弾薬(カートリッジ)

登録日:2011/04/14 Thu 22:22:20
更新日:2025/09/22 Mon 22:06:42
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概要

弾薬(カートリッジ、ケース、実包、Ammunition、Ammo)とは現代のにおいて発砲の際に使用する、弾頭、薬莢、装薬、雷管+αを組み合わせた物。
発砲に必要なものがすべて詰まっており、銃の連射を可能にする。

閲覧の際にはの項目も参考に。ショットシェルについては散弾銃、古式銃の弾に関してはマスケット銃などの項目を参照。



内部構成

弾頭(弾丸、バレット)

装薬に押されて加速し飛翔する。携行できるサイズの銃では交戦距離やサイズなどの影響から機械的な仕掛け(榴弾、焼夷弾)は施されない。
主に鉛を銅で覆う形式が主流だが、メッキを施したり樹脂製のチップを追加したり識別用に色を塗っていたりで銅の色そのままというわけではない場合もある。以下主なパーツ。

弾芯(コア)

主に比重が近くて柔らかい鉛で構成され、命中時に被弾者にエネルギーを伝える。
炸薬
弾頭側に込められる火薬。着弾時や時間経過で爆発する信管が必要。銃程度の規模では弾のサイズが小さすぎてあまり詰められることはなく、12.7mm以上の大口径から用意されることがある。
LF(鉛フリー)
電子工学系なら聞くことも多い*1かもしれないが、近年欧州では鉛の使用を控えている。
鉛はベートーヴェンの聴力を奪ったことで有名で、重金属としての汚染力がある存外危険な金属である。
弾でも同じく、軟鉄などで代用する場合が増えている。
しかし軟鉄では金属製の的にダメージが入ったり跳弾したりで危険な場合があるので、鉛に近い特性の新たな材質が求められている。逆に鋼鉄による貫通力向上を目的として鉛フリーとする場合も。

被甲(ジャケット)

弾芯を包む。主に銅で構成され、ライフリングが鉛で汚れたり発射時の弾芯の変形や破損を防ぐために装着される。現代の高速、小口径な銃弾では鉛むき出しでは確実に破損する為必須といえる。

弾頭には以下の機能が細工されることがある。
構造的にバッティングしなければ複数の機能を持たせる事は可能で「徹甲曳光弾(AP-T)」や「徹甲榴弾(APHE)」等、別々の効能が3つ以上あると「多目的弾」「多機能弾((主目的)-MP)」等と呼称される。

徹甲弾(armor piercing/AP)

弾芯やその最奥部に硬い金属を封入し、命中時にその金属で装甲を打ち破る方式。ボディアーマーや装甲車両に対して使用する。
5.56mmNATO弾のM995徹甲弾はRHA換算で15mm(距離100m)貫徹となる。

曳光弾/焼夷弾(tracer/T、 incendiary/I)

弾芯底部にマグネシウムなど光る材質を用いて弾道を明示化したり、命中時に燃焼して相手を燃やす。銃弾のサイズでは専用焼夷弾は少なく、曳光弾が副次的に焼夷能力を持つ場合が多い。
弾道確認に用いられるが、飛翔距離に応じて燃焼剤が減ってしまい調整なしには通常弾と弾道が変わってしまう。

榴弾(high explosive/HE)

弾芯に炸薬と信管を詰め込み命中時や貫通時、時間経過で爆発する。

仮帽(cap/C)

空気抵抗に負けない程度の柔い材質を付けて弾頭をとがらせて尖頭弾の特性を示させ、命中時にはつぶれて円筒弾としての特性を示すようにする。砲弾などでは跳弾を抑える被帽もあるが割愛。

フランジブル弾

銅の粉を固めたりして作成した弾で、被弾者に対しての効果はHP弾と同じだが、その時点で砕けて貫通しないため二次被害を低減する。

ソフトポイント弾(SP/JSP)

被甲を柔らかい材質にして仮帽の効果と後述の拡張弾としての効果をもたらす。

KTW弾

上述の徹甲弾など硬芯を用いた弾丸を更にテフロンコーティングする事で貫通力を向上させた弾頭。
その特性上ケブラー繊維を用いる事の多い防弾チョッキに対しては極めて高い効力を発揮する事から、元は警察などの法的機関向けに作られたにも関わらずギャングといった犯罪者に好まれてしまった事で「コップキラー(警官殺し)」などの悪名が付いてしまった。
同時期(1986年)に徹甲弾に関する法規制が強化されてしまったため、現在は生産されていない。

ゴム弾

弾頭がゴム製になっている低致死性弾。
金属弾より殺傷力が低い為暴徒鎮圧などに用いられるが、それでも当たりどころが悪ければ死傷させる程度の威力はある。
昔の訓練用/ライフルグレネード用の木製弾頭も似た特性を持っている。
より致死性の低いプラスチック弾頭やビーンバッグ弾、テーザーなども開発されている。

形状によっても効果が変わる。

円頭弾(ラウンドノーズ)

弾頭先端が丸く成形されたもの。貫通力が劣るものの、命中時に触れる面積が大きくエネルギーを十分に伝えられるため拳銃弾など素の威力が低い弾で採用される。

尖頭弾

弾頭先端が尖るように成形されたもの。空気抵抗を減らし貫通力を向上させるのでフルサイズのライフル弾で採用される。
チューブマガジンで前の弾の先を突いてしまうためそれを採用している銃では尖頭弾は使用できない。

平頭弾(ワードカッター)

標的に綺麗に穴をあけるために先端が平べったく成形されている弾。

装薬量による違いは以下。

通常弾

弾の規格の中で標準的な弾頭重量・火薬・火薬量を使用した弾。
軍が採用した弾を標準とする場合が多く、例えば5.56mmNATO弾だとM193/M855/Mk262弾と同じスペックの弾が民間用に製造されている。

マグナム弾

同等のサイズの通常弾よりも比較的威力が高い弾種につけられる一種のブランド名。名前の由来はお酒の増量ボトルがマグナムと名付けられていたことかららしい。
下記の強装弾仕様にすることもできる(つまり強装弾とは別物)。
むしろ銃本体が強化されていたり、ライフルを中心にマグナム弾の薬莢は大柄の物を使うことが多いので強装弾にしやすかったりする。

強装弾(+P弾)

通常より装薬を増やした改造弾。
その中でも+P弾は弾薬メーカー自らがチューニングした弾に付けられる称号、一応規格品になっていてノーマルより10%ほど圧力が上がっている。
手軽にストッピングパワーや貫通力を上げられるが、当然ながら発砲時の反動や圧力など銃本体への負荷が余計に掛かるため、強装弾対応の銃でなければ破損や暴発を引き起こしやすい。

減装弾(弱装弾)

強装弾に対し装薬を減らした改造弾。
連射向けなどの用途として反動を低減させたり連射速度を落とすために採用される場合がある。

亜音速弾

減音器などとの併用を目的として、弾速を音速未満に抑えた弾。
弾が音速を超えた際のソニックブームを無くし、より静穏性を高める。
通常弾の状態で亜音速な弾もある(.45ACP、9x39mmなど)。

構造による違いは以下の形。

フルメタルジャケット(FMJ)

弾芯が被甲で完全に覆われて見えない弾。普通の弾で被弾者に命中した状態でも変形しづらく直進、貫通する。生身に対してはエネルギーを伝えきる前に貫通してしまい多少ダメージが減ってしまう可能性がある。

拡張弾

SP弾、フランジブル弾、そして先頭付近の鉛が露出し穴が開いているホローポイント(HP/オープンチップ)が該当する。
被弾者に命中した際に先端から変形(マッシュルーミング)、断片化(フラグメンテーション)を起こし、エネルギーを完全に伝えより深刻なダメージを与える。
起源は「ダムダム弾」。イギリスの植民地であったカルカッタのダムダム工廠で造っていたライフル銃用SP弾だった。
今では「必要以上に苦痛を与える」として軍隊での使用はハーグ陸戦協定で禁止されているが、戦争以外での使用は禁止していないため警察や自衛用としては現役。
近年では被甲部分の材質や弾芯の形状を工夫したHP弾がブラックタロン、ゴールデンセイバー等々のブランド名で発表されているが、これらは「ハイテク・ホローポイント」と総称されることもある。
単薬室連発式の銃では、弾頭が薬室へ装填する際にフィーディングランプにこすれる。そのため複雑な形状だと引っかかることがある。
引っ掛かりの少ない形状にしたり銃側で対応したりと各社工夫している。
近い概念として着弾後の横転があり、5.56x45mm弾や5.45x39mm弾ではそれによるダメージの向上を目論んでいる。

断片化(フラグメンテーション)
弾が命中し対象の内部にとどまっている間に砕けて銃弾の規模以上のダメージを与える事。

薬莢

薬莢(ケース)

銀幕上で「キーン」といった甲高い音を出して転がり、後々踏んづけて転ぶあれ。弾頭とともには飛んでいかず、大抵は銃右側面に指ではじく程度の速度で飛ばされる。
発射時まで弾薬のすべての部品を保持/保護し、発射時には銃側の薬室やボルトとともに装薬のエネルギーを受け止める。
現代では基本的に真鍮が使われるが、これは熱伝導率が高いことと熱による伸縮性が高いことが理由。*2
他にも主にショットシェルで使われるプラスチック製のものや紙製のものなどがあり、また古くは鉄製のものが使用されていた時期がある。*3

構造
  • リム
薬莢底部にある排莢時に引っ掛けて薬室から抜き取るための部分。
  • ネック
ライフル弾などで薬莢中央部に設けられるへこみ。薬莢に対して弾薬のサイズが小さい場合にその差を埋めるために追加される。

形状
  • リムド/セミリムド(R/SR)
底部の出っ張りであるリムが飛び出た構造。自動銃以前の銃で薬室から引っ張り出しやすくするための構造。単純なプレスで制作できる。
  • リムレス/リベイテッド
リムと薬莢の直径を同じかそれ未満の構造。弾倉にてリムがかさばりうまく装弾できない点を解決するので自動銃向き。工程が複雑化する。
  • ベルテッドリム
リムよりも手前にベルト状の補強を追加したもの。
  • ボトルネック
薬莢中腹を絞る構造。弾を薬室から抜きやすくなり、口径に対してより多くの装薬を詰めることができるが工程が複雑化する。

特殊な薬莢
  • 薬莢と発射薬の中に弾頭が埋まっている構造の弾薬を「テレスコープ弾薬(CTA)」と呼ぶ。高速連射への適性を見込まれ、対空機関砲用として研究が進められている。
  • 薬莢内部に弾頭を押すシリンダーを内蔵し、外部に発射ガスからくる音を出さないようにした弾なども存在(7.62x38mm SP-3)。
  • 現代の戦車砲では、車内スペースが薬莢に取られないよう、装薬を固めて作られた焼尽薬莢が使用されている。*4
 小銃としても研究され、G11では発射薬が剥き出しのケースレステレスコープ弾として結実。軽量かつ排莢の必要もないが、色々と問題も多く結局採用されなかった。
  • 高圧に耐えるために複数の材質で構成するハイブリッド弾も存在。

雷管(プライマー)

主に薬莢の尻に埋め込まれている丸い部品。この部品を叩くことで火花が発生し装薬に点火する。
銃向けのものは叩くと発火する雷汞(らいこう)とそれを囲う金属で構成される。銃ごとに大きく変化することはない。
構造により主にセンターファイア式とリムファイア式に分かれるが、現在はセンターファイア式が主流。
形状
  • ピンファイア
ピンが飛び出している最初期の雷管。持ち運ぶ際に当たっただけで発火して危険なため現在は使用されていない
  • リムファイア
リム内部に敷き詰めた火薬自体を叩く形式。単純な構造なので工業技術が低くても安価に大量生産出来る利点はあるが、品質にバラつきが出やすく不発や遅発といった危険なトラブルも多いため、現在は民生品の激安弾薬等にしか使われていない。
  • センターファイア
薬莢底部中央にキャップ状の雷管を詰め叩くタイプ。着火方式によりベルダン式とボクサー式に分かれるが、薬莢とプライマーが分離しているのは共通。安全で現代の主流。
  • ベルダン式
薬莢側に叩くための突起があるタイプのセンターファイア雷管
  • ボクサー式
雷管側に叩くための突起があるタイプのセンターファイア雷管

装薬(パウダー)

薬莢内に込められる火薬。雷管によって点火後ガスとして膨張、弾頭を加速させる。
火薬だがダイナマイトのような爆薬ではない。
爆薬の爆発(爆轟)が音速に達するほど高速であるのに対し、装薬は爆燃という遅めの燃焼/膨張をする。
それにより比較的時間をかけて弾頭を加速することができるため、同じエネルギー量だったとしても効率がいいという理屈である。
発射薬は粉状ではなく粒状や円柱状やマカロニ状になっている。燃焼速度を調整するためであり、粒が小さいほど早く燃焼する。
形状や材質、装薬量によって適切な燃焼速度に調節し適切な銃に使用されるようになっている。
例えば銃身が短い拳銃では速燃性発射薬が、長銃身のライフルでは遅燃性発射薬が適している。

製法による分類

ファクトリー弾

一般的な弾薬メーカーが新品として製造した弾薬。工場の設備で正確に測っているので精度も高く事故も防げる。

ハンドローディング

手作業で弾薬を作成する事。競技射撃などの正確さを求められる用途では射撃精度を向上させるために装薬量や弾重量、材質や形状などを緻密に調整したハンドローディング弾を使用する事がある。
弾一発あたりの単価は当然安いが、匙加減を間違えるとダブルロード*5による雷管突破などの重大事故に繋がる危険もあるため、素人にはハードルが高い。

リロード弾

一度以上使用した薬莢をハンドロードして再利用した弾。
薬莢は真鍮など柔らかい材質の場合使用後のものでも洗浄・再整形をすれば再利用が可能。
ハンドロード弾のメリットデメリットに加え、問題のない薬莢を選び出す選定力がなければ大変危険。業者に任せていたらコストも新品を買うのと変わらないだろう。
同じ銃で発射するのならば、チャンバーにぴったりフィットするのでファクトリー弾より精度が高くなるという説もある。

グアムなど大規模な観光射撃文化がある場所では採算が取れるのでリロード弾が使用されていた(専門業者もいた)が、コロナなどにより業者が撤退し2023年以降はファクトリー弾が使用されているという。
リロード弾の場合、再成型の際に削るのでその跡がつく。多少黒ずむ点でも区別できるので撃つ前と撃った後に観察してみよう(小型の銃であっても排莢直後は高熱なので触るには手袋が必須。)
使用しきれなくなった場合は材料レベルに還元してリサイクルする場合もある。使用済み雷菅と弾頭だけを取り付けた薬莢をストラップみたいに加工した土産なんかも存在する。

その他用語




拳銃弾

拳銃でも撃てる程度に低反動化、連射に特化した弾。威力や射程、貫通力に限界がある。

9mmパラベラム/9mmルガー/9x19mm


.45ACP弾/11.5x22.8mm*10


7.62x25mmトカレフ


.44マグナム弾/10.9x32.6mm*16


PDW向け弾薬

SS190/5.7x28mm


4.6x30mm




ライフル弾

昔から使用される小銃向けの弾薬。
300~1000mを想定している場合が多いがその分反動が大きく小銃の規模での連射には向かない。
中間弾薬に対し、小型化される前の従来の小銃用弾薬をフルサイズ弾(フルロード弾)と呼ぶ。

7.62mmNATO弾/.308ウィンチェスター/7.62x51mm


.338ラプアマグナム/8.6x70mm




中間弾

突撃銃で使用される、拳銃弾とライフル弾との中間程度の弾。突撃銃向けに低反動で高初速の銃弾が求められるようになった事から、フルロード弾を小型化する形で作られた。例えば5.56mmNATO弾など。
ライフル弾のサブ分類。

7.62x39mm


5.45x39mm


5.56mmNATO弾/SS109/5.56x45mm


DBP87/5.8x42mm




現代の製造企業例

偏りが酷いのであくまで一例です。

  • Nosler, Inc.(米):狩猟弾専門
  • Hornady Manufacturing Company(米):XTPなど高品質の弾薬ブランドが存在
  • Hodgdon Powder Company(米):リロード用の火薬などを専門としている
  • Remington Ammunition(米):2020年のレミントン社破綻後に分裂した会社
  • Weatherby(米):.300ウェザービー・マグナムなど
  • Federal Premium Ammunition(米/チェコ):ハイドラショックなどのブランドで有名
  • CCi Ammunition(米/チェコ)
  • Sellier & Bellot(チェコ)
  • PMC ammunition(韓国):X-TACなどのブランドが存在
  • ArmsCor(フィリピン):M1911周りや弾薬を販売
  • AGUILA(メキシコ)
  • Prvi Partizan/PPU(セルビア):マイナーな弾を多く製造数している
  • Century International Arms(米):RedArmyStandardブランドとしてロシア圏(トゥーラ等)の弾を輸入し販売している
  • Tula Cartridge Plant(ロシア)
  • Lapua Cartridge Factory(フィンランド/ノルウェー):.338ラプアマグナム弾など
  • Norma Precision(スウェーデン):.308ノルママグナム弾など
  • CBJ Tech(スウェーデン):Carl Bertil Johansson氏創業の徹甲弾研究メーカー。プラスチックサボ付きタングステン徹甲弾を小ロット生産している。

  • Alexander Arms
  • FN
  • オートマグ社(旧)
その会社が専用で採用した弾は基本的にその会社か子会社が制作している

  • 豊和工業
  • 日本工機
  • 旭精機工業
日本の弾薬メーカー。自衛隊、海上保安庁、警察への納品が主。ダイキンなども砲弾を製造している。



余談

日本で許可されていない実包を持っていると懲役刑となる
薬莢は撃てない状態ならセーフだが、グアムやハワイ等海外の試射場で撃った後の空薬莢でも、税関で見つかれば色々面倒。
火薬類が含まれないなら大丈夫ということで、本物の弾頭と薬莢、偽物の装薬と雷管を組み合わせたダミーカートが販売されていたりする。


各国の軍では訓練で使用した薬莢の90%以上を回収している。
回収後の再利用もしくは金属資源として売却することによる諸費用の回収も重要ではあるが、それ以外にも「弾の横流しや不正備蓄を防ぐ」という立派な理由がある*32。特に、銃の所持を厳しく規制している国・地域では弾薬の流出によるリスクが図り知れないため、とびきり厳格に管理される。具体的には訓練場をカートで掃いたり、排出直後虫取り網で受けたり、銃に薬莢受けの袋を取り付けることで散らばらないようにする等がある。訓練中の自衛官や韓国軍兵士の銃にカーキ色の袋がついている情景は時たま見かけるだろう。
戦闘でも薬莢は可能な限り回収するようにしている。落ちている薬莢の量に応じて『この場所で戦闘があった、どの程度の規模の戦闘で、どのくらい弾薬を消耗した』と敵に悟られないようにするためだとか。


フィクションではFMJの頭の被甲をナイフ等で剥いて弾芯を出し、そこに十字傷を付けた物をダムダム弾と称していることがある。
無論、気を使わないと前述の通り引っかかって装弾不良につながる。マスケットの丸弾時代に行われていた技法と混同したものと思われるが、HP弾は手軽に売っているのでウォルマートで買おう。



追記・修正よろしくお願いします。

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最終更新:2025年09月22日 22:06

*1 RoHS指令など

*2 撃発時は熱で膨張して薬室内を塞ぐことでガス漏れを防ぎ、発射後は速やかに冷却されると同時に収縮してスムーズに排莢する事が可能になるのだ。また柔らかいのでプレス加工が簡単であることも理由に挙げられる。

*3 なお鉄製薬莢は硬すぎて撃針折れの原因になったり、真鍮ほど膨張してくれないので吹き戻しガスが漏れて機関部の汚損を引き起こしたりといった問題があったせいですぐに廃れた。

*4 それでも底部だけは金属製なので残る

*5 2重に装薬を入れてること。想定していないと銃も射手も壊れる(最悪死ぬ)。対策としては、装薬をかさの多いものに変え2重に入れたらあふれるようにするなどのフールプルーフを設ける

*6 リムレスで大きなテーパーがかかっていないので弾倉に並べやすい

*7 スペクトラM4短機関銃では複々列弾倉(4列)まで採用されるほど

*8 拳銃の場合、シンプルブローバックでは無理があるためショートリコイルが必須レベルとなる

*9 減装弾もあるが、必然的に威力は落ちてしまう

*10 こちらで呼称されることはほぼない

*11 雷管だけナガンリボルバーのものを流用したため大きくなっている

*12 ボーチャードC93など

*13 FNの5.7x28mm弾もその影響を受けそうになり、より貫通力を下げた弾薬に更新している

*14 精密工学中央研究所が名付けている

*15 例えば5.45x39mm 7N39PPBS弾は熱処理強化した鋼製特殊徹甲弾であるとわかる

*16 こちらで呼称されることはほぼない

*17 車のエンジンブロックは何重にも重なった金属の塊でありライフル弾でも貫通は難しい。一応ドアなどエンジン以外の箇所は非防弾構造なら通常の拳銃でも貫通可能。ダーティハリーでは誤解されているが、この時のターゲットは運転手。

*18 トラックを止める程の制動力はない。『バイオハザード4』ではこの辺の誤解との折衷案か、突っ込んでくるトラックと戦う戦闘で「攻撃し続けたことでボンネットから火が出て運転手の視界が塞がれ横転する」という仕様になっている。そのため横転ポイントまではいくら攻撃したとしても止められない。

*19 被弾者を吹き飛ばすには銃弾程度の威力では足りない。おおむね驚いて逃げようとする動作と撃たれて倒れる動作が重なっただけといえる。

*20 作中で次元が「1929年のベルサイユ条約で禁止された」と説明しているがこれは誤りで、実際は1907年のハーグ会議において使用が禁止された。そもそもベルサイユ条約は第一次大戦の講和条約である。

*21 PART-Ⅰの松田刑事、PART-Ⅱの沖田刑事、PART-Ⅲの山県刑事。このうち沖田刑事は末期にコルト パイソンに持ち替えている。

*22 人体など軟目標に命中した際に内部で横転してダメージを高める

*23 追記者は実際PS90をSS197SR弾で射撃したが、スコーピオンEVO3などと比べてもかなり反動自体がなかった。.22LRと同じか少し勝る程度。ついでに構造上構え方が1つに強制されるのでその点でも反動が抑えられている

*24 MP7自体が大型拳銃として運用できるため

*25 FMJ SXやAP SX。軍での呼称はDM11、DM31、DM41。

*26 1.6mmのチタンプレートを20層のケブラーで補強したもの。旧NIJ規格でIIIA程度。

*27 Action SX

*28 BAR、M1ガーランド、M1カービン、M1トンプソン、M3グリースガン

*29 朝鮮戦争ではまだ最新の秘匿兵器であり運用されていなかった

*30 先端に識別用の緑の塗装が施されているため

*31 適切なライフリングピッチなどが変わってくるので混同すると事故が発生する。気を付けよう。

*32 「渡した弾の数」と「戻ってきた薬莢の数」を合わせることで、こっそり弾薬を溜め込むことを防止している。管理を怠った場合犯罪に使用されたり、最悪大量に弾を溜め込んでクーデターを起こす等の可能性がある