SPC-183-JP

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SPC-183-JP - (2020/02/26 (水) 20:09:10) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/03/29 Fri 16:08:32
更新日:2024/02/26 Mon 14:44:30
所要時間:約 11 分で読めます




SPC-183-JPとは、シェアード・ワールド、SCP Foundationに登場するオブジェクトの1つであり、ついに正式な要注意団体として登録された、サメ殴りセンター関連のプロジェクト。

中央情報管理局ならびにプロジェクト運営事務局(C I C A P O C O)
による通達

SPC-183-JPは現在、稼働が停止されているプロジェクトです。プロジェクト運営事務局によりSPC-183-JPはセンターのポリシーに違反すると結論付けられており、プロジェクトの再開は計画されていません。

SPC-183-JPがセンターのポリシーに違反しているか否かに関して、再度の議論を要求する場合は、上級殴打エージェント10名以上の同意を集めた上でプロジェクト運営事務局により承認される必要があります。

……御察しの通りこのSCiPはJokeに当たるオブジェクトのため、色々とツッコミ所の盛りだくさんな報告書に仕上げられている。何だよ上級殴打エージェントって

そのため、この項目は単語ひとつの説明やツッコミ成分が多めに含まれるということを了承していただきたい。



腹筋の準備はOK?



概要


鮫科存在に反応し発光するReproduction Plankton。
*1
さて、SPC-183-JPの概要だが、日本生類創研から提供されたキメラのReproduction Planktonというプランクトンをプロジェクト要素に含んでいる。
んで、このプランクトンだが近くに鮫科存在がいる時にペカーと青色の可視光を放つ。この光を鮫科存在(いわゆる一つの殴れるサメ)が浴びた時に複数の異常性が発生する。
Reproduction Planktonは日本生類創研により安価かつ大量に供給されるため、豪快に大量散布することが可能。

うん。
言いたいことはわかる。

脳 筋(サメ殴りセンター) と ザ ル 管 理(日本生類創研) の 夢 の コ ラ ボ

もうこの時点で嫌な予感しかしねぇ。
プランクトンが青い光を放つのはまだわからんでもない。異常存在の蔓延る財団世界だし。問題はそこじゃない。
安価かつ大量に供給されるからって豪快に散布しちゃうのかよ。
断っておくが最後の一文はほぼ原文ママである。仮にも公文書であるはずなのに豪快に散布とか書いちゃうセンター職員。ヤベェよ……。

次へ行こう。
プランクトンの光を浴びた鮫科存在、罹災鮫科存在と呼ぶが、こいつらは強制的な発情状態に陥る。この精神影響が凄まじいもので、最小限の食事や睡眠など以外は常に相手を探し積極的に交尾を行うようになる。もしも生殖能力が失われていたら復活する徹底ぶり。

ただし交尾の相手は異性の同じ罹災鮫科存在のみであり、それ以外の鮫科存在には攻撃的になる。
しかしこのような状況に陥れば当然命が危ない。特にオスは衰弱死する可能性が高いため、殴打エージェントは速やかに殴打する必要がある

いや、死体打ちじゃねぇか……。

じゃあオスが殴られるならメスはどうなのかというと、まず体の構造が胎生から卵生に作り変えられる。そして妊娠中はとてつもない耐久性を得て、殴打エージェントによる熟練した左フックを用いられない限り死亡する事は無くなる。このため新人殴打エージェントの実戦訓練サンドバックに最適とされている。

つまり無理矢理種付けさせボテ腹になったら腹パンしてサンドバッグに仕立て上げている。
それなんてハードエロゲ?新しい扉が開いてしまうのでは?

と様々な受難の末に生まれるのはサメではなく人が孵化する。
この生まれる胎児は必ず男であり胎内での発育中に上腕二頭筋がムッキムキになる。
そして遺伝子構造が伝説の殴打エージェント、フィン・シェパードと同一のものを持つようになる。
……全国一千万のサメ映画好きならご存知であろうあの映画、『シャークネード』の主人公である。つまりシャークネードはサメ殴りセンター発のカバーストーリーということに……?

でこのフィン……じゃなかった生まれた胎児は、母親がサンドバッグになっている間他の卵を捕食して成長し、驚異的な殴打力を身につけていく。勿論この胎児は生まれながらにして殴打エージェントであるため、十分な筋肉を身につけたのならば、その熟練の左フックを以って罹災鮫科存在である母親を内部から殴打、破裂させて脱出し、サメ殴りセンターの施設、センター01へ帰投する。


と、このようにやり方はともかくとして鮫科存在の減少には一役買っているということで認定された鮫科殴打ケイパビリティ(つまりShark Punching Capability、直訳すると鮫を殴れる可能性/能力か)は内部からの殴打による鮫科存在による新たな殴打アプローチが構築できるとされている。

が、冒頭のCICAPOCOからの通達の通り、このプロジェクトは凍結されている。


評議会臨時決議

当初は解説した通り鮫科存在の繁殖を止め殴打エージェントが補充できると理想的であったSPC-183-JPだが、アンソニー上級殴打エージェントという人がある提言を出した。

曰く、『サメから生まれてるのならアレは人ではなくてサメじゃないのか?殴る必要があるんじゃないか?』と。

これが議論となり、SPC憲章4条2項に則って評議会での会議で決定された。

殴5評議会臨時決議『SPC-183-JP凍結議論』
議題:
SPC-183-JPにより誕生した新生児は鮫科存在である。SPC-183-JPは凍結するべきだ。

評議会投票概要:
遅刻
殴5-02 殴5-01 殴5-13
殴5-03 殴5-04
殴5-05 殴5-06
殴5-07 殴5-09
殴5-08 殴5-10
殴5-12 殴5-11

代表者決戦決闘:
殴5-05 VS 殴5-10
2R 殴5-05 KO勝ち (2:12)
結果
承認

結論:
以後、帰還した新生児は鮫科存在として扱い、これを殴打処分とする。また、SPC-183-JPはこの決議をもって凍結とする。


(おう) 5 っ て 何 だ よ

ちなみに先に挙げたSPC憲章4条2項とは、『定められた規則のもとで肉体言語によるセンター全体の意思決定を行う』というもの。やっぱり脳筋だったか……

かくしてSPC-183-JPは凍結されたが問題が発生。
SPC-183-JPが凍結されたにもかかわらず、フィン・シェパード(幼少期)が複数帰還し続けていた。 ニッソに対してはプロジェクト凍結の経緯を伝え、豪快に散布していたReproduction Planktonを回収するよう依頼したものの、ニッソの予想を上回る増殖により完全回収が困難と判明した。最早ニッソのお家芸だなおい。

ところがニッソも思うところがあったのかジンベエザメをモチーフにした新種の鮫化存在を放流し始めた。このサメはReproduction Planktonに耐性を持つどころか積極的に摂食して数を減らせる代物であり、珍しくニッソ自身が事態の収拾にかかった形となる。

だが思い出していただきたい。
サメ殴りセンターはサメを親の仇かのように敵視し殴るような集団である。
その脳筋どもがサメを放流している機関を見つけたらどうするだろうか?


答えは一つ。ぶん殴るに決まってる。


ニッソは前述のジンベエザメの放流で事態収拾を図ることにしたとサメ殴りセンターに事後報告をした。センターはこれを挑発行為と断定し、ニッソに抗議したが、ニッソは「お前もしあのプランクトンを食べてクジラが大量発生してみろ、えらいことになるだろうが。でもサメならどうだ、俺の目の前にいる“天敵”が退治してくれるから問題ないだろう?」と抜け抜けと言い放った。
これに評議会はブチ切れ、ニッソを鮫信奉者グループに指定するかどうかの決議が行われた。……多分要注意団体とかそんな感じのカテゴリーだと思われる。

殴5評議会臨時決議『日本生類創研への鮫信奉者グループ疑惑』
議題:
日本生類創研は鮫信奉者グループではないか。

評議会投票概要:
欠席
殴5-01 殴5-05 殴5-13
殴5-02 殴5-06
殴5-03 殴5-07
殴5-04 殴5-09
殴5-08 殴5-11
殴5-10
殴5-12

代表者決戦決闘:
殴5-01 VS 殴5-11
3R 殴5-11 KO勝ち (1:33)
結果
否決

結論:
日本生類創研を鮫信奉者グループと決めるのはまだ早い。今は放流された鮫科存在を殴打し、様子を見るべきである。


いや待て投票で決着ついてるじゃねえか何で決闘になってんだ
アレか、少数意見も尊重する最近の風潮に乗った団体なのかサメ殴りセンターは……?

とりあえず決闘で鮫信奉者グループ認定には至らなかったもののジンベエザメを殴り続けていたある日、ニッソより文書が届く。
「お前ジンベエザメ殴ったらプランクトンが野放しになるぞ、それでも良いのか?」と。
だがそんなことではサメ殴りセンターのポリシーは曲がりはしない。頼むから曲がってくれ
そしてニッソはジンベエザメにフィン・シェパードの遺伝子を組み込むことで対殴打性能を上げた鮫科存在を創生、コイツは上級殴打エージェントの一撃をも回避、ガードし返り討ちにするほどの能力を手に入れた。もうこれ鮫信奉者で良いのでは?
ともかくニッソからは圧力を受け続けており、各部門にも影響が出始めたと推測される。そこで評議会はある二つの決議を行った。一つ目がこちら。

殴5評議会臨時決議『日本生類創研からの抗議』
議題:
日本生類創研より、放流された鮫科存在への殴打をやめるように抗議が入った。抗議を受け入れるべきか。

評議会投票概要:
急用
    殴5-01 殴5-13
殴5-02
殴5-03
殴5-04
殴5-05
殴5-06
殴5-07
殴5-08
殴5-09
殴5-10
殴5-11
殴5-12

結果
否決

結論:
サメ殴りセンターが鮫を殴らない日はない。2度とこんなバカな議論は必要ない。


デスヨネー。
それにしても毎回のように遅刻だの急用だので出席していない殴5-13はそれで良いのか……?

とにかく抗議は聞き入れないことに決まりはしたが、ジンベエザメwithフィン・シェパードの被害は甚大。そこで行われた二つ目の決議がコレ。

殴5評議会臨時決議『上級殴打エージェント敗北によるリベンジ殴打者剪定』
議題:
新たに放流された鮫科存在にジョナス上級殴打エージェントが敗北した。殴打規定7条に則り、リベンジ殴打を行わねばならない。その殴打者を選定する。

評議会投票概要:
立候補 他推 棄権
殴5-01        
殴5-02
殴5-03
殴5-04
殴5-05
殴5-06
殴5-07
殴5-08
殴5-09
殴5-10
殴5-11
殴5-12
殴5-13

決戦乱闘結果:
勝者
殴5-13

結論:
ウォォォォオオオオオオオオオ!!!! - 殴5-13


ま さ か の 殴 5 - 1 3 無 双
あんた遅刻ばっかりで顔出さなかったくせにこういうところで美味しいところ搔っ攫っちゃうのかよ……。


かくして殴5-13を陣頭に、脳筋VSザル管理の誇りをかけた決戦の火蓋が切って落とされたのである。殴5自身が直接殴りに行っていいのかは不明だが……。

余談

  • SPCの記事は同じナンバーのSCiPをモチーフにされることが多く、この記事もSCP-183-JP - 繁栄の街頭が元ネタとなっている。(ざっくり解説すると、見ると性的に興奮し生殖能力が復活する街頭。ただし胎児にも影響は及ぶのでマトリーショカや近親相姦になったりする恐ろしいブツ。犯人はやっぱりニッソ。)
  • indonootoko氏主催のユーザーコンテスト、『インドマンチャレンジ201903:別れの記事』に応募されている記事である。SPCとニッソの決別という意味での別れとのこと。
  • この記事は共著でありHelvetica435氏、VideoGameMonkeyMONO氏、WagnasCousin氏に加えサメに反応するプランクトンの画像編集もindonootoko氏が行なったほか、殴5がMonidrake氏によって命名された大規模な記事である。Jokeなのに。

追記・修正はフィン・シェパードと熱い海鳴潮騒衝(うみなりしおさいしょう)を交わしながらお願いします。

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