
持続力…A
精密動作性…E
成長性…A

シルバー・チャリオッツが「矢」に貫かれたことで進化した姿(以下SCRと記述する)。
見かけは甲冑が無くなり、帽子をかぶった真っ黒な人間の姿。

以前の直接攻撃型ではなく「矢を守るためのスタンド」へと進化し、次のような特殊能力を得たが…瀕死のポルナレフには使いこなせず、暴走してしまった。

●周囲の生物を眠らせ、眠った者たちの魂を入れ替えて別の生命体へ変化させる

これはSCRに生物の「魂(精神)の影」が投影されていて、人間の背後には必ず光を放つ光源が存在し、その光によってできた影をSCRが受けている。
よってSCRは眠っている生物の魂を操ることができるのである。

また、この能力でスタンド使いの肉体が入れ替わった場合、スタンドと本人はそのままでさらにスタンドは強化される。

そのため、『SCRへの攻撃は自分自身への攻撃』となり、後述のようになる。

●矢を奪おうとする者が行った攻撃をそのまま相手に返す

矢を奪おうと攻撃したのがスタンド使いの場合はスタンド自身を暴走させ攻撃し、
スタンド使いで無い場合はSCR自ら敵を攻撃する(この時、破壊力、スピードはBになる)。

ワケわからんだろうから、このように考えてみよう。

▽スタンドを使ってSCRへ攻撃
 →攻撃したスタンドを暴走させ、そのスタンド使いへ攻撃させる
【例】
 ブチャラティ(スティッキー・フィンガーズ)の攻撃
 ミスタ(セックス・ピストルズ)の銃撃

▽スタンド使い以外(動物等)がSCRへ攻撃または矢を所持する
 →SCR自ら殴りにくる
【例】
 亀になったポルナレフ

最後はこの能力の性質を理解したディアボロにより矢を奪われ、スタンドは消滅してしまった。

ちなみにポルナレフは死にながら能力にかかったためSCRと繋がっておらず、「精神(魂)」は亀に移ったため死んではいない。

ちなみに格ゲー「未来への遺産」では「レクイエムの片鱗」という技で、一時的にシルバーチャリオッツ・レクイエムが発現する。



追記、修正お願いします。

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