アサシン(EXTRA)

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アサシン(EXTRA) - (2017/04/17 (月) 01:54:24) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2010/07/27(火) 00:21:37
更新日:2024/02/19 Mon 23:07:31
所要時間:約 12 分で読めます




※ネタバレ注意



声:安井邦彦
身長:166cm
体重:60kg
血液型:不明
誕生日:不明
イメージカラー:橙
特技:不明
趣味:不明
好きなもの:鍛錬、試合、家族
苦手なもの:不明
属性:中庸・悪
マスター:ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ

パラメータ
筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具
B C A E E -


  • 技能
◆気配遮断:-
アサシンのクラスが持つ共通のスキル。
普通ならランクが付くが、このアサシンの気配遮断は彼個人の特殊技能に基づく為にランクが付かない。

◆中国武術:A+++
中華の合理。宇宙と一体化することを目的とした武術をどれほど極めたかの値。
A+++ともなれば達人中の達人。
なお取得がとにかく厳しく、Aでようやく「習得した」と認められるラインだとか。

◆圏境(けんきょう):A
気(エネルギー)を纏い、周囲の状況を感知し、天地と合一する事で自らの存在を消失させる技法。要は透明人間化
自然との同化で、景色に浸透した身体を物理・魔術的に索敵感知、捕捉する事はまず不可能である
設定資料集で明かされた設定では「触ってもそこにいると認識できない」ということなので実際には感知に引っかかる(作中でも罠は反応する)、
ただし術者は感知したことを認識できないために条件次第で自動発動する術式でないならそのままスルーしてしまう。
さらに攻撃に移る時にはそちらに注力するため当然天地との合一は不完全になる(自サーヴァントが致命傷を逃れ得ているのはこのため)のだが、
認識上で「目視する」ことができないレベルを保持しているため近接戦闘で戦う上では圧倒的に有利。

『无二打(にのうちいらず)』



中東の伝統装束を身に纏い、その気になれば眼光だけで相手を睨み殺してしまいそうな鋭い雰囲気を放つアサシンのサーヴァント。
「呵呵呵呵(カカカカ)!」と特徴的な笑い声をする偉丈夫の拳士。
一部からの愛称は「アサシン先生」や「八神庵」等がある。
別に「泣け!叫べぇっ!そして死ねェッ!」とか言わな…もしかしたら言ってるかもしれない。

今回は暗殺者・ユリウスの手により従来のアサシンより強力な人物が呼び出されており、
対戦開始前に相手を必ず葬る事からトーナメント最強の一角と恐れられてきた。
ハサン?ああ、そんな人もいましたっけね

拳で語る武人であるが善人ではなく、彼は長年積み重ねてきた対人の人生を一瞬で砕く事を至上としている等、道徳性こそ一般常識から逸脱しているが、
人間性そのものは合理性を重んじる“良識人”である。


彼の真名は『魔拳士』の異名を持つ中国拳法家・李書文。八極拳の使い手であり、仕合においてどんな軽い手でも触れれば命を奪えるという。

自身を拳法家というより殺し屋の類と自認しているが、それを卑下する事も誇る事もない。
生前は善く学び、善く戦い、善く殺めたので無念や怨念は全く持っていない。

義を通す善性だが、悪もまた良しとする武芸者で、あまりにも対人を殺めた事で多くの憎しみを買い、最後は毒を盛られて命を終えたという。


彼がアサシンとして脅威極まりないのが、アサシンのスキル『気配遮断』の域を凌駕した我流スキル『圏境』と、
武術を極めた事で境地に至り、修得した「二の打ち要らず」の二つ名を戴く宝具『无二打』。


【宝具】『无二打(にのうちいらず)』
正確には『神槍无二打』。
牽制、及びフェイントに使う程度の初撃で相手を殺せるまでになった武術の真髄。

この宝具は英霊の象徴たるアイテムではなく、武術の真髄。十二の試練等のように、武術が宝具や逸話が昇華した。
自身の気を張り巡らせた空間を形成し、彼の『気に呑まれた者』にこの剛打の一撃で迷走神経反射(ショック死)を引き起こし葬る事から、
「二の打ち要らず」と呼ばれる必殺宝具。
通称「起源パンチ」。

主人公のサーヴァントもこの宝具を受け、直撃は免れたものの魔術回路を乱された事で魔力供給を行えなくなり、消滅の危機に追い込まれている。
直撃をまともに受ければ問答無用で即死する。
一応、欠点としては数十メートルの怪物が相手ではその巨体故に気が通しづらいようで魔神柱を相手に手こずっていた。
ゲーム的にはHPを9割削られるだけで済むが、これは後述のようにわざと引っ掛かった罠のダメージによって技の精度や威力が落ちたため。
まともに戦うとHPを10割持って行かれる。


このアサシンの恐ろしい所はこの即死攻撃と圏境の透明化によって、確実に先手を取り、相手に致命傷を負わせる事が可能という事
オマケに透明化の魔術(かなり高位の魔術らしい)なら魔術の使用痕から索敵する事も可能なのだが、
彼の場合は体術なので魔術による索敵は無効化される非常に厄介なシロモノ。

同じような不可視の剣を使うセイバーと剣を交えた事のあるアーチャーは彼のこの不可視の拳打を「見えざる拳(インビジブル・エア)」と比喩し、
彼女の剣(風王結界)より数段上のようだ」と言った。
まあ武器が見えないから攻撃のリーチが判らず厄介程度のセイバーの『風王結界』と見えない上に必殺というアサシンの『无二打』のどちらが脅威かと言えば、
確実に後者に軍配が上がるので、アーチャーの評価は至極妥当と言える。

この事を知った「透明化を何とかしなければランサーでも苦戦するでしょうね」と語っていた。
但し、攻撃態勢に移れば気を攻撃に回す分、精度が下がり効果が薄まるという。この為に反応する事が不可能という訳ではない模様。
この攻撃に移れば効果が薄れるという点については従来の気配遮断と変わらないが、彼の場合はその状態のまま戦えるという大きな利点がある。
なので厄介なのは全く変わらない。
おまけに攻撃態勢に移らなければ、彼に触れたとしても感知は不可能だという。
ドラマCDでこの必殺の初撃に反応出来るのはセイバー(Fate)といった高い直感スキルを持つサーヴァント、死の気配に敏感な遠野志貴などが挙げられている。

余談だが、无二打は彼の故郷的には『うーあるだ』と読むらしい。无は『無』のことで、全体として『二の打ちは無い』→『二の打ち要らず』となる。
日本語的には『むにだ』でいいようである。


第五回戦の相手として主人公達と激突。
初日から味方サーヴァントに不意打ちを行い、戦闘不能に追い込むも主人公とヒロインの奮闘により復活。
その後、ヒロインの仕掛けた罠にハマり圏境を乱され透明化出来なくなってしまう。

尤も彼自身は罠には気付いていて、主人公達を試す意味でワザと罠に引っ掛かった。
そして対決の日、主人公は激闘の4日間で急成長を遂げ、実力不足を痛感した主人公のサーヴァントも宝具を開放した事で、アサシンの能力を上回り、
遂に最強の暗殺者ペアは敗れてしまった。


……と、思いきや……


以下、激しいネタバレ















死して電子の海を彷徨っていたユリウスが、暗殺したマスターの令呪を自身のものとした事で資格を得、
アサシンは「バーサーカー」の能力を強引に付与され『二属性持ち(マルチクラス)』となって主人公の前に現れる(バーサーカーの適正自体は元々ある模様)。

激しい猛攻だったが、死闘の末にトドメを刺され彼の套路に終幕を引いた。
バーサーカー化している為か、攻撃力は上がっているものの、宝具『无二打』は使用してこない。

しかしその代わりに、宝具(技)として彼が得意とし、唯一つ極めた八極拳の奥義、対門宝具『猛虎硬爬山(モウココウハザン)』を使用してくる。
利き腕より把子拳、寸勁、頂肘を瞬時に繰り出す高速三連撃。
魂の領域にまで染み込んだ肉体の動きは、李書文が狂化状態にあっても心技体の完全な合一の元放たれる。


しかしこの宝具、毎ターンの初手に必ず使用してくるのでガードやスキル等で防げば問題なく、
オマケにパネルの方も大幅に解放されており、プレイヤーも五回戦よりレベルアップしているのでそう苦労せず倒せてしまうのがちょっと悲しい。


そしてどの味方サーヴァントからも見苦しいと言われてしまう。

作中ではアサシンとして召喚されたが“神槍李”の徒名を持ち、槍術にも秀でており本来の得物は槍。
その為、通常ならランサーのクラスで召喚され、その場合彼は老年となるが、
マスターであるユリウスとの相性から若く猛々しい彼が望まれた為にアサシンとして召喚される。
なお性格自体は今回のままで固定される模様。
因みに生前の李書文は八極拳より槍に重点を置いた人物とされ、八極拳は槍術を極める為に前準備として習得したに過ぎないらしい。
大槍を操り、多数の逸話を作り上げたとされる。
この話から、アサシンではなくランサーとして召喚されていれば、更に驚異のサーヴァントになったかもしれない。

なお実際に李書文はかなりDQN気質に近い人で有り、おおよそ合理的な人間ではない。
強い人間がくればわざわざ殴りに追いかけに行ったり、世話になった家の床の大理石を割りまくったり、
やめるよういわれたので、今度は道の敷石を割りまくって、それを注意した警官を殴り殺して逃げ帰ったりと、
やりたい放題である。


【台詞】
「さて―――、未だ五体を使わねば立ちいかぬ套路だが、冥土の土産に一凶、馳走してくれよう!」

「武を交えるのならどちらかは死ぬ。
戦いとは気安いものではなく、互いの信念をかけたもの。
故に、おいそれと始めるものではなく、また、始めたからには必ず、一戦にて一人は殺すべし」

「くはははははははは!!!!滾る滾る!!血が!!肉が!!やはり武とは生き死にあってのもの!
年老い、何を悟った気になっていたのやら―――所詮は俺も、血に飢えた窮奇と同じか!
いいぞ、若返るようだ!お主らは強い!ここまでのどの敵よりもな!!
さあ、力比べだ!!極致のその先を――見せてみろ!!」

「応。我が拳は二の打ち要らず。初撃こそ肝要、武を交える前に是を討つ―――この字(あざな)、破れるか……!」

「未熟、未熟。功夫が足りんよ。」

「全身全剄、陽気を巡らす―!」

「ユリウス、詫びは言わんぞ。しかし礼は言おう。久々の裟婆。お主のお陰で存分に闘えた。」


Fate/Grand Order


「サーヴァント、ランサー。真名を李書文と申す。存分に槍として使うがいい」

Extraの活躍から星5~4アサシンとしての実装を待ち望まれていた先生だったが、なんとまさかのランサーとしての参戦。
ただしExtraで語られたように年を経た姿ではなく、若い姿+槍という姿で召喚されている。
ステータスやスキルもアサシン時と然程変わらないが、クラス制限故か圏境のランクが低下している。
レアリティはSR(星4)

中国拳法及び絶招の2つのスキルにより無敵及び回避持ちに対して確実に攻撃を当てられるのが最大の特徴。
自身も回避を行う圏境により生存性も高く、使いやすい。
宝具は「神槍无二打」
「神槍之名是真実」
アサシン時に使用した无二打の槍バージョン。
効果も変わらないが、槍だけに射程距離が伸びており精密性も素手に匹敵する。
ゲーム効果は防御無視の単体で一定確率で即死。
モーションのしなる槍に惚れた者多し。

本編では第5章にて登場。
強者との闘いを望む達人として姿を現した。
特に同じ槍使いという共通点と神殺しにまで至ったスカサハとの決闘を熱望しており、スカサハもまた書分を見事な槍捌きと高く評価している。
最後は主人公勢力の元に助っ人として参陣。
最終決戦では北欧のステゴロ王ベオウルフと素手の殴り合いを演じ、勝利する。
あくまでも「怪物を殴り殺した男」であるベオウルフと「対人戦の達人」である書文では書文に軍配が上がったが、それでも消耗はかなり激しかった模様。
その後の魔神柱との戦いでは勁を通しづらい魔神柱に苦戦しつつも生き残る。

そして時代からの消滅間際、神代のランサーであるスカサハとの一合の勝負を演じ、第5章での出番を終えた。

期間限定イベント「星の三蔵ちゃん、天竺へ行く」では「沙悟浄」の立場を与えられて召喚される。イベント中は名前表記も沙悟浄になっていた。
ギャグイベント初登場ということでどうなるか心配されていたが、中国人として憧れの西遊記に出演できるということでノリノリで沙悟浄を演じ、三蔵やマスターのために槍を振るった。
実際の書文も幼いころ劇団に所属しており、西遊記に触れる機会も多かったのだろう。
尚原典の沙悟浄は捲簾大将*1という天界最強級の人物でありながら、天帝の宝の杯を重要な宴で割ってしまうという大チョンボをやらかして地上へ左遷され、
流砂の河に陣取って三蔵法師の前世を9回襲ってぶっ殺し、止めにやってきた観音様にも襲いかかりついでにハントした頭蓋骨コレクションを見せびらかし、止められたにも関わらず10回目も三蔵法師に襲いかかったという、どっかのプレデターかなんかみたいな所業に走っているので、ある意味納得の配役である。
ちなみに原典の描写では沙悟浄は「炎のような赤毛の髪」と表記されているので、そういう意味でも適役だった。


未熟、未熟。追記・修正が足りんよ

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