ディアボロ(ジョジョの奇妙な冒険)

登録日:2009/05/28 Thu 23:45:55
更新日:2025/04/12 Sat 23:46:21
所要時間:約 16 分で読めます

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5部 そいつの名はディアボロ イタリア イタリアの支配者 イタリア人 エピタフ オレのそばに近寄るなああーッ カイザー・ソゼ キング・クリムゾン ギャング コメント欄ログ化項目 サルディニア サルディニア訛り ジョジョ ジョジョの奇妙な冒険 ジョジョボスキャラ スタンド使い ソリッド・ナーゾ ディアボロ ドッピオ パッショーネ ピンクの悪魔 ボス ラスボス 予知 二重人格 光と影 割とメンタルは強い 声優の本気 外道 宮本充 小西克幸 小西克幸の本気 帝王 悪魔 斑点 時飛ばし 未来予知 森川智之 森川智之の本気 父親失格 犯罪王 猜疑心に囚われた男 石橋を叩いて渡る 網タイツ 腹パン殺害数最多 表と裏 麻薬 麻薬王 黄金の風



ギャキィィーン

┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨


スタンド使いではないようだが…
この記事を見たのは…おまえ自身の最大の不幸だ

このわたしの本質を!ほんのちょっぴりでもわかるものが…
この世に存在してはならないのだ…わかるな?わたしの言ってる事が…
君はもう!この世にいてはならない
それはもうくだされたわたしの決定だ…

だがアニヲタとしてはおまえは「超一流」である事がよくわかった…
それに敬意を表して一瞬たりとも苦しまないよう殺してやる



あれ? …なんだ?おかしいぞ…
「文字数」のところがおかしいぞ… 急におかしくなった
この項目文字数が…

ぜんぜんないッ!

はっ!!!!

なるほどうわははははははは
これはオレの項目でしたァぁぁぁいつの間にかぁぁぁー



「キング・クリムゾン」!
















どんな人間だろうと…一生のうちには「浮き沈み」があるものだ 『成功したり』『失敗したり』……

だが…未来という目の前に……ポッカリ開いた「落とし穴」を見つけ!

それに落ちる事がなければ人生は決して『沈む』事がない『絶頂』のままでいられる(・・・・・・) わたしは!




ジョジョの奇妙な冒険 Part5 黄金の風』に登場する人物。
同作のラスボス

CV.宮本充(黄金の旋風、ドッピオと兼任)/森川智之(ASB・EoH)/小西克幸(アニメ版黄金の風以降)

+ 目次

【概要】

イタリアを中心に活動するギャング組織「パッショーネ」ボス。1967年(アニメでは1965年)生まれ。
組織の名「パッショーネ」はイタリア語で「情熱」を意味する。
ジョジョで単に「ボス」と呼ばれる場合は大抵ディアボロの事を指す。

深紅(ややピンク)のロングヘアーの男性。
瞳には三角形の模様があり、彼のスタンドであるキング・クリムゾンにも同じ模様が確認できる。
これはディアボロ独自のものらしく、ディアボロの身体にブチャラティの精神が入っていた時には模様がなかったが、
逆にディアボロが取り憑いていたミスタの体を操ったときにはその瞳に模様が現れている。

生い立ちや過去、性格等に作中でも明かされていない部分*1が多く、ミステリアスな面を第5部終了から長く保っているキャラクターである。

当時の作者の人気投票キャラクターベスト10では、ブチャラティ(3位)に続く4位にランクインしており、これは主人公であるジョルノ(5位)より上。
荒木先生にとってディアボロは、結構なお気に入りキャラクターであった模様。

ちなみに、出番が遅すぎたせいなのか、8部までのラスボスの中で唯一単行本の表紙を飾ることが出来ていない。ドッピオは飾りました。


パッショーネ

ディアボロがボスとして組織するイタリアギャング。
正式な発足の年代や組織としての発展などは不明だが、1985年もしくは1986年生まれ*2のトリッシュがパッショーネ設立より前に出来た娘らしいので、
それが事実であれば、パッショーネは最も古くても1980年代後半以降には設立されていると思われる。
第5部は2001年という時代設定になっており、かつ、後述の通りその数年前にはパッショーネはイタリア全土を牛耳っていたとされるため、
長くても設立からたった10年程度でイタリア掌握を達成した事になる。凄まじい。

組織図としては頂点に「ボス(ディアボロ)」、そしてその「参謀」、
その下に何人もの「幹部」がおり、その幹部が統率する6~10名の団員から構成される「チーム」が存在する。
構成員は756人。

本編の数年前時点でイタリアの電話、郵便、交通、マスコミ、警察、政治など社会の全てを牛耳っており、ヨーロッパ中に影響を与えている。
カジノの仕切り、商店などを守る介護料など、さまざま事業に手を出し、
さらに本編の約5年ほど前からは麻薬も流通させ*3、それらの利権から発生する「あがり」は凄まじい額となった。*4
が、支配地域の犯罪発生件数や死者数の統計に大きな影響を与えるようになり、
「矢」を追っていたポルナレフが関連を調べ始め、ジョルノが「夢」を実行に移すきっかけになったのもこの問題が関係している。

また、どんな組織であれ、「集団」として出来上がってくると、「指導する者」に内部から反旗を翻すものが出てくるのが常だが、
ディアボロは結成以前からそれを見越しており、例え幹部クラスであっても自身の素性は名前すらも徹底的に秘匿している他、
ボス(ディアボロ)の正体を探ること自体が組織への挑戦(敵対)行為を意味すると配下にも叩き込み、
それでもなお、そういう素振りを見せた者には容赦せず、時には手ずから粛清している。
これにより、組織の内に彼の正体を知るものは誰一人としていない。
当然本名もわからないため、作中の大部分でディアボロは「ボス」とだけ呼ばれており、本名が明らかにされた後もジョルノ達はボスと呼び続けていた。
後に暗殺チームが実際に反旗を翻している辺り、その見通しと対処は正しかったと言えるだろう。

しかし、本編において自分の素性に繋がる唯一にして最大の手がかりとなる娘・トリッシュを手ずから抹殺するため、
ブチャラティチームに彼女を自分の元まで護衛させるが、自分の目的に気付いたブチャラティが突如として反旗を翻す。
彼にトリッシュの抹殺を阻止され、さらにその身柄を確保したままチームごと組織を離反された上に逃亡まで許してしまったため、
ディアボロは自身の親衛隊を刺客として送り込んだ後、彼らに娘を通して自身の過去を探られることを恐れ、自ら動くことを決断。
唯一信頼できる部下であるドッピオと共に、自らに反旗を翻したブチャラティチームと彼らが護衛する娘を始末するべく動き出す。



【人物】

簡単に言えば冷酷非情かつ自分本位のエゴイスト。
何人たりとも自分の過去や情報を探ることを許さず、組織にも一切顔を出さない、徹底した秘密主義者であり、
常日頃から臆病とも取れるレベルで自身の痕跡を残さぬように用心深く行動しており、その正体を知る者は最高幹部も含めて全くいない。
拠点も定期的に移しているらしく、作中では滞在していたホテルの部屋に清掃員が(不在と勘違いして)不意に入室してきた際には、
スタンド能力を使ってまで、自らがいたという痕跡を部屋に一切残さずに撤収している。
そんな性格もあって、自身の正体を探ろうとする者は上述の通り情け容赦なく排除しており、
ブチャラティ曰く「正体を探ろうとしてバラされた奴を何人も見た」とのことで、その一端は「輪切りのソルベ」の件からも垣間見れる。

こうした性格から、自身の正体が露見しかねない行動は徹底的に回避しようとするが、
自身の正体や命を守るために戦いが回避できないとなれば、危険を冒してでも相手を排除しようとする度胸もある。
劇中でも、トリッシュを守るために自らに反旗を翻したブチャラティを自らの手で娘ごと排除しようとしたり、
彼らを取り逃がした後も追跡を諦めず、ついにはブチャラティチームと娘を排除するべく自ら始末に向かったりしている。

パッショーネのトップであり続けられたのは、他人を信頼しない用心深さといざという時の行動力によるものが大きいが、
ならばこそ、いざという時にはドッピオ以外に信頼できる他人がいない彼は自ら動くしかないという表裏一体の業を背負っているとも言える。

組織の裏切り者を輪切りのホルマリン漬けにして所属していたチームに送りつけたり*5
自らの娘が自身に繋がるかもしれないという理由だけで自らの手で殺害しようとしたりと、直接・間接両方で非道な行為を幾度も実行に移している。
とは言っても残虐な仕打ちを楽しむような趣味は無く、全てはそれが必要だからという強い確信と決断、
そして自分の手を煩わせた人や物事に対する苛烈な怒りに裏打ちされている。
そのため、必要以上に甚振るようなことを(少なくとも彼自らの手では)することはない。
とは言えその自分のエゴのために何も知らない他者を平然と巻き込み、死に追いやり続ける姿勢は、ブチャラティ吐き気を催す邪悪と罵倒されている。

「自分が絶頂でいられるかどうか」に何よりも重きを置き、同じ身体を共有しているドッピオ以外には部下にも物にも執着を見せない。
一方、幹部への昇進条件が数億円を献上することによる『頭脳』と『信頼』であること、
幹部兼面接官のポルポも「最も大事なのは信頼」と述べていたことから、それらを重要視するギャングの首領らしさが垣間見える。

  • スタンド能力を持たないペリーコロを幹部にして重用する
  • 「過去をリプレイする」という敵に回れば危険極まりないムーディーブルースの能力を知りながらアバッキオを始末しない
  • 性格が極悪で危険だがその凶悪なまでの強さからチョコラータをもしもの時のために生かしておく
など、信頼と実力の両面で評価する。
ブチャラティが仲間を一人も死なせずにトリッシュ護衛を成し遂げた時も、その仕事振りを高く評価し、尊敬の念すら抱いていたと語っている。
このため、いくら実力があろうとボスにすらスタンド能力を秘密にしていた暗殺チームが冷遇されていたのは当然と言える。

裏取引で助命された罪人や、ペリーコロのように「実り豊かな人生を与えてもらった」と忠誠や恩義を感じている部下は多く、
第5部の副主人公たるブチャラティも、麻薬の一件を知るまでは組織に忠実に働いていたと推測される。

また自分の認めた相手には尊敬の念を抱いたり、死に際には敬意を表して賛辞の言葉を送ったり、
吹き飛ばした時間の中で自分の能力を(読者への説明を兼ねて)解説したりと悪の美学も弁えている。
一方で出向いた先で不測の事態に遭遇することが割と多く*6「なにィ~~~!?」という台詞がやたら多い。


【能力】

基本逃げ隠れが主体の行動を選択しているが、ディアボロ本人の戦闘能力は至って高く、
それはスタンド能力を操るセンスのみならず生命力や精神力、観察力といった地力においても同様である。
敵対するブチャラティたちすら「無敵」と称するスタンド「キング・クリムゾン」を活かし、
ブチャラティ、アバッキオナランチャリゾットポルナレフと主要人物の多くを殺害している。
自らのスタンドの細かい欠点を当人が熟知した上で、慎重さと洞察力、そして二重人格を利用した擬態で補い「完璧な犯罪組織」を作り上げることが出来たのも、
スタンド能力の強さのみならず、それを遺憾なく活かし切る当人の素養故である。

レクイエムの秘密をその場の誰よりも早く看破する等、ギャングの首領らしく状況判断能力も高い。
体力も血液が黄色味を帯びる程に体内の鉄分を抜かれていながらも、蛙と近くにいた少年の血を飲むことで血液量を回復させ、
そんな病み上がりもいいとこな状態でドッピオの姿でサッカーをしている少年を装いアバッキオを殺害するなど、
第1部や第2部に出てくるような人外が出てこない第5部の中ではかなりの超人っぷり。

臆病にすら思える行動をとる彼だが、一方で自身の実力には絶対的な自負と誇りを持っており、
例えばリゾットとドッピオの戦闘の際に彼が最も危惧していたのは「自分がリゾットに負けるかもしれない」という点ではなく、
「ここで正体を明かしてもし逃げられたら」という事であった。

その病的なまでの秘匿性や、少しでも正体を嗅ぎ回れば粛清されるゆえにディアボロへ辿り着く事はほぼ不可能。
ジョルノや彼の夢に掛けたブチャラティは、いずれパッショーネ内での革命を目論んでいたが、
当初は「なんとかして幹部になる→少しずつボスからの信頼を得ていく→ボスに謁見する機会を得る」という、非常に遠回りで何年もかかる計画を立てていた。


キング・クリムゾン


『読める』………動きの『軌跡』が読める……
『未来への動きの軌跡が』…
『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び………そして全ての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!
『空の雲はちぎれ飛んだ事に気付かず!』………
『消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!』
『結果』だけだ!!この世には『結果』だけが残る!!
時間の消し飛んだ世界では動きは全ての無意味となるのだッ!
そしてわたしだけがこの『動き』に対応できる!!
お前がどう『動く』か全て見えるッ!
これが『キング・クリムゾン』の能力だッ!

』によって発現したスタンド。
シリーズのラスボスに共通する「時間に干渉」する能力であり、
一対一の状況ではまず無敵といっていい圧倒的なアドバンテージを齎してくれるが、
一方で「正体を隠しながら戦う」「一度に複数の敵を相手にする」といった前提の下では明確な弱点が存在するため、
むやみやたらと能力を使うのではなく、使い際を見極めねばならないデリケートさも孕んでいる。

とはいえ、一対一の状況では無敵と言っていいスタンド能力であることは確かであり、
その能力を体験したブチャラティ達は「真正面から戦えば絶対に負けるので本体の正体を掴んで暗殺するしかない」と正攻法での攻略を放棄。
さらにはその暗殺も、ディアボロとそのスタンド能力に(戦闘者として)再起不能にまで追い込まれたポルナレフは「絶対に失敗する」と却下し、
「奴を倒すためには『弓と矢』の『矢』で貫くことで進化させたスタンド能力に希望を託すしかない」とまで言わしめるなど、
『ジョジョ』に登場する数多くのスタンドの中でも、こと敵のスタンドとしては最強格に数えられる「王の能力」だといえる。
詳細な能力等は個別項目を参照のこと。


二重人格

『キング・クリムゾン』と並びディアボロを厄介たらしめる重要要素。
実はディアボロは多重人格者であり、平時はもう一人の人格である「ヴィネガー・ドッピオ」を表層化させて行動し、
自らは彼の精神内に潜伏し、彼の目や耳を通して周囲の状況を知ることで、正体を隠匿している。
加えて人格を入れ替える事により「体格」も「年齢」も「声」も何もかもが完全に「別人」へと変化する特異体質の持ち主でもあり、
ディアボロが正体を隠し続けられたのには、当人の情報統制と共にこの特異体質の功績も大きいと考えられる。

また、ドッピオ本人には自分がディアボロのもう一つの人格(多重人格者)であるという自覚がなく*7
二重人格モノに定番の「別人格同士の心の中での意思疎通」は不可能なため、意思疎通は「電話」を用いて行われる。
ディアボロ側から「呼び出し」をされたドッピオは周囲のそれらしきモノを「電話(の受話器)」と認識するようになり、
生きているカエルであろうと冷たいアイスクリームであろうと耳にあてて会話する。
その様は非常にシュールで、読者にシリアスな笑いを提供した。
一応ディアボロも目立つことを危惧してか携帯電話を支給していたが、劇中ではサルディニアに着くなり事故で壊れてしまっていた。

後述のようにディアボロは当初スーツを着ていたが、本格的に姿を現した時は、
ドッピオのセーターを脱いだ時の姿である緑のヒョウ柄、上半身に纏った網シャツ、腰には悪魔のような羽の服で登場。
人格交代により体型も大人に変わるため、セーターがきつくて脱いだのだろう。
だからといって肌着があのデザインの網シャツなのはパッショーネらしいセンスとしか言いようがない。
第5部のギャングの方々は服装が色々とキチガ(ry…前衛芸術の賜物みたいな服装なので彼だけが奇抜というわけではないが、作者的にはおしゃれらしい。

また、片方が肉体の主導権を握っている状態ではもう片方の人格は行動に干渉できない*8ようで、
ドッピオが(ディアボロ視点で)無謀な戦いを挑もうとした時には、ディアボロが制止していた。

よく「ディアボロとドッピオのどちらが本来の人格なのか」ということが話題に上がるが、詳しくは不明。
肉親レーダーが反応するのでトリッシュと親子なのはディアボロで、ドッピオは赤の他人というのは確定している。
この辺りの考察に関してはドッピオの項目も参照。

何故か路傍で商売していた能力-A:超スゴイの占い師によれば、
「『光と影』…! 『表と裏』…! 『二重の人格』 この秘密がある限り…人の死がどんどんあなたを幸福にし……その栄華はすたれることがない…」
という超運勢の持ち主で、また非常に美しい手をしているという。
この占い師はこの後ボスにドグシャアッされました


【その奇妙な生い立ち】



【劇中での動向】


最初の登場は部下へトリッシュを保護させた際のシルエット。以後はこのスーツ姿がデフォになる。
ブチャラティがポルポの後を継いて幹部になった折に、スタンド使い案件としてペリーコロを介して娘を護衛させた。

その後、護衛チームと暗殺チームの交戦が始まると護衛チームへメールを送り、便利な乗り物を手配させながら自分の元へ誘導していく。
ギアッチョ戦前後で布にくるまった姿*11を見せたが、アニメ版ではこの時能力の片鱗をお披露目した。

暗殺チームを殆ど倒してヴェネツィアへ辿り着いた護衛チームへサン・ジョルジョ・マジョーレ島の教会で落ち合う命令を下すも、
トリッシュをエレベーター内で強襲して拐い、同乗していたブチャラティに真意を感付かれる。

なお「トリッシュを引き取ってブチャラティが去った後に事を起こせばよかったのでは?」とよく話題に挙がるが、
この時のブチャラティは既に裏切る気満々だったので、姿を見せずにトリッシュだけを連れ去る行動は結果的には間違ってはいない。

激怒したブチャラティの猛追を受けるも無敵の『キング・クリムゾン』で苦もなく打ちのめすが、
ブチャラティは背骨粉砕貫通パンチや心臓にまで到達する手刀を受けてもなぜか絶命もしなければ諦めることもせず、
遂にはトリッシュ共々射程距離外にまで逃げられてジョルノと合流し生還されてしまった。

自らを裏切って生き延び、生還した娘を連れて組織からも離反したブチャラティチームに、ディアボロは刺客として自らのを差し向けるも、
ブチャラティチームはその刺客を悉く撃破した上に、ヴェネツィアからも逃げおおせてしまう。

過去を「再生」する『ムーディー・ブルース』を持つアバッキオに、娘から自身の痕跡を探られることを危惧したディアボロは、
最早部下には任せられないと判断し、「ドッピオ」として故郷であるサルディニアに向かうことを決める。
先にサルディニアにトリッシュとブチャラティチームが到達すれば、いずれ自らの正体に勘付かれるのは確実だったためか、
宿泊しているホテルのルームキーパーが自身の部屋をノックする音すら聞こえない程の焦りを見せながらも行動を開始した。
なおこの時部屋に入ってきたルームキーパーに姿を見られる寸前で時を飛ばして部屋から出ているのだが、飛ばした僅かな時間の間に部屋にある諸々を片付けて部屋から出る様を考えると中々にシュール。

そしてサルディニアにて、同じくブチャラティチームを追ってきた暗殺チームのリーダーリゾットと遭遇し、激突。
一進一退の攻防を繰り広げ、リゾットのスタンド『メタリカ』でほぼ瀕死にまで追い込まれながらも彼に辛勝すると、
依然としてブチャラティたちに見つかれば撃破される危機的状況ながらも、策を弄してアバッキオの殺害にも成功する。

こうして娘から自らの正体に辿り着かれる危険性を排除できたとディアボロが思ったのもつかの間。
実はアバッキオは絶命する寸前に、既に「再生」が終わり、ディアボロの顔となっていた『ムーディー・ブルース』を近くの石碑に押し当てていた。
そして、その『ムーディー・ブルース』の「デス・マスク」に気付いたブチャラティチームは、それを形どるとすぐさまサルディニアから離脱。
ディアボロは彼らの離脱の「迷いのなさ」に違和感を持ち、ドッピオを現場に向かわせるも、何があったのかは判然としなかった。
が、それでも「ヤツらは『何か』を掴んだから迷いなく離脱できた」と確信したディアボロは、
こういう時の為に封印していたという、チョコラータセッコのコンビを追っ手として解き放った。

ただし、これはディアボロにとっても最終手段であり、ブチャラティたちを始末させた後は自ら彼らを止める必要があった。
そのため、ディアボロ自身もブチャラティチームの目的地であるローマに「ドッピオ」として向かったが、
ローマに降り立った頃には既にチョコラータは敗北を喫しており、さらにブチャラティを見つけた時にはセッコも彼に追い詰められていた。
そのセッコに人質にされたことで、いわば違和感のない形でドッピオがブチャラティに接触できたことを利用し、
彼等の目的が何者かに会う事、そしてブチャラティの肉体は既に死んでいて魂でしか認識できていない事を察知すると、
ドッピオにトリッシュに似た匂いだけを放出させる芸当を披露し、まんまとブチャラティにトリッシュと錯覚させる事に成功。
そのまま彼の目的地であるコロッセオまで自主的に案内させた。


【末路】


コロッセオにて、謎の男の正体である殺した筈のポルナレフと再会、彼が持つスタンドの可能性を引き出す矢を手に入れようとする。
そして未熟な過去を乗り越えたディアボロはついに矢を入手する。

…しかしこのとき、矢により変異したポルナレフの「チャリオッツ・レクイエム」(鎮魂歌)が発現・暴走。
ディアボロやブチャラティチーム、ローマ周辺の全ての人々や生物は眠ってしまい、魂が入れ替わってしまう。

これにより、ドッピオの魂と離れ離れとなり、上述の秘密が途切れて運勢が変わってしまった。


アニメ版2期オープニング『裏切り者のレクイエム』ではサビ前に『キング・クリムゾン』の時飛ばし、サビではシルエット状態で『キング・クリムゾン』を繰り出している。
後期バージョンではドッピオからディアボロへの変身、そしてお馴染みとなったラスボス特殊演出においてサビ前のキンクリ中の描写が追加。

「選ばれた運命からは誰も逃れることはできない」

「お前たちが滅びるという結果だけが残るのだ」

「永遠の絶頂は我にのみ存在する」

「時の消し飛んだ世界で哀しみの歌を歌うがいい」

イタリア語によるセリフやエピタフを発動して未来を先読み、ジョルノへ襲い掛かった。



そして深紅の王は帰還する。
矢を求め繰り広げられる熾烈な心理、攻防戦。
やがてブチャラティチームを出し抜いたディアボロは再びつかんだ………『矢』を!

…が、ジョルノの策謀により阻止。その後色々あって四度矢をその手に。

貫いたぞッ!『矢』のパワーはッ!
この運命からの『贈り物』はッ!
これで我が『キング・クリムゾン』をこの世の頂点に連れて行ってくれr(ry

しかし、ブチャラティがレクイエムの「核」を完全に破壊したことで魂が本来の肉体に戻ってしまう。
矢を手にしたジョルノを前に逃げる事も出来たが「ここで逃げたら誇りが失われる」として対峙。
だが矢に射抜かれたことで進化したジョルノのスタンド『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』の「全てをゼロへと戻す」能力によりスタンド能力共々無力化され、
ディアボロは自らの眼前で起こったことが信じられないまま、『ゴールド・エクスペリエンス』の「無駄無駄」ラッシュをブチ込まれ、川に叩き落された。

こうして敗北したディアボロだったが、命までは失っておらず、しばらく川に流された後、地下水路に這い上がった。
ディアボロが生きていたことはトリッシュも感じており、ジョルノに彼を捜すように訴えかけるが、彼は静かに自らのスタンドを見つめるのみ。
やがてジョルノは落ち着いた調子でトリッシュに語った。「ヤツはもうどこにも向かうことはない」と。
そしてこう続けた。「終わりのないのが『終わり』。それが『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』」だと。

果たしてその言葉通り、ディアボロは地下水路で麻薬中毒者に刺されて死亡するも、またしても蘇生。
蘇生した直後、身体を一切動かせないまま、遺体安置所でドクターに意識も痛覚もあるまま司法解剖されるという苦痛を味わって死亡するが、
意識を失った直後に今度はどこかのビル街に座っている状態で意識を取り戻す。
困惑しているところに声を掛けてきた男性の飼い犬に吠えられ、驚いた拍子に道路に身を乗り出したディアボロは、今度は車に轢き殺される。

死んだと思ったら生き返り、その直後にまた別の要因で死亡し…を繰り返したディアボロはついに気付く。
これが『ゴールド・エクスペリエンス・レクイエム』の能力であり、この地獄のようなサイクルを繰り返すことを強いられているのだと。

永遠の絶頂を求め「過程」を飛ばして「結果」を残し続けたディアボロは、
死んだことすらゼロにされて永遠に「いつどのように来るか分からない」「死」を迎え続ける地獄を味わい続ける事となった。



オ、オレは、何回死ぬんだ!? 次はど……どこから…… い…いつ「襲って」くるんだ!? オレは! オレはッ!

く、来るなッ!*12

オレのそばに近寄るなああーーーーーーーーッ!!!!!!

絶頂を失うことを恐れ他人を踏み躙り続けたディアボロだったが、見知らぬ自分を心配する少女にすら恐怖することとなってしまった。
ディアボロが築き上げた地位と絶頂を一週間程度で瓦解させたジョルノやブチャラティ達は、まさに、イタリアに吹いた「黄金の風」そのものだったであろう。

極悪人ではあったが流石に無限に死に続けるという末路には同情する読者も多い。
もし仮に将来ジョルノが死んでGERの能力が解除されたら、地獄から逃れられるかもしれないが…いつになるやら。


【原作・アニメ以外の媒体での扱い】

ジョジョの奇妙な冒険 オールスターバトル

ディアボロとして参戦。ドッピオは戦闘前後の演出でのみ登場。
スタンドキャラではあるが本体モードでも殆どの攻撃をスタンドで行うという特徴がある。
原作でブチャラティへ致命傷を与えた点やアバッキオを一撃で葬った点が評価されたのか、火力がかなり高く近接戦では無類の強さを誇る。
また当て身・ゲージ消費で時飛ばしが可能であり、これを使ってコンボ抜けが簡単にできる。
HHAの『墓碑銘(エピタフ)』は自己強化技、GHAの『永遠の絶頂』は当身技と癖があるのだが、
これらを使わなくても十分な火力がある上に立ち回りも問題ないので時飛ばし防御等に無理なくゲージを割ける。
HHAのダッシュ強化を活かしたりGHAの火力の高さで逆転を決めたりと使いどころも十分にある。

当初からかなりの強キャラという感じだったが、研究により永パが可能な事が判明。
これでジョルノをはじめとするカス共に復讐できるよ!
…しかし見栄えが悪い上にネット対戦でのラグで実用性があまりよろしくない。
永パ抜きでも単純な強さと軽いゲージ消費でコンボ抜けが出来たため「対戦したくないキャラ」の上位には君臨していた。
その後の調整で永久は修正され、無敵や当身で懐に潜り込み、ダウンや叩きつけによるパワフルなコンボを得意とするキャラに落ち着いた。

永パこそ失われたとは言えアプデや研究が進んだ後も総合性能では最上位とされており、絶頂を手にし続けている。
続編のASBRではASBほど暴れてはいないものの強キャラの部類に入るとされている。

コスチュームには
「正体を現してからのボス」
「登場初期の正体不明状態のボス」
「サッカー少年たちに紛れていたときの服」
がチョイス。
2つ目はさながらコナンの犯人のような風貌、後者はボスの顔でそれを着こなしているというシュールさ。
どうでもいいが、当時の大会では第4回戦でミスタと激突した。結果?お察しください。

また戦闘前演出でコマ割を原作の柱に見立ててドッピオからディアボロになる点は評価が高い。

ジョジョの奇妙な冒険 アイズオブヘブン

ストーリーモード終盤で登場。
並行世界でのとある人物の影響でレクイエムから解放され、帝王の威厳を取り戻す為にジョルノの前に再度立ちはだかる。
当身技エピタフ、時飛ばしを用いて相手を翻弄して強烈なラッシュを叩き込む防御寄りの性能。
強力なスキルだがクールタイムが長め、リーチの短さという弱点があるので慎重な立ち回りが求められる。

ジョジョの奇妙な冒険 ラストサバイバー

稼働から実に2年という時を経て遂に参戦。
「時の消失」で成功するとダメージを無効化と精神力が約50%回復した上でスティック倒した一定方向でワープする技。
「エピタフ」は生存エリア縮小時に次のエリアの範囲をミニマップに表示してくれる。
アルティメットスキル「クリムゾン・ディメンション」は原作さながらの有利ポジションどりや相手の距離詰めや逃走ができる。
ガンガン立ち回らず、エピタフによる安置の確保や相手の動向をしっかりと把握したうえで迎撃や奇襲をしかけるか求められる上級者向けな性能。


恥知らずのパープルヘイズ

正史ではないがこちらでは、
『ボスの名を騙りイタリアへ麻薬を蔓延させ、ボスであるジョルノと仲間達によって粛清された元幹部の裏切り者』
と組織内で流布されている。
自らの負の遺産全てを押し付けられた形であるものの、
  • 下手にディアボロ関連の情報が流出すれば「元からボスだった」というジョルノの立ち位置が揺らいで信頼を損ない、パッショーネ自体が瓦解する危険性がある
  • ペリーコロは大病を患った息子を組織への忠誠と引き換えに助けられていた
  • 老獪で凶悪なスタンドを持つコカキを懐柔して麻薬ルートのホストに就かせることで行動を抑制。間接的に殺害するしかなく、死去の報せに残念がるジョルノとの年季の違いを発揮
などにより株が上がった箇所もちらほら。


【名言】

  • おまえがたった今目撃し そして触れたものは・・・「未来」のおまえ自身だ
  • 誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない 決して 確実に消え去ってもらう
  • 「空の雲はちぎれ飛んだ事に気づかず!」・・・「消えた炎は消えた瞬間を炎自身さえ認識しない!」 「結果」だけだ!!この世には「結果」だけが残る!!
  • 未来という目の前に・・・ポッカリ開いた「落とし穴」を見つけ!それに落ちる事がなければ人生は決して「沈む」事がない 「絶頂」のままでいられる わたしは!
  • 消したつもりでも・・・「過去」というものは人間の真の平和をがんじがらめにする
  • 恐怖というものは打ち砕かなくてはならないのだ!それは今なのだ・・・今!絶対に乗り越えなくてはならない!それが「生きる」という事なのだッ!
  • これは「試練」だ 過去に打ち勝てという「試練」とオレは受けとった 人の成長は・・・未熟な過去に打ち勝つことだとな・・・え?お前もそうだろう?J・P・ポルナレフ
  • 過去は………バラバラにしてやっても石の下から…………………ミミズのようにはい出てくる……
  • 誰が言った言葉‥‥‥‥だったか‥‥‥‥
    『我々はみな運命に選ばれた兵士』・・・運命はこのオレに‥‥‥‥
    「時を飛ばし」‥‥‥‥‥「予知」ができる能力を・・・授けてくれた…
    この世の運命は我が『キング・クリムゾン』を無敵の頂点に選んだはずなのだ‥‥‥‥オレは『兵士』ではない
  • 何かわからんがくらえッ!
  • 下っぱのカス能力が・・・!!おまえごときの浅知恵で「キング・クリムゾン」の予測の上を行くことは絶対にない・・・くぐり抜けることもないッ!いくらカスみたいでもな…
  • おまえはッ わたしを本気で怒らせたッ!!
  • この便器に吐き出されたタンカスどもが!!この私に対して………!!
  • 「帝王」はこのディアボロだッ!!依然変わりなくッ!
≪以下スピンオフゲームの台詞≫
  • あきれたものだ・・・また裏切るというのか?この『恥知らず』が!*13
  • ゲスな頭だ
  • 結果だけだ!タンカスの様な頭という結果だけが残る!




フフフフフフ……

フフハ

ハハハ……ハハ

フハハハハハハ

フハ…

フフフ

フハ




フハハハハハハハハハハハハハハハーーーーッ



逃げなくて本当に良かった……
いや正直言って「絶望」がオレの心を包んだよ……


アニヲタwiki復興に盛況する住民がなかったら復旧する決断はつかなった…

おかげで「項目」がガオンする予知を見ることができたよ

どっかに飛んでっちまった項目立て主が言ってたろう………!!

「追記・修正お願いします」とな…
しつこいが本当に逃げなくて良かったよ………

ジョルノ「G・E・レクイエム!お前は『記事の完成』に到達することは決して無い…」

全消しッ!俺のそばに近寄るなああーーーーッ

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最終更新:2025年04月12日 23:46

*1 出生やギャングを組織するに至った理由、二重人格を発症した原因など

*2 何故か資料によって異なる。

*3 当初から麻薬売買に力を入れていたわけではなく、現在20歳のブチャラティが12歳で入団して数年がたった頃から麻薬の売買を開拓していったとされ、その前は「禁じ手」としていた。『恥知らずのパープル・ヘイズ』では、当初『パッショーネ』は義賊的な振る舞いを見せて民衆の信頼を得て競合ギャング組織を駆逐し、その後悠々と麻薬取引を行っていった、という事にされた

*4 ジョルノが初めて遭遇したパッショーネのギャングである涙目のルカも麻薬の売人であり、子供に売っていた。ただしナランチャはルカのことを「子供に薬を売るから嫌い」と言及しており、すべての売人が子供に売っていたわけではなく売人の裁量に任されていた模様

*5 アニメでは直接の犯行はチョコラータとセッコになっている。もっとも、二人はディアボロからも最低のゲスと嫌悪される外道なので、そんな二人に裏切者の処遇を任せればああなることは確定的に明らかであり、ディアボロが非情なのは変わらないだろう。とはいえ二人の異常性が明らかになったのは組織に入団してからとディアボロ本人が語っているため、新人に仕事を与えたところ輪切りのソルベで異常性が発覚した、という説もあるが

*6 組織で解決出来ないレベルの余程の事態が起きないと出向かないから当然とも言える

*7 ドッピオ自身は「ボスから直接指令を下される唯一の部下」という認識

*8 ドッピオの場合はディアボロが表層化するとそもそも彼の人格自体が休止状態になる

*9 このためサルディニア訛りがあるらしい

*10 イタリア南部の州

*11 アニメ一期OPではトリッシュも同じポーズを取っている

*12 アニメ版で追加された少女に対するセリフ。原作には存在しない、

*13 『オールスターバトルR』にてフーゴに対して言ったセリフ。