アニヲタ兼財団職員の皆さまだと、ネコ系SCiPは有害なイメージが強いだろう。
SCP-2744 (てるてるネコちゃん) のような無害なのもいるにはいるが、飼い主が自身と同じ病気やケガを患い、最終的には死亡する、生きる事に無気力なネコとか、どう見ても茶トラ模様のネコにしか見えないベンガルトラとか、現実改変を行うネコとか、正しく取り扱わないとγ線とシアン化水素をばらまくネコとか、病気を媒介するネコっぽい何かとか、なぜかネコ型になる弾丸の塊とか、危険な例の方が色々いるためである。
こんなねこもいます。よろしくおねがいします。
施設を自由に歩き回っているが、別に
どこぞのキチクマのように危険な性質を隠している
猫っ被りな訳でもない。
ジョーシーは単に、下半身が無い事以外は、ちょっとチーズが好きなだけの、普通のネコなのである。
なお、SCP-529が書かれたのは2008年と、The SCP Foundationにおいても最古参の部類に入る。ジョーシーがどこで発見されたとか、そういった現在では多くの報告書で言及されている点も書かれていない。
そういう意味では、まだ設定がきちんと固まっていない頃の、模索的なSCiPであったとも言える。
ただ、ホラーが基本であり、ホラーであるからこそ恐怖を感じたり後味の悪い記事の多いThe SCP Foundationにおいて、全くの無害でむしろかわいい癒し系SCiPとして現在も支持されており、特にチーズの下りはディスカッション内でも好評である。
なお、ジョーシーの下半身については、当初はSCP-004 (12の錆びた鍵と扉) で開けられる部屋の1つで発見されていた事になっていたが、現在この内容は削除されており、設定としては現存していない。
ジョーシーの下半身は、遠く離れたどこかにあるのではなく、本当に存在しないと見た方がいいだろう。
メタ的には、SCP-004は現在では削除されている別のSCiP記事ともリンクされていた事があり、あまり別のSCiPに言及すると、それが削除された際に手直しが手間であるという理由もある。幸い、ジョーシーは削除されてはいないが…。
ちなみに、
SCP-978 (欲望カメラ) で毛繕いをしているジョーシーを撮影した結果は、
全身が存在する状態のジョーシーが写っていた。
自身でも下半身が無い事を気にしているのだろうか…。
また、Taleの1つ「ジョーシーの覚え書き」では、タイトル通り、ジョーシーの視点からの財団施設や財団職員の振る舞いが描かれている。
あくまでTaleではあるが、彼女のフリーダムな振る舞いや思考に触れたい方はご一読いただきたい。彼女のユニークなネーミングセンスも一見の価値がある。