A.I.M.S.(仮面ライダーゼロワン)

登録日:2020/05/09 Sat 21:57:00
更新日:2024/04/20 Sat 13:14:40
所要時間:約 12 分で読めます






内閣官房直属の対人工知能特務機関・A.I.M.S.です。

“エイムズ”?

これより飛電インテリジェンスに対し、取り調べを行います。
私は技術顧問の刃唯阿。そして捜査官の…

不破諫だ。覚悟しろ。返答次第ではお前を連行する…


A.I.M.S.(エイムズ)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場する組織である。




概要

正式名称は『Artificial Intelligence Military Service』(意訳すると「人工知能軍事事業」)で、部隊章には『A.I.M.S.SQUAD』と刻まれている。
第1話から登場する内閣官房直属の対人工知能特務機関で、人工知能特別法に基づき、人工知能搭載人型ロボヒューマギアに関わる違反を取り締まるのが主な役目。
この人工知能特別法は「第1条・ヒューマギアはいかなる理由においても人間に危害を加えてはならない」「第6条・本人に無許可で酷似した容姿の人工知能搭載人型ロボットを作成及び使用してはならない」などの条文が確認されている。
警察自衛隊とは異なる組織ではあるが、暴走したヒューマギアは人間に多大な被害を齎す事から、隊員達には防弾ベストやアサルトライフルなどの装備が支給されている。
ちなみに部隊章のデザインは「額から右目に稲妻模様の入った髑髏」という、政府の法執行機関らしからぬ厳めしいものとなっている。

劇中では主にサイバーテロリスト集団・滅亡迅雷.netにより暴走させられたヒューマギア=マギアの破壊を行う他、
第6話では故人の多澤すみれを再現した声優型ヒューマギア・香菜澤セイネの存在が人工知能特別法違反だとして捜査していた。
他の公的組織と連携する事もあり、第12話では飛電インテリジェンスへの立ち入り捜査を行う警察に情報提供を行い、第26話では消防活動に協力している。

第15話で滅亡迅雷.netとの全面対決の末、首謀者の仮面ライダーバルカンの手で大破し、翌16話で仮面ライダーゼロワンに破壊された結果、滅亡迅雷.netは構成員が全滅した事で表面上は壊滅。
これにより、刃唯阿は出向元のZAIAエンタープライズジャパン社長直属開発担当として出戻り、
回収された滅は第24話にて秘密裏に復元されていた迅の手引きで逃走を果たすまでA.I.M.S.の監視下に置かれ、不破諫がその尋問を担当するようになった。

唯阿本来の所属先であるZAIAエンタープライズとの関係はかなり強く、第25話ではZAIAエンタープライズジャパン代表取締役社長の天津垓が構想する兵器ビジネス展開の為に利用されていた事実が明かされる。
第30話で不破がZAIAと天津への敵意からA.I.M.S.を離脱するとA.I.M.S.とZAIAの関係は更に強まり、天津が飛電インテリジェンスと共にA.I.M.S.の指令権も買収した事で唯阿がA.I.M.S.隊長を兼任。
更には一般隊員にまでレイドライザーとインベイディングホースシュークラブプログライズキーが支給され、 以降は天津の私兵として彼が掲げる全てのヒューマギアの廃棄を目的に行動するようになる。


主な構成員

隊長

A.I.M.S.の行動隊長で、仮面ライダーバルカンの変身者。
頑強なプログライズキーのロックを手動でこじ開ける通称「ゴリライズ」ほどの高い身体能力を持つが、唯阿の指示を無視して戦闘を開始するなど、独断専行も少なくない。
ただし、これらについては唯阿以外の隊員がすぐに彼の命令に従っていた事や、滅の監視など複数人で行う事が想定されるような場面でも見受けられた事から、
組織内における彼の権限がかなり強かった事が示唆されている。
12年前のデイブレイクで暴走したヒューマギア達に襲われたトラウマから、ヒューマギアとその製作元である飛電インテリジェンスに強い敵意を抱いていたが、
飛電インテリジェンスの現社長・飛電或人との交流や滅亡迅雷.netとの戦いを経て思想を軟化させ、あくまで倒すべきは滅亡迅雷.netのみに照準を絞るようになる。
第16話からは確保した滅の事情聴取を担当するようになり、人間が変身する怪人・レイダーとその背後に潜む「今は亡き同志」の存在を聞き出す。
しかし、第24話にて滅の逃走を許してしまい、後には仮面ライダーへの変身の為に本人も知らない間に脳内に人工知能搭載チップを埋め込まれていた事が発覚。
滅の逃走も脳内チップを迅にハッキングされた不破が関与しており、それどころか一連のレイダー発生の原因が脳内チップに宿る「亡き同志」ことに意識や身体を乗っ取られた不破自身によるものである事が明かされた。
これらを企てたZAIAへの敵意と、A.I.M.S.がZAIAに私物化された事を受けて第30話にて離脱。飛電インテリジェンスを追われた或人が設立した新会社・飛電製作所の警備担当となる。
詳細は項目参照。


技術顧問

A.I.M.S.の技術顧問を務める女性だが、本来はZAIAエンタープライズジャパンから出向してきた天津の部下。
仮面ライダーバルキリーの変身者だが、第28話~第33話まではファイティングジャッカルレイダーに実装していた。
A.I.M.S.が保有する特殊技術研究所の最高責任者でもあり、エイムズショットライザーやプログライズキーなど、A.I.M.S.の仮面ライダーに関わる技術を手掛ける。
不破を監視する傍ら、自らもバルキリーに変身して滅亡迅雷.netとの戦いに参加するが、その裏では天津の命を受けて飛電インテリジェンスの機密情報を調査しつつ、
暗殺ちゃんの鹵獲やギーガーの開発など、数々の不穏な動きを見せていた。
第16話にて迅が破壊されるとZAIAに戻り、社長直属の開発担当として天津の側近を務める。
やがて不破がA.I.M.S.を離れるとZAIAに買収されたA.I.M.S.の隊長に就任し、天津の指揮の下、部下と共にヒューマギアの破壊や仮面ライダーとの戦闘を行うように。
しかし、不破達の言葉で自身の姿勢に疑問を抱くようになり、第33話にて前述の不破のデイブレイクに関わる記憶が天津に植え付けられた偽りのものである事が語られると、テクノロジーで人のを蔑ろにした天津に激怒。
バルカンと共にサウザーを打ち破ると変身解除に追い込まれた天津の顔面に怒りグーパンチ通称「辞表パンチ」を食らわせてZAIA及びA.I.M.S.から去った。
詳細は項目参照。


隊員

不破や唯阿、後には天津に従うA.I.M.S.の一般構成員で、全員が防弾ベストや銃火器で武装しており、マギアとの戦いに多数動員されている。

第30話以降は天津や唯阿の部下として仮面ライダーやヒューマギアを脅かす戦闘員としての役割が主となり、
量産型レイダー・インベイディングホースシュークラブレイダー/バトルレイダーに実装して戦うようになる。
ちなみに名前ありの隊員の苗字はアルファベット順が由来となっている。
バトルレイダーの詳細はこちらを参照。

  • 栄田(えいだ)
演:橋渡竜馬
第30話・第31話に登場する黒髪の男性。
天津や唯阿に従い、ゼロワンやバルカン、迅と交戦するが、その度に変身解除に追い込まれ、撤退を余儀なくされている。
演じる橋渡氏は元ジャパンアクションエンタープライズ(JAE)所属。

  • 尾野(びの)
演:竹中隼人
第30話・第31話に登場するスキンヘッドの男性。
栄田と共にバトルレイダーに実装して敵対する仮面ライダーと交戦。
演じる竹中氏は『ゼロワン』本編に先立ち、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』でレジスタンスに所属する傭兵上がりの男を演じていた。

  • 志田(しだ)
演:榮男樹
第32話・第33話に登場するスキンヘッドの男性。
天津や刃と共にヒューマギア廃棄のために活動するA.I.M.S.隊員の一人。
演じる榮氏は『ゼロワン』本編において数々のマギアのスーツアクターを担当している。

  • 出川(でがわ)
演:岡田和也
第32話・第33話に登場するベレー帽の男性。
志田と共にヒューマギアを狙うが、その都度ゼロワンに撃退されている。
演じる岡田氏は東映特撮作品ではお馴染みのスーツアクターの一人で、グレムリンゴルドドライブ仮面ライダーエボルなど大ボス級のキャラクターを歴任している。

  • 井東(いとう)
演:潮見勇樹
第33話に登場するオールバックの男性。
彼と後述の永福はA.I.M.S.の隊員でありながら隊長の唯阿よりも天津の指示を優先して行動する。
演じる潮見氏は『ゼロワン』本編に先立ち、映画『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』でレジスタンスに所属するヤクザ上がりの男を演じていた。

  • 永福(えいふく)
演:永徳
第33話に登場する精悍な顔立ちに鋭い目をした男性。
東映の仮面ライダー公式ポータルサイト『仮面ライダーWEB』によると上級隊員らしく、本来は上司に当たる唯阿を天津の指示で襲撃している。
演じる永徳氏は上記の岡田氏同様、東映特撮作品ではお馴染みのスーツアクターの一人で、『ゼロワン』本編でも仮面ライダー迅や仮面ライダーサウザーのスーツアクターを担当している。

なお、このバトルレイダー変身者達の名前を登場した順番に並べると、アルファベットの「A」「B」「C」「D」「E」「F」になる*1


装備

  • エイムズショットライザー
唯阿が開発した仮面ライダーバルカン、及び仮面ライダーバルキリーの変身ベルト
変身ベルトとしての機能に加えてバックル部分は拳銃としても扱う事が出来、不破や唯阿は度々生身でもショットライザーを構えている。
本来、使用には管理者である唯阿の承認が必要なのだが、不破は第1話からショットライザーを持ち出してトリロバイトマギアの破壊に使用していた。
変身者は脳内に人工知能を搭載したチップを埋め込む必要があり、これが遠因となって不破と唯阿はそれぞれA.I.M.S.から離脱する事となった。
なお、第8話の特殊技術研究所では銀色のショットライザーが確認されており、量産が予定されていたのかは不明だが、事実上の量産型に当たるレイドライザーが第18話から登場し、第30話にてA.I.M.S.に配備されている。
また、第25話から迅が使用するザイアスラッシュライザーはショットライザーに類似した変身ベルトで、相違点として青を基調としたショットライザーと異なり、赤を基調としたカラーリングとなっている他、
「スラッシュ」という名が示す通り、戦闘時には短剣として使用される。

  • レイドライザー
第30話以降、A.I.M.S.隊員が使用する量産型の変身ベルト。
ZAIAスペックやインベイディングホースシュークラブプログライズキーと併用する事でバトルレイダーに実装する事が出来る。
本来はZAIAが民間人用の対ヒューマギア用装備として開発したもので、第18話からフードの人物=亡に意識を乗っ取られていた不破が発生させていたレイダーもZAIA由来のもの。
プログライズキーに内包されるライダモデルの能力の一部しか引き出す事は出来ないとされているが、代わりに装着者の負の感情を増大させる事で強力なレイダーを生み出す。
開発元が同じ関係上、各レイダーのアンダースーツはバルカンやバルキリーと共通のものとなっている。

A.I.M.S.所属の仮面ライダーやレイダーが使用する変身アイテム。
ショットライザー同様、使用の際には唯阿の承認が必要だが、不破はショットライザー共々許可を待たずに使い出している。
当初は飛電インテリジェンス由来の技術であるプログライズキーを何故政府機関のA.I.M.S.が所有しているか不明だったが、
後に技術顧問として出向していた唯阿の古巣であるZAIAエンタープライズが関わっている事が判明した。
なお、バルカンやバルキリーの使用するプログライズキーの出自は不明である。
第30話からは一般隊員にもカブトガニのデータイメージが保存されたインベイディングホースシュークラブプログライズキーが支給され、
レイドライザーやZAIAスペックと共にバトルレイダーへの実装に使用されている。
また、第33話時点では唯一、明確に複数本の存在が確認出来るプログライズキーを保有している勢力でもある。

  • アタッシュウェポン
仮面ライダー用に開発された装備群で、いずれもカバン型のアタッシュモードから任意の形態に変形する。
A.I.M.S.では散弾銃型のアタッシュショットガンや型のアタッシュアローが開発され、前者はバルカンやバルキリーが使用していた。
しかし、アタッシュアローや量産されたアタッシュショットガンは滅亡迅雷.netによるA.I.M.S.特殊技術研究所襲撃時に強奪され、
アタッシュアローはそのまま仮面ライダー滅の主な装備となった。

  • ZAIAスペック
ZAIAエンタープライズが開発した、人間にヒューマギアと同等の思考能力を与える小型インターフェース。
眼鏡等との併用が前提になっている為、第30話以降に登場するバトルレイダーの変身者は全員眼鏡やサングラスをかけている。

  • ギーガー
第8話から登場した大型の自律駆動型ヒューマギア統率兵器
暴走したヒューマギアに接続する事で強制的に制御する機能を持ち、その瞬間最大出力は通常時の500%を超えるとされる。
また、ギーガー単体でも大柄な体躯からそれなりの戦闘能力を誇る。
例によって開発にはZAIAが深く関わっているが、亡のリークからその存在を把握した滅亡迅雷.netの手でロールアウト直前に複数機が鹵獲されてしまう。
データを改竄されたギーガーは逆に通常のヒューマギアを暴走させてトリロバイトマギアに変貌させるようになってしまい、
最終的にはゼロワンとの交戦で複数機が破壊された。
ちなみに天津はギーガーについて「我が社のテクノロジーを結集させた破壊兵器」「お前(=亡)のような人に逆らうヒューマギアの為にある」と発言しており、
彼の目的も鑑みると「ヒューマギアの統率」という開発意図はあくまで方便でしかなかったものと思われる。
また、ギーガーの容姿はゼロワン ブレイキングマンモスと酷似しており、イズ「やはりギーガーと似たシステムが衛星ゼアに組み込まれています」と語っているが、現状では両者の関係性は不明。

  • その他武装
アサルトライフルのコルト M4と、自動拳銃のコルト M1911を使用。
M4はスコープやフォアグリップ、スリングが装備されており、A.I.M.S.の部隊章が刻まれている。
M1911にもA.I.M.S.の刻印が押されている他、第11話・第12話では俳優型ヒューマギア・松田エンジらが扱う撮影用の小道具としてもM1911のレプリカが登場した。
第30話以降はバトルレイダーが登場し、こちらはサブマシンガン型の専用武器・トリデンタが主な武装。

ちなみにM4は『相棒』や『仮面ライダーディケイド』などといった東映作品に度々登場しており、メインキャラクターでは『仮面ライダージオウ』の明光院ゲイツが使用した事もある。
M1911は昭和仮面ライダーシリーズから登場する定番の拳銃であり、過去作では『仮面ライダークウガ』の一条薫や、『仮面ライダー龍騎』の浅倉威などが使用した。

  • A.I.M.S.カー(仮称)
A.I.M.S.隊員がヒューマギア犯罪の現場に急行する際に搭乗する特殊車両。
白地に黒のカラーリングが特徴で、広い車内には武器ラックや隊員用の椅子、唯阿が使う情報端末などが配備されている。
劇中における正式名称は不明だが、『仮面ライダーWEB』によれば「『ゼロワン』の撮影現場では上記のように呼ばれている」らしい。


余談

『仮面ライダーWEB』よると、「初期案ではA.I.M.S.は警察内部の人工知能犯罪対策課として考案されていた」との事。
第2話では不破を中心に『お仕事紹介・警察編』を描く予定だったものの、「人間の犯罪者を追い詰める事が仕事のAI(ヒューマギア)刑事」と、
「当初は実直真面目キャラ刑事として設定されていた不破」の両者の描写が折り合わない事から現在のような警察等から独立した組織としてのA.I.M.S.が誕生した。
尤も、劇中のA.I.M.S.も後に天津の私兵同然に変質してしまうのだが……。

また、プレミアムバンダイ限定アイテムとして、劇中で不破達が身に着けているものと同じプロップのA.I.M.S.のベストやジャケット、ポーチなどが発売されている。



総員!!項目荒らしをアニヲタWiki(仮)から一歩も出すな!ここで奴らを殲滅する!!

ハハッ、ハハハッ…。ハッハッハッ、ハハッ……!

A.I.M.S.の追記・修正は想定内だ…

絶滅するのはお前らだ!!


この項目が面白かったなら……\ショットライズ!/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 仮面ライダーゼロワン
  • 仮面ライダー
  • 令和ライダー
  • 不破諫
  • 刃唯阿
  • 仮面ライダーバルカン
  • 仮面ライダーバルキリー
  • レイダー
  • バトルレイダー
  • インベイディングホースシュークラブレイダー
  • ZAIAエンタープライズ
  • 天津垓
  • 対人工知能特務機関
  • エイムズショットライザー
  • レイドライザー
  • プログライズキー
  • アタッシュウェポン
  • ギーガー
  • ZAIAスペック
  • A.I.M.S.
  • エイムズ
  • 私兵
  • A.I.M.S.SQUAD
  • 人工知能特別法
  • 組織
  • 天津の私兵
  • Artificial Intelligence Military Service
  • 架空の組織

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月20日 13:14

*1 栄(A)田、尾(B)野、志(C)田、出(D)川、井(E)東、永福(F)…という具合である。