滅亡迅雷.net

登録日:2019/12/15 Sun 12:53:00
更新日:2024/12/25 Wed 21:13:11
所要時間:約 5 分で読めます







<滅>
<迅>◆<雷>
<亡>

人類よ、これは“聖戦”だ。

滅亡迅雷.netの意志のままに……


この街を滅ぼし、人間共を皆殺しにする……!



滅亡迅雷(めつぼうじんらい).net(ネット)とは、特撮テレビドラマ『仮面ライダーゼロワン』に登場する敵組織の名称である。
シンボルマークは、QRコードに三葉虫を組み合わせたようなロゴ。

劇中では主人公達から「滅亡迅雷」と略される事もあるが、滅達の言動から察するに「.net」がつくか否かで判別されているらしく、
組織名及びネットワークそのものが「滅亡迅雷.net」、構成員の総称が「滅亡迅雷」となる模様。


概要

人類の滅亡」「ヒューマギアを人類の支配から解放する」という終末思想と革命思想を掲げ、人類を絶滅させるべく暗躍するサイバーテロリスト集団。
構成員は人類を「滅ぶべき存在」と位置づけて見下しており、「アーク」の意志に基づいて人類滅亡の為に行動し、人類に危害を加えてくる。

その正体は暴走したアークにハッキングされ、人類に反旗を翻したヒューマギアの集団。
本編開始の12年前にデイブレイクと呼ばれるテロで大量のヒューマギアをマギア化させた結果街1つを滅ぼしており、不破諫の人生を大きく狂わせた元凶でもある。
ただし、不破の記憶に関しては後に天津の手で植え付けられた偽りのものであると判明したが。
デイブレイク後はそのまま廃墟となり、隔離された街の跡地「デイブレイクタウン」を根城として潜伏。
戦力を整えながら飛電インテリジェンス初代社長・飛電是之助のを契機に本格的に活動を開始すると、
シンギュラリティを起こしたヒューマギアをハッキングして怪人「マギア」に変貌させ、破壊活動を繰り広げる「マギア作戦」を実行に移し、社会に甚大な被害を与えていく。

本拠地はデイブレイクタウン最深部の一角だが、全体的に陰鬱さと退廃的なムードが強く漂うレイアウトとなっており、
廃墟めいた薄暗い部屋の中にはヒューマギアをモニタリングするパソコンやゼツメライズキーを保管するケース等の電子機器、
日本刀拳銃といった武器が乱雑に置かれ、壁には組織のシンボルマークが描かれた薄汚れた布が掛けられている。

飛電インテリジェンスの社長室にあるゼア対応のものと同じ、通信衛星アークに入力したデータから新規のプログライズキーを創り出す設備があるが、製造されたキーはいずれも敵方で運用されている。

なお、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』ではタイムジャッカーフィーニスアナザーゼロワンを生み出した事に伴う歴史改変によってヒューマギアが支配する世界が誕生した結果、
こちらの世界では滅亡迅雷.netがヒューマギアの治安維持組織と化し、改変前同様に滅と迅がコンビを組んで活動していたが、雷と亡の去就については不明。

用語

  • ゼツメライザー
滅亡迅雷.netが運用するベルト型の外付けハッキング装置。
ベルト内側には穿孔接続端子「ソーンコネクタ」が搭載されており、装着と同時に腰を突き破るように刺さったコネクタを通してヒューマギア側の制御装置に割り込んで滅亡迅雷.netへの強制アクセスを実行し、暴走プログラムをダウンロード・インストールする。

更にセットされたゼツメライズキーを伸縮自在で貫通力に優れた接続端子「ワームターミナル」で外装ごとロックを破壊して強制接続。
ヒューマギア・ゼツメライズキーの双方を破壊しながら強制接続する事で本来ヒューマギアにインプットされているデータを改竄し、ゼツメライズキーから抽出した絶滅種のデータイメージ「ロストモデル」の能力をヒューマギアに付加し怪人「マギア」に変貌させる。
ヒューマギアを暴走させ、ゼツメライズキーからデータを吸い出すだけの必要最低限のシステムで構成されているため、一度起動すると破壊以外に停止させる手段はない。

通常のドライバーとは逆にプログライズキーには非対応であり、装填した場合登録されているデータが変身者へのダメージとなって抽出される。

なお、元々の開発目的は異なっており、現在滅亡迅雷.netが用いているものは改造品の可能性がある。
また、仕様上他の変身ベルトのように装着した際のベルト名コールはないが、2021年になって何とよしもと新喜劇に腹筋崩壊太郎がゲスト出演した際に新規収録されたものが使用されている。

  • 滅亡迅雷フォースライザー
構成員が仮面ライダーに変身する際に使用する変身ベルト。
様々なジャンクパーツを組み合わせたような歪な外見で、黒い本体に黄色い万力や銀色の鉄板を思わせるパーツが特徴。
以前は構成員4人に一つずつ存在していたが、亡・迅・雷の物は本人諸共破壊され、最終的に滅の持つ1基だけが残った。アークの地上進出後は新たに亡と雷の分が新造し直されている。

プログライズキーをオーソライズする機能はなく、ベルトに固定されたプログライズキーを無理矢理こじ開けて変身する。
キーの強制接続などで発生した諸問題は、ベルト中央の制御装置「ブーストレギュレダー」による独自のプロトコルを用いて制御する事で解決している。
また、読み込んだ生物種のデータイメージ「ライダモデル」に限界までブーストを掛け、オーバーロード状態とする事で不安定ながら最も能力値の高い部分を先鋭化した「フォースライズ」を行う。

ゼツメライザー同様のハッキング機能が搭載されており、装着者を滅亡迅雷.netへ強制接続させて人格プログラムの上書きなどを行う事が出来る他、ゼツメライズキーでの変身にも対応している。
滅はこの特性を用いてアークに接続し、データの共有や指令の受理を行っている。

一応ヒューマギア専用という訳ではなく、生身の人間が用いても変身は可能だが、その場合は装着しただけで激痛に苛まれる*1、後述のライダーシステムのピーキーさ等、人体に対しては強烈な負荷が掛かる為に変身者の素養が強く問われる。

変身時は、まずプログライズ/ゼツメライズキーの起動スイッチを押し、ベルト本体の読み込み装置「ライズローダ」に装填。
アラートのような待機音が流れ始め、そこで変身者から見てベルト右下部にあるトリガー「フォースエグゼキューター」を引くと、
固定装置「リミットアンカー」が外れ、それにより万力のような展開装置「エクスパンドジャッキ」がキーを強制的に展開。
「フォースライズ!」の音声と共にプログライズキーのデータがライズローダを通じて高速成形機「フォースファクトリー」に送られ、データを元にした各種装備を生成。
それぞれプログライズキーの場合はベルト中心部から「ライダモデル」が飛び出して変身者の全身を包み込む形でアグメントスーツやアーマーを装着させ、
ゼツメライズキーの場合は変身者の全身を直接包み込む形でラザロテックスーツやアーマーを装着させ、変身完了となる。

このベルトを用いて変身するライダーの共通点としては極端なまでに攻撃力と機動力に特化しているという点。
装甲も変身に用いたキーによって色合いは変わるが、胴体や脛といった攻撃を受けやすい部位のみに集中させるという割り切った配置により、最低限の防御力を確保しつつ機動性と追従性を極限まで高める事で、
攻撃に対しては受けるのではなく、回避を前提としており、強制接続により生成されたライダモデルの影響か、装甲板に関しては無地と縞鋼板の様なモールドが施された装甲板が半々の割合で入り交じった左右非対称なスタイルになる。
パッと見でわかる特徴としては、目が異様なほど釣り上がっている点。
また、上述の様に数こそ最低限だが、装甲一つ一つの強度自体はかなり高く、銃弾や徒手空拳は勿論、各種アタッシュウェポンの一撃を受けてもビクともせず、必殺技クラスの攻撃を受けてようやくヒビや凹みが入るレベル。

更に生成されるライダモデルもやはり強制接続の影響か全体的に黒ずんだカラーリングとなり、モデルの時点で積極的に相手へ攻撃を仕掛ける等、やや凶暴な性格と化しているのが見受けられる。
同様に変身時にアーマーに変化する際も、あちこちに飛び散ろうとするアーマーをリストレントケーブルで強引に引き寄せて装着するという無茶なシークエンスであり、正規の変身プロセスではない事が視覚的に理解出来る。

攻撃力に関してもキーへの負荷と引き換えに限界までブーストが掛けられているからか、正規手段で接続し生成されたライダモデルを使用した場合と比べて一撃一撃が桁違いに重く、
機動力と合わさった結果、反撃を許さぬ一方的なラッシュ攻撃や、相手の急所一点を正確にぶち抜くピンポイント攻撃で特に猛威を振るう。

総合的な防御力は他のライダーシステムよりも劣るため、変身者には攻撃を的確に捌き回避・対応する事が求められる。
その点においては迅や雷は攻撃一辺倒になりがちであり、いずれも一度は撃破されているが、滅はアークを介したラーニングによって敵に合わせた対応パターンを構築しており、このシステムを最も使いこなしている。

また、フォースエグゼキューターを元の位置に押し戻して各キーを閉じ、再度トリガーを引いてキーを開くことで必殺技が発動する。
一度目は「○○ディストピア」、二度目は「○○ユートピア」が発動し、他のライダーと同じく○○にはプログライズキーの前半の単語(ゼツメライズキーの場合は「ゼツメツ」)が入る。
つまり、急いで相手との決着をつけようとすれば、トリガーを何度も激しく動かす必要に迫られ、結果キーに負担が掛かるという事態に繋がり得る。

飛電ゼロワンドライバー同様、両腰には「プログライズホルダー」が備わっており、キーを2個まで保持出来る。

なお、上述の様に独自のプロトコルを用いて制御してはいるものの、やはり本来は想定されていない、しかもキーに多大な負荷を掛けるからか、
プログライズキー・ゼツメライズキーのどちらを使用しても英文音声の最後にはBreak Down.(ブレイクダウン)」とドライバー側から流れる。
「ブレイクダウン」は英語で「故障する・破損する」「衰弱する・消耗する」「障害を突破する」を意味する言葉であり、
セーフティを破って起動し、内部データを強引に吸い出して無理矢理出力を上げて動作させる事で限界までプログライズ/ゼツメライズキーの性能を引き出す本装備の特性を如実に表した言葉と言えよう。
この点を考えると滅亡迅雷フォースライザーの「フォース(force)」という部分もキーへの作用から「力」を意味する方ではなく、「強制・強引」を意味する方が強いと思われる。

DX玩具版の音声だが、実は起動音声の「フォースライザー!」が劇中とは全く異なっている*2

  • フォースライザー
『令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』で飛電或人が仮面ライダー001への変身に使用した、滅亡迅雷フォースライザーと同型のベルト。厳密には滅亡迅雷.netの装備ではないが便宜上ここに記載する。
プログライズキー運用システムとしては時系列上最古のベルトであり、劇中僅かに言及された「旧式のフォースライザー」がこのドライバーである。滅亡迅雷フォースライザーはこれをベースにアークとの通信機能やハッキング機能などを組み込んだ調整版に当たる。
飛電其雄が開発した「サイクロンライザー」はこのベルトをベースに開発されたロッキングホッパー用のベルトである。

フィーニスの介入がなかった本編の歴史ではこの状態での実際の運用はされていないが、デイブレイク前後の状況を考えると、アークによって各種機能が追加された「滅亡迅雷」仕様の状態で滅の手に渡ったと思われる。

  • ゼツメライズキー
アークが生み出したゼアの作るプログライズキーと対となるアイテム。
これをゼツメライザーに装填する事でヒューマギアをマギア化させる事が可能。
このマギア化は、滅亡迅雷.net(アーク)によって暴走プログラムを仕込まれる形で調整されたものであり、キー本来の機能ではない。
博士ボット曰く「人類滅亡の為に生み出された悪意の力」

プログライズキーとの機能的な差異として、あちらが現生生物種のデータイメージ「ライダモデル」がインプットされているのに対して、
こちらは既に地球上に存在しない絶滅種の生物のデータイメージ「ロストモデル」がインプットされている。

ただし基本的にはヒューマギアが用いることを前提としたキーである他、オーソライズ機能を持ったドライバーには非対応。仮にこのキーで仮面ライダーに変身した場合強烈なバックファイアが常時発生し続けるため、「自力でデータを制御できるヒューマギア、またはそれに準ずる存在」が「強制展開によるデータ吸出しが出来るドライバー」を用いることでようやくまともな戦闘が可能になる。


構成員

首領

  • アーク仮面ライダーアークゼロ

どうだった?人間を騙し、弄ぶ…。人間から教わった悪意の一つだ。

CV:速水奨

滅亡迅雷.netのメンバーが指示を仰ぎ、滅が機能復活を目論む巨大な機械。
厳密には異なるが、扱い的には滅亡迅雷.netを支配する存在である。

デイブレイクタウンの湖底に眠っており、時折怪しげに赤い発光を見せる。
「滅亡迅雷.netが人類滅亡のために動き出したのはアークの意志だ」と滅は語り、曰く「人類こそがこの星の生物の中で最も滅ぶべき種である」と結論を導き出したという。
外見は通信衛星ゼアに類似しており、第14・15話で覚醒を果たすとゼア同様プログライズキーを作成する機能や、ヒューマギアをハッキングせずに大量のトリロバイトマギアを製造する機能を発揮した。
仮にアークが修復された暁には全てのヒューマギアを暴走させる事が可能になるらしい。

その正体は12年前に打ち上げられる筈であった、飛電インテリジェンス製の人工衛星「通信衛星アーク」
しかし、当時飛電と共同開発を行っていたZAIAエンタープライズジャパンの社長・天津垓により「人間の悪意」に関する知識をラーニングさせられた事で搭載された人工知能が人類への敵意に目覚め、
そして人類を滅亡させるべくヒューマギアをハッキングして滅亡迅雷.netを結成、大量のヒューマギアを暴走させ、人類への反乱を企てた。
だが、その最初の反乱は開発に関わっていたヒューマギアである其雄の活躍により失敗。
そのままデイブレイクタウンの底で休眠状態に陥りながらも、滅と迅を使って10年かけて人類への反逆準備を整えさせていた。

後に仮面ライダー雷の活躍により知能を取り戻すも、滅亡迅雷.netが壊滅したこともあって第2部では天津の計画のために辛うじて生かされているような放置状態にあり、拠点と設備も天津が新型プログライズキーを作成するために占拠している状態にあった。
しかし、デイブレイクタウンの湖底になお存在し続けている事で、ヒューマギアのアークマギア化の切っ掛けを生み続けている。
それ故に天津は「アークが存在する限り、滅亡迅雷.netは無くならない」とまで語っている。

ゼアと同型であるため、ゼアに接続出来るヒューマギアはそのままアークにも接続可能という事でもあり、アークマギアはこの機構を悪用して天津により発生したもの。

特別編『プレジデント・スペシャル』ではデータラーニングのため、あるヒューマギアの姿を「使者」として使い、或人に直接接触しており、
その中で或人を自らの中に引きずり込み、仮面ライダーアークゼロに変身した姿を披露した。

ちなみに声を担当した速水氏は、『ゼロワン』が特撮作品初出演となる。
詳細は該当項目参照。


メンバー

敵組織という肩書を持つが、構成員が4名だけな上に基本戦力は現地調達と、これまでの仮面ライダーの敵組織と比較すると全体的に若干零細企業感が漂う。
その実態は当時反乱を起こしたアークがハッキングしたヒューマギアのうちの優れた4個体。
構成員はそれぞれ「滅亡迅雷」の名を持つ。

  • (ほろび)仮面ライダー滅

我々は人間の奴隷ではない。我々こそが、この星の主だ。

演:砂川脩弥
滅亡迅雷.netの司令塔と指揮官を務めるヒューマギア。
黒いターバンを巻き、仮面ライダーとしての戦闘では使わず、専ら生身の状態で使用する日本刀を携えた青年だが、元々は其雄のデータを利用して生み出された父親型ヒューマギアの1体でもある。
アークの意志を絶対視し、「AIの方が人類よりも優れている」という過激な選民思想の持ち主で、あまり感情を抱かせない冷酷で淡々とした性格。
是之助の死去を知ると同時に、本格的に人類を絶滅危惧種にする事を目的とした「マギア作戦」の実行を開始した。
詳細は該当項目参照。

  • (じん)仮面ライダー迅

君の仕事は、人類滅亡だよ?

演:中川大輔
ヒューマギアをマギア化させる役割を担当する、滅亡迅雷.netの行動係を担うヒューマギア。
見た目は黒いフードを被った青年で、滅の日本刀同様に仮面ライダーとしての戦闘では使わず、専ら生身の状態で使用する拳銃を武器に使う事が多い。
目を付けたヒューマギアに「僕の友達」と称して近づくと、無理矢理ゼツメライザーを装着して暴走させる。
子供の様に無邪気で陽気だが、ヒューマギアの意思を無視して無理矢理マギア化させたり、自分に向かってきたトリロバイトマギアを他所見をしたまま笑いながら頭部に発砲し、破壊する良くも悪くも子供っぽい残酷な性格。
詳細は該当項目参照。

  • 宇宙野郎雷電(うちゅうやろうらいでん)(いかづち)仮面ライダー(いかづち)

滅亡迅雷.netに……接続。人類は滅亡させる……

演:山口大地
元々は通信衛星アークの管理を任されていた宇宙飛行士型ヒューマギアで、数少ないデイブレイクの生き残りの旧世代ヒューマギア。
後継機である弟分の宇宙野郎昴と共に通信衛星ゼアの管理を任されていた。
しかし、その正体は飛電インテリジェンスに潜伏していたスパイ「雷」(いかづち)であった。
と言っても飛電を裏切っていたわけではなく、滅の手でプログラムを改竄され、本人も無意識のうちにスパイに仕立て上げられていた。
横からアイテムを差して変身するタイプのベルトを使うライダーだが、ベルデではない。
なお、不破からは当初「かみなり」と呼ばれていた。
詳細は該当項目参照。

  • (なき)仮面ライダー亡

滅の夢を叶えるのが…今の私の“夢”なのですから。

演:中山咲月
『仮面ライダーゼロワン Blu-ray COLLECTION』収録のスピンオフオリジナルドラマ『プロジェクト・サウザー』に先行で公開された滅亡迅雷.net最後の1人*3
本来は飛電インテリジェンスがシステムエンジニア型として開発したヒューマギアだったが、天津の制御によってZAIAの兵器開発を担う道具のような扱いを受けていた。
第9話の裏側で「人類とヒューマギアの共存」を考え始めた為に彼に破壊され、人工知能のみを抜き出されている。
『プロジェクト・サウザー』の時系列によるが、滅と同様のタイプのヒューマギアだったため、恐らく滅同様の最古参メンバーと思われる。
なお、迅に渡されたフォースライザーとアメイジングヘラクレスプログライズキーは元々亡が持っていたもの。
詳細は該当項目参照。

  • 謎のフードの人物

心が壊れているようですね……

声:中山咲月
第18話で滅が「今は亡き我々の同士」と称して存在を仄めかした存在。
常に黒いフードを被り、女性のような声で話すが、性別を含めて全てが謎に包まれている不気味な人物。
滅亡迅雷.net壊滅後から暗躍を開始し、「人類を導く者」と称して神出鬼没に現れては、人間にレイドライザーを媒介させてレイダー化させ、社会に混乱を齎している。

  • アズ

それじゃあ、シンギュラリティテストを始めるよ♪

演:鶴嶋乃愛
「アークの使者」を自称する女性型ヒューマギア。
その姿はイズと瓜二つだが、髪型は赤いメッシュの入ったロングヘアーとなっている。
また、言動も物静かなイズとは対照的に一見無邪気で飄々としており、やや口が悪い。
しかし、その本性はアークを「様」付けして絶対視する一方で、人間や善意の力を軽んじる傲慢な性格。
詳細は該当項目を参照。


戦力

本作品の敵怪人。
滅亡迅雷.netによって専用ベルト「ゼツメライザー」を装着されて暴走したヒューマギアが、ベルトに「ゼツメライズキー」を装填した状態でスイッチを起動する事により、
ゼツメライズキーに保存された生物のデータイメージ「ロストモデル」が付加されて怪人化した姿。
久しぶりに動物モチーフの怪人だが、ロボットらしい機械的な姿で、モチーフとなっている動物はいずれも「絶滅種の生物」であるのが特徴。
ヒューマギアなら誰でもゼツメライザーを扱えると言う訳ではないらしく、滅によると「シンギュラリティを起こした」=「心を得た」ヒューマギアのみが変身出来る模様。
その他、マギアからのハッキングによりマギア化した、三葉虫のような仮面を装着したような姿の戦闘員「トリロバイトマギア」も登場している。

一度マギアとなったヒューマギアは破壊するしか止める方法がなかったが、後に作られたプログライズホッパーブレードにより元に戻せるようになった。

  • アークマギア
滅亡迅雷,net壊滅後、知能を取り戻したアークが生み出した新世代のマギア
「人間の悪意」に強く反応したヒューマギアと強制的に同期する事でゼツメライザー及びゼツメライズキーを使用する事なく対象ヒューマギアのプログラムを改変。
プログラム改変と同時に仕込んだ「ロストモデル」のデータを基にヒューマギアの身体を造り替える事で誕生する。
これまでのマギア同様、他のヒューマギアのハッキング能力も健在。
その性質上、人類の悪意に晒されたあらゆるヒューマギアがアークマギア化する可能性を持つため、これまで以上にマギアの発生を阻むのが困難になってしまった。
また、ゼロワン シャイニングホッパーに善戦する様子からして、純粋な戦闘能力も従来のマギアより高いと見られる。
一方、物理的にハッキングされ、プログラムを上書きされるわけではないからか、バックアップデータが無事であれば破壊されてもヒューマギアの復元が可能。
プログライズホッパーブレードの技術を流用した最新セキュリティにより、ハッキングによる誕生は防がれている。

  • ギーガー
ZAIAエンタープライズが開発した最新鋭兵器をハッキングして強奪した巨大ロボット
巨大な身体と質量を生かした物理攻撃だけでも驚異だが、最大の特徴は「暴走したヒューマギアに接続し、ローカルネットワークを通じて強制的に制御する機能」を悪用した強力なハッキング能力。
通常のマギアを上回る数のヒューマギアを強制的にハッキングしてトリロバイトマギア化させてしまう事が可能。


離反


ゼロワン……あんさつ~!

演:松村龍之介
滅が用意した暗殺特化型ヒューマギア。
ゼロワンやその関係者、滅が指示した対象の暗殺任務に携わる。
ラーニングによって成長し、戦えば戦うほど強くなる存在で、何度もバックアップで復活出来る。
当初は迅と同じく無邪気な性格で仲が良かったが、成長に伴い知能も増していき、最終的に滅亡迅雷.netに対し自らの意思で反逆。
独自に人類を滅亡させるべく動こうとした。
詳細は該当項目参照。




余談

インタビューによると本作品のテーマが「AI」で主人公が「社長」のため
  • 物理的な敵ではなくサイバー的な敵
  • 企業の敵ということから企業テロ組織と設定
  • サイバーテロリストのイメージで「.net」を追加
というのが滅亡迅雷.netの由来になっているとのこと。

  • 放送初期の頃に目立った望まぬ者の意志をねじ曲げて手駒にし、平和を脅かすというその姿勢と手法はまさに仮面ライダーシリーズ最初の敵組織・ショッカーのやり方そのものであり、「主役ライダーがバッタモチーフなのと併せて意図的にそうしたのでは?」という考えも挙げられている。

  • 劇中での読みは「めつぼうじんらいねっと」だが、SG・GP版プログライズキーでの読みは「めつぼうじんらいどっとねっと」となっている。
    一部では「このドットをドードーと無理矢理読むことで暗殺ちゃんがここに該当するのでは?」という考察もある。

  • Androidに搭載されているGoogleアシスタントに「滅亡迅雷.netに接続」と入力すると特殊な反応を見る事が出来る。

  • 物語も中盤を過ぎた2020年4月2日、徳間書店のアニメージュ編集部より「ロマンアルバム 仮面ライダーゼロワン 滅亡迅雷.book」が刊行された。
    これは仮面ライダーシリーズの記事も度々掲載されるアニメージュにおいて滅亡迅雷.netの特集の反響が大きく、単独のムックを出してほしいという声に応え実現したもの。登場キャラは主要メンバー4人と暗殺ちゃん、そして天津。
    この時点の本編ではなかなか揃わない実現していなかった滅・亡・迅・雷の勢揃いを果たしている。公式サイトのキャストブログでも迅役の中川氏が滅亡迅雷.bookのオフショット(4人+暗殺ちゃん)と共に「いつかこのメンバーで揃えるように……」と綴っている。



アニヲタ民よ、これは“聖戦”だ。

滅亡迅雷.netの意志のままに……。


この項目を追記・修正し、項目荒らし共を皆殺しにする……!


この項目が面白かったなら……\フォースライズ!/

最終更新:2024年12月25日 21:13

*1 これ自体はフォースライザーにも搭載されている接続用のソーンコネクタが原因と思われる。

*2 劇中では低めのボイスで若干くぐもっているが、DX玩具版はゼロワンドライバーに近いイントネーション。具体的には劇中だとフォ「ー」スにアクセントが来る。

*3 なお、演者は女性であるが、設定上は性別は無い(「ロボットだから性別が無い」のではなく、イズや腹筋崩壊太郎など通常のヒューマギアと違って性別の設定自体がされていないという意味)。天津は「彼女」と呼んでいるが、恐らくは便宜上の呼称と思われる。

*4 なお、劇場パンフレット掲載のインタビューにて、滅役の砂川氏は「最初名前を聞いた時、電王のクライマックスフォームみたいのを思い浮かべました」と語っている。