仮面ライダーゼロワン

登録日:2019/09/08 Sun 22:42:15
更新日:2024/04/27 Sat 23:21:16
所要時間:約 32 分で読めます


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BEATLESS 01 01 AI開発録 A.I.M.S. AI J×Takanori Nisikawa NII監修 ZAIAエンタープライズ お笑い芸人 はい、アルトじゃないと! キカイダー01←たぶん関係ない ゼロワン テレビ朝日 ニチアサキッズタイム ハッピー遠藤 ヒューマギア プログライズキー マギア 三条陸 世界最強の社長はただひとり!オレだ! 井上千尋 人工知能 令和ライダー 令和ライダーシリーズ 令和仮面ライダー元年 令和最初の仮面ライダー 仮面ライダー 仮面ライダー01 仮面ライダーゼロワン 仮面ライダー迅 企業 原点回帰 坂部剛 大森敬仁 山寺宏一 戦う社長 所要時間30分以上の項目 日高のり子 旧時代の歴史を塗り替え、新時代の幕を開ける令和の象徴 杉原輝昭 東映 滅亡迅雷.net 特撮 社長ライダー 筧昌也 終盤は鬱展開の嵐 縄田雄哉 職業 腹筋崩壊太郎 西岡徳馬 西川貴教 近未来 風刺 飛電インテリジェンス 飛電製作所 高岩成二→縄田雄哉へバトンタッチ 高橋悠也 高野水登




人工知能搭載人型ロボ・ヒューマギアが、様々な仕事をサポートする新時代。

AIテクノロジー企業の若き社長が、人々の夢を守る為、今飛び立つ!



令和仮面ライダー元年


世界最強の社長はただひとり!オレだ!



画像出典:仮面ライダーゼロワン 第1話『オレが社長で仮面ライダー』
放送日:2019年9月1日
©2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映



【概要】

2019年9月1日から2020年8月30日までニチアサキッズタイムで放送された「令和仮面ライダーシリーズ」の記念すべき第1作目。
2019年8月25日には、同日に最終回を迎えた平成仮面ライダーシリーズ最終作である『仮面ライダージオウ』からのプレミアムバトンタッチイベントが行われ、
正式に「平成ライダー」から「令和ライダー」へと、仮面ライダーの歴史が受け継がれた。
なお、『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』では、本作放送に先駆けてゼロワンが先行登場した。

タイトルの『ゼロワン(01)』には、「令和最初の仮面ライダー」*1、「0と1のデジタル世界を駆け抜けるライダー」、「企業のナンバー1である社長が変身するライダー」「0(れい)1(わん)=令和に掛けた名前のライダー」など、複数の意味合いが存在する。
元々は各種デザインが決まった時期に新年号・令和にあやかるネーミングを考えていたところ、会議中にスタッフの一人が上述の「0(れい)1(わん)」と呟いたのが決め手となった。
特撮で『ゼロワン』と言えば『キカイダー01』がすでに存在しているが、会議に同席していた石森プロの関係者から承諾を得ている。

元号が令和に改められたということで、本作では新たな時代の到来に相応しいものとして「AI(人工知能)」をテーマとしている。
作中では人工知能技術を巡る戦いに主人公・飛電或人が身を投じていくのが物語の主軸だが、
彼が大企業・飛電インテリジェンスの社長という設定から、同時に『下町ロケット』や『陸王』といった企業モノのドラマを意識したような要素も見られ、
社長がヒーローに変身して戦うという点は『バットマン』や『アイアンマン』などのアメコミヒーローを思わせる。
過去作にも社長ライダーはいたが、大抵曲者か悪役であり、主人公となるのは今回が初めて。
また、仕事をする上で重要な「」と「情熱」の素晴らしさを子供達に訴えていくことも志向されている。

主役ライダーである仮面ライダーゼロワンは、主役ライダーとしては仮面ライダーJ以来、サブライダーを含めてもキックホッパー・パンチホッパー以来であり、久しぶりに"バッタ"をモチーフとした仮面ライダー。一種の原点回帰を狙ったものと思われる。
特に一見して目を引くのが、シンプルかつスタイリッシュなデザインに反するかなり派手目な蛍光色のカラーリングで、
これは「このデザインで落ち着いた彩色だと子供が怖がる可能性があったから、色はハネさせた」との事*2
他のサブライダーや怪人も昆虫や動物をモチーフとしている。
更に本作の特徴の1つとして、初めて物語序盤から女性の変身する仮面ライダーが登場する。
平成ライダーシリーズにおける女性ライダーは、物語中盤から終盤、または本編とは別の番外編などに登場する傾向があった為、これも令和ライダーシリーズ開始に伴う新たな試みで本作における年号N.E.も以降の令和ライダーシリーズでも引き継がれる形で使われている。

そして、本作を彩るのが数々の職業を持つAI搭載人型ロボヒューマギアである。
第1話から登場する腹筋崩壊太郎を初め、個性豊かなヒューマギアが登場し楽しませてくれる一方、ヒューマギアによる人間の雇用の減少、人間のヒューマギアに対する迫害など「人間とAIは共存できるのか否か」が本作の重大なテーマとなる。

ゼロワンのスーツアクターは『仮面ライダーアギト』以降、平成ライダーシリーズで多くの主役ライダーを担当してきた高岩成二から、
『エグゼイド』の仮面ライダーゲンム(番組前半)や『ジオウ』の仮面ライダーゲイツを担当していた縄田雄哉に交代し、こちらも次の世代へとバトンタッチされた。
また、スーツ自体もこれまでのライダーのような甲冑を着込むようなデザインからよりアクションに適した、アンダースーツの各所に硬質のパーツを貼り付けた構造になっている。

テレビ朝日側のプロデューサーは『仮面ライダービルド』から仮面ライダーシリーズに参加している井上千尋が本作で初めてチーフプロデューサーを担当。
東映側のプロデューサーは『ビルド』以来の大森敬仁。
メインライターは『仮面ライダーエグゼイド』を手掛けた高橋悠也
サブライターには映像ディレクターや映画監督、イラストレーターとしても活躍し、本作が仮面ライダーシリーズ初参加となる筧昌也と、『エグゼイド【裏技】』シリーズの高野水登。
また、『仮面ライダーW』『獣電戦隊キョウリュウジャー』『仮面ライダードライブ』の三条陸がゲストライターとして参戦。
音楽は『仮面ライダーゴースト』以来となる坂部剛。
メイン監督は『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』でメイン監督を務め、前作『ジオウ』EP31・32(通称「アギト編」)で仮面ライダーシリーズに初参加し、本作が同シリーズ初のメイン監督担当となる杉原輝昭。
インタビューにおいても度々『ルパパト』の話題に触れられている。
アクション監督は『仮面ライダーウィザード』の仮面ライダービースト以降、多くのサブライダーを演じた渡辺淳。
劇中の或人のギャグ振り付けは、芸人のハッピー遠藤が指導している。
物語にAIが深く関わる内容の為か、本作品の企画協力及び監修は、情報・システム研究機構である国立情報学研究所(NII)が担当している。
NIIが民間企業の作品制作に協力するのは、今回が初の事例となっている。

また『仮面ライダーBLACK』以来32年ぶりに主役ライダーの乗るバイクの名前に「~ホッパー」がついた。

主題歌は、LUNA SEAのメンバーであるJと、西川貴教による「J×Takanori Nishikawa」の歌う「REAL×EYEZ」
音楽制作は従来通りエイベックスで、Jはソロ活動において同社に所属しているが、コラボとはいえソニーミュージックのアーティストがシリーズに関わるのは今回が初である。

2020年に入ると、新型コロナウイルスの感染が拡大した結果、緊急事態宣言が発令されて本作も撮影が一時休止に追い込まれた事で、5月17日~6月14日の5週連続で総集編が放送される事態に。
ただし、単なる総集編に留まらず、一部未公開シーンに加えて仮面ライダーアークゼロの存在など、今後に向けての布石も盛り込まれている。
6月21日からは新作エピソードの放送が再開されたが、例年通りに8月下旬で番組が終了する事に伴う話数短縮や、当初のシナリオで予定していた展開がコロナ禍で撮影できなくなった影響は、最終盤のストーリーの大幅な変更と特撮史上でも前例のない衝撃的すぎる展開を生む事になった。

結果として、本作は奇しくも高橋氏が脚本を担当した『エグゼイド』と同じく全45話になった。
事実上の放送短縮を惜しむ声も多いが、仮に東京オリンピックなどのスポーツ大会が予定通りに開催されていた場合、その中継などで番組が休止になっていた可能性を考慮すると、
「当初から従来よりも話数が若干少なめの構成を見込んでいたのではないか」という見方も少なくなかったが*3、実際はオリンピック開催に伴う放送休止は1回だけのはずだった模様。
なお、本作の超全集の「メモリアル座談会」によれば、当初はオリンピック開催前の7月放送分で最終決戦を終わらせて、8月分は後日譚を放送する予定だったという。

同様に2020年7月23日に公開予定だった単独映画も延期となり、例年では『MOVIE大戦』『平成ジェネレーションズ』シリーズが公開されていた12月公開となった。
劇場版への布石として伊藤英明氏が演じるエス/仮面ライダーエデンが最終回に先行登場したが、物語自体はTVシリーズ単体で一旦区切りを着けている。
その影響で例年通りなら製作されていたであろう次作『仮面ライダーセイバー*4と共演する冬映画は製作されず、同作単独の短編映画との同時上映となり、本来同時上映を予定していた『魔進戦隊キラメイジャー』の劇場版は『スーパー戦隊MOVIEレンジャー2021』のうちの1作とする形で2021年2月の公開となった。


【あらすじ】

舞台は新しい時代を迎えた近未来の日本。
人工知能のリーディングカンパニー「飛電インテリジェンス」によって高度なAIが搭載された人型ロボ「ヒューマギア」が開発され、本格的な実用運転を開始。
ヒューマギアは普通の人間と見分けがつかない程に精巧に作られ、様々な職場に溶け込み、社会になくてはならない存在となっていった。

しかし、ヒューマギアの溶け込むこの社会を良しとしない謎のテロリスト「滅亡迅雷.net」は、
ヒューマギアを「マギア」と呼ばれる怪人に変貌・暴走させ、人類の滅亡を目論む。
一方で日本政府も内閣官房直属の対人工知能特務機関「A.I.M.S」を組織し、人間に危害を加えると判断されたヒューマギアの取り締まりと破壊を行っていた。

そんな中、飛電インテリジェンスの社長である飛電是之助が亡くなり、是之助の死去を悟った滅亡迅雷.netは本格的に活動を開始。
時を同じくして、是之助の孫であり、笑いのセンスがないにも関わらずお笑い芸人を目指す主人公・飛電或人は、
誰1人笑わない不人気に加え、お笑い芸人型ヒューマギア「腹筋崩壊太郎」の方が笑いを取れる理由から仕事をクビにされてしまう。

落ち込む或人だったが、そこへ秘書型AIアシスタント・イズが現れる。
彼女に祖父である是之介の遺言状開封に立ち会う必要があると言われ、渋々或人はついていくことに。
しかし遺言状公開の席上で、近くヒューマギアの大暴走が起きること、それを止める唯一の装備が飛電ゼロワンドライバーであることが明かされ、
そしてドライバーの所有資格者として、或人は飛電インテリジェンスの2代目社長に指名されてしまう。

最初は断った或人だったが、遊園地に戻ると「腹筋崩壊太郎」が滅亡迅雷.netの手により人類絶滅を目的とするマギアへと変えられてしまっていた。
マギアの暴虐から支配人を守るため或人は飛電ゼロワンドライバーを受け取り、仮面ライダーゼロワンに変身して暴走したマギアを撃破する。

ゼロワンドライバーを装着した時点で、自動的に正式な社長として任命されてしまった或人は、時には大企業の社長、時には仮面ライダーとして人工知能技術を巡る戦いに身を投じていく。


【登場人物】

飛電インテリジェンス

飛電或人仮面ライダーゼロワン
演:高橋文哉
本作の主人公。年齢22歳。自称“爆笑ピン芸人のアルト”として活動していたが、お世辞にも笑いのセンスは無く、
度々寒いギャグを言ってはスベるなど、芸人としては致命的な欠陥を抱えていた。ヒューマギアである腹筋崩壊太郎にまでギャグのセンスで負けてしまう程。
営業先の遊園地の支配人から解雇を言い渡された矢先にイズと出会い、更に滅亡迅雷.netによるヒューマギアの暴走事件に巻き込まれたことから、イズから渡された飛電ゼロワンドライバーによって仮面ライダーゼロワンに変身。
以降は祖父の遺言に従って飛電インテリジェンスの2代目社長に就任し、滅亡迅雷.netの目的阻止とヒューマギアの可能性を守るべく戦うことを誓う。

お笑い芸人としての才能は皆無な反面、「俺が社長になんかなれる訳ないだろ!」と言いながらも、先代社長の遺言に動揺する重役陣を一喝し静める、現場で働くヒューマギアを労うなど、人の上に立つ者としての才能の片鱗を覗かせている。

イズ
演:鶴嶋乃愛
本作のヒロイン。秘書型AIアシスタントで、飛電インテリジェンスの社長秘書を務める女性型ヒューマギア。
或人のサポートを行うのが役目で、彼に飛電ゼロワンドライバーを与えた。また、状況に応じて戦闘アイテムを手渡したりアドバイスも行なう。
常に物腰は柔らかいが融通の利かない面もあり、これから上司になるはずの或人を初対面から「売れないお笑い芸人アルトとして活動中」正論ぶった切り、
或人がギャグを披露してスベった際には、その内容を詳細に解説しようとする為、或人からは全力で止められている。
戦闘中の或人にアタッシュカリバーを投げ渡すも、顔面に直撃させてしまうというドジっ娘な一面も。また、やけに動きが機敏で戦闘中の或人の元に高速スライディングで駆けつけることも。

飛電家の墓標に記されている1993年に亡くなった是之介の妻である飛電一子がイズのモデルではないかという考察も(一子→いちこ→いちす→いず→イズと言うもの。また、中国語で一子はイズと読む)。

演者の鶴嶋氏は本作がドラマ初出演となる。
その美貌もさることながら、何気にものすごい巨乳

福添准
演:児嶋一哉(アンジャッシュ)
飛電インテリジェンスの取締役副社長。演じている人とは違い、彼は別にお笑い芸人ではない。
独身。
前社長の是之助が死去したことで副社長の自分が飛電インテリジェンスの次期社長に就任すると思い、前社長の倍サイズの自身の肖像画を用意していたが、
是之助の孫である或人の存在が発覚すると共に、是之助の遺言で或人が2代目社長に就任することが決まったことに愕然とし、肖像画も撤去されてしまった。
その為か、或人のことをあまり快く思っていない模様。或人の営業活動については成功したらそれはそれで会社の利益になるということもあり、積極的に裏工作するほど悪辣ではないが、その営業で或人が失態を犯し、下剋上のチャンスが訪れるのを虎視眈々と狙っている。

是之助の遺言が明かされるまでは次期社長候補とみなされていたらしく、一応優秀さは本物であると思われる*5
社内でマギアが暴れた際は即座に記者会見を開いて事態の収拾を計り、デイブレイク事件の真相について或人に問い詰められても「記憶にございません」と返すなど、(野心を持っているとはいえ)会社を守りたいという意識は高い様子。
「福→副」「添→添え物」「准→準」と、2番手に回る事を運命付けられているかのような名前である。

シェスタ
演:成田愛純
イズと同じ秘書型AIアシスタントの女性型ヒューマギア。副社長である福添の秘書を務める。
福添からの信頼は厚い模様。
担当している仕事の内容や仕えている人間の差ゆえか、どうやら感情の機微を理解する能力はイズより劣るらしく、
或人を嘲笑する福添達と共に「はっはっはっはっ」と露骨に棒読み&機械的な高笑いをあげていた。*6
大人びた雰囲気からは想像し辛いかもしれないが、演者の成田氏はイズ役の鶴嶋氏より年下で本作メインキャストでは最年少の17歳

山下三造
演:佐伯新
飛電インテリジェンスの専務取締役。福添の側近を務める。
バツイチ。

飛電是之助
演:西岡徳馬
或人の祖父。飛電インテリジェンスの創業者にして、初代代表取締役社長。ヒューマギアを世に生み出した人物として知られている。
本編開始時点で既に故人だが、彼が生前に手掛けたヒューマギアの広報ビデオは今なお社内などで頻繁に流されている。
遺言により、或人を飛電の次期社長に任命した。
ウルトラの父ではない。


A.I.M.S.

不破諫仮面ライダーバルカン
演:岡田龍太郎
A.I.M.S.に所属する青年で、隊長を務める。26歳。
唯阿の指揮を無視して発砲したり、エイムズショットライザーを無断で持ち出すなど独断専行が激しいが、人類の平和を脅かす敵と戦う強い正義感の持ち主。
戦闘力は高く、素手で機械のロックをぶち破る力がある。特に射撃の腕前は一級品。
怒りが戦いの原動力となっている為か、銃撃メインながらそのファイトスタイルは苛烈で荒々しさを感じさせる。要するにいつも通りインファイトをメインとする銃ライダーである

12年前のデイブレイクの事故で暴走したマギアに襲われ、危うく命を落としかけた過去を持つ。
これを切っ掛けに暴走したマギアのみならずヒューマギアそのものを強く憎むようになり、「ヒューマギア自体が人類の敵である」という或人とは真逆の思想を持つ。
或人とは真っ向から対立する立場にあるが、誰にもウケない彼のギャグが登場人物の中でただ一人だけツボにはまってしまう人物。
真の過去を知る中で或人と共闘し、飛電製作所の警備担当となる。

刃唯阿/仮面ライダーバルキリー
演:井桁弘恵
本作のもう一人のヒロイン。A.I.M.S.の技術顧問である女性。24歳。
技術顧問でありながら総合的な戦闘力は不破以上*7で、前線で部隊を指揮しつつ、マギア相手の戦闘にも参加している。
変身後は高いスペックを十二分に生かした無駄のない射撃と格闘術、そして周囲の環境をも巧みに利用した立ち回りを見せる。

実力自体は買っているものの、不破の独断専行ぶりや頑なな性格には頭を悩ませている。
不破のその性格を不安視し、自分の許可なく仮面ライダーバルカンへ変身することを禁止していたが、
プログライズキーのロックを不破が力ずくで破って変身するや否や、咄嗟に戦闘記録を取り始めるなど、技術顧問らしい探求心と抜け目のなさも持つ。
不破に比べるとヒューマギアに対しては好意的で、「ヒューマギアとどう付き合うかは人間次第」という持論の持ち主。
だが、ヒューマギアの事はあくまでも道具の一種として捉えており、「AIはバックアップがあればいつでも復元出来る」と考える合理主義者でもある。


滅亡迅雷.net

アーク/仮面ライダーアークゼロ
声:速水奨
人類滅亡を企む滅亡迅雷.netを支配する機械。
その正体は12年前に打ち上げられる筈であった、飛電インテリジェンス製の人工衛星「通信衛星アーク」。
しかし、当時飛電と共同開発を行っていたZAIAエンタープライズジャパンの社長・天津垓により「人間の悪意」に関する知識をラーニングさせられたことで搭載された人工知能が人類への敵意に目覚める。

滅/仮面ライダー滅
演:砂川脩弥
人類滅亡を企む滅亡迅雷.netの司令塔。黒いターバンを巻いた青年。
飛電是之助の死去を知ると同時に、本格的に人類を絶滅危惧種にすることを目的としたマギア作戦の実行を開始した。
「AIが人類よりも優れている」という考えの持ち主で、あまり感情を抱かせない謎めいた人物。

迅/仮面ライダー迅
演:中川大輔
人類滅亡を企む滅亡迅雷.netの行動係。黒いフードを被った青年。
ヒューマギアをマギア化させる役割を担当しており、目を付けたヒューマギアに「僕の友達」と称して近づくと、無理矢理ゼツメライザーを装着して暴走させる。
子供の様な無邪気な性格だが、自分に向かってきたトリロバイトマギアを他所見をしたままあっさり拘束し、笑いながら頭部に発砲し破壊する危険人物だが……。

雷(宇宙野郎雷電)/仮面ライダー雷
演:山口大地
デイブレイクの生き残りの旧世代ヒューマギアであり、後継機である宇宙野郎昴と共に通信衛星ゼアの管理を任されていた宇宙飛行士型ヒューマギア。

亡/仮面ライダー亡
演:中山咲月
滅亡迅雷.net最後の一人。兵器開発担当のヒューマギアだが、天津垓の制御によって垓の命令に完全服従する道具のような扱いを受けていた模様。
彼女の人工知能は、仮面ライダーへの変身のために必要なAIチップの移植・適合手術で現在は不破諫の脳内に存在していたが、後にデータを現行型の素体に移行され、単独のヒューマギアとして復活を遂げる。

暗殺ちゃん/ドードーマギア
演:松村龍之介
ドードーマギアに変身する、ゼツメライザーを装着した暗殺特化型ヒューマギア。
ゼロワンやその関係者、滅が指示した対象の暗殺任務に携わる。迅と同じく無邪気な性格で、彼とは仲が良い。
成長してどんどん強くなり、それに応じて性格も変化していくマギアで、何度もバックアップで復活出来る。

マギア
本作品の敵怪人。
滅亡迅雷.netによって専用ベルト「ゼツメライザー」を装着され暴走したヒューマギアが、ベルトに「ゼツメライズキー」を装填した状態でスイッチを起動することで、
ゼツメライズキーに保存された生物のデータイメージ「ロストモデル」が付加されて怪人化した姿。
久しぶりに動物モチーフの怪人だが、ロボットらしい機械的な姿で、モチーフとなっているのはいずれも「絶滅種の生物」であるのが特徴。
マギアのハッキングにより戦闘員化されたマギアは三葉虫のような仮面を装着したような姿の「トリロバイトマギア」となる。

ヒューマギアなら誰でもゼツメライザーを扱えると言う訳ではないらしく、滅曰く「シンギュラリティを起こした」=「心を得た」ヒューマギアのみが変身できる模様。
一度マギアとなったヒューマギアは(少なくとも現段階では)破壊するしか止める方法がない。


ZAIAエンタープライズ

天津垓/仮面ライダーサウザー
演:桜木那智
ZAIAエンタープライズジャパン社長。
冷徹な性格で数値や確率に因んだ発言が特徴。
何らかの理由で飛電インテリジェンスを手に入れることを企んでおり、或人に会って開口一番「飛電を売ってくれ」と持ちかけている。
その後ある事情で会見を開くことになった或人達の前に姿を表すと、カメラの前で飛電に対しTOBを宣言した。

刃唯阿
A.I.M.S.の技術顧問だったが、実際のところ出向であり本当はZAIAの人間。
立場としては垓の懐刀に近いが垓の考えに同意しているというわけではない模様。
それ故に垓の理不尽な命令に苦悩し、ZAIAを離反した。


《その他》

飛電其雄
演:山本耕史
作中の回想のみに登場する或人の父。
或人が生まれて間もなく他界しており、以降は彼そっくりに造られたヒューマギアが幼き或人を育てていた*8
或人からも本物同然に慕われていたが、12年前の事故で或人を庇ってボロボロに壊れてしまう。
ヒューマギアに対する或人のやや過剰ともとれる思い入れもこの時の体験から来ているらしく、或人がお笑い芸人を目指した切っ掛けも「ヒューマギアの父を心から笑わせたい」という幼い頃からの願いによるもの。

マギアナ
演:島本真衣(テレビ朝日アナウンサー)
ニュースキャスターとして働く女性型ヒューマギア。
『ゼロワン』放送前、シリーズ新作の制作発表会見の告知という形で登場している。
ポケモンではない。

ザット
声:日髙のり子
飛電インテリジェンスの通信衛星「ゼア」に搭載されているAI*9。ヒューマギアの活動をバックアップするクラウドサーバーとしての役割を持つ。
近い将来、ヒューマギアが暴走することを予見した是之助の判断で飛電ゼロワンドライバーを作り出した。
なお、声を担当する日髙のり子氏はカー用品など機械の音声ガイダンスを実際に担当した実績の持ち主。

老夫婦
演;山田良行、北野智子
一般人代表。
いろいろなブームに乗っかるミーハーな人たち。ヒューマギアに対しての抵抗感は特になく、最初から最後まで善良な市民である。

ナレーション
声:山寺宏一
山寺氏は本作が仮面ライダーシリーズ初参加。
氏は2018年の24時間テレビ内で放送された原作者・石ノ森章太郎の半生を描いたドラマにおいてもナレーションを担当している。

レイダー
本作品における第2の怪人枠。
謎多きフードの人物が提供する専用ベルト「レイドライザー」を装着したヒューマギアに対して悪意を持つ人間が「プログライズキー」を装填して疑似オーソライズを行って変身した姿。
ライダーと同様に生物のデータイメージ「ライダモデル」を用いるマギアと同様に動物モチーフの怪人。


【登場ライダー】

仮面ライダーゼロワン
飛電或人が「飛電ゼロワンドライバー」「ライジングホッパープログライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは蛍光イエローと黒。
通常形態「ライジングホッパー」のモチーフはバッタで、優れたジャンプ力を持つ。
アタッシュケース型から剣形態に変形する「アタッシュカリバー」を主な武器とする。

仮面ライダーバルカン
不破諫が「エイムズショットライザー」「シューティングウルフプログライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは青と白。
通常形態「シューティングウルフ」のモチーフはオオカミで、エイムズショットライザーによる射撃戦を得意とする。

仮面ライダーバルキリー
刃唯阿が「エイムズショットライザー」「ラッシングチータープログライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーはオレンジと白。
通常形態「ラッシングチーター」のモチーフはチーターで、バルカン同様エイムズショットライザーによる射撃戦を得意とする。

仮面ライダー迅
迅が「滅亡迅雷フォースライザー」「フライングファルコンプログライズキー」あるいは「ザイアスラッシュライザー」「バーニングファルコンプログライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは前者はマゼンタとシルバーホワイト、後者は真紅。
通常形態「フライングファルコン」「バーニングファルコン」のモチーフはハヤブサで、飛行能力を持ち、空中戦を得意とする。

仮面ライダー滅
滅が「滅亡迅雷フォースライザー」「スティングスコーピオンプログライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは紫とガンメタル。
通常形態「スティングスコーピオン」のモチーフはサソリで、毒による攻撃を得意とする。

仮面ライダー雷
雷が「滅亡迅雷フォースライザー」「ドードーゼツメライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは赤。
モチーフはドードーで、双剣・ヴァルクサーベルによる斬撃と雷による攻撃を得意とする。

仮面ライダーサウザー
天津垓が「ザイアサウザンドライバー」「アメイジングコーカサスプログライズキー」及び「アウェイキングアルシノゼツメライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは金。
モチーフはコーカサスオオカブトとアルシノイテリウムで、サウザンドジャッカーで相手のライダモデルやロストモデルの能力を抽出して戦うことを得意とする。

仮面ライダー亡
亡が「滅亡迅雷フォースライザー」「ジャパニーズウルフゼツメライズキー」で変身した仮面ライダー。メインカラーは白銀。
モチーフはニホンオオカミで、単独での敵地潜入や破壊工作といった隠密行動を得意とする。

仮面ライダーアークゼロ
人工知能アークが変身ベルト「アークドライバーゼロ」となり、ヒューマギアを使って変身した姿。メインカラーは黒。
各種アタッシュウェポンやショットライザー、サウザンドジャッカ―を生成して戦うことを得意とする。

仮面ライダーアークワン
ある人物が変身ベルト「アークドライバーワン」「アークワンプログライズキー」を使って変身した姿。
メインカラーは黒と白。


【用語】

飛電インテリジェンス
或人の祖父・飛電是之助が興したAIテクノロジー大企業で、人工知能搭載人型ロボ・ヒューマギアの開発及び製造、派遣サービスを行っている。
社長室は或人の活動拠点となっており、ゼロワンドライバーやプログライズキーの開発も此処で行われている。
不破曰く昔から「隠蔽体質」で、デイブレイク事件の陰で起こったヒューマギアによる人間襲撃を隠蔽した過去があるらしい。

A.I.M.S.(Artificial Intelligence Military Service)
内閣官房直属の対人工知能特務機関。
人工知能特別法*10に則り、ヒューマギアの違反を取り締まる役目を担っている。
隊長の不破と技術顧問の刃には、エイムズショットライザーとプログライズキーが支給されている。

滅亡迅雷.net
デイブレイクシティを根城にするサイバーテロリスト集団。
QRコードにトリロバイトマギアの仮面を組み合わせたようなマークをエンブレムとしている。
詳しくは個別項目を参照。

飛電製作所
飛電インテリジェンスを追われる形で去った或人がイズの咄嗟の手助けにより設立した新会社。
社屋は良く言えば年季の入った、悪く言えば飛電インテリジェンス本社ビルとは比べるまでもない古い町工場であり、社用車も或人お気に入りの自転車にリヤカーをくっ付けたもの。
ヒューマギア関連事業を実質上放棄した天津体制の飛電インテリジェンスに代わり、不法投棄されたヒューマギアの回収及び再生、及びまだ稼働しているヒューマギア、その雇用主からの依頼を受けての修復等を主に手掛ける。
当然、天津からすればヒューマギアの特許権を有する或人が社長としている以上、目の上のたんこぶである為に事あるごとに妨害を受けている。

プログライズキー
衛星ゼアに蓄積されているデータを、様々な能力毎に切り分けたデータ・アクティベイトキー。
今作におけるキーアイテムであり、各ライダーはこのプログライズキーを使用して状況に応じた様々なフォームを使用することができる。
ゼロワンドライバーやエイムズショットライザーとも互換性があるが、使用するドライバーにより発動能力には差がある。
特にプログライズキーと区別する場合は現世生物のデータイメージ「ライダモデル」が搭載された方を指す。
使用時には認証(オーソライズ)してキー状態に展開する必要があるが、その気になれば力づくで無理矢理突破出来る

ゼツメライズキー
プログライズキーの一種で、基本的な性能は同じだが、搭載されているデータは、全て絶滅した生物のデータイメージ「ロストモデル」となっているのが特徴。
基本設計はプログライズキーと同じだが、今のところ作中で認証(オーソライズ)をしている描写は見られない。
滅亡迅雷.netが人間を滅亡させる暴走プログラムを組み込んでおり、ゼツメライザーを装着したヒューマギアが使用することでマギアに変貌する。
なお、この際はキーの一部を破壊することで無理矢理使用している。

ヒューマギアプログライズキー
プログライズキーの一種で、搭載されているデータがヒューマギアの「善意」のパーソナルデータとなっているのが特徴。
ヒューマギア一種類につき1つのキーがあり、第24話で重要なアイテムになる。
当然ながら変身に用いることはできない。

ヒューマギア
飛電インテリジェンスが開発・製造している人型アンドロイド。
データをダウンロードする事で様々な職種に対応可能で、秘書や警備員、果てはお笑い芸人をしている機体も存在する。
詳しくは当該項目を参照。

シンギュラリティ
「技術特異点」という意味を持つ概念で、AIが人間の知能を超える事で人類の生活が大きく変化することを表す。
今作ではヒューマギアが心を持つ事を意味している。
滅亡迅雷.netはこのシンギュラリティを利用して、ヒューマギアをマギア化させている。

デイブレイク
本編より12年前、街一つを壊滅させた爆発事故。
この事故により或人は父親、不破はクラスメイト達を亡くしている。
事件当時、不破は大量のヒューマギアに襲われており、この爆発は事故ではなくヒューマギアによる人間の大量殺戮事件だと確信している。

事故の原因は工場の管理者の不手際によるものであると思われていたが、不破と管理者の息子との再調査により、真の原因は滅亡迅雷.netが起こしたテロであり、
管理者は更に甚大になるはずだった被害を我が身を犠牲に食い止めた功労者である事が判明した。
街は現在「デイブレイクタウン」と呼ばれ、隔離されて水中に没しており、滅亡迅雷.netの活動拠点となっている。
第25話では爆発の最大の要因はアークの爆発だったことが語られる。

飛電ライズフォン
飛電インテリジェンスが開発した、『ゼロワン』の世界で流通しているスマートフォン。
銀、白、金などのカラーバリエーションがあり、社長に就任した或人は、バイクアプリなど一般のものとは異なるアプリが搭載された黒い社長専用のライズフォンを使用する。
元々飛電インテリジェンスはライズフォンのヒットが切っ掛けで成長した企業であり、ヒューマギア事業にも進出したことで大手のリーディングカンパニーとなった。

ZAIAエンタープライズ
本編に登場するヒューマギア関連の大企業。
第4話にてデイブレイクによって飛電同様に甚大な被害を受けた企業の一つとして紹介されていたが、第8話で再び名前が登場し、本筋に関わり始める。
唯阿はこの会社からA.I.M.Sに出向して技術提供等を行なっている。
プログライズキー*11や破壊兵器「ギーガー」の技術提供を行っているが、その裏で独自の思惑を持っていると取れるような行動も……。


【放映済みエピソード】




【劇場版】

劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer
冒頭およびエンドロール後にゼロワンが先行登場。詳細は項目後半を参照。

仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション
前作『ジオウ』とのクロスオーバー作品。

劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
本作単独の映画作品で、前述のように本来は2020年7月23日に公開されるはずだった。
同時上映は次作『セイバー』の短編映画『劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本』。


【その他媒体】

●仮面ライダーゼロワン変身講座
YouTubeバンダイ公式チャンネルで配信のネットムービー。
イズがゼロワンへの変身をナビゲートする。
登場形態はライジングホッパーとフライングファルコン*13

●てれびくん超バトルDVD 仮面ライダーゼロワン カンガルーからナニが飛び出す?ソンナの自分でカンガルー!はい、或人じゃないと!!
第13話と第14話の間に起きた出来事を描いた作品。実は超バトルDVDシリーズにおいてタイトルの文字数が歴代最長になってしまっている。

●ある日のA.I.M.S.
YouTubeバンダイ公式チャンネルおよび東映特撮YouTube Official*14で公開されたスペシャルムービー。
プレミアムバンダイの「DXエイムズなりきりセット」の商品をドラマ仕立てで紹介。

●仮面ライダーゼロワン 特別描きおろしマンガ
『てれびくん』2020年7月号に掲載されたフルカラー漫画。作者は小ガエル。
本号の付録であるダイナマイティングライオンプログライズキーで変身したゼロワンの活躍が描かれている。

●ゼロワン Others
Vシネクスト。『滅亡迅雷』→『バルカン&バルキリー』の順での2部構成で展開される。
  • ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷
映画『REAL×TIME』から1年後を描く後日談。主人公は滅亡迅雷.netの4人。
  • ゼロワン Others 仮面ライダーバルカン&バルキリー
前作『滅亡迅雷』のその後を描く。主人公は不破諫と刃唯阿で、『ゼロワン』の映像作品としては完結編を銘打っている。

●仮面ライダーゲンムズ -ザ・プレジデンツ-
東映特撮ファンクラブにて配信されたスペシャルドラマの前後編。
仮面ライダーエグゼイド』とのクロスオーバー作品。
公開は『バルカン&バルキリー』より先だが、時系列はこちらの方が後になっている。

●仮面ライダーゲンムズ スマートブレインと1000%のクライシス
同じく東映特撮ファンクラブで配信された『エグゼイド』とのクロスオーバー作品で、上記の『ゲンムズ -ザ・プレジデンツ-』の続編にあたる。

●仮面ライダーアウトサイダーズ
東映特撮ファンクラブで配信された『ゲンムズ』の更なる続編。
平成・令和のダークライダーや、はみ出し者達が数多く登場する大規模クロスオーバー作品。もはや作品の枠組みすらも機能していないが、あくまでも世界観は『ゼロワン』なので便宜上記載。

【海外展開】

例年通り台湾や香港でも放送されていたが、2022年には北米向けにBlu-rayが発売。
パブリッシャーのShout!Factoryはこれまでスーパー戦隊シリーズやデジモンシリーズなど、いくつもの和製作品のソフトを発売してきたが、仮面ライダーは本作が堂々の一番槍に。
それまでは欧米において正規の全話視聴手段がなかったため、現地の特撮ファンを歓喜させた。
後に『仮面ライダークウガ』も同じく北米版Blu-rayが発売されている辺り、売り上げはよかった模様。
これまでも仮面ライダーの北米向け展開自体は『MASKED RIDER』や『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』という先例があったものの、いずれもパワーレンジャー方式のリメイク版で、かつどちらも商業的には不振に終わってしまったため、
テレビシリーズ本編が北米に進出する足掛かりを築いた本作の功績は大きいと言えるだろう。

更に、2022年10月にはタイタン・コミックスの手でまさかまさかのアメコミ化
ゼロワン・フレイミングタイガーと瓜二つの謎の敵「ラグナロク」との戦いを通じて或人が己の過去に向き合う姿を描く。
残念ながら日本では発売されていないが、最初の4ページはお試し版として公開されており、「ゼロワン特有のド派手な戦闘シーンとアメコミ流のカラフルな演出がよく合っている」とおおむね好評。
写実的な絵柄のイズも「ゴツい」「強そう」とちょっとした話題になった


【余談】

  • 本作は平成ライダー(特に第二期)の持っていた「奇抜なビジュアル」の系譜も存在するが、「主役ライダーがバッタモチーフ」「人類滅亡を企む分かりやすい敵組織」「善良な存在が悪の手先へと改造されてしまう悲哀」など、昭和ライダーシリーズへの原点回帰を意識した面も多々見られる。

  • 本作が発表された際、『キカイダー01』を真っ先に連想する視聴者も多かった。ちなみに本作の変身アイテムである飛電ゼロワンドライバーは、キカイダー01の必殺技名とほぼ名前が被っている。
    なお、ゼロワンが先行登場した『Over Quartzer』では、エキストラが参加した際の撮影において、情報解禁前だったゼロワンに関するネタバレを防ぐ配慮の為か、代理としてキカイダー01のスーツを使って撮影された。

  • 必殺技の発動時には文字が出る等、演出は何故かルパン三世風。メインライターの高橋氏は同作の第4シリーズのシリーズ構成を担当した経験があり、同時に『エグゼイド』の発展系とも解釈できる。『戦姫絶唱シンフォギア』や『血界戦線』を思い出した視聴者も。

  • 本作と同じテーマの作品は数多いが、中でも小説『BEATLESS』では、社会の殆どを「hIE」と呼ばれるヒューマギアに相当する人型ロボットが一般社会レベルに浸透、大半の仕事を人間に変わり代替している等と共通点が多く存在する。
    その為、ヒューマギアに対する感情移入を一種の「アナログハック」ではと感じる視聴者も少なくない。
    作者の長谷敏司は「人間型ロボットが普及した世界を、驚くほど丁寧に描いてくれていた」「自分が『BEATLESS』を書いた7年前を考えると、仮面ライダーがAIやロボットを正面から扱ってくれるの、本当にうれしい」と称賛している。

  • Googleアシスタントに「滅亡迅雷.netに接続」とリクエストすると特殊な反応を見せる。「私はヒューマギアではないので、何も起きませんでした」と冷静に返すパターンや「ぐ、ぐ、ぐっ、ぐわぁーっ!!」「で、できません。私の仕事はあなたの手伝いをすることですから!」と本編さながら抵抗するパターンが確認されている。


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最終更新:2024年04月27日 23:21

*1 実際に「元号が令和になった時点で最初に登場したライダー」としては、前作『ジオウ』放送中に登場した仮面ライダーギンガがいる。

*2 黄色と黒色でライジング(跳び上がる)なバッタという事で具体的なモチーフは、蝗害の代名詞である相変異したサバクトビバッタでは?という不穏な意見が早くも跳び交っている。

*3 もっとも、これに関してはNHKや民放各局で同時期に放送されていた全日帯のドラマやアニメ作品全般にも言える事であり、深夜アニメなどと違って放送時期を再調整するのも困難である関係で、構成の見直しや放送期間の短縮を余儀なくされた作品も少なくない。

*4 ちなみに昨年同様行われたバトンタッチ対談では主役ライダー、ヒロイン同士の役者がそれぞれ友人関係である事が判明している。

*5 すぐに撤去されている為に描写が少ないとはいえ、既に前社長の肖像画の上にかぶせるように肖像画を置いていたにもかかわらず、誰もその件を非難しようとすらしていなかった。

*6 福添と山下はドン引きしていた。

*7 「これが戦いの手本だ」と面と向かって言われた不破が咄嗟に言い返せない程。

*8 なお、劇中では故人だろうと誰かそっくりにヒューマギアを作る事は人工知能特別法に違反するとされている。

*9 本編などでは専らザット自体がゼアそのもののように描写・呼称されるため、「ザット」の名で呼ばれる事は基本的にない。

*10 第1条「ヒューマギアはいかなる理由においても人間を傷つけてはならない」等、いわゆるロボット工学三原則だと思われる。

*11 ZAIA製の物のはずだが、ゼロワンが使った際はアクセス先はなぜか飛電の所有する通信衛星ゼアだった。

*12 名称は同じだが形態が異なる。

*13 フライングファルコンに変身する場面は『Over Quartzer』のものが流用されている。なお、TVではフライングファルコンは3番目に登場する形態となった。

*14 こちらのタイトルは『【告知】「A.I.M.S.(エイムズ)なりきりセット」販売!』。