ゴ・バダー・バ

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ゴ・バダー・バ - (2018/06/28 (木) 21:56:44) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2011/03/10 (木) 20:15:22
更新日:2024/01/25 Thu 20:39:25
所要時間:約 7 分で読めます






「ヂバグ! キョグギン・サギザザ……ゴ・バダー・バ・ザ!!」
(違う! 驚異のライダー……ゴ・バダー・バだ!!)



●ゴ・バダー・バ(演:小川信行)

種族:グロンギ族(バッタ種怪人)
呼称:未確認生命体:第41号(B群8号)
身長:206cm
体重:176kg
専用武器:バイク(バギブソン)
バイクスタント:成田亮

ゴ・バダー・バは『仮面ライダークウガ』の登場怪人の一体。
同作を代表する敵キャラクターの一つであり、中盤に於けるライバルキャラクターである。
初登場はEP:21「暗躍」

最上位集団であるゴ集団の一人で、「ゴ」怪人の中では最も早くに登場を果たした。
番宣スナップに於ても、かなり早い時期から登場している為に、中盤の強敵として構想が練られていたと思われ、
事実劇中でも、バダーとの戦いを契機に未確認生命体特捜班との完全な連携をクウガ=五代雄介がする事になる等、重要な役割を担っていた。


【概要】
あらゆる乗り物を自在に乗りこなすと云う「脅威のライダー(キョグギン・サギザザ)」

古代では馬に乗っていたが、復活した現代では「鋼の馬」とも呼ぶべきオートバイに乗り換え、ゲゲル(殺人ゲーム)を行う。

その姿から判る様に、かつて出現した未確認生命体:第6号ズ・バヅー・バの兄弟(双子の兄)なのだが、
劇中ではこの事について弟と同じく“有害ガスが苦手”であると云う事以上の言及は為されておらず、
自身でも「弟の復讐を果たす」と云う認識を示す様な場面は存在しない(「グロンギ」が戦い以上の価値観を持たない為だと思われる)。

モチーフとなっているのは「バッタ怪人」と云う事から容易く連想される通り「仮面ライダー」(※元祖にあたる旧1号)であり、
弟のズ・バヅー・バの登場時点で“バッタモチーフでマフラーを身に纏う(挙句に飛び蹴りを使う)”と云う演出でファンを喜ばせたていたのに止どまらず、
バダーは真っ赤なマフラーと、暗緑色の体色までもが、仮面ライダー旧1号に合わせられている。

専用バイク「バギブソン」のモチーフとなっているのも、仮面ライダーの専用バイクであった「サイクロン号」である事も知られており、
「新サイクロン号」以降のレーサータイプのライダーマシンの意匠を引き継いでいる(※ベース車はトライチェイサーと同じく“パンペーラ”)。

尚、「バギブソン」を直訳すると“ナイクロン”となり、本来“サイクロン”をグロンギ語に変換した場合は
「ガギブソン」とならなければいけないのだが、上記の様になっている理由は不明。

脚本段階での誤訳も多く発見されている為、単に間違えたのか、
「ガギブソン」(だと別のバイク乗りと被るから)より「バギブソン」の方が格好良いから“わざと”そうしているかのどちらかだろうと考えられる。

※『クウガ』では、演出上グロンギ語の対訳をしないと云う方向だったので、怪人がバカらしい口上を述べる等の“お遊び”が密かにされている。



【人物】
自他共に認める「ゴ」集団屈指の実力者で、いざゲゲルに臨む段階に於いては、かのゴ・ガドル・バですら焦りを見せていた程。
人間体は、弟同様パンチパーマ頭の青年で、怪人体に合わせてか真っ赤なマフラーに緑のジッケットを組み合わせた服装をしている。
コイントスが趣味(?)。

前述の様に劇中では他の「ゴ」怪人に先駆けて姿を現し、クウガ=五代雄介に対して挑発行為を繰り返す等プレッシャーを与える行動に出ていた。

自らの能力に絶対の自信を持つ完璧主義者(※グロンギでは珍しくないが)。
事実、この時点での実力はクウガを遥かに凌いでおり、雄介らは常に後手に回る事を余儀なくされていた。

そして、ゴ・ガメゴ・レのゲゲルが終了すると共に遂にプレイヤーとして名乗りを挙げ(※ジイノ?……知らん)、自らのゲゲルを開始するのである。



【物語】
EP:31:32:33
「応戦」「障害」「連携」

バイクの操縦技術の高さは驚異的の一言に尽き、まるで手足の様にバイクを操り、標的を殺害する。
愛車であるバギブソンの最高時速は推定400km。このスピードを利用した神出鬼没の行動を見せ、瞬く間に規定人数までのリーチをかけた。
途中、警察やクウガによる抵抗を受けるものの、終盤に両者が完全な「連携」を見せ、作戦を練り直すまでは全くの対処が不能と云う有様だった。

……しかし、クウガを海岸でのトライアル戦で圧倒し、転倒して同時に手元に転がってきたトライチェイサーで突撃を試みるところまで追いつめるも、
それが最早壊れてしまっていることに気付くと 止どめを刺さずにゲゲルの「最後の一人」だと宣言したのが仇となり、
新マシン「ビートチェイサー2000」を得たクウガに後に倒される事となる。


【ゲゲル・能力】

  • ゲゲルの内容:「4時間以内*1に鋼の馬に乗った99人の標的を引きずり下ろし、轢き殺す」

「バギブソン」の操縦以外の能力は劇中では不明。
尚、「バギブソン」は普通のオートバイを肘に装着されたアイテムを利用して「モーフィングパワー」にて変化させた物である。
と言ってもゲゲル開始前にはザジオがバイクのメンテナンスを行なっており、バダー専用にチューンナップされていた可能性は大きい。

操縦以外の能力は不明と記したが、身体能力と感覚能力がズバ抜けているのは確実で、何と逃走中に後に『仮面ライダーディケイド』で“あの”「クロックアップ」を破った(ライジング)ペガサスの射撃をも躱している。
恐らくは反射神経が異常に優れているのであろう。18秒で戻ってたから五代が焦ってた可能性もあるけど。

また、最終的にはプライド故にかライジングマイティキックを真正面から受け切り壮絶な爆死を遂げているのだが、
あのガメゴですら全く堪える事の出来なかった衝撃をバギブソンの突進に対するカウンターとして受けたにも関わらず、
一度は立ち上がりクウガに向けて歩き出そうとすると云う“執念”を見せつけている。

クウガとの戦いはバイク戦に終始したが、『クウガ』名物「嘘予告」(※鈴村さんの仕業です)では“ライダーキック”を披露するサービスカットが存在する。


【バイクアクション】
『クウガ』はこれまでの『仮面ライダー』及び特撮作品全般へのアンチテーゼと原点回帰の両方をテーマに「現代の視点によるリアルな特撮」を目指して製作。
結果的に、かつての特撮技術の限界点と、現在のCGを取り入れた特撮の中間地点に当たる演出が為されている。
特に『仮面ライダー』と云う存在の原点を捉えるべくバイクアクションには力が入れられており、バイクを武器に使ったライダーの代表格と呼べる作品になっている。

『クウガ』のバイクアクションはプロトライアルレーサーの成田匠/亮兄弟の協力により実現した物で、『クウガ』の特撮アクションを語る上では必ず引き合いに出される。
EP:32終盤からEP:33のクウガ対バダーの壮絶なバイク戦は成田匠/亮兄弟とスタッフの熱意が生んだ、同企画の象徴となっている。



【関連人物】

「ズ」の弟。
物語上の接点は無しだが、中の人は一緒。
姿が似ているのみならず、苦手とする弱点も共通している。





【余談】
※EP:31のバダーの最初の犠牲者役を演じているのはクウガのスーツアクターの富永研司氏。

※その「作風」から、それ以前、以後のライダーから良い意味でも悪い意味でも特異な位置付けにある『クウガ』だが、
 作中では特に初代『仮面ライダー』へのオマージュとしての小ネタが多く使用されており、パロディにあたるバダーはその最たる存在と言える(でも硬派)。

※変身ポーズを披露するシーンがあるが、中の人は『仮面ライダー』を見ていなかった為、何の事だか分からなかったらしい。
 それにしてはよほどの玄人じゃないと知りもしないしできもしない『左手フラリ→右手伸ばしの一連の動き』ができてるのはすごいが。

※ゲゲル終盤のバラのタトゥの女との会話シーンで「後一人殺せば、次はアンタ……楽しみだ」(グロンギ語)と云う台詞が存在する為、リアルタイムで見ていたファンを驚かせたらしい。
 ……番組が終了した現在では隠す必要も無いが、これは背後の闇に控えるダグバへの宣戦布告であり、バラのタトゥの女への言葉では無い。

※これ以降、後の「平成ライダー」シリーズでも、昭和ライダーの要素を持った怪人(その他)がちょくちょく登場するようになった。







「ヅギビン・ゲギボギ・ガゲデググル……ザギバス・ゲゲル」

※訳:追記を成功させて……ザギバス・ゲゲルに進む。

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