飛電インテリジェンス

登録日:2020/04/15 Wed 13:40:28
更新日:2024/06/18 Tue 04:32:26
所要時間:約 5 分で読めます





Artificial Intelligence


AI



新時代の人工知能技術があなたの未来を切り開く


飛電インテリジェンスとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場する企業にして、ライダー側の味方組織である。


概要

人工知能搭載人型ロボットヒューマギアを開発・発注するサービスを行っている日本の中で最大のAIテクノロジー企業で、創立者は飛電是之助。
その影響力は大きく、街中の上空には飛電インテリジェンス製の飛行船が飛んでいる。


社風

正式名称は「株式会社 飛電インテリジェンス」であり、都市の中心に本社ビルを置いている。
住所は「東京都東品川エリア来図3-22-1」。
なお、『ゼロワン』の舞台の街である「来図」は「くるず」と読むが、漢字を音読みすると「ライズ」になる。

主な事業は高度なAIテクノロジーで生み出したヒューマギアを契約を結んだ職場に特定の仕事に特化した個体を派遣させる「ヒューマギア派遣サービス」を展開しており、
様々な仕事をサポートして人々の仕事を豊かにすることをモットーにしている。

企業としての理念は、元々「AIを医療分野に応用して人を助ける」というものであり、病院におけるサポートが最初にヒューマギアが適用され、最も多く運用されている職場である。
やがて、様々な職業に応用されていくにつれ、社会に溶け込んでいったことで「AIによって情熱を持った全ての人々を助ける」という現在の理念となったらしい。

しかしその一方で、ヒューマギア運用実験都市で暴走したヒューマギアによる人間への大量殺戮が起きたとされる「デイブレイク」の原因を、開発区域にあったヒューマギア工場の整備ミスによる爆発が、同じく開発区域にあった動力炉に誘爆したことで起きた爆発事故として隠蔽・処理しようとするなど、ただ清廉潔白な企業ではない負の一面を持っている。
これにより、事件の被害者である不破諫は飛電に対しては、当初深い疑念や不信感を抱いていた。

なお、人々の生活をサポートするヒューマギアに対する世間の評価は高いものの、「自分たちの仕事を奪っている」「機械の分際で自分よりも優秀な能力を持っている」という理由でヒューマギアに差別感・敵対心を抱く人物は少なからずいる模様。

本社ビルの形は遠目で見ると某ねじれこんにゃくっぽく見える。


製造物

飛電インテリジェンスの最大の商品である人工知能搭載人型ロボット。
詳しくは該当項目を参照。

  • 飛電ライズフォン
広く普及されているスマートフォン
本体カラーは銀、白、金などのバリエーションに分かれ、画面からはホログラムが出てくるなど高性能の機能をもつ。
或人が持つ社長仕様のライズフォンは、ゼロワンドライバーで読み取ることで、衛星ゼアからバイク「ライズホッパー」に変形できる巨大ライズフォンを上空から投下できる。

ゼアに蓄積されたデータを元に生み出される「データ・アクティベイトキー」。
仮面ライダーゼロワン仮面ライダーバルカンなどのライダー達の変身アイテムとして使われている。
また、飛電ライズフォンと違って商品化されていない。
表向きにはデイブレイクにおいて技術が失われたものとなっており、第3話にてその事実が発覚した。

  • 通信衛星ゼア
飛電インテリジェンスが所有する通信衛星で、ヒューマギアのデータリング・検索補助・地上の無線制御を行っており、その他にもプログライズキーの製作やライズホッパーとブレイキングマンモスの射出も担当している。
衛星には全てのヒューマギアのバックアップデータが保存されているため、飛電にとっては会社としての心臓部のような存在とされている。

前身となったのは通信衛星アーク


社員

歴代社長

  • 飛電(ひでん)是之助(これのすけ)(初代社長)

さあ、飛び立とう!夢に向かって!

飛電インテリジェンスの創業者にして、全てのヒューマギアの生みの親。
第1話時点で亡くなっている。
滅亡迅雷.netの動きをいち早く察知し、遺言状で「遠くない未来、我が社は危機に陥る」と残し、2代目社長に自身の孫である或人を任命させる。
故人であるため登場回数は少ないが、なぜ後に起こる会社の危機を知っていたのか、何故或人を社長に任命させたのかは現在でも不明であり、最も謎に満ちた人物でもある。


人の夢ってのはなあ…!検索すればわかるような、そんな単純なものじゃねえんだよ!

祖父の遺言状による指名で、ひょんなことから社長に任命されてしまった売れないお笑い芸人にして我らが主人公。
当初は社長になるつもりはなかったが、ヒューマギアと人間の夢を守るために飛電インテリジェンスの社長として、仮面ライダーゼロワンとしてさまざまな敵と戦うこととなる。
後に天津の引責辞任に伴い、社長職に復帰。

なお、現実的に考えると『遺言書で社長任命』というのはそこまで大きい拘束力はないが、「是之助の持つ特許及び株式を全て或人に譲与する」というのが厳密な形であり、株主達は不本意ながらも先代の意思を尊重したというのが自然な流れだと思われる。
映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』での社長任命にも同じことが言えるが、こちらは社長権限及び変身権限を与えるゼアがそもそも歪められた歴史を認識しており、この株主総会に乗っかる形で社長権限を一時的に復元させたと見るべきか。
また、4代目として復帰した際の飛電の株式はまだZAIAエンタープライズジャパンにあった為、厳密にはこの段階では雇われ社長であるのだが、描写はこそないもののアーク絡みの騒動が終わった後に買い戻したと思われる。

飛電インテリジェンスを買収したことで3代目社長となったZAIAエンタープライスジャパン代表取締役社長。
社長就任後はヒューマギアの廃棄に乗り出すが、肝心の狙いであるゼロワンの技術を手に入れられずにいる。
さらには度重なる敗北に加えて、ZAIAスペックの暴走の不祥事や今まで犯してきた悪事のデータの証拠を掴まれ、解任寸前にまで追い込まれている。
買収後は飛電のビルの方を拠点としているが、ZAIAのビルは通っていないだけで社長席はそのままだった様子。

映画『令和 ザ・ファーストジェネレーション』に登場するヒューマギア。
フィーニスの手引きでアナザーゼロワンとなって是之助を殺害し、会社を乗っ取った。
「ヒューマギアが支配する世界」を目指して暗躍していたのだが、結局は彼もフィーニスがオーマジオウの力を手に入れる為の道具として利用される存在でしかなかった。

その他社員

或人の社長秘書であるヒューマギア。衛星ゼアに接続してゼロワンの装備を生み出すなど、さまざまなサポートを行う。

飛電インテリジェンスの副社長。
是之助死亡後、自分が2代目に任命されると思っていたのだが、或人にそのチャンスを奪われることに。

  • シェスタ
イズと同じ秘書型ヒューマギア。
福添の秘書であり、厚い信頼を寄せられている。

  • 山下(やました)三造(さんぞう)
専務取締役にして、福添副社長の側近。メガネ。

  • マモル
飛電インテリジェンス本社の警備勤務を担当している警備員型ヒューマギア。
第2話にて本社ビルを襲撃したクエネオマギアの攻撃から、福添と山下ら大勢の人々を守る活躍を見せる。
しかし、或人に「俺の家族みたいなもんだな!」と感謝されたことで、シンギュラリティに目覚め……

衛星ゼアの管理を担っている宇宙飛行士型ヒューマギア。
旧型ヒューマギアの雷電は、昴の教育係でもあり実の兄弟のように厚い信頼を寄せていたが……。


01計画

飛電インテリジェンスが行っている極秘プロジェクト。01の名の通り仮面ライダーゼロワンについての計画である。
イズを初めとした01計画に関わるヒューマギアは、機密保持のためにバックアップを取ることが許されていない。
果たしてこの計画が明かされるのは来るのだろうか?


来歴

本編開始から12年前、政府やZAIAを含む多数の会社による協力の元で「ヒューマギア運用実験都市計画」を行っていたが、
人類に反旗を翻したヒューマギアによるテロ集団・滅亡迅雷.netによって都市に存在した旧型ヒューマギアが一斉に暴走し、デイブレイクによって街は壊滅。計画は頓挫してしまう。

その後本編第1話にて、是之助が死亡し、彼が残した遺言書によって彼の孫である飛電或人が2代目に就任する。

しかし、その直後に滅亡迅雷.netが「マギア作戦」を本格的に実行し、腹筋崩壊太郎の暴走を皮切りに、次々とヒューマギアがマギア化する事態が大量に発生。
さらにはデイブレイク事件の真相も公に明かされたこともあって、世間からのイメージは急激にダウンし始め、株価も暴落するという最大の窮地に落とされる。

そんな不振続きの中、A.I.M.S.とゼロワンの総力戦によって滅亡迅雷.netが壊滅したことで二度とマギア化が起きることがないと思われたが、
滅亡迅雷.netの首魁的存在である通信衛星アークが知能を取り戻したことによって、無線ハッキングによるアークマギア化が発生したことで再び窮地に立たされてしまう。
さらに追い打ちと言わんばかりに天津が飛電の緊急記者会見に突如現れ、飛電インテリジェンスに対してTOB(所謂買収)を宣言、買収した暁には全てのヒューマギアを廃棄処分にするとマスコミや或人達の前で表明。

その後ZAIAと飛電インテリジェンスの買収を巡って、どちらの製品が優れているか競う「お仕事五番勝負」を行うことになる。
その最中、プログライズホッパーブレードによってマギア化したヒューマギアを元に戻せることが判明。
なんとか株価を取り戻すことができたものの、五番勝負の最後の「演説対決」で飛電代表のMCチェケラが生討論中に暴走したことで、お仕事五番勝負は敗北。

これにより、ヒューマギアの社会的信用は完全に失墜。飛電インテリジェンスはZAIAによって買収されてしまう結果となった。
その後、天津の宣言通りヒューマギアは全て強制停止され、飛電の夢も潰えたと思われたが……?


飛電製作所

飛電インテリジェンスの社長から解任された飛電或人が、相棒のイズとともに新たに立ち上げた株式会社。
本拠地としてかつての「飛電インテリジェンス ヒューマギア第3工場」の跡地を使っている。
或人が父から受け継いだ「夢に向かって飛べ」を社訓に持ち、人間とヒューマギアがもう一度繋がることを目標としている。

なお、飛電インテリジェンスから離れた或人がヒューマギア関連の会社を新たに起業できたのは、今は亡き是之助の意思でヒューマギア関連の技術が会社ではなく或人個人に相続されていたため。
この事実はイズによって知らされるまで天津はおろか或人本人ですら知らなかった。飛電とZAIAの法務部は何をしてたんだろうか。

主な事業内容は、不法投棄されたヒューマギアの回収と機能停止したヒューマギアの再起動。
ZAIAによる飛電買収後、腹筋崩壊太郎との「ギャグ三番勝負」にて偶然発見したヒューマギアのデータを素体に移して再生させる『転身』の技術を使ってヒューマギアを復活させることが可能になった。

ただし、復活したヒューマギアは衛星ゼアと接続することが出来なくなってしまったため、彼らの社会復帰への支援も活動の1つとなっている。

天津からの妨害を受けているが、A.I.M.S.を辞めた不破が用心棒として新たな社員として加わり、復活したヒューマギア達も徐々にもう一度夢に向かって進めるようになってきている。
後に社屋が仮面ライダーアークゼロの襲撃を受けて壊滅し、程なく或人が天津の指名を受けて飛電インテリジェンスの社長に復帰したのに伴い、
実質的に業務を飛電インテリジェンスに譲渡する形で解体されている(元々天津の指揮下で飛電インテリジェンスが放棄したヒューマギア関連の事業を代わって行っていたため、元の形に戻っただけでもある)。


余談

これまでライダーシリーズに登場してきた大企業のほとんどは敵勢力の立場であったが、ライダー側の味方組織であり、同時に守られる立場であるのは今回が初である。
ライダー側の味方というだけなら鴻上ファウンデーションが挙げられる。




新時代の追記・修正技術があなたの項目を切り開く




この項目が面白かったなら……\Take off to the dream!/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダー
  • 仮面ライダーゼロワン
  • ヒューマギア
  • デイブレイク
  • 隠蔽体質
  • 買収
  • ZAIAエンタープライズ
  • プログライズキー
  • 飛電或人
  • 飛電製作所
  • 社長
  • 株価暴落
  • 会社
  • 架空の企業
  • 令和ライダー
  • 夢に向かって飛べ
  • 飛電インテリジェンス
  • 企業
  • 組織
  • 架空の組織
  • 飛電是之助
  • 株式会社
  • 天津垓
最終更新:2024年06月18日 04:32