SCP-183-JP

登録日:2019/09/15 Sun 23:53:23
更新日:2020/12/28 Mon 14:51:48
所要時間:約 6 分で読めます






高齢化社会に強い味方!是非あなたの自治体にも!



SCP-183-JPはシェアード・ワールド『SCP Foundation』に登場するオブジェクトである。
オブジェクトクラスはEuclid。
項目名は『繁栄の街灯』。
倫理的にヤバいうえにグロい表現もあるので閲覧注意



概灯

本オブジェクトは、一般的な街灯の形をしている。ということは当然光る。それも電力の供給無しに。

この街灯の光に人間が照らされると、「欲情的」になる。
…いや、それが単なるその場のムードで済めば何も言うことなかったんだけども、本当に性欲が増長されてしまうのである。
しかもちょっとやそっとでとどまることはなく、1年間その発情が続く。
対象の脳内からはエストロゲンのような卵胞ホルモンに類似した未知の物質がずっと放出されており、
ずっとS〇Xせずはいられなくなってしまう。ただし生殖器を喪失している人はこの限りではない。
そのためプロトコルでは性器が無い、又は除去された人員のみで構成された機動部隊ぎ-0(夢幻泡影)が、SCP-183-JPの対処をすることになっている。

それだけで済めばまだマシだが、ここからが本番である。
いくら生殖器があるって言っても、生殖能力とは別の話である。
生殖能力がなければ子供が作れないからやりまくっても安心…なんてわけがなく、
閉経しようが勃起障害だろうが問答無用で生殖能力を復活させる。
それどころかロリやショタまで生殖能力を獲得してしまう。
…というか、生まれるまえの胎児まで。

生まれる前の胎児だろうと男なら射精するし、女なら妊娠する。そして母体は容赦なく妊娠する。
何人でも同時に妊娠できるので、胎内に男の胎児と女の胎児がいた場合、兄弟が射精した精子で姉妹が、そして母親も妊娠する。
当然近親相姦になってしまい、生まれてくる子供は先天的な障害を負うことになる。
ちなみに、何代か繰り返すと生殖器を喪失した状態で生まれてくるらしい。
ある意味ループ回避なんだろうか……?全然嬉しくないが…。

妊娠している間は異常な耐久性を獲得し、どんな病気や怪我でも死なず、流産することもなく、毒や栄養失調もなんのその。何をしても堕胎させることは不可能であった。
唯一効いたのはミーム殺害エージェントであるが、そんなもんが一般人の身近にあるわけもなく…。

母体が複数の胎児を身ごもっている場合、成熟した子だけを出産する。
また、母体自身が胎児のうちは妊娠するが出産はせず、自分自身が生まれてしばらくしてから出産する。
このとき、さすがに出産の負担に耐え切れずに大怪我をするが、もし胎内に他に胎児が残っている場合は即座に治る。残ってなければ死ぬ。
そうやって赤ちゃんから生まれた赤ちゃんも既に身ごもってたりするから、もうわけわかんない。

ちなみにこれが、ある家族の一例。





これはひどすぎる…。

上述の家族が住んでいたとある県のとある村でこのオブジェクトは回収された。
この地域はそれまで少子高齢化が深刻だったにもかかわらず、いきなり出生率が上昇したことで財団の注意を引いた。
異常性の特定は速やかに行われたが、原因アノマリーの特定に時間がかかり、その間も一般人および財団職員が犠牲になった。
だが、『電源がないのに煌々と照らしている』という、単体では他のアノマリーにも普遍的に見られるよくある系の、
しかしこのオブジェクトの特性を考えると結構やばい異常性のせいでついに財団に犯人とバレることになる。

財団はこのオブジェクトを現在効果が発現しないように分解して収容しているが、
犠牲者に対するプロトコルがきっちり組まれており、
妊娠していなければ1年間勾留した後カバーストーリー『拉致被害からの生還』を流布して開放、
妊娠していたらミーム殺害エージェントでやむなく終了し、行方不明者として扱わせるというものである。


日本生類創研襲撃作戦時に押収されたカタログ

20██年に行われた日本生類創研襲撃作戦において、SCP-183-JPに関する資料が見つかった。
そう、犯人は日本生類創研だった。
何度も出てきて恥ずかしくないの?

ということで、ニッソを襲撃した際に財団が確保したカタログには、この『商品』が掲載されていた。
なお、ニッソ的には、3種のバリエーションのうちの、最もプロトタイプに当たるもので、『母体と胎児に付与される耐性が過剰であるなど様々な問題点』があるため自己責任扱いとしている。

というわけで、日本生類創研のカタログより、どういうラインナップなのかを見ていこう。
商品名は『リプロダクションライト』。高齢化社会に悩む自治体を助けるために、
『再生産』できるような光を放つ街灯型の商品である。研究主任は凍霧陽。

日本生類創研は彼ら自身は生命学的アプローチしかできないので、
機械部分は東弊重工の協力の下、「事実上の無限機関として機能する発電機」東弊ダイナモを組み込んで完成させており、
人間用に性的欲求と、母体と胎児に免疫的耐性をもたらすタイプ(W01-α)、
畜産用に家畜だけに作用する(W01-β)、そして本オブジェクトであるプロトタイプのW00-αも他に混じってラインナップされている。
ニッソも流石にプロトタイプに問題点があることは把握しているが、それでも売るのであった。
東弊重工も関係者だからニッソを止めてくれよ…。
価格はそれぞれ200万、250万、100万で設置に20万かかる。なぜ一番危険な方が一番安価なんだ…?

なおプロトタイプをお買い上げいただいたお客様の声として、とある自治体の首長いわく、




私が村長を務める██村は長年過疎に苦しんでおり、財政破綻を目前に迎えていました。そんな時に凍霧先生とお会いし、実験場として██村を提供することでW00-αを設置していただきました。すごい勢いで子供が産まれてくれるため助成金がガッポリです!産れた子供は大抵1年程度で死んでしまうので行政コストが安く上がる部分もgoodですね。 ──49歳女性 ██村村長







──本当に恐ろしいのは、道具を作る側なのだろうか、それとも使う側なのだろうか?



マナによる慈善財団の記録「日本生類創研第四寄贈品」

GOIフォーマット記事として書かれた「日本生類創研第四寄贈品」において、よりにもよってこの危険物を、マナによる慈善財団に寄贈した記録が書かれている。
貧困地域インフラ整備委員会の国際責任者シー・ハオランは、第二次エコロジーキャンペーンで協力し合った仲の日本生類創研の主任凍霧陽から「動力不要の灯り」と言われて贈られたこの街灯を、内戦の後で疲弊していたシエラレオネ共和国等に贈り、現地の鉱夫たちに大変喜ばれた。また、出生率の増加が見られたため、HIVワクチンの投与を行ったりもした。

…一年半の後、街に女性の姿を見かけないことと、クーラーや薄型テレビといった先進国並みの経済発展に不信感を抱いたハオランが、臓器売買組織の関与を疑って調査したところ、鉱物倉庫に女達が捕らえられ人間製造工場と化していること、生まれてくる人間の死体がマナ財団が整えたインフラを通じて日本の要注意団体「石榴倶楽部」に売られていることが判明した。「石榴倶楽部」は、人肉食愛好家の会員制クラブである。

石榴倶楽部から日本生類創研の口座への送金や、共に日本の要注意団体であること等から、凍霧を問いただしてみたが、すっとぼけられた上に「HIVワクチンのせいでは?」と返された。証拠がない上に、実はワクチンもよくわからないアノマリーだったため、追及はできなかった。おいコラ。
ならばと街灯の撤去を試みたが、死体ビジネスに依存しきった現地人の反抗により、失敗した。

その後、生殖機能を喪失した障害児ばかりが生まれてくるようになり、死体ビジネスの破綻した男たちは支援を求めており、マナ財団側も救済にあたる模様。

──道具を作る側も、使う側もろくでもねえ奴揃いなのは確かだ。




余談

  • この記事はFennecist氏、KanKan氏、 indonootoko氏の3名により執筆された合作だが、その内のindonootoko氏がカタログに出てくる凍霧を気に入ったのかよく自分の記事に出演させている。(大体183-JPみたいにxxxな物ばかり開発している。まるで反省していない…)



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最終更新:2020年12月28日 14:51
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