SCP-233

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SCP-233 - (2018/08/29 (水) 13:53:04) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/10/14 (土) 09:09:09
更新日:2024/01/28 Sun 11:34:17
所要時間:約 5 分で読めます




SCP-233は、シェアード・ワールドSCP Foundationに登場するオブジェクト (SCiP) のひとつである。
項目名は『23-Sided Polyhedron (二十三面体)』、オブジェクトクラスはKeterである。

概要

SCP-233は全ての面が正三角形、全ての辺が直線で構成された二十三面体である。
こんな文章を真顔で書いたら数学の教師に怒られそうであるが、SCP-233は時空間干渉作用によって、実際にはあり得ない形状を実現している。*1
残念ながら、三次元においても二次元においても、その形状を再現する事が出来ない。これも時空間干渉作用による影響である。

SCP-233は自身の周辺部のセーフ・ゾーン内部の数学法則を改変する能力を示し、計算機は丸め込みエラーが発生し使えなくなる。
ただし23進法に従う計算機は例外で、計算速度が通常の23倍に向上する。
この為SCP-233は、23進法に変換する手間を加味しても計算速度が向上するその有益性から、Keterに分類されているにも関わらず破壊が保留されている。

上記の通り、SCP-233は23という数字については温和な反応を示すようで、従って収容には23に関連した独特のルールが課せられている。
  • 収容コンテナはバナジウム (23番元素) めっきを施した23×23×23サイズ (単位は問わない) の立方体。
  • セーフ・ゾーンは半径23m。
  • 23歳以外のDクラスのセーフ・ゾーン立入を禁止。可能な限り誕生日が23日のDクラスを採用。
  • 収容室内へ持ち込める火器は専用の.2323口径弾薬を装填したものに限られる。
  • シフト交代はグリニッジ標準時での各時間の23分。最終交代は23時23分。

逆にSCP-233は、セーフ・ゾーン内で「[編集済み]」という数字に対して攻撃的になる性質がある。
[編集済み]が出現し、攻撃対象となった物体は化学的崩壊が、直接接触した物体は原子レベルで崩壊する。例によって、この崩壊にかかる時間は0.23秒である。
犠牲者の中には、SCP-233の有益性を示したナナ[編集済み]博士 (Dr. Nana [REDACTED]) も含まれている。
この為、SCP-233には以下の規則も含まれている。
  • 誕生日が[編集済み]月、[編集済み]日、1[編集済み]日、2[編集済み]日のDクラスはセーフ・ゾーン内への入場が禁止。
  • [編集済み]口径の弾薬を装填した火器、[編集済み]面体のセーフ・ゾーン内への持ち込みは禁止。
  • 各時間の[編集済み]分、特に[編集済み]時には最も活発になる為、最新の注意を払う事。特別な理由がない限り、セーフ・ゾーンからの退出が望ましい。

この、[編集済み]という数字が出現した際の攻撃的反応が重大な事が、SCP-233がKeterに分類される理由である。
あるインシデント[編集済み]では、携帯用音楽プレーヤー内蔵の[編集済み]ボルトの電池との物理的接触により、セーフ・ゾーンが約[編集済み]000%拡大、232.32kmに到達した。
範囲内には当時第[編集済み]イニングの表だった野球の試合があり、ホームチームの全員は死亡した。
また、SCP-233と[編集済み]との関わりを示す全てのコンピュータも全て破壊される結果となった。
この予測が必ずしも正確ではない性質から、SCP-233のナンバリングは一時「SCP-2323」に再割り当てされる事が検討されたが、現時点では実行されていない。

ただし、[編集済み]が出現しているかどうかは、物理的性質に正確に寄る物ではなく、観測者が持つ認識に左右されるらしい事が分かっている。
例えば2.74mの棒を[編集済み]フィートと認識している人が1人もいなければ、SCP-233の攻撃対象とならない。

追記: 妊娠している女性職員は、絶対にセーフ・ゾーン内に立ち入ってはなりません。


追記・修正は23時23分にお願いします。特別な理由がない限り[編集済み]時[編集済み]分に編集する事は避けてください。


CC BY-SA 3.0に基づく表示

SCP-233 - 23-Sided Polyhedron
by DrClef
http://www.scp-wiki.net/scp-233
http://ja.scp-wiki.net/scp-233

この項目の内容は『 クリエイティブ・コモンズ 表示 - 継承3.0ライセンス 』に従います。







































さて、ここまで読んでくれたあなたなら、SCP-233の敵対的反応を引き起こす「[編集済み]」が何であるかは気になる所だろう。
実際のところ、推定するヒントは複数あり、ちょっと考えればどうにかわかるレベルである。
  • 誕生日の2桁の内1桁が[編集済み]な事から、[編集済み]は1桁の自然数である。また3[編集済み]日が無い事から0と1ではない。
  • 23に対する反応から2と3である可能性は低い。
  • [編集済み]口径の弾薬や[編集済み]ボルトの電池には現実的な数値が当てはまらなければならない。
  • ヒントというかほぼ答え: 2.74mの棒は[編集済み]フィート。


最後までくればほとんどの人に分かるだろうが、正解は9である。
  • 9mm口径の弾薬は拳銃として一般的なサイズである。
  • 出力の大きな電池は9ボルトである。
  • 2.74mは9フィート。

インシデントの際、セーフ・ゾーンが23mから約[編集済み]000%拡大し232.32kmになった件は、単純に[編集済み]に9やその並びを当てはめてもうまく行かない。
しかしながら、23mと232.32kmの比率は約0.000099:1ではある。
また、ナナ[編集済み]博士の死については、姓が9を連想させる何かをしているのか、どのような関連があるのかは不明である。*2

また、妊娠している女性がセーフ・ゾーン立入を禁止されるのは、人間が持つ染色体の数が関係していると考えられる。
1人の人間の染色体の数は23対46本であり、この中には9は現れない。
一方で、妊娠している女性は、自分自身の中にもう1人の人間がいる事になり、これにより染色体の数は92本となる。

なぜSCP-233は9に対して攻撃的になるかは不明であるが、23は9番目の素数な事と関連している可能性はある。

ただ、9の倍数であるか否かより、数字の一部に9が含まれている事が優先され、それに反応して攻撃的になる、という性質の場合、SCP-233をSCP-2323に再割り当てする事は問題を生む恐れもある。
これは本家のディスカッションでも突っ込まれているが、2323は23進法において「490」だからである。
一方で233は「A3」であるから、この問題は発生しない。*3
なお、SCP-233執筆当時は、SCiPにはまだ1000番台すら出現していなかったが、現在ではSCP-2323は『Sentinel Butcher (妖精殺し)』に割り当てられている。

ちなみに日本支部には自分に関わるありとあらゆるものを「9」に収束させる超厄介な現実改変能力者SCP-999-JPが収容されている。
同じような数字関連オブジェクトだが、性質はかなり異なる(こちらが「9を近づけなければよい」のに対しあちらは「問答無用で9にする」であり厄介さの方向性が違う)。
この両者を接近させたりした場合一体何が起きるのかは謎。危険すぎるので絶対にクロステストは許可されないだろうが……


追記・修正は9時9分にお願いします。


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SCP-233 - 23-Sided Polyhedron
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