ZAIAエンタープライズ

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ZAIAエンタープライズ - (2020/07/11 (土) 16:40:35) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/04/01 Wed 20:57:26
更新日:2024/04/21 Sun 00:15:15
所要時間:約 5 分で読めます



ZAIA
ENTERPRISE


「ZAIAエンタープライズ」とは、『仮面ライダーゼロワン』に登場する企業名である。

概要

本格的に物語に絡むのは第11話以降だが、名前自体の初出は第4話。
かつて運営計画が進められていた「ヒューマギア運用実験都市計画(現在のデイブレイクタウン)」に参入していた企業の一つとして、名前が挙げられた。

その実態は、飛電インテリジェンスと同じくAI事業は勿論のこと宇宙開発などのテクノロジー事業を全般に扱うトータルカンパニー。
日本に一社のみ存在する飛電とは対照的に世界中に支社が点在しており、日本にあるものも、その支社のうちの一つに過ぎないという超巨大企業である。
本編に登場するのはこの日本支社であり、正式名称も「ZAIAエンタープライズジャパン」だが、
流石に長ったらしいので基本的には「〜ジャパン」を省いた「ZAIAエンタープライズ」、あるいは単に「ZAIA」と呼称されている。

そして何を隠そう、日本政府と業務提携し、A.I.M.S.の装備の全てを開発・提供している会社である。

社風・組織風土

ZAIA社内の状況が描かれるシーンそのものが少ない為、詳しいことはまだまだ不明だが、断片的な情報を見る限り、その様は典型的なブラック企業。
社長である天津の権限が常に絶対視されており、基本的に誰も天津に意見することは出来ない。*1
その上、天津自身自分に近しい社員以外の顔は殆ど覚えていないという有様*2の為、社内に於ける情報管理も劣悪。
そのせいで社員の独断行動を許している。

また、協力者含め社員などの構成員達は皆、極一部を省いて常識に欠けていたり、自分の為に他者を不当に蹴落とすことに何の躊躇いもない悪党ばかりである。

総じて、小さいながらも繋がりや絆を重視し、人々の夢の実現に助力しようとする飛電インテリジェンスとは何から何まで正反対と言える。

ただし、上記はあくまで日本支社の話である。今のところ本社や他支社からは何の動きもないため、黙認あるいはZAIA全体がこのような企業風土である可能性もあるにはあるが。

逆に言えば天津は会社の利益を守ることに関して一貫しており、会社を守る立場にあることを踏まえれば決して不可解な言動ではない。この点については本作の脚本を担当している高橋氏とプロデューサーの大森氏の対談内で天津が社長という立場から一概に分かりやすい悪役にしないようにしていることが語られている。
不正にはしかるべき処置を取ると言った癖に平気でサクラやマッチポンプを行なっている点はどうしようもないが…

開発物・商品

  • ZAIAスペック
ZAIAの主力商品。
手のひらサイズの小型インターフェースであり、眼鏡のフレームに引っ掛けて使用する。
使用者に人工知能と同等の知識量や、計算・情報処理速度を齎すことが可能。
劇中描写ではイマイチ凄さが伝わってこないが人間の脳に対して急激に人工知能並みのスペックを与えて果たしてついていけるのか視聴者から不安視されている。*3
34話にて、完全復活した亡によって全てのZAIAスペックがハッキングされ、使用者が人類滅亡を訴えながら暴走するという事件が発生している。
破壊すればなんとかなったマギアと違い、こちらは純粋な人間。故に破壊=殺人となり(人類滅亡を叫んでいたので正当防衛は認められるだろうが)、迂闊に手を出せなくなる為マギアよりタチが悪いという意見も。

  • A.I.M.S.の装備全て
エイムズショットライザーやアタッシュショットガン、その他各種プログライズキーは全てZAIA製*4である。
詳しくはこちら

  • ギーガー
人型大型破壊兵器。
掌からコードを伸ばし、機械をハッキングすることが可能。
過去二回にわたって登場したが、いずれも滅亡迅雷.netに奪われている。
フルCGで、モデルはブレイキングマンモスの流用。


社員・構成員

社長

ZAIAエンタープライズジャパン社長。
飛電是之助とは何かしらの因縁があり、彼の生み出したヒューマギアという存在を蔑視・嫌悪しており、その根絶を目論む。
その一方で、仮面ライダーへの変身ツール等を「優秀な兵器」と考えており、「ヒューマギアからの自衛」名目で展開される兵器ビジネスによって自社の更なる収益の上昇も企んでいおり、その為に飛電インテリジェンスの衛星ゼアを欲している。
そんな自身の野望達成のため、飛電に対し、ZAIAスペックとヒューマギアのどちらが優秀かを決める「お仕事5番勝負」を吹っ掛け、勝利の暁には飛電の買収を計画している。
そして第29話は遂に飛電を買収し、その社長となる。
以降はヒューマギアの完全断絶に向けて本格的に行動を開始する。

その他社員

ZAIAエンタープライズジャパン社長直轄開発担当兼天津の社長秘書。
元々はA.I.M.S.に技術顧問として出向していたが、第15話にて人事異動により天津の元に帰ることになる。
以後は彼の秘書として働くのだが.....?

  • 京極大毅/スカウティングパンダレイダー
ZAIAエンタープライズジャパン開発部主任。
細身で眼鏡姿の、いかにも気弱そうな男性で、天津と対面した際にも、「君はどこの部署の人間だ?」と全く認知されていなかった不憫な人物。
しかし、会社に対しては一種の歪んだ忠誠心を持っており、お仕事5番勝負の消防士対決にて、紆余曲折を経て手に入れたアイテム一式を用いてスカウティングパンダレイダーとなり、現場で実際に火事を起こした。
その後、ゼロワンメタルクラスタホッパーに敗れ、一度は隙をついて逃走するも、落としていったZAIAスペックを回収され、不破に拘束された。

ZAIAスペック使用者

社員では無いが、便宜上ここに記す。
「お仕事5番勝負」のZAIA代表として、ヒューマギアに立ちはだかる。

  • 立花蓮太郎/クラッシングバッファローレイダー
私は…勝たなければならない!

初戦「生け花対決」の代表。
華道の名家「立花流」の家元で、数々の賞を総なめにしてきた。
その為、腕は確かだが、勝つためには手段を選ばない卑劣さを持つ。
花屋ヒューマギアの一輪サクヨとの勝負で一度は勝利を収めるも、裏で彼女を騙して作品の質を落とすという不正が発覚。
天津にもそれを糾弾されて心身ともに追い詰められていき、謎の人物に渡されたアイテム一式でクラッシングバッファローレイダーに変身。
再戦の場にて暴れ回るが、最後はサウザーに倒された。
その後、サクヨに励まされ、自身の行いを反省。
再々戦にて晴れて勝者となった。
滅そっくりな忍者ライダーと同じ名前だが関係はない。

  • 新屋敷達巳/スプラッシングホエールレイダー
ヒューマギアなんかに仕事を奪われてたまるかよ!

第2戦「不動産対決」の代表。
「王波不動産」のセールスマンで、会社トップの業績を誇る。
嘗て実家が貧しく、狭い家で育った人生故に家に大きな夢を抱く人物だが、仕事を奪うヒューマギアに対する敵意は天津以上であり、彼らに対しては暴力行為も平然と行う。
同じ業種用の住田スマイルとの売り上げ対決で思うように善戦出来ず、苛立っていたところを、謎の人物からアイテム一式を渡され、以後レイダーの力を悪用してスマイルが予約を取った建物を次々に壊すという反則行為に走った他にもスマイルや、建物を修理する大工型ヒューマギアの最強匠親方にまで暴力行為に及び、横暴の限りを尽くした。
最終的にはスマイルの仕事に対する姿勢から家が人々にもたらす夢の意味を再確認したことで改心した。
但し、勝利は合計売上高で彼に軍配が上がった。
なんとなくサイボーグっぽい見た目と言動。しかしレイダーはメズールそっくり。

  • 市森直人
第3戦「裁判対決」の代表。
ベテラン検事で、被告人の罪を証明し断罪するという強い意志を持つが、良識を弁えた人物であり、例えヒューマギアであってもその能力は素直に認める高潔さもある。
とある結婚詐欺の判決を巡って弁護士ヒューマギアの弁護士ビンゴと対戦。
彼の捜査能力を認め、審議のやり直しを自ら提案した。
珍しく常識人で、始めから勝負のことは眼中になく、純粋に職務を全うする事のみを考えていた。

第4戦「消防士対決」の代表。
詳しくは個別記事参照。

  • 由藤政光
最終戦「演説対決」の代表。
市議会議員で、ヒューマギア運用実験都市計画再開反対派として人間から雇用を奪うヒューマギアの断絶を説く。
実は裏でZAIAの重役と繋がっており、彼らをサクラに仕立てた他にも賄賂を受け取っていた。
それを察した対戦相手のラッパー型ヒューマギアのMCチェケラに取引現場を見られ、大勢の前で暴かれてしまうも、「同時刻に事務所で取られた」とする偽の映像をでっちあげて逆に難癖を付け、人々の怒りを誘発させた結果、チェケラの暴走を招いた。
チェケラの暴走で有耶無耶になったのか、はたまた捏造映像が証拠として認められてしまったのか、その後も司法や市民の追求を受けた様子は無く、演説対決もZAIA側の勝利に終わった。

余談

  • 名前の由来は地球を表す英語「THE GAIA」と思われる。また、ZAIA関連では天津を始め人間の負の面(≒悪意)を強調した展開が多く描かれることから「罪悪」とのダブルミーニング説や、「A」と「Z」で「AI」を囲む事でAI産業の支配を暗示しているという説もある。

  • 「仮面ライダーと対峙する企業」という点は平成シリーズで敵組織だったスマート・ブレイン社やユグドラシル・コーポレーションを彷彿とさせ、また「怪人用の変身アイテムを製造する」「敵側の仮面ライダー」といった平成二期と共通する要素もあることから、滅亡迅雷.netがショッカーを初めとした「昭和の悪の組織」に似ていることに対して、ZAIAは「平成の悪の組織」を連想させる。


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